自転車用語 (s)
Sベンド (S bend、S bend extension)
メーカーは、Hed Cycling Products 、など。
Sベンドシートステイ (S-bend seatstay)
フレームを後方より見たとき、縦長のS字形に曲げたシートステイ。泥詰まり防止などのために、シートステイと後輪タイヤのすきまを大きくする意図がある。
マウンテンバイクなどに使われる。
左図にはSベンドシートステイの他に、立管(シートチューブ)及びチェーンステイが見られる。
右図はSベンドを赤矢印で示している。
曲線状に曲げたカーブシートステイもある。
S-N線図 (S-N diagram)
疲労強度と繰返し数の関係線図。両対数のグラフの縦軸に疲労を起こす応力Sを取り、横軸にその応力の繰返し数Nを取って、その関係を描いた線図。
この線の下の領域では、疲労を起こさない。
右図の両対数のグラフは、炭素鋼及びアルミのS-N線図の一例。
炭素鋼は、繰返し数が106付近から水平の直線となっている。
この水平の直線の応力は、疲労限界または疲れ限界と呼ばれる。
アルミは疲労を起こす応力が下がり続けており疲労限界が見られない。
「金属疲労」
S-N線図S (speed)
速。変速段数を表す俗記号。例えば、9Sは9速(段)で、後輪スプロケット(カセットスプロケット)はスプロケット9個で構成されている。
チェーン幅は段数によって異なるから、段数に対応したチェーンを使う。例えば、9段カセットスプロケットには9速チェーンを使う。
さび止め (undercoating paint)
まず、下塗り塗料を塗り、乾燥後に上塗り塗料を塗る。空気の湿度が高い時に塗ると、密着性が低下するので、湿度が75%以下の時に塗ることが望ましい。
サコッシュ (sacosh)
ロード競技で競技者に補給食などを入れて渡すための布製の膨らみのないバッグ又はそれに似せたバッグ。A4の書類が入る大きさ。肩掛け帯が付いている。折たたむことができる。メーカーは、シャノア 、パールイズミ 、モンベル 、など。
サドル穴 (saddle hole)
穴が上皮で覆われているものおよびジェルを入れたものもある。穴のあるサドルは穴あきサドル、溝つきサドル及びカットアウトサドルとも呼ばれる。
サドル圧力 (saddle pressure)
サドルに着座したときに、サドルとお尻の間に働く圧力。 圧力は一定ではなく分布しており、最大圧力および平均圧力がある。圧力はサドル痛とも関連する。 平均圧力で見ると、高出力は低出力の場合に比べて、ペダルに加わる力が増加するため、サドル圧力は10~25%減少する。 ドロップハンドルの乗車姿勢で比較すると、胴のをハンドルで支持する割合が増加するために、ドロップはトップに比べてサドル圧力は5~10%減少する。
サドルクランプ (saddle clamp)
概要サドル(具体的にはサドルレール)をサドル支柱に固定するための部品。 サドルの前後位置および前後の傾き角度が調節できるようになっている。やぐら又はシートクランプ とも呼ばれる。
仕様
レールクランプ側と本体側の回転接触部で滑らないように、セレーション(鋸歯状)が付いた形がある。
サドルレールをつかむクランプ部のつかみ幅は40mm程度。
サドルのレール間隔、レール径並及びサドル支柱外径に適合しなければならない。
サドル支柱と一体になったもの及び独立のものがある。オフセット目盛り及び傾き角度目盛りが付いた形がある。
固定するボルトの本数によって、 1ボルトシートポスト 及び 2ボルトシートポスト がある。
リコール
Trek Bicycleは2011年にクランプボルトが破損する可能性があるとして約27,000台の自転車をリコールした。
メーカー
Brooks England 、Ritchey Design 、Scott Sports 、Velocite Tech 、など。
サドルカバー (saddle cover)
サドルに被せるカバーには次の二種類がある。
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- クッション
サドルのクッション性を向上させるために被せるカバー。サドルパッドとも言う。
ゲルなどの詰物を入れたもの及び5mm厚のネオプレンゴムを加工したものなどがある。形状および大きさを変えるものもある。詰物を入れたカバーは環状に入れた紐などでサドルに固定する。 カバーを付けるよりも、サドルを交換することが望ましい。
メーカーは、Exustar Enterprise 、Fluid Bicycle 、Raleigh 、Trico Sports 、Velo Enterprise 、Velox 、など。 - 覆い
日光、雨およびほこりを防ぐために被せるカバー(覆い)。
革サドルなどに使われる。
広告媒体としてデザインしたサドルカバー及びサイクルハイヤー の自転車のサドルカバーなどもある。
メーカーは、Co-Union Industry 、OnYerBikeSeat 、Vaude Sport 、など。
サドルグリース (saddle grease)
革サドルを保護するために表面に塗布するグリース。塗布後、乾けば柔らかい布で拭き取る。
グリースによって柔らかくなり乗ることによってサドルがお尻になじむ。
防雨効果もある。
雨の日にタイヤがサドルに泥水をはねる場合は裏面にも塗れば効果がある。
メーカーは、Brooks England 、など。
サドル幅 (saddle width)

サドル幅はサドルの最も幅の広い位置での幅で表す。各社のロードバイク用のサドルの寸法を打点した右図のグラフによると、
サドル幅は、125~175mmが多い。
望ましいサドル幅は、 坐骨 の間隔及び乗車姿勢などで決まる。
サドル幅の目安は、坐骨間隔のおよそ2倍。
サドル位置 (サドルポジション、saddle position)
- (上下位置) サドル高さと呼ばれる。
- (前後位置) 調整はサドル支柱のサドルクランプを緩めて行う。
クランクを前方水平位置とし、たこ糸に重りを付けた下げ振りをひざから下ろし、糸がペダル軸芯に来る位置とする。この中立位置に対して、前後させて自分に合う位置とする。
サドル位置に影響する要因は、クランク長、立管角(シートチューブ角)およびサドル高さ。
サドル支柱に付けた平行四辺形機構によって、サドルを瞬時に前後2位置に動かせるようにした形がある(右図)。
トライアスロンバイクなどに使う。
サドル角度 (saddle angle)
サドル上部(サドル前部及び後部の最も高い点を通る面)が水平となす角度。サドル上面に平板を置き、その上に角度計を置いて測る。サドル前部が水平より上に向いている場合はプラス(+)の角度とし、下に向いている場合はマイナス(-)の角度(右図)とする。
サドル角度=0°(水平)が標準。 サドルレールをサドル支柱に固定しているボルトを緩めると、サドル角度は調節できる。
人によってはサドル角度を調節することによって、お尻の痛みおよび背中の痛みを軽減できることがある。
UCI規則(1.3.014)では、サドル座面は水平とする、と定めている。
傾きを測る器具として、傾斜計がある。
サドル後退 (saddle setback)
ボトムブラケット(BB)芯からサドル鼻(サドルノーズ)先端までの水平距離(右図)。ロードバイクのサドル後退(セットバック)は脚長が長いほど大きくなり、40~90mm。
サドルレールを固定しているサドルクランプのボルトを緩めて、サドルを移動することによって調節できる。
サドル後退は、クランク水平位置において、ひざの皿(膝蓋骨)の下にペダルの中心が来る位置とする。この中立位置から自分に適した位置に調節する。 例えば、長距離競技用なら中立位置からサドルを10mm後へ動かし、スプリントなど加速を重視する場合は10mm前へ動かすなど。
UCI規則では、サドル後退は最小50mmと規定している。尚、サドル後退は距離であって幅ではない。
サドル長さ (saddle length)

サドルの鼻の先端から坐骨が乗る尾部の後端までの全長(左図)。サドル長さは350mmを超えてはならない(JIS D9301)。
UCI 規則では、サドル長さは最小240mmそして最大300mmとしている。
各社のロードバイク用のサドルの寸法を打点した右図のグラフによると、サドル長さは、260~280mmが多い。
長さの平均は270mm(27cm)。
サドルノーズ (saddle nose)
サドル鼻。サドルの先端の幅の狭い部分。ノーズは、高速での曲がり(コーナリング)などでの制御および落下防止などのために必要。
UCI規則では、サドル長は240~300mmとしており、これはノーズの必要性を暗に示している。
サドルパッド (saddle pad)
サドルのクッション性を向上させるために被せるカバー。形状および大きさを変えるものもある。ゲルなどの詰物を入れたもの及び5mm厚のネオプレンゴムを加工したものなどがある。
詰物を入れたカバーは環状に入れた紐などでサドルに固定する。
カバーを付けるよりも、サドルを交換することが望ましい。
メーカーは、Exustar Enterprise 、Fluid Bicycle 、Raleigh 、Trico Sports 、Velo Enterprise 、Velox 、など。
サドルレール(saddle rail)
概要

