前ハブ | 後ハブ |
概要
ハブ軸の左右のロックナット(又はロックリング)外面間(ねじの出ている面)の距離(右図)。OLDともいう。
前ハブはフォークのつめ間隔に対応し、後ハブはチェーンステイのつめ間隔に対応する。
前ハブ
前ハブのロックナット間距離=100mm。
後ハブ
後ハブのロックナット間距離=120、130及び135mm。トラックハブは、100、120、126及び130mm。
後輪軸はスプロケットが付くのでロックナット間距離が前輪軸より長くなっている。スプロケット数が多いほど、また車輪に働く荷重が大きいほど、ロックナット間距離(OLD)は大きくなる。
ロックナット間距離と荷重の関係
ホイールのスポークに働く荷重は、オフロードで衝撃の働くマウンテンバイク、
荷物を載せた旅行車
および2人分の荷重が加わるタンデム車において大きい。
これらの荷重はスポークに対する曲げ荷重ではなく、張力として受け止められるようスポークはリム中心線(車輪を後から見た時、リム中心とハブ中心を結ぶ線)に対して傾いている必要がある。
この傾き角(ブレース角)が大きいほど、大きな荷重に耐えられる。このスポークの傾き角は、ハブフランジ幅(ロックナット間距離に比例する)を大きくすると大きくなる。
そのため、後輪のロックナット間距離は、ロード系が130mmである場合はマウンテンバイクでは135mmそして
タンデムでは145mmまたは160mmに広げられている。
右図では、ノギスでロックナット間距離を測定している。
ただ、ロックナット間距離を大きくすると、Qファクターは不利になる。
エンド幅との関係
後ハブのロックナット間距離は、チェーンステイのエンド幅に対応する。
参考資料 「ロックナット間距離」