概要
タイヤの上部及び後部のおおい。タイヤに付いた雨水や泥などが、タイヤの遠心力で飛ばされたのを受け止め、人体(衣服)および自転車に付着するのを防止する。
前泥よけは泥水が足及び駆動系統に付着するのを防止する。後泥よけは泥水が自分の後部及び後続の自転車に付着するのを防止する。
右端図の赤矢印は、泥で黒く汚れた衣服を示している。
フェンダー(主に米国)またはマッドガード(主に英国)とも言う。
実用性より軽さや空気抵抗を重視する競技用自転車には、泥よけはない。
種類
シティ車を含むロードバイク用およびマウンテンバイク用がある。
前輪に付ける前泥よけ及び後輪に付ける後泥よけがある。
前泥よけにはフレームの下管の前方下部に付ける形がある。
仕様
(1) 前泥よけにマッドフラップが付いた形がある。
(2) 後泥よけに後反射器が付いた形がある。
(3) 工具なしで着脱できるものもある。
天気のよい日には外して走る。
(4) 伸縮性となっており、小さくしてバッグに入れて
運搬できる形がある。
(5) 薄いプラスチックをサドルレール後部に取付ける形がある。
(6) 薄いプラスチック製の平板であるが、折って強度を上げて立管及びシートステイに取付ける形がある。
(7) 他の部品とカラーコーディネートができるように、5色の色を用意した形がある。
ステー
泥よけをフォークおよびフレームに固定する支柱は、泥よけ支え、泥よけステイまたは泥よけブレースと呼ばれる。
車輪径の呼び | 半径 [mm] | 板厚 [mm] | |
金属製 | 樹脂製 | ||
20型 | 275 | 0.35以上 | 1.2以上 |
22型 | 300 | ||
24型 | 325 | ||
26型 | 350 | ||
27型 | 370 | ||
28型 | 375 |
マウンテンバイク用の後泥よけの中には、サドル支柱に取付ける型もある。
寸法
JIS D9411(自転車用どろよけ)に規定されている泥よけの半径および板厚を右表に示す。幅の規定がないが、泥よけ幅はタイヤ幅より7mm以上大きいことが望ましい。
メーカーは各種の幅の泥よけを用意している。
ファットバイクには幅広の泥よけが必要。
材質
本体材質は、アルミ合金、ポリカーボネート 、クロモプラスチック、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)又はステンレス鋼など。
特殊なものとしては、竹製及び木製の泥よけがある。
ステー材質は、ステンレス鋼など。
マッドフラップ
泥よけだけでは不十分な場合は、泥よけの下部にマッドフラップを付ける。
長いほど効果が大きい。
メーカー
オージーケー技研 、本所工研 、Ass Savers 、Avenir 、Axiom Performance Gear 、BBB Bike Parts 、Civia Cycles 、CMK Group 、Crud Products 、
Curana 、CycraGuard 、Fast Boy Cycles 、Full Windsor 、Giant Bicycle 、Hebie 、Headlands Ventures 、Hostettler(ixs) 、Marsh Guard 、Marwi 、
Mucky Nutz 、Oxford Products 、Planet Bike 、Polisport 、Portland Design Works 、Qbicle 、Rapid Racer Products 、Scott Sports 、Serfas 、SKS 、Stronglight 、Sunny Wheel(Flinger) 、The Industries 、Toba 、Topeak 、Vavert 、Yung Fang Plastic 、Wald 、Wit Industries 、Woody 、など。