| サドルレール |
舟線とも呼ばれる。軽量化のために中空の管が使われることもある。
機能
レールの前後は座を支持するように上に曲げてある。サドルをサドル支柱に固定する働きがある。
レールは板ばねの働きをすると同時にサドル位置を前後に移動できて、ペダルとの水平距離を調節できる。
ただし、サドル支柱のクランプ中心は、レール直線部の中心から前後±15mm以内に取り付けることが望ましい。
レール直径
レール直径は6.5mm、7mmまたは8mmが多い。
オーバーサイズとして、8.5mm及び9mmがある。
レール間隔
左右レールの平行直線部のレール間隔は、30mm、35mm、36mm、43mmおよび44mmなどがある。
サドルクランプのレール間隔は、サドルレール間隔に適合しなければならない。
直線部の長さ
各メーカーのレールの直線部の長さ及びサドル長さをグラフに打点して右図に示す。このグラフの例では、直線部長さは45~90mmとなっている。
サドル長が長いと、直線部長さも長い傾向が見られる。直線部長さが長いほど弾性が良い。
調整範囲
サドルのサドル支柱に対するサドルの前後の調節範囲 a は、レールの直線部長さLおよびサドル支柱のクランプ幅 w で決まり、次式で求められる。
| a = L - w |
例えば、レール直線部長さL=70mmそしてクランプ幅w=40mmの場合は、調整範囲a = 70 - 40 = 30mm となる。
材質
炭素鋼、クロモリ鋼、ばね鋼、チタン合金、マグネシウム合金又は炭素繊維強化樹脂(CFRP)など。
チタン合金およびマグネシウム合金は、炭素鋼やばね鋼に比べて軽い上に弾性が良い。
一体形
サドルとサドルレールを一体にした形がある。専用のサドル支柱が必要。
Iビームレール
サドルレールを I ビームの形状にした I ビームサドルがある。I ビームシートポストが必要。
サドルレール間隔 (saddle rails spacing)
サドルの下部にある、左右のサドルレールの中心間距離。舟線間隔とも呼ばれる(JIS D9431 自転車-サドル)。レール間隔は、30mm、35mm、36mm、43mmおよび44mmなどがある。レール間隔は、サドルクランプのレール間隔に対応する。
レール間隔をレール幅と呼ぶことがあるが、レールそのものの幅と紛らわしい。
サドル最大高さ (maximum saddle height)
サドル支柱をはめ合せ限界標識まで上げたときの、地面からサドル座面中央までの高さ。
サドルセットバック (saddle setback)
概要サドル後退。ボトムブラケット(BB)芯からサドルノーズ先端までの水平距離(右図)。
ロードバイクのサドルセットバックは脚長が長いほど大きくなり、40~90mm。
調節
セットバックは、サドルレールを固定しているサドル支柱のサドルクランプのボルトを緩めて、サドルを前後に移動することによって調節できる。
位置
サドルセットバックは、クランク水平位置において、ひざの皿(膝蓋骨)の下にペダルの中心が来る位置とする。 この中立位置から自分に適した位置に調節する。例えば、長距離競技用なら中立位置からサドルを10mm後へ動かし、スプリントなど加速を重視する場合は10mm前へ動かすなど。
規則
UCI規則では、サドル後退(セットバック)は最小50mmと規定している。
サドル支柱バッグ (seat post bag、seatpost bag、seat post mount bag)

概要
バッグの金属製の支持枠(アダプター)をサドル支柱(シートポスト)に固定して取付けるバッグ。
ただし、小さく軽量なものには、支持枠がないものがある。
後荷台のない自転車を対象としている。
炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗にいうカーボン)製のサドル支柱には、強度上取付できない。
仕様
(1) 肩掛け帯の付いた形もある。(2) クイックリリース機構で着脱を容易にした形もある。
(3) サドル支柱との距離を調節できるようにした形がある。
(4) 雨カバーの付いたものもある。
(5) ミニバッグがある。
(6) バックパックがサドル支柱バッグとしても使えるようにした形がある。
これは、クイックリリースで取外しのできるサドル支柱取付部及びそれに連結するバックパック取付部で構成している。
水平及び縦の何れの向きにも取付けできるようにバックパック取付部が上方及び後方の2ヶ所にある。
メーカー
Carradice of Nelson 、Detours Sports 、Fisher Outdoor Leisure 、Ortlieb 、Topeak 、など。
サドル支柱長 (seatpost length)
サドル支柱のクランプのサドルレール中心線から支柱下端までの支柱と平行な距離。サドル支柱長は200~420mmが多い。シートポスト長とも言う。サドル支柱には、はめ合わせ限界標識が刻印されており、この標識からサドルレール中心線までの距離が有効サドル支柱長となる。
はめあい限界標識が無い場合は、支柱外径dの2.5倍(2.5d)以上差し込む。
サドル支柱クランプ (seatpost clamp)
概要
サドル支柱(シートポスト)をフレームの立管(シートチューブ)に固定するために、立管の上端にかぶせて締付ける環状部品。
クランプ径
28.6 、31.8 及び 34.9mm など。
固定方式
次の5種類がある。
(1) 六角穴付きボルト 、 (2) レバー付きボルト 、 (3) クイックリリースサドル支柱 (スキュアー)
、(4) クイックリリースクランプ 及び (5) ロッキングスキュアー。
取付向き
クランプのみぞ位置は、立管のみぞ位置に対して180°ずらして取付けることが望ましい。
特殊仕様
(1) パニアラック取付座を付けた形がある。
(2) 栓抜きを付けた形がある。
色
多くは陽極酸化により着色しており、黒、青、赤及びシルバーなどの色がある。
材質
アルミ合金及びチタン合金など。
リコール
Trek Bicycle社は、FX型及びDistrict型2012年製自転車のサドル支柱クランプのボルトが破損する可能性があるとして、約27,000台をリコールした。
メーカー
Advanced Bike Research 、Carbon-Ti 、Kcnc Bikes 、LLS 、Loaded Precision 、Problem Solvers、Pro-Lite 、PZ racing 、
Salsa Cycles 、Surly、Token Products 、Transition Bikes 、Van Nicholas Bicycles 、Wethepeople Bike 、Woodman Components 、など。
サドル支柱ラック (seat post rack)
サドル支柱(シートポスト)に固定する荷台(ラック)。サドル支柱の外径に対応したものを選ぶ(多くは、外径25~32mmに対応)。
サドル支柱に4本のボルトで固定する形およびクイックリリースで固定する形がある。許容加重は、7~15kg。質量は0.7~1kg。
強度の関係で炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)製のサドル支柱には使えない。メーカーは、Axiom Performance Gear 、Bontrager(Trek Bicycle) 、Delta Cycle 、Dimension 、Filzer 、Topeak 、など。
サドル支柱シム (シートポストシム、seatpost shim)
概要サドル支柱(シートポスト)の外径が立管(シートチューブ)の内径より小さい場合に、そのすき間を埋める円筒状の適合部品。
シムが立管に落ち込まないように、上部には縁(リップ)が付いている。
シム径
一例は、内径(支柱外径)27.2mmそして外径(立管内径)28.6~32.4mmおよび内径(支柱外径)25.4mmそして外径(立管内径)26.0~31.8mm。
長さ
~100mm。
製法
薄い板材をロールで丸めて作る方法及び棒材を機械加工して作る方法がある。
材質
アルミ合金、黄銅およびサーモプラスチックなど。
メーカー
Hostettler(ixs) 、Original Bike Engineering 、Problem Solvers、 Raleigh 、Ultimate Sports Engineering 、Wheels Manufacturing 、など。
サドル高さ (saddle height)
次の3種類(A~C)のサドル高さがある。(A) BB芯からサドル上面までの立管に沿った高さ(長さ)。 人の出力およびペダリング効率を問題にするときに使う。
(B) BB芯からサドル上面までの垂直高さ。
(C) 地面からサドル上面までの垂直高さ。地面に足またはつま先が着くかを問題にするときに使う。
サドル高さの決め方
ペダルを下死点とし、足指の付け根のふくらみをペダル軸上にしたとき、ひざが少し曲がる高さとする。または、ペダルを下死点とし、かかとをペダル軸上にしたとき、ひざが伸びる高さとする(これにより足指の付け根のふくらみをペダル軸上にしたとき、ひざが少し曲がるようになる)。
これは出力を重視した設定であるので、効率を重視する長距離走行およびこれらの高さが自分に合わない場合は、サドル高さを0~10mm下げたほうが良い。
ペダルを漕いだとき、お尻が左右に振れるのは、サドルが高すぎるから。
サドル高さの調節
立管上部のシートクランプのボルトまたはレバーを緩めて行う。 サドル支柱には、はめ合わせ限界標識が刻印されているので、その限界以上に支柱を立管より出さない(取付強度上)。 はめ合わせ限界標識を越えてサドル支柱を上げる必要のある場合は、股下寸法に対して、フレームサイズが小さいか又はサドル支柱が短い可能性がある。
可変
走行中にレバー操作でサドル高さを変えることの出来る可変サドル支柱がある。
サドル痛 (saddle soreness、saddle sore、saddle pain)
長距離走行において、サドルによりお尻が痛くなること。サドル痛対策は:
1. 形状および寸法(特にサドル幅)などが自分に合ったサドルを選定する。
2. 痛くなる前に、サドルからお尻を浮かせることを繰り返し血流を回復させ続ける。
3. 人によっては、サドル前部(鼻)を少し(1°~3°)下げると痛みが軽減されることがある。下げすぎると前に滑る。標準は水平。
4. サイクルショーツを着用する。中央に縫い目がないことが望ましい。一般のパンツを着用していると、その縁取りがお尻を圧迫することがある。
5. 走行速度が影響する。早く走る場合は、ペダルを力強く押すので体重の大きな割合をペダルで受けることとなり、お尻(サドル)の荷重が減少する。
また、前傾姿勢を取るので、手(ハンドル)で支持する荷重が大きくなり、お尻の荷重が減少する。一般に、体重はサドル、ハンドルおよびペダルで分担している。
6. サスペンションサドル支柱(サスペンションシートポスト)を使う。ただし、やや重くなる他、脚力のごく一部が吸収される。また、人によっては効果がない。
7. ショーツとお尻の間の潤滑剤として、サドル接触部のショーツ内側に軟膏またはシャミークリームを塗る。
8. ハンドルを下げる。
サドルバッグ (saddlebag)
概要
サドル後部に付けるバッグ。サドルパック、シートパックまたはシートバッグとも言う。
取付方法
2本のサドルレールまたは2個の吊り金具(サドルバッグループ)で吊る。
サドルレールへの取付方法は、ストラップまたはバッグ上部に付属したつかみ具による。
サドルレールに取り付ける吊り金具がある。
サドル支柱に固定する形は、サドル支柱バッグと言う。
特殊仕様
(1) 防水仕様もある。
(2) 女性向けデザインもある。
(3) LEDの後ライトの付いた形がある。
(4) 1世紀近くデザインを変えていないものもある。
(5) 縦形、横形、丸形及びなす形などがある。
(6) 横形の中にはハンドルバッグとして使えるものもある。
(7) 振れ止めのため、バッグ下方を、サドル支柱に固定するストラップの付いたものもある。
(8) サドルレールに専用のアタッチメントを取り付け、それにバッグを着脱する形がある。
(9) バッグをサドルレールに取付けるアタッチメントと一体になった形がある。
(10) 下部のジッパーを開き底を下げると容量が大きくなる形がある。
(11) 高速での空気抵抗が減るように、流線形にした形がある。
(12) ピクニックじゅうたんをサドルから吊るすストラップがある。
(13) チーズバーガーの外観をしたものがある。
(14) アップサイクルとして、後部は廃チューブを使った形がある。
(15) クイックリリースで容易に着脱できる形がある。
(16) サドルバッグに入れたボトルからチューブをハンドルまで引き、先端にバイトバルブを付けて飲むようにした
ハイドレーションシステムがある。
容量
小さい形は0.6 literそして大きい形は、約7 liter(300x170x140mm)。
入れるもの
人によって異なり、一例は予備チューブ、工具、カメラ、地図及びカロリーメイト(エナジーバー)など。
材質
ポリエステル布、帆布(キャンバス)、ツイード、皮革またはABS樹脂など。タイヤの廃チューブを切って広げてシートとし、それをつなぎ合わせたものもある。
メーカー
モンベル 、ABUS 、Acorn Bags 、Agu 、Arkel 、Arundel Bicycle 、Axiom Performance Gear 、Banjo Brothers 、BBB Bike Parts 、Bike Ribbon 、Birzman 、Bontrager 、
Bridge Street 、Carradice of Nelson 、Cyclodelic 、D&D Anli International 、Detroit Cargo 、Ecologic Designs 、EVOC Sports 、
Exustar Enterprise 、Fluid Bicycle 、
Giant bicycles 、Green Guru Gear 、Hostettler(ixs) 、Klick Fix 、Krieg 、Lezyne 、Lone Peak Packs 、Merida 、Minnehaha Bag 、Original Bike Engineering 、Ortlieb 、Pro 、Prologo 、Qbicle 、Rivendell Bicycle Works 、Rivet Cycleworks 、Rixen & Kaul 、Scicon 、Scott Sports 、
Serfas 、SKS 、SpeedSleev 、Sunlite 、
Specialized Bicycle Components 、Spiuk 、Swift Industries 、Syncros 、Thule 、Timbuk2 Designs 、TNi 、Topeak 、Urban Hunter 、Vaude Sport 、Velomann 、
Velo Orange 、Walnut Studiolo 、Woho 、Zéfal 、Zimbale 、Zixtro 、など。
サドルバッグループ (saddlebag loop)
サドルバッグを取り付けるために、サドル後部に付いている環(ループ)状の吊り金具。
Brooksの革サドルなどに付いている。
バッグループとも言う。
サドルレールに取り付ける吊り金具(ループ)もある。

