自転車用語 (q)
Qファクター (Q-factor、quack factor、Q-facor distance)

左右のクランクのペダル取付部外面間距離(右図のQ)。距離を要因(ファクター)と表現している不適切な用語。
一般に、Qファクターは、マウンテンバイクが170mm前後、ロードバイクが140mm前後そしてトラックレーサーが130mm前後。
参考資料
「Qファクター」
Q角 (Q angle、quadriceps angle、quadriceps femoral angle)
医学用語で、膝蓋靱帯と大腿骨の角度。大腿骨と垂直線の角度に近い。右の絵は大腿骨を横向きにしたもの。ひざの皿の中心を通る二本の直線の角度がQ角。女性は骨盤が大きいためQ角が大きい。男性のQ角は13°~18°、女性のQ角は21°~26°。自転車では、ペダル間距離およびペダルにおける足の位置がQ角と関係する。
Qリング (Q-Ring)

概要
| 腕(ボルト)数 | BCD[mm] | 2段歯数 | 3段歯数 | 質量[g] | 用途 |
| 5 | 110 | 50_36 | - | 147 | ロード |
| 5 | 130 | 53_40 | 53_40_30 | 153(2段) | ロード |
| 5 | 135 | 53_41 | 予定あり | 135 | ロード |
| 4 | 104/94 | - | 24_34_44 | 136 | MTB |

2005年に市販した非円形(楕円近似)のクランクスプロケットの商品名。
仕様
表に腕数、BCD及び歯数などを示す。
機構
ペダルに力を加えにくい上死点および下死点を早く通り過ぎるようにするという意図がある。円周方向に多数のボルト穴が開いており、クランクとの位置関係(取付角度)を各段のスプロケットについて自由に設定できる。走行して自分の好みで設定する。初期設定は楕円の短径とクランク中心線を合わせる。
設計概念
次の3点であるとしている。(1)クランク中心線と長径のなす角度、(2)長径と短径の比および(3)楕円の形状およびそれが占める角度。
歯数
円スプロケットの歯数は直径に比例する。直径を大きくすると歯数は多くなる。非円スプロケットは場所によって直径が異なるため、歯数も異なることと同等である。
例えば、53Tの非円スプロケットは長径位置では56Tそして短径位置では51Tに相当する直径となっている。
ペダルが水平位置(90°)では56Tとなり、大きな力が加えられる。力を加えにくい上死点(0°)および下死点(180°)では51Tとなり、少ない力でよい。その結果、約4%の動力が増加するとメーカーは主張する。
欠点
チェーンが前ディレイラーのケージで上下に動くので、円スプロケットより幾分シフト性が劣ること。
メーカー
Roter Bike Components(スペイン)。
QBP (Quality Bicycle Products)
米国で1981年にSteve Flaggが妻および犬1匹とで始めた自転車部品および付属品の卸商の社名の頭文字。日本の自転車部品の販売から始めた。現在は数百人の社員で5千社以上の自転車店を客にしている。
自社ブランドで一部の部品および自転車の生産も行っている。現在の所在地はミネソタ州のBloomington。
QBPカタログを年一回出しており、各社の全ての商品および部品を掲載している。2巻構成となっており、全ページ数は約1,500ページそして質量は約5kgとなっている。
クワッド (quad、quad tandem)

四つ子から派生して、
四人乗りタンデム自転車のこと。
4人が一列に乗り4人ともペダルを漕ぐ。
操縦は最前列の人のみ。
ドロップハンドルを使っている。
外装変速機または内装変速機が付いている。
クイックハブ (quick release hub)
クイックリリース (クイックレリーズ、quick release、QR、quick release lever)
工具を使わずに、レバー又は手によって速やかに(クイック)開放(リリース)する機構。
(1)ハブのクイックリリース、 (2)サドル支柱のクイックリリース、 (3)ブレーキロープのクイックリリース及び (4)チェーンのクイックリリースなどがある。
(1) ハブ(車輪)のクイックリリース
概要
輪行またはパンク修理に役立つ。クイックリリースレバーまたはスキュアーとも言う。 前輪と後輪ではロックナット間距離(OLD)が異なるので、それに合った長さのスキュアー(串、軸)を使う。軽量化のために中空にしたスキュアーもある。
種類
密閉カムと開放カムの2つの形がある。密閉カムはカンパニョーロの時代からある形で、カムがキャップの中にあり注油してもカム部が粉塵の付着で汚れない。

