概要
自転車の後部に付けて、夜間に後方の自動車などに存在を知らせる灯火(ランプ、ライト)。防水構造となっている。
特徴
反射器(リフレクター)は反射する方向からしか見えないのに対し、尾灯はより広い範囲から見える。また、反射のための光源(自動車のライトなど)を必要としない。
取付位置
付属のブラケットなどにより、サドル支柱、シートステイ、後荷台後部、後泥よけまたはサドルレールなど。取り付け角度を変えられる形がある。
電球
LEDが使われる。
電源
乾電池、蓄電池、前照灯の発電機または自己発電など。後輪のスポークに2個の磁石を付けて、それが後輪軸に付けた尾灯を通過時に発電する形がある。
点灯
(1) 電源スイッチの付いた形、並びに光及び動きのセンサーを備えていて、暗くなって動くと自動的に点灯する形もある。自動消灯もする。
(2) 常時点灯しているものと点滅するものがある。点灯モードを選択できる形もある。
(3) 大減速するとハブダイナモの信号を受けて、ブレーキ灯として明るく光る形がある。
(4) 反射器の上部又は下部がライトとなった形がある。
(5) サドル支柱への磁石による着脱式となっており、取付けると点灯し外すと消灯する形がある。
明るさ
明るいものは、35ルーメン。
特殊仕様
(1) 三角形とした形がある。
(2) ベルクロ帯でサドル支柱に付けるが、ヘルメット後部にも取付けできる形がある。
(3) ブレーキライトとなる形がある。
(4) 追い越し間隔を確保するための尾灯がある。
(5) シートステイの下部後方に内蔵した形がある。シートステイの幅は広くなっている。
(6) ズボンの足首部にバンドで取付できる形がある。ペダルを漕ぐと動くので尾灯よりもよく分る。
(7) 周囲の明るさを内蔵のセンサーで検知して、自動的に点灯する形がある。トンネル内にも適応している。
(8) 内蔵の磁石で取付ける形がある。
(9) 面発光する形がある。
規則
公安委員会規則に拠れば、反射器材を備えているときは、尾灯をつけることを要しない。尾灯は橙色又は赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度を有すること。英国及びドイツなどでは赤色の尾灯が義務付けられている。
メーカー
キャットアイ 、パナソニック 、A.L.L. Innovations 、Bike Alive 、Blackburn 、Blink Steady 、Busch & Müller 、Copenhagen Parts 、Co-Union Industry 、CygoLite 、DiNotte Lighting 、Electron 、Elta Automotive 、Filzer 、Giant Manufacturing 、Guee 、Haoli Precision 、Hostettler(ixs) 、Light and Motion 、Magnum 、NiteRider 、Owleye 、Planet Bike 、Portland Design Works 、PRO 、Raleigh 、Reelight ApS 、See Sense 、Serfas 、Sigma Sport 、Spanninga 、S-Sun 、Sungo 、Supernova Lighting Systems 、Ulitmate Sports Engineering(Exposure Lights) 、Topeak 、Tout Terrain 、X Fire 、など。