作動液 (hydraulic fluid、fluid )
| DOT | ISO | JIS | ドライ沸点 [°C] 以上 | ウエット沸点 [°C] 以上 | 成分例 |
| DOT3 | 3種 | 3種 | 205 | 140 | グリコール系 |
| DOT4 | 4種 | 4種 | 230 | 155 | グリコール系 |
| DOT5 | 5種 | 5種 | 260 | 180 | シリコン系 |
| DOT5.1 | 5-1種 | - | 270 | 190 | グリコール系 |
- ブレーキ作動液
ブレーキレバーとブレーキのキャリパーをチューブでつなぎ作動液を入れて、ブレーキレバーの力を液圧としてキャリパーに伝達する。 丘下りなどで長時間のブレーキ掛けによりパッドの摩擦熱が作動液に伝わって液温が上がる。液の沸点以上の温度になると、沸騰して気泡が発生してブレーキがきかなくなる(ペーパーロック)。 そのため作動液の規格には沸点の規定がある。自転車用の作動液は、シマノを含め鉱油系が多いが、自動車用の非鉱油系を自転車用のに使っているメーカーもある。 上表に米国の運輸省(DOT)、ISO 4925およびJIS K2233(自動車用非鉱油系ブレーキ液)の沸点の規定を示す。非鉱油系液を鉱油系液のブレーキに使うと、シール材を侵すことがある。 非油系の液は使用中に水分を吸収することがある。そして水分が多くなるほど沸点は低くなる。ドライ沸点は水分を含まない沸点で、ウエット沸点は水分を3~3.5%まで含んだときの沸点である。 - 緩衝器作動液
路面の凹凸により緩衝器のピストンが動いて作動油をオリフィスを通して流し、運動エネルギーを熱エネルギーに変換して路面からの衝撃を吸収する。
メーカーが規定する粘度のものを使うことが大切。温度による粘度変化が少ないものが望ましい。
作動油 (作動流体、hydraulic oil、hydraulic fluid)
ブレーキ用及び緩衝器用がある。指定の油種及び粘度のものを使う。油種が異なると、Oリングなどがおかされる可能性がある。油種の異なるものを混ぜてはならない。
セイフティフラッグ (safety flag、bicycle safety flag)
安全旗のこと。
サグ (sag)
サスペンションの 沈み のこと。停止時または平坦路走行時の自転車に乗る人の体重による、緩衝器(サスペンション)作動部の沈み又は沈み距離。 沈み距離は設定できる。 沈みによって地面のへこみに伸びてスムーズな走行ができる。 沈み率(サグ率)=100 x 沈み距離/ストローク。 沈み率は20~30%が一般的。
下がり (ドロップ、drop)
ドロップハンドルドロップハンドルの水平部中心線から下がり部中心線までの垂直距離。
右グラフに各社のドロップハンドルのリーチおよび下がり(ドロップ)を示す。
リーチが大きくなるとドロップも大きくなるという傾向は、わずかに見られる。
下がり(ドロップ)は、120~200mm。一般に、トラックレーサーのハンドルの下がりは大きい。
下がり距離の短いハンドルは浅曲がりハンドルそして下がり距離の長いハンドルは深曲がりハンドルと呼ばれることがある。- キャリパーブレーキ
ブレーキのリーチのこと。リーチは39~108mm。フレームにキャリパーを固定するボルト芯からブレーキシュー中心線までの垂直距離。
泥よけが無くタイヤの細い(高さの低い)ロードレーサーは短いリーチのブレーキが使用できる。
シューのボルトを付けるボルト穴は長穴になっており、リーチは、10~(15)mm調節できる。 アーチサイズとも言う。
下げ振り (plumb)
下げ振りはホームセンターなどで売られている。
下げ振り (plumb)
サドルの前後位置は、下げ振りをひざの皿(膝蓋骨)の下あたりから吊り下げて、ひざの関節の下にペダルの中心が来る位置とする。
作業スタンド (ワークスタンド、修理スタンド、work stand、repair stand)
概要
点検、保守および修理のために、自転車を保持するスタンド(支持台)。
ワークスタンド、修理(リペア)スタンド及び保守スタンドとも言う。
折りたたみ式が多い。
つかみ
つかみ(クランプ)によって、フレームの上管またはサドル支柱を保持する。
つかみの高さ調節が出来るもの、つかみが360°回転できるものものもある。クイックリリースのつかみもある。
カーボンフレームは、傷が付く恐れがあるから掴まないことが望ましい。例えば、アルミ合金製のサドル支柱を付けて、それを掴む。
足
スタンドの足の数は、2本、3本及び4本がある。
付属品
支持柱に取り付けるトレー(盆)の付いた形がある。トレーには部品及び工具などを置く。
回転防止
作業スタンドで保持した状態でハンドル及び前輪が頭管において回転しないようにする工具として、ハンドルホルダーがある。
トレイ
作業に必要な工具及び部品を入れるトレイ(作業スタンドトレイ)がある。
屋外設置
イギリスのロンドンにはNPOが屋外に設置した無料で使える作業スタンドがある。
メーカー
箕浦 、BBB Bike Parts 、Bontrager 、Elite 、Feedback Sports 、Foes Racing 、Park Tool 、Pedros 、Tacx 、Topeak 、Velomann 、Weldtite 、
など。
参考資料
「工具および計測器」
作業スタンド
作業スタンドクランプ (work stand clamp)
作業スタンド(ワークスタンド)に使うクランプ。自転車のフレームをつかむ。
フレームに傷が付かないようにかつ、滑らないようにゴムが付いている。