密閉カム 開放カム 開放カムは1980年代に出現した形であり、カムとレバーが一体となっているため生産原価は少し安く質量はやや小さい。
機構
レバーの180度回転によって、カムで押し付けて固定する。
ナットのように、ねじで固定するのではないので、レンチを回すようにレバーを車軸に対して不必要に回してはならない。
使い方
開か閉が一目で分かるよう、レバーは人差指を少し曲げたように曲がっている。レバーはその軸に対して180度回転し、回転端において指先(レバー端)が車輪に向いていれば閉(CLOSEの文字が外に向く)そして指先(レバー端)が外に向いていれば開(OPENの文字が外を向く)。中間位置で止めてはならない。
開→閉または閉→開のレバー操作の終始端近くにおいて、カム作動によるかなりの抵抗を感じるのが正常。
この抵抗すなわち固定力の調整は、ハブに対してレバーと反対側にある調整ナットを指で回して行う。右に回すと強くなり、左に回すと弱くなる。
レバー位置
伝統的には反駆動側である自転車の左側が多い。後ディレイラーと干渉しにくい。前ハブにブレーキローターが付いている場合は、万一加熱したローターに手が触れると熱いということでローターと反対側とする人がいる。
レバー向き
車軸に対してどのような回転位置に持って行ってもよいが、レバーが前後に向くように付ける。一例は、前輪ではレバーが後方を向くように、後輪ではチェーンステイと一緒に握れるようまた邪魔にならないよう、閉でチェーンステイに沿って前方を向く位置とする。
軸径
9mm及び15mmなど。
空気抵抗
フォークブレードをレバーの形状にへこませて、そのへこみにレバーを入れることにより空気抵抗が減るようにした形がある(下右図)。
材質

軸はクロモリ鋼及びチタン合金など。レバーはアルミ合金及び炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)など。
質量
43~95g。中空軸もある。
歴史
サイクリストのカンパニョーロが1930年に発明した。発明した動機は次のようなことであった。
当時、後輪の両側に歯数の異なるスプロケットが付いていて、後輪を外して左右の向きを変えて変速(2速)していた(フリップフロップハブ)。
競技では、この変速の時間も含まれるので、時間短縮のためにクイックリリースを発明した。
競技には長距離の坂があり、変速が必要であった。カンパニョーロが変速機(ディレイラー)を発明したのは、その後の1933年であった。
リコール
シマノは2005年に販売した前ホイールのシルバー色のスキュアー(串)が破損することがあるとしてリコールした。
メーカー
シマノ 、American Classic 、BBB Bike Parts 、Campagnolo 、Carbon-Ti 、CLIX Systems 、Control Tech 、Dimension 、DT Swiss 、Edco Engineering 、Extralite 、Halo 、Hostettler(ixs) 、KORE 、Quad Technologies 、Ratio Bike Design 、Salsa Cycles 、Tiso 、Tune 、Williams Cycling 、Xi’an Changda Titanium Products 、
Zipp Speed Weaponry など。- (2) サドル支柱のクイックリリース
フレームの立管にクイックリリースクランプで固定したサドル支柱を、クランプのレバーで開放する。 - (3) ブレーキロープのクイックリリース
ブレーキのキャリパーに結合したロープをレバーで開放することにより、パッドすき間を大きくしてタイヤ(車輪)を外す。具体例
デュアルピボット ブレーキ 。 - (4) チェーンのクイックリリース

工具を使わずにチェーンの内リンク同士を比較的容易に連結および取外しができるようにしたマスターリンク。メーカーは、独自の商品名を付けて販売しいる。
チェーンを外して清掃および洗浄をしたい場合などに使われる。外装変速機のチェーンに使う場合は、多段のスプロケットをこすらないリンク幅であること。
汚れおよび腐食などでマスターリンクを手で外すことが難しくなったときは、マスターリンクプライヤーという工具で外すことができる。
クイックリリースシートポスト (quick release seatpost)

シートポスト(サドル支柱)のクイックリリース。立管に付けるサドル支柱の固定を、クイックリリースレバーの開閉でカムを操作して工具を使わず簡単に出来るようにした方式。
立管の上部のクランプのボルトに替えて付ける。密閉カム式(左写真)および開放カム式(右写真)がある。
マウンテンバイクで丘上りの時はサドル高さは正常位置とし、丘下りの時は運転しやすいようサドルを下げるために考案された。
クイックリリースハブ (quick release hub)
クイックリリース機構を持つハブ。車輪の取外し及び取付けが容易。
ハブ軸は中空軸となっている。
クイックリリースペダル (quick release pedal、removable pedal)

工具を使わず手で容易に着脱出来るようにしたペダル。
庭の散水ホースの連結器(カプラー)に似た構造となっている。
ロードバイクの輪行でペダルを外す場合、折りたたみ自転車でペダルを外す場合または複数の自転車間でペダルを使い回しする場合(まれ)などに使われる。
カプラーはクランクにねじ込んでおく。カプラーにグリースの付いた小さい玉軸受が入っている。左右一対となっている。リムーバブルペダルとも言う。
メーカーは、三ヶ島製作所 、など。
クイックリリースサドル支柱 (quick release seatpost)

