機構
前輪ハブに組み込んだ発電機のこと。ハブの回転によって交流電力を発電する。ハブダイナモとも言う。
利点
ローラー発電機と比べてペダルが軽く騒音がない。
欠点
発電していないときも、わずかであるが動力を必要とする。ただし、発電機負荷を切ることのできるものもある。
新しく取付ける場合はスポークの組み換えが必要。
ただし、ホイールにハブ発電機を組み込んだダイナモホイールがある。
区分 | 電圧[V] | 出力[W] |
1灯用 | 6 | 2.4 |
6 | 3.0 | |
6 | 6.0 | |
2灯用 | 6 | 3.2 |
定格
JIS C9502(自転車用灯火装置)に規定するハブ発電機の定格電圧及び定格出力を右表に示す。
OLD
ロックナット間距離(OLD)は100mmなど。
スポーク穴数
フランジのスポーク穴数は32穴及び36穴など。
発電効率
72~84%。
ブレーキ
リムブレーキ用及びディスクブレーキ用がある。ディスクブレーキ用はブレーキローターを取り付ける座が付いている。
質量
クイックリリース付の質量は490~750g。写真の形はクイックリリースレバー付き。
特殊仕様
(1) キャパシタを内蔵して、停止時も5分間程度点灯しているものもある。
(2) 発電しないときは、6歯スプロケット状のクラッチ板を手で回して磁力(負荷)を切ることが
できる形もある(上段右端図)。
(3) 発電しないときは、側壁のダイヤルでスイッチを切ることができる形がある。
発電負荷が発生しない。
(4) 前輪のハブ軸に取り付ける形がある。前照灯及び尾灯が付属している(右図)。
発電機はハブの回転によって内蔵の歯車で駆動する。
(5) 点灯させないときは電気を付属の蓄電池に蓄えておき、i Phoneなどの充電に使える形がある。
(6) 後輪車軸に取付ける発電機がある。発電した電気は付属の着脱式蓄電池に蓄え、USBケーブルでiPhoneなどの充電に使う。
このメーカーは、Siva Cycle 、など。
充電キット
i Phone(DC5V)などに充電ができるように、ハブ発電機の出力電圧(AC6V)及び出力をDC5Vに平準化するキットがある(右図)。
このメーカーは、Mobility Holdings 、Bike2Power Returns 、など。
メーカー
シマノ 、SR Suntour 、Busch & Müller 、Mobility Holdings 、Schmidt 、Sunup Eco 、Supernova Lighting Systems 、Shutter Precision 、Tigra Sport 、Velo Orange 、など。
参考資料
「発電機」