メーカーは、Efficient Velo Tools 、など。
作業スタンドトレイ (work stand tray)
作業スタンドに取り付けて、作業に必要な工具などを入れる皿(トレイ)。


最大キャパシティ (maximum capacity)
クランクスプロケットに関し、前ディレイラーが対応できる大スプロケットと小スプロケットの最大歯数差。
シマノの前ディレイラーの最大キャパシティは22T。
例えば、大スプロケットの歯数が48Tの場合、48T-22T=26Tより小スプロケットの歯数は26T以上でなければならない。
最大酸素消費量 (maximum oxygen consumption)
消費することのできる酸素の最大量。心臓が筋肉に供給できる最大の酸素量でもある。VO2maxとも言う。
最大心拍数 (maximum heart rate、MHR)
最大心拍数は、年齢の増加と共に減少する。およその最大心拍数(MHR)は、次式で求められる。
男性のMHR = 220 - 年齢
女性のMHR = 226 - 年齢
B式:
男性のMHR = 214 - (0.8 x 年齢)
女性のMHR = 209 - (0.9 x 年齢)
財布 (purse、wallet)
金銭を入れて持ち歩く革や布などで作った袋。自転車の模様の付いた形がある。


サイコン (cyclecomputer)
サイクルコンピュータに対する分かりにくい和製略語。英語にはこのような略語はない。ほとんど使われない。
Saint (Saint)
マウンテンバイクのシマノのグループの一つの名称。用途は、ダウンヒル及びフリーライド。
ハブはディスクハブで、ブレーキローターは、センターロック方式によって取付ける。
ペダルは、平ペダル。クランクは、ホローテック II を採用。
クランクセットは、4腕スパイダーで、1段のスプロケット歯数オプションは、34T、36T及び38T。クランク長は、165、170及び175mm。
ディレイラーは、シャドーディレイラープラス(Plus)を採用。
ブレーキレバーは、サーボウェーブを採用。
ブレーキキャリパーには、放熱フィンが付いている。
キャリパーピストンは、直径の異なるピストンを並べているので、静かでかつ制御性が良い。
ブレーキローターは、アイステックを採用。ローター径は、203mm。
カセットスプロケットは、11_28T及び11_32Tの10段。


セイント (Saint)
シマノのダウンヒル及びフリーライド用の部品群。Saintと同じ。
最小キャパシティ (minimum capacity、top-middle minimum capacity)
3段のクランクスプロケットに関し、前ディレイラーが対応できる大スプロケットと中間スプロケットの最小歯数差。シマノの前ディレイラーの最小キャパシティは12T。
例えば、大スプロケットの歯数が48Tの場合、48T-12T=36Tより中間スプロケットの歯数は36T以下でなければならない。トップ・ミドル(大・中間)最小キャパシティとも呼ばれる。
最適クランク長 (optimum crank length)
最適なクランク長。最適とは、ペダリング効率が高くかつ、最大動力が出せること。
参考資料
「クランク長 計算器」
坂風 (slope wind)
山の長い坂において、上方または下方へ吹いている局地的な風。昼は地面で空気が温められ空気密度が下がるので空気が軽くなって上方へ吹く(上り坂風)。 夜は地面で空気が冷やされて空気密度が大きくなるので空気が重くなって下方へ吹く(下り坂風)。風速は比較的均一で早くない(およそ3m/s以下)ので、坂風に気づくことはまれ。 坂の傾きが大きいほど風速は早くなる。坂風の厚さは10m以上あるといわれる。
坂道 (sloping road)
坂になっている道。勾配(こうばい)のある道路。上り坂及び下り坂がある。
パリ自転車展 (Salon Du Cycle、Cycle Show)
(サイクルショー)。
公式名称のSalon Du Cycleにはパリという都市名は含まれていない。
2011年の訪問者数は約6万9千人。
その内、業者は約2千人そしてジャーナリストが約500人。
その他は一般人。

サンダル (sandal、cycling sandal)
足をおおい包まず、足の甲の部分に幅広のバンドをつけた履物。自転車の廃タイヤをアップサイクルして靴底又はバンドにしたサンダルがある。
SPDサンダルがある。
アップサイクルサンダルのメーカーは、Indosole 、Tribu 、Rottua Sandals 、など。
サンドブラスト (sandblast)
金剛砂などの研削材を、圧縮空気と混合し、金属面などに吹き付けて表面処理をする方法。
機械メーカーは、秋山産業 、厚地鉄工 、エルフォテック 、新東工業 、不二製作所 、など。
サンドペーパー (sandpaper)
紙やすり。エメリーペーパーとも言う。
厚紙または布地に、金剛砂やガラスの粉を付着させたもの。
規格はJIS R6252 (研磨紙)
大きさは、70x115、 70x230、 93x230、 115x140、 115x280、 140x280 及び 230x280。
粒度はP30から各種ある。
メーカーは、岡田磨布工業 、コバックス 、三共理化学 、日本研紙 、ノリタケコーテッドアブレーシブ 、南研磨布紙製造所 、
ベルスター研磨材工業 、理研コランダム 、など。
三角バッグ (triangle bag、triangle frame bag)
三角形の形状をしたフレームバッグのこと。フレームの上管(トップチューブ)と下管(ダウンチューブ)の間に入れると三角形となる。
三角チューブ (triangulated tube)
断面形状が三角形状の菅。三角形の角は丸みを持たせている。
フレームの下管(ダウンチューブ)などに使われることがある。
下管では三角形の底辺を下側に向ける。
三輪リカンベント (recumbent trike、recumbent tricycle)
定義
空気抵抗を減らすために、座に座り、後方へ傾いた背もたれにもたれて、
ペダルを漕ぐ三輪自転車。更に空気抵抗を減らすため及び防雨のためにフェアリングを付けた形がある。
種類
前輪が1輪のデルタトライク(おたまじゃくしトライク)および前輪が2輪のタドポールトライク(三角トライク)がある。
三輪リカンベントは二輪リカンベントに比べて、坂での発進が容易であるが保管に場所を取る。電動の三輪リカンベントがある。
ホイールベース
各社の三輪リカンベントのホイールベースを打点したグラフを右図に示す。黒点はおたまじゃくしトライクそして赤点は三角トライクである。おたまじゃくしが多いことが分かる。 おたまじゃくしトライクのホイールベースの平均は約1,020mmそして三角トライクのホイールベースの平均は約1,520mmである。 ただし、三角トライクはデータ数が少ないので全体の平均を表しているか不明。
幅・長さ
おたまじゃくしの全幅の平均は約840mm(σ=50mm)そして全長の平均は約1,830mm(σ=75mm)である。
質量
各社の三輪リカンベントの質量を打点したグラフを右上図に示す。黒点はおたまじゃくしトライクそして赤点は三角トライクである。おたまじゃくしトライクの質量の平均は約16kgである。三角トライクの質量の平均は約19kgである。
メーカー
AnthroTech 、Brike International 、Carbontrikes 、Catrike 、FFR Electrics 、HP Velotechnik 、Inspired Cycle Engineering(ICE) 、JM recumbents 、 LoGo Trikes HPVs 、
MR Components 、Redmount hpv 、Red Rim Cycles 、Rotator Recumbent Bicycles 、RunAbout Cycles 、 Sherer USA 、Sidewinder Cycle 、Steintrikes 、Stites Design 、
Sun Bicycles 、Trailmate 、Trimuter 、 Tripendo 、Tri-Sled 、Windcheetah 、WizWheelz 、など。
サントスツールダウンアンダー (Santos Tour Down Under)
ツールダウンアンダー と同じ。
左側通行 (left hand traffic、keep left)
道の左側の部分を通行すること。交通を整理する目的で、自動車を道の左側を通行させるきまり。自転車の進行方向は、自動車等の交通機関と同一方向とする。日本では明治三六年(1903年)から左側通行。世界の道の約30%は左側通行そして約70%は右側通行。米国は右側通行。
左側通行の国
日本、インドネシア、インド、タイ、マレーシア、シンガポール、パキスタン、ネパール、スリランカ、英国、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランド、香港、南アフリカ、など(右図の青色の国)。
右側通行の国
米国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、スイス、ポーランド、カナダ、ブラジル、ペルー、台湾、中国、ロシア、韓国、フィリピン、バングラデシュ、ミヤンマー、など(右図の赤色の国)。
SBR (Styrene Butadiene Rubber)
スチレンブタジエンゴム。スチレンとブタジエンを共重合させた合成ゴム。天然ゴムの代用品として開発された。タイヤなどに使われる。耐油性はないが耐摩耗性および耐衝撃性がある。密度は0.93~0.94、引張強さは5~20MPaそして最高使用温度は120℃。
スカンジウム (scandium、scandium aluminum alloy)
- スカンジウム
原子番号21の銀白色の希少金属。元素記号Sc。原子量44.96。密度2.99g/cm3。融点1,539゜C。 - スカンジウムアルミ合金
スカンジウムアルミ合金。溶接性を向上させるため及び強度を上げるために、主に7000系のアルミ合金にスカンジウムを約1~2%添加したアルミ合金。
フレーム、ハンドル及びリムなどに使われることがある。強度が40~50%大きいので、フレームの管(チューブ)の外径を一般のアルミ合金管よりも小さくでき、
0%程軽量なフレームを作ることができる。耐疲労性も向上している。スカンジウムアルミ合金は、冷戦中にソ連で開発され、ミグ戦闘機およびミサイルに使われた。
Easton社によって最初に自転車のフレーム管に利用された。希少金属であるため、アルミ合金のようには普及しない。
スカンジウムアルミ合金 (スカンジウム合金、scandium aluminum alloy、scandium alloy)
溶接性を向上させるため及び強度を上げるために、主に7000系のアルミ合金にスカンジウムを約1~2%添加したアルミ合金。
フレーム、ハンドル及びリムなどに使われることがある。強度が40~50%大きいので、フレームの管(チューブ)の外径を一般のアルミ合金管よりも小さくでき、10%程軽いフレームなどを作ることができる。耐疲労性も向上している。スカンジウムアルミ合金は、冷戦中にソ連で開発され、ミグ戦闘機およびミサイルに使われた。
Easton社によって最初に自転車のフレーム管に利用された。スカンジウムは希少金属であるため、アルミ合金のようには普及しない。
スカーフ (scarf)

