概要
立管(シートチューブ)が水平地面となす角度(右図)。この角度は幾何学上、立管が水平の上管(トップチューブ)となす角度と等しい。
サドル位置
シート角によって、クランク軸に対するサドルの前後位置関係が決まる。
その関係は脚力が最も効率よくペダルに伝達される位置関係とする。
緩やかなシート角はサドルを後方に移動させ、きついシート角はサドルを前方に移動させる。
フレームサイズにもよるが、シート角が1°きつく(大きく)なると、サドル位置は約10mm前へ移動する。
逆に、シート角が1°ゆるく(小さく)なると、サドル位置は約10mm後へ移動する。
実例
ロードバイク、マウンテンバイク及びTTバイク(タイムトライアルバイク)に関し、各社の寸法図のシート角のデータを打点したグラフを上図に示す。あまり明確ではないが、フレームサイズが大きくなると、シート角が小さくなる傾向が見られる。
フレームサイズの大きい自転車には身長の大きい(足の長い)人が乗るため、シート角を小さくしてペダルを前に出す必要がある。
このデータではロードバイクのシート角は72~75°、マウンテンバイクのシート角は72~74°そしてTTバイクのシート角は72~79°である。
シート角の平均はロードバイクが73.3°、マウンテンバイクが73°そしてTTバイクが76°である。
リカンベント
リカンベントにおいては、背もたれ角のことをシート角と呼ぶことがある。