概要
タイムトライアル競技に使う自転車。トライアスロンバイクと似ている。
軽量で剛性があり空気抵抗が少ないことが要求される。
特徴
(1) エアロバー、エアロフレーム、エアロフォーク、エアロリムの前輪およびディスクホイールの後輪。
(2) 軽量化を計るために、フレームはチタン合金または炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)が多い。
(3) スプロケットを少なくして軽量化するために、変速段数は必要最小限の6段程度で、クロウスレシオとなっている。
動力
エアロヘルメットを付けてタイムトライアルバイク(TTバイク)で走った場合および一般の競技用ヘルメットを付けてロードバイクで走った場合について、
速度が40km/hの動力を測定したデータによれば、タイムトライアルバイクは約220Wそしてロードバイクは約280~290Wで、
タイムトライアルバイクはこの速度においては約60~70W動力が少ない。これは、乗車姿勢の違いによる空気抵抗の違いによるところが大きい。
速度
最高速度は約56km/h。
シート角
市販のタイムトライアルバイクのシート角の平均は、76°で、ロードバイクのシート角の平均73°より大きい(きつい)。
ブレーキ
空気抵抗を少なくしたエアロブレーキが使われることがある。
ボトル
飲料水ボトルとしては、エアロボトルがある。
規則
UCI規則の1.3.023項によれば、ボトムブラケット軸芯とハンドルの最先端(突出しバーを含む)の水平距離は750mm以下でなければならない。
参考資料 「UCI 規則」
リコール
Cannondaleは2013年モデルのSlice RSのブレーキプレートがゆるむことがあるとして約500台をリコールした。
メーカー
AeroCat 、Airo International(Xlab) 、Airstreeem 、Argon 18 、Azzurri 、Blue Competition Cycles 、BMC 、Boardman Bikes 、Burls Bicycles 、Cannondale 、Canyon 、
Cervélo 、Colnago Emesto & C 、Crumpton Cycles 、Cycles Marinoni 、Dean Ultimate Bicycles 、Fondriest 、Fuji 、Guru Bicycle 、Intersens Bikes & Parts 、
Isaac Cycle 、Jamis Bicycles 、Kestrel 、
Kuota 、Litespeed 、LeMond Racing Cycles 、Motobecane 、Olson International 、Opus Bicycles 、Orbea 、Pinarello 、
Principia A/S 、Quintana Roo Bikes 、Serotta 、Storck Bicycles 、Viner 、Vision Bikes 、VO2 Cycling 、Yaqui Cycles 、など。