防寒又は装飾のために、首に巻くか又は頭をおおう布。首に巻くものは襟巻き又はネックスカーフとも言う。
材質は、ポリエステル繊維、絹および羊毛など。
視認性を良くするために、反射繊維を織り込んで全体を反射性にしたものがある。
自転車に乗るときに着用するスカーフは、サイクリングスカーフと言うこともある。
街乗りおよび通勤などに使用する。
メーカーは、Columbia Sportswear 、Rapha 、Swift Industries 、Vespertine 、など。
シュレーダーバルブ (Schrader valve)


概要
米式バルブとも言う。米国発祥のマウンテンバイクのチューブに使われる。
写真にはないが、キャップを付けて使う。シュレーダーが考案した。
構造
バルブの本体である弁体(芯またはコア、右写真は一例)は外筒(ステム)にねじ込まれており、取り出すことができる。
コアは空気を入れるとき及び圧力測定のときの逆止弁の働きをする。
コアの弁棒に付いている弁体をコイルばねで弁座に押し付けて空気の逆流を防止している。
弁棒を押し下げると、弁が開くので圧力計でタイヤ内の空気圧力の測定ができる。
空気入れ
空気入れに弁棒下げ(ディプレッサー)が付いていないと、空気の圧力でばねの力に打ち勝って弁棒を押し下げ、空気を入れなければならない。
取付
プレスタバルブ(仏式バルブ)およびウッズバルブ(英式バルブ)はロックナットで弁をリムに固定するが、シュレーダーバルブ は固定しない(固定用のねじが付いていない)。
汎用性
一般のタイヤ(自動車、オートバイ及びフォークリフトなど)に使われているバルブと同じ型式なので、ガソリンスタンドでの空気入れが可能。
ただし、容量の大きい自動車タイヤ用の吐出量となって入るので、入れすぎによるパンクに注意が必要。
欠点
自転車のリムに対してはバルブ穴が大きいこと(リムの強度低下)。ロード車の幅の狭いリムにはリム穴が大きすぎて、強度上使えない。
SCIO (SCIO)

シマノのワイヤレスサイクルコンピュータ。プロトコールはANT+。
Di2のワイヤレスユニットからの信号を受ける。
質量は80g。
スクーター (コースタースクーター、フットバイク、scooter、coaster scooter、foot bike)
概要片足をデッキに乗せて他の片足で道路をけって進む二輪または三輪車。
キックスクーター、コースタースクーター、キックバイク及びフットバイクとも言う。
子供用はキッズスクーターとも言う。大人用もある。
タイヤ
タイヤはソリッドタイヤ及びエアータイヤがある。
前輪径の大きいものは700C。
仕様(1) ハンドルの高さが調節できる形が多い。
(2) ボトルケージが付いた形がある。
(3) 折りたたみ式の形がある。
(4) 小形のキックスタンド及びブレーキが付いた形がある。
(5) 電動のスクーターがある(上の左から2番目の図)。デッキの下に蓄電池が付いている。
(6) スクーターとしても使えるようにしたシティ車がある。
(7) ペダルを上下に漕ぐと走る三輪のスクーターがある。
(8) スイングスクーターがある。
動画
動画 (スクーターで2013年 ツール・ド・フランスの道を走っている)メーカー
Ultima Trading 、Crisp Scooters 、Current Coasters 、KickBike America 、Kickbike Worldwide 、Micro Mobility Systems 、
Land Surf 、Walberg Urban Electrics 、Xootr 、など。
スコットDHバー (Scott DH bar、Scott DH handlebar)
空気抵抗を減らす乗車姿勢が取れるよう、握る部分が前方斜め上に平行に出ているハンドル棒。肘を置くアームレストが付いている。写真は一例で上から見たもの。 棒の間隔は肩幅よりかなり狭くして、空力効果のために肩幅をすぼめるようになっている。同じ前面面積を減らすのなら、上下で減らすよりも左右で減らした方がより空力効果がある。 トライアスロンバイク及びタイムトライアルバイクに使われる。
マウンテンバイクに使われるDHバーとは異なる。 スキーのダウンヒル(DH)競技の空力姿勢を自転車に導入できないかと考えて、設計者のレノンが考案し特許申請した。1985年に競技者のスコットが実地で使用し普及した。エアロバーとも言う。 スコットDHバーによる前傾姿勢度(背中はほとんど水平)はロード系自転車のドロップハンドルより大きく、人体からペダルへの動力伝達効率を上げるには、シート角をロード系よりもきつい78度前後にする必要があることが分かってきた。
スクリューオンフリーホイール (screw on freewheel)
ねじ(スクリュー)を切った後輪ハブのボスにねじ込んで取り付けるフリーホイール。シングルフリーホイール及びマルチフリーホイールがある。
シーオッタークラシック(Sea Otter Classic)
1991年から毎年春に4日間、カリフォルニア州モントレーで行われている一般向けの自転車、
自転車部品及び各種自転車競技の屋外イベント。
自転車競技はプロ及びアマチュアのロード競技およびマウンテンバイク競技がある。
現社長Frank Yohannanが始めたSea Otter Classic会社が運営している。
2009年の運営スタッフは約60人そしてボランティアは約1000人。
業者は約400。
観客は約60,000人。
シーオッターはラッコのこと。
開催地のモントレーはモントレー湾に面しておりラッコが生息している。
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シール軸受 (sealed bearing)
シールが付いた軸受。グリースの漏れ防止、防塵および防水を目的として、外部との間にシールを設けた軸受。潤滑のためにグリースを封入してある。
シールはニトリルゴムが一般的で、非接触形および接触形がある。
シールテープ (seal tape、sealing tape )
配管ねじからの流体漏れを防止するために、連結前にねじに巻くテープ。材質はテフロンが一般的で性能も良い。テープの厚さは0.1mm程度、幅は13mm前後そして長さは5mなど。巻き径25mmほどのリールに巻いてある。
ねじに巻く時は、テープを引っ張って伸ばしねじの谷まで覆う。
ボトムブラケットなどのねじの回り止めとして使うこともできる。
シールドベアリング (sealed bearing)
シールドハブ (sealed hub)
分解しないことを前提としている。
シート (seat)
リカンベントの座。一般の自転車の座はサドルと呼ばれる。シートなのでサドル痛は少ない。
詰物を入れた形が多い。
蒸れないようメッシュのカバーの付いた形がある。
背もたれ角を調節できるようにした形がある。
シートバック (seat bag)
メーカーは、Giant Manufacturing 、Potenza Cycling Gear 、など。
シートバンド (seat clamp)
シートクランプのこと。バンド状ではなく、クランプ状となっている。シートバンドという用語は和製英語と思われる。
シートボルト (seat bolt、seatpost bolt、seatpost binder bolt)
シートクランプ (seat clamp、seatpost clamp、seattube clamp)
概要
フレームの立管(シートチューブ)の上端に差し込んで立管を締め付け、サドル支柱を立管に固定するC形またはΩ形の部品(赤矢印)。
立管の上端は長手方向の切り欠き(立管みぞ )があり、シートクランプで締め付けると内径が小さくなり立管にサドル支柱が固定される。
型式
クランプの締付けはクランプボルトとナットの組合せで行う形、及びクイックリリースで行う形(クイックリリースシートポストクランプ)がある。
サイズ
立管の外径に対応して、28.6 、30.0 、31.8 および 34.9mmがある。
固定方法
シートクランプボルト(シートポストボルト)は六角レンチなどの工具で回すもの、および付属のレバーで回すものがある。
ダボ付き
後荷台(リアキャリア)を取付けられるように、雌ねじの付いたダボ付きと呼ばれる形もある(右下図)。
メーカー
Azonic 、DKG 、Enigma Titanium 、Gusset Bikes 、Hope 、JD Components 、Kalloy 、Kona Bikes 、Nukeproof 、Problem Solvers 、Profile Racing 、Ratio Bike Design 、Salsa Cycles 、Selcof 、Supercross BMX 、Ultimate Sports Engineering 、Van Nicholas Bicycles 、Woodman Components 、Xi’an Changda Titanium Products 、
など。
シートクランプボルト (seat clamp bolt、seat post clamp bolt)
シートポストクランプを固定すためのボルト。一般のボルト及びナットを使っているものもある。
シートポストクランプボルトとも言う。
クイックリリースのクランプボルトもある(右端図)。
シートクラスター (seat cluster)
フレームにおいて、立管(シートチューブ)、上管(トップチューブ)および左右のシートステイが連結されている部分。クラスターは房のこと。結合方式、デザイン及び強度などを示したいメーカーおよび関心のある人が使う用語。
結合方式には、(1)ラグ (2)ラグと溶接の組み合わせ (3)溶接および (4)CFRPの一体構造がある。
シート角 (シートアングル、seat angle、seat tube angle)
概要