サドル支柱のクイックリリース。立管に付けるサドル支柱の固定を、クイックリリースレバーの開閉でカムを操作して工具を使わず簡単に出来るようにした方式。
立管の上部のクランプのボルトに替えて付ける。密閉カム式(左写真)および開放カム式(右写真)がある。
マウンテンバイクで丘上りの時はサドル高さは正常位置とし、丘下りの時は運転しやすいようサドルを下げるために考案された。
クイックリリースクランプ (quick release clamp、quick release seatpost clamp )
立管に付けるサドル支柱(シートポスト)の固定を、工具を使わずクイックリリースレバーの開閉で簡単に出来るようにしたクランプ。マウンテンバイクで丘上りの時はサドル高さは正常位置とし、丘下りの時は運転しやすいようサドルを下げるために考案された。
メーカーは、Chromag Bikes 、FireEye Bikes、Kona Bikes 、など。
クイックリリースシートポストクランプ (quick release seatpost clamp)

サドル支柱(シートポスト)の立管(シートチューブ)への固定及び開放を工具を使わずクイックリリースレバーの開閉で簡単に出来るようにしたクランプ。
クイックリリースシートクランプとも言う。
マウンテンバイクで丘上りの時はサドル高さは正常位置とし、丘下りの時は運転しやすいようサドルを下げるために考案された。
サイズは、28.6、 30.0、30.6、 32.0、35.0および36.4mmなど。
質量は、40~50g。材質はアルミ合金またはチタン合金など。
メーカーは、Salsa Cycles 、など。
クイックシートピン (quick release seatpost)
クイックリリースシートポストを意味する和製英語。
クイックシャフト (skewer)
クイックリリース用のスキュアー(串)を表す和製英語。ハブの中空軸に通して、ハブをフォークおよびチェーンステイの爪(つめ)に固定するスキュアーのこと。
クイックターン (quick turn)

急旋回。通常の曲がりよりも小さい曲率半径で曲がること。
急旋回するには、内側(曲がる側)のペダルを上げ、内側の肩を落とし、内側のひざを外に出して、自転車を内側に大きく傾ける。
クイックリンク (Quick Link)

シマノの10速チェーンのマスターリンクの名称。
マスターリンクは、工具を使わずにチェーンの内リンク同士を比較的容易に連結および取外しができるようにした外プレート。
クイル (quill)
- ステム
伝統的なクイルステムの縦の部分。下端にうすが付いている。フォークの操縦管に入れて連結する。
外径は22.2mm(7/8インチ)、25.4mm(1インチ)および28.6mm(1 1/8インチ)。長さは125~280mm。 - ペダル
クイルペダルのこと。
クイルアダプター (quill adapter)
ねじ付きヘッドセット用のクイルに替えて取付け、ねじ無しヘッドセット用のハンドルステムが取付けられるようにするアダプター。ステムアダプターと同じ。
クイルペダル (quill pedal)
U字形に曲げた金属板(ケージ)などで縁取りしたペダル。上から見た丸い船尾に似ているので、船形ペダルとも言う。
クイルは羽根のこと。尾羽根の丸い形状からの連想。
一般にトウクリップをつけて使う。ケージにはトウクリップを固定するための2個の穴が開いている。
クイルステム (quill stem)

概要
クイルと一体になった伝統的なハンドルステム。
ステムにはハンドルが付く。
フォークの操縦管に差し込み、クイル上部の引上げポルトにより、うすを操縦管の内壁に押し付けて固定する。
「7」の形状をしている縦の部分はクイルと呼ばれる。なお、クイルは鳥の羽の軸の部分のこと。
クランプ径
25.4及び26.0mmなど。クランプボルトは、1本ボルトが多い。
ステム長
80~180mm。


工具を使わずクイックリリースレバーで140mmまで高さ調節できる形がある(右端図)。
差込み長さ
操縦管に差し込む最小長さ位置を示す刻印
(はめ合わせ限界標識)を付けたものもある。
刻印のない場合は、差し込む最小長さは外径の2.5倍以上とするのが一つの基準。
材質
アルミ合金及びクロモリ鋼など。
メーカー
日東 、Dedaelementi 、Ison Distribution(Genetic Engineering) 、Origin-8 、Speedlifter 、など。
クイント (quint、quint tandem)

五つ子から派生して、五人乗りタンデム自転車のこと。
5人が一列に乗り5人ともペダルを漕ぐ。
操縦は最前列の人のみ。
家族で乗ることが多い。
ドロップハンドルを使っている。
外装変速機または内装変速機が付いている。
五人乗りタンデム (quint、quint tandem 、5-person tandem bicycle)

五人乗りタンデム自転車のこと。
クイント(五つ子)タンデムまたは単にクイントとも呼ばれる。 5人が一列に乗り5人ともペダルを漕ぐ。
夫婦と子供3人で乗ることが多い。サイクリングおよび旅行などに使われる。 操縦は最前列の人のみ。