立管(シートチューブ)が水平地面となす角度(右図)。この角度は幾何学上、立管が水平の上管(トップチューブ)となす角度と等しい。サドル位置
シート角によって、クランク軸に対するサドルの前後位置関係が決まる。
その関係は脚力が最も効率よくペダルに伝達される位置関係とする。
緩やかなシート角はサドルを後方に移動させ、きついシート角はサドルを前方に移動させる。
フレームサイズにもよるが、シート角が1°きつく(大きく)なると、サドル位置は約10mm前へ移動する。
逆に、シート角が1°ゆるく(小さく)なると、サドル位置は約10mm後へ移動する。
実例
ロードバイク、マウンテンバイク及びTTバイク(タイムトライアルバイク)に関し、各社の寸法図のシート角のデータを打点したグラフを上図に示す。あまり明確ではないが、フレームサイズが大きくなると、シート角が小さくなる傾向が見られる。 フレームサイズの大きい自転車には身長の大きい(足の長い)人が乗るため、シート角を小さくしてペダルを前に出す必要がある。
このデータではロードバイクのシート角は72~75°、マウンテンバイクのシート角は72~74°そしてTTバイクのシート角は72~79°である。
シート角の平均はロードバイクが73.3°、マウンテンバイクが73°そしてTTバイクが76°である。
リカンベント
リカンベントにおいては、背もたれ角のことをシート角と呼ぶことがある。
シートラグ (seat lug)
シートパック (seat pack)
シートピラー (seat pillar)
立管(シートチューブ)に差し込んでシートクランプで固定する。ピラー(pillar)は柱のこと。主に英国で使われる。米国で使われるシートポストと同じ。
シートピン (seat pin)
シートポスト(seat post)
フレームの立管に差し込んで、シートクランプによって固定する。外径は25.4~27.2mmが多い。
はめ合わせ限界標識が刻印されているので、その限界以上にサドル支柱を立管より出すと、取付け強度が確保できない。
錆付き防止のために、サドル支柱にグリースを塗布して取付ける。
ポスト(post)には、地位、郵便および郵便ポストの他、支柱という意味がある。英国ではシートピラーと呼ばれる。
シートポストオフセット (seat post offset)
サドル支柱(シートポスト)中心線からのサドルクランプの偏心またはその偏心距離。オフセットは0(オフセットなし)~50mm。
例えば、25mmまたは40mmなど。
オフセットは、実質立管角(有効立管角)およびコクピット長に影響する。
シートポストラック (seat post rack)
シートレール (seat rail)
サドルレールと同じ。サドルのことをシートとも言う。
シートステイ (リアステイ、seat stay、rear stay)
フレームにおいて、立管(シートチューブ)上部とチェーンステイ後端のつめ(後輪の軸が付く部分)を結合する左右一対の管。ステイは支え、支柱の意味。
シートステイ上部には左右の管を連結するシートステイブリッジ及び後輪ブレーキの座が付いている。
シートステイはフレームの後三角を構成している。
シートステイには座漕ぎのときは圧縮荷重が働き、立ち漕ぎのときは引張り荷重が働く。
一般には、真っ直ぐであるが中には曲線状に曲げたカーブシートステイ及びS字形に曲げたSベンドシートステイがある。
シート高さ (seat height)

概要リカンベントの座(シート)の路面からの高さ。一般に、座面の最も低い場所の高さを表す(右図)。
シート高さ及びBB高さ
横軸にシート高さそして縦軸にBB高さを取り、各社のデータを打点したグラフを右図に示す。
黒点は二輪車そして赤点は三輪車を表している。緑色の線はシート高さとBB高さが等しい点を表している。 緑線の上方の点はシート高さよりBB高さが高い。 緑線の下方の点はシート高さよりBB高さが低い。シート高さの平均は、二輪車が約53cmそして三輪車が約27cmである。
BB(ボトムブラケット)高さ(クランク軸高さ)の平均は、二輪車が約65cmそして三輪車が約38cmである。
二輪車
シート高さが高い方が重心が高くなり、均衡を取りやすくなり動的には安定する。
三輪車
シート高さはフレームの路面すき間に影響する。シート高さが低い方が重心が低くなり、静的にも動的にも安定する。 三輪車(三輪リカンベント)の場合、おたまじゃくし(タドポール)形は安定させるために、三角(デルタ)形よりシート高さが低い傾向にある。BB高さは靴のかかとの路面すき間に影響する。
シート-BB距離
点と緑線の垂直距離は、シートとBBの垂直距離(シート-BB距離、図のD寸法)を表している。シート-BB距離の平均は、二輪車が約12cmそして三輪車が約11cmである。 シート-BB距離は空気抵抗およびペダリング効率に影響し、その値がプラス(シート高さよりBB高さが高い)の方が望ましい。
自動車のシート高さ
トヨタ自動車(株)のカローラの路面から座面の尻位置までのシート高さは約53cmであるから(背もたれ角は約60°)、リカンベント二輪車に乗る人の平均視線はカローラの運転手の視線とほぼ等しい。
本田技研工業(株)のシビックの尻位置のシート高さは約44cmであるから、その運転手の視線はシート高さの低いリカンベント二輪車に乗る人の視線に対応する。
なお、スポーツカーのシート高さはシビックのそれと近似しており、三輪車に乗る人の平均視線はスポーツカーの運転手の視線よりもおよそ20cm低い。
シートチューブ (seat tube、seattube)
フレームの立管のこと。JIS用語は立パイプ。
シートチューブ角 (seat tube angle)
立管角。立管(シートチューブ)が地面となす角度。シート角と同じ。
シートマスト (seat mast、seatmast)
立管(シートチューブ)において、上管(トップチューブ)から上の部分。インテグレーティッド サドル支柱 の付いたフレームのサドル支柱について言われることが多い。
上管から上の部分が短い一般のフレームには使われない。サドル支柱と同じ意味で使われることも稀にある。
シートポストバッグ (seat post bag、seat post mount bag)
サドル支柱(シートポスト)に取付けるバッグであるサドル支柱バッグのこと。
シートポストバインダー (seatpost binder)
シートポストクランプと同じ。
シートポストボルト (seatpost bolt)
材質はクロムモリブデン鋼などの鋼およびチタン合金など。チタン合金は軽量化のため。 シートポストクランプに付いている。 シートピンとも呼ばれる。
シートポストクランプ (seatpost clamp)
サドル支柱クランプのこと。サドル支柱(シートポスト)をフレームの立管に固定するために、立管の上端にかぶせて締付ける環状部品。
固定方法には次の種類がある。 (1)六角穴付きボルト (2)レバー付きボルト 及び(3)クイックリリースクランプなど。材質はアルミ合金およびCFRPなど。
シートポスト空気入れ (seatpost pump)
サドル支柱(シートポスト)、サドル及び床置き空気入れ
を一体にした空気入れ。使うときは立管(シートチューブ)からサドルと共に抜き出す。
サドルを空気入れハンドルとして使う。商品名はポストポンプ。
メーカーは、Mobility Holdings 、など。
シートポストスキュアー (seatpost skewer)
シートポストクランプ(サドル支柱クランプ )を締付けるための、レバー、軸、カム及びナットで構成した締付具。クイックリリースクランプを操作して工具を使わず簡単に締付出来るようにした方式。クランプのボルトに替えて付ける。密閉カム式(左写真)および開放カム式(右写真)がある。密閉カムはカムがキャップの中にあり注油してもカム部が粉塵の付着で汚れない。 開放カムはカムとレバーが一体となっているため生産原価は少し安く質量はやや小さい。
シートポストサス (suspension seatpost)
緩衝器付きサドル支柱(サスペンションシートポスト)又はサドル支柱(シートポスト)に付いている緩衝器(サスペンション)のこと。
シートステイブリッジ (上ブリッジ、seatstay bridge)
後輪タイヤ上方において左右のシートステイを連結している管または平板などの部品。その目的は、
(1) 後輪を外したとき、タイヤが上部の狭いシートステイ間に挟まれないようにするため。
(2) 横方向およびねじれに対する補強並びに剛性の向上のため。
(3) 泥よけまたは後輪ブレーキの固定具として。
なおブレーキはシートステイに固定する方式もある。上ブリッジとも言う。 一般に、後輪軸芯から上ブリッジまでの距離は、後輪軸芯下から下ブリッジ(チェーンステイブリッジ)までの距離に等しい。これは、タイヤと上下のブリッジのすき間を等しくするため。
キャリパーブレーキを取付けることがあるので、ブレーキブリッジとも言う。
メーカーは、Paragon Machine Works 、など。
シートチューブスロット (seattube slot、seat tube slot)
立管みぞのこと。
セキュリティボルト (security bolt)
ボルト止めした部品の盗難防止を目的としている。
セキュリティナットがある。
メーカーは、Atomic22 、Endeavour Tools 、など。
セキュリティナット (security nut)

頭の形状を専用のレバー又はソケットを使わなければ回せないようにしたナット。所定の文字列に合わせないと外せないようにした形もある。
ナット止めした部品の盗難防止を目的としている。セキュリティボルトがある。
メーカーは、Atomic22 、Endeavour Tools 、Sphyke 、など。
セキュリティスキュアー (security skewer)
ロッキングスキュアーのこと。
生分解性 (biodegradable、bio-degradable)
物質が微生物によって分解される性質であること。土中や水中の微生物が、高分子化合物を分解して無機物にすること。利点は環境に優しいこと。
生分解性の潤滑油、グリース、ディグリーサー及びクリーナーがある。
自転車整備士
日本交通管理技術協会の自転車安全整備士及び日本車両検査協会の自転車技士(旧自転車組立整備士)がある。
制動距離 (braking distance)
ブレーキを操作してから、停止するまでに走る距離。走行している自転車は運動エネルギーを持っている。そのエネルギーをブレーキで熱エネルギーに変換すると止まる。
参考資料
「制動距離 計算器」
制限ねじ (limit screw)
前ディレイラーおよび後ディレイラーにおいて、チェーンがスプロケット群の外へ外れないように制限するねじ。
- 前ディレイラー
大スプロケットの外へ外れないようにするねじ(H制限ねじ)および小スプロケットの外へ外れないようにするねじ(L制限ねじ)がある。 - 後デイレイラー
最大スプロケットの外へ外れないようにするねじ(L制限ねじ)および最小スプロケットの外へ外れないようにするねじ(H制限ねじ)がある。
清掃ミット (wash mitt)
清掃手袋(ミット)。手袋のように手にはめる清掃具。手にはめた手袋自体で自転車のフレームなどを清掃又は磨きをする。
両面を使うことができる。
洗浄して再使用することができる。
メーカーは、Purple Harry 、など。
正つめ (rear facing dropout)
ディレイラーの付いていない自転車に必要。ディレイラーハンガーは付いていない。 一般に、チェーン引きが付く。シティ車、内装変速機付き及び単速の自転車に使われる。トラックエンドも正つめの一種。 後輪を外すためには、ナットを緩めて車軸を前方に押すことによってチェーンの弛みを作り、後輪スプロケットからチェーンを外す。
セルフステア (self steering、selfsteering)
自己操縦性。自転車を傾けた方向に前輪が曲がっていくこと。この特性はトレイルによって作られる。ステアは舵を取る、操縦するという意味。
セライタリア (Selle Italia)
1897年設立の北部イタリアの自転車サドルのメーカー。皮革の加工を得意とする。サドルの歴史を作ってきた。
1990年代にチタン合金製サドルレールの付いたサドルを世に出した。
セラ(Selle)はイタリア語でサドルのこと。
右図は本社工場。
ホームページセミスリックタイヤ (semi-slick tire)
半スリックタイヤ。セミは半分という意味。タイヤの接地部(トレッド、踏面)の中央部は滑らか(スリック)であるが両端には突起などの模様があるタイヤ。
硬い道を直進する時は転がり抵抗を減らし、オフロードの柔らかい道のコーナリングなどにおいてブロックタイヤの働きをさせるタイヤ。
主に、マウンテンバイクに使われる。舗装路の曲がり(コーナリング)においては自転車が傾き、突起部が路面に当たるので滑りやすい。
センタースリックタイヤまたはハイブリッド(雑種)タイヤとも呼ばれる。
背もたれ (backrest)

- リカンベント
リカンベントのシートの後にあり、腰および背中を支持するために、骨組みにメッシュシートなどを張った支持体。
一般の自転車はペダルから脚への反力は人体への重力(体重)で受ける。リカベントは脚が前方へ向いているので、重力でペダルの反力を受けられず、 背もたれで受ける。背もたれの無い状態でペダルを漕ぐと、腰が支持されていないので反力で後に滑り落ちる。 - シティ車
背もたれ角 (backrest angle、back seat angle、seat angle)
概要リカンベントにおいて、背もたれが水平と作る角度。背もたれ角は固定のもの及びいくらか調節できるものがある。
影響
背もたれ角は乗車姿勢、空気抵抗およびペダリング効率に影響する。背もたれ角が小さいほど前面投影面積が減少するので空気抵抗は減少するが、胴と首の角度は不自然となる。 背もたれ角が小さいと、視認性はいくぶん低下する。
ヘッドレスト
ヘッドレスト(頭支え)が付いたものおよび装着できるものもある。ヘルメットは直立自転車用に作られているので、ヘッドレストとヘルメットが干渉することがある。
実例
横軸にシート高さそして縦軸に背もたれ角を取り、各社のデータを打点したグラフを右上図に示す。 黒点は二輪車そして赤点は三輪車(三輪リカンベント)を表している。
背もたれ角の平均は、二輪車が約33°そして三輪車が約39°である。シート高さが高くなると、背もたれ角が大きくなる傾向が見られる。
旋盤 (lathe)
旋削加工を行う工作機械。工作物を主軸に固定して回転させ、往復台上にある刃物を前後左右に動かし、工作物を軸対称状などに切削する。
立って操作をするため何らかのしっかりした台の上に設置する。
CNC旋盤がある。小型の旋盤がある。
上図の2機はある手作り自転車メーカーが使っているもの。
メーカーは、榎本工業 、北村製作所 、東洋アソシエイツ 、など。


洗浄器 (ウオッシャー、cleaner、washer)
チェーンクリーナー(チェーン洗浄器)
チェーンを外すことなく洗浄できる器具。
高圧洗浄器
自転車の洗浄のために、ホースのノズルより高圧の水を噴射する装置。
超音波洗浄器
タンク(槽)の水に超音波の振動を与えることにより汚れを取る装置。
旋回軸 (pivot)
その軸を中心にして、何かが旋回する軸。ピボットとも言う。
扇風機 (electric fan)


小型の電動機で羽根車を回転させて、風を送り涼感を得る機械。手の平で持つ形がある。
センサー (sensor)
物理現象などを検知・検出する器具。物理現象としては、温度、圧力、電圧、磁力及び振動などがある。電気信号に変換するものが多い。
サイクルコンピュータには、磁力線、気温、気圧及び力などのセンサーが付いているものがある。
磁力線センサーは車輪の回転の検出に使われ、速度を計測する。気圧センサーは高度及び道路勾配の計測に使われる。力センサーは動力の計測に使われる。
デジタル式圧力計は圧力センサーで圧力を検出している。心拍計の胸帯には心臓の鼓動によって発生する電圧を検知するセンサーが付いている。
洗濯 (washing)
衣服などを洗って汗及び汚れを落とすこと。夏の自転車走行で汗をかいた衣服は、その日のうちに洗う。 翌日まで置くとバクテリアによって臭気が発生する他、酸化等によって落ちにくくなる。
セレーション (serration)
のこぎり歯状(鋸歯状)のこと。滑り止めのために、軸の断面外周などをのこぎり歯状にすると、その外観は軸方向の多くの長い山と谷になる。
穴の断面も逆ののこぎり歯状にして互いにかみ合わせるとトルクが伝達できる。次のような場所にセレーションが使われている。
クランク軸
クランク軸(BB軸)およびそれに付けるクランクの穴を鋸歯状加工したBBの形式がある。セレーションの形状にはオクタリンク(シマノ)およびISISなどがあり互換性は無い。
フリーハブボディ
フリーハブボディ外周およびカセットスプロケット軸穴を鋸歯状(スプラインともいう)に加工した形式がある。 浅いセレーションおよび深いセレーションがあり、浅いセレーションのカセットは深いセレーションのフリーハブボディに使えない。
サドルクランプ
サドルクランプの中には、サドルの傾き角を固定するために回転接触部に、セレーションを設けた形がある。- ボルト、ナット
サーボブレーキ (servo brake)
2個の半円形のブレーキシューをカムにより、車輪のハブに付けたドラムの内側に押し付けて、その摩擦力で制動するブレーキ。
シティ車などに使われる。
メーカーは、ヨシガイ 、など。
サーボウェーブ (Servo Wave)
ブレーキレバーを引く距離に対して、ブレーキパッドの動く距離を変化させるブレーキレバーのカム機構のシマノの名称。当初は機械式レバーであったが現在は油圧式レバーもある。ブレーキパッドがリムまたはブレーキローターに当たるまでは素早く移動して効き始めを早くし、リムまたはローターに当たってからはゆっくり動いてブレーキを制御しやすくする。 パッドすき間を大きくしても従来のブレーキと同じ性能が得られる。初期の形は1992年にマウンテンバイク用に市販された。
切削油 (cutting oil)
旋盤工具類による金属の切削加工を行う際に、摩擦抑制、冷却及び防食などのために使用する油。規格はJIS K2241切削油剤。
全国工作油剤工業組合
接線組 (tangential racing、tangential spoking、tangential spoke、tangential spoke pattern、tangential spoke racing)
ハブから接線方向にスポークを出すホイールの組み方。1874年に考案された。それまでは放射組みしかなかった。ハブからリムへのトルク伝達に有効なので、ほとんどの自転車の後輪ホイールは接線組となっている。スポークの放射線からの角度は、スポーク数とスポーク公差数で決まる。放射組と対峙する用語。セットバック (setback)
後退のこと。次のような後退がある。

- (A) 立管
立管(シートチューブ)中心線と上管(トップチューブ)中心線の交点とボトムブラケット(BB)中心間の水平距離(A)。
シート角の代わりに使われる。
(B) サドル
サドル前端とボトムブラケット中心間の水平距離(B)。
この寸法はサドル長さ、サドル支柱の突出し長さ(可変)及びサドル支柱に対するサドルの前後位置(可変)によって変わる。- (C) サドル支柱
サドル支柱(シートポスト)の中心線に対するやぐら(クランプ)のオフセット(C)。
セットバック シートポスト (setback seatpost)
ペダル接地角 (lean angle、pedal clearance、cornering clearance)
一方のペダルを最下位(下死点)にして自転車を傾け、ペダルが接地したときの垂直線からの自転車の傾き角度。コーナリング(曲がり)では自転車は傾くので、曲がり時にペダルが漕げるかどうかに関係する。
ペダル接地角は25°以上でなければならない(JIS D9301、一般用自転車)。
「コーナリングの傾き」摂動 (precession)
繰返し加えられた力又はトルクによってねじが弛む現象。摂動現象は次のようにして実験できる。
右手の親指と人差し指の先を合わせて丸を作る。左手で鉛筆の先を軽く持ち、他端を右手の円に入れる。円を右回転させる(振る)と鉛筆は左回転する。
雪上自転車 (snow bicycle、snow bike)
雪の上を走るために作られた自転車。ファットバイクも使われる。
スノーバイク とも言う。
ソーアップタイヤ (sew-up tire)
縫い合わせ(ソーアップ)して円筒状にしたタイヤであるチューブラータイヤのこと。主に、競技用のタイヤとして使われる。
SGマーク (SG mark)
製品安全協会の安全基準に合格した生活用品に付けられるマーク。自転車関連の製品は、自転車、自転車用ヘルメット、自転車用幼児座席、自転車用空気ポンプ及び家庭用自転車エルゴメータ。
一般財団法人製品安全協会ホームページSGS (SGS)
後ディレイラーケージ の長さを表すシマノの記号。例えば、RD-M970-SGS。
シャックル錠 (shackle lock)
U錠と同じ。シャックルは手かせ又は足かせのこと。
シャドーディレイラー (Shadow derailleur)
概要


従来の後ディレイラーに比べて、11~18mm薄い。短ケージおよび長ケージがある。
シャドウは影のこと。
目的
マウンテンバイク用の後ディレイラーが岩および木の幹などの障害物に当たる確立を小さくするため。
特徴
ロープ(ケーブル)とアウターの摩擦を少なくして応答性を良くするために、その経路が短くなるようにしている。
垂直方向の安定性を良くして、起伏の大きい地面においてもチェーンステイと当たらないようにしている。
用途
主な用途はクロスカントリー用のマウンテンバイクなど。
シャドープラス
その後、プーリーケージに金色のスイッチを付けたシャドープラスディレイラーが出た。
金色のスイッチをONにするとばねの張力が大きくなり、起伏の大きい地面でのチェーンのばたつき及びチェーンスラップを押さえる。OFFにすると通常となる。
シャドープラスディレイラー (Shadow Plus derailleur)
シャドーディレイラーのディレイラーケージの軸に摩擦クラッチを付け加えた後ディレイラー。摩擦クラッチはケージが前方に動いたときのみに作動する。
マウンテンバイクの荒野走行におけるチェーンのばたつきを防止する。
その結果、チェーンステイに当たる騒音及び傷の防止並びにチェーンの脱落を防止する。
シフトはやや重くなる。
クラッチは金色のボタンで解除できる。
クラッチの摩擦力は、クラッチカバーを外して調節する。
シャフト (shaft)
シャフトドライブ自転車 (shaft drive bicycle)
シャフト駆動自転車のこと。
シャフト駆動 (シャフトドライブ、shaft drive)
軸駆動。チェーンおよびスプロケットを使わず、シャフト(伝動軸)で後輪ハブを駆動する方式。
右図おいて、伝動軸は軸筒の中にあるので見えない。
クランク軸と伝動軸(シャフト)および伝動軸と後輪ハブ軸は直角となるので、直角に伝動できるかさ歯車を伝動軸の前後に使う。
変速手段としてはスプロケットとチェーンの組合せが使えないので、後輪の内装変速機を使う。変速段数は市販の内装変速機の段数になる。
シャフト駆動の自転車はシャフト駆動自転車と言う。
利点
(1) 密閉構造が容易なこと。(2) 伝動効率がチェーンよりは良いこと。ただし、変速機まで含めた効率は大差ない。
(3) 動きが連続していること(チェーンは多角形運動のためいくらかの速度変動がある)。
(4) 保守に手間がかからないこと。
(5) ズボン及び長いスカートの裾がチェーンの潤滑油で汚れないこと。欠点
質量が大きくなること。
メーカー
Sussex Enterprisesなど。
「自転車の駆動方式」シャフト駆動自転車 (shaft drive bicycle)
概要チェーン及びスプロケットを使わず、シャフト駆動で後輪ハブを駆動する自転車。
歴史
1890年代に出現したが、内装変速機が普及するまでは普及しなかった。
車種
シティ車、クロスバイクおよび折りたたみ自転車などがある。
構造
クランク軸と伝動軸および伝動軸と後輪ハブ軸は直角となるので、 直角に伝動できるかさ歯車を伝動軸の前後に使う。
変速
3段、7段または8段などの内装変速機(ハブギア)が使われる。チェーンがないので外装変速機(ディレイラー)は使えない。
利点
(1) 密閉構造が容易なこと。
(2) 動力伝達効率がチェーンよりは良いこと、ただし、変速機まで含めた効率は大差ない。
(3) 動きが連続していること(チェーンは多角形運動のためいくらかの速度変動がある)。
(4) 保守に手間がかからないこと。
(5) ズボン及び長スカートの裾がチェーンの潤滑油で汚れないこと。
欠点
質量が大きくなること。
リコール
Dynacraft BSC社は2004~2007年に販売したTriax PK7及びVertical PK7モデル約32,000台のアルミ合金フレームが破損する可能性があるとしてリコールした。
メーカー
Beixo 、Biria 、Dynamic Bicycles 、Dynacraft BSC 、Fullness 、Urban Bike Concepts 、Zero Cycles 、など。
「シャフト駆動」シャロードロップ (shallow drop)
シャローハンドル (shallow handlebar、shallow drop handlebar)
一つの目安としてはドロップが135mm以下のハンドル。 一般に、ドロップが浅いと、リーチも短い。浅曲がりハンドルとも呼ばれる。
大きな前傾姿勢を必要としない旅行車などに向いている。
シェアサイクル (share cycle)
自転車シェアーリングを意味する和製英語。ほとんど使われない。
車輪(wheel)
分類前輪及び後輪がある。前輪は左右対称であるのに対し、後輪はスプロケットが付くため、左右非対称。
タイヤ未装着の車輪をホイールと言うことがある。
構成
タイヤ、チューブ、バルブ、リム、スポーク、ニップル、ハブ及びハブ軸で構成されている回転体。クイックリリース付きもある。
大きさ
車輪の大きさはフレームの大きさで決まり、フレームが許容できる大きさ以上の車輪を付けることはできない。
フレームの大きさは主に身長で決まる。
シティ車の場合は、男性は27型そして女性は26型が向いている。車輪が大きいほど路面の凹凸に適応しやすい。
外径が小さいと加速性は良いが、曲がりと下りの安定性が劣る他、転がり抵抗もいくぶん大きい。
強度
車輪の強度の80~90%は、スポーク数およびその強度で決まる。
駆動
後輪はペダルの回転によってチェーン駆動、ベルト駆動又はシャフトで駆動されるが、前輪は走行に伴い路面によって回される。ただし、前輪駆動の自転車もある。
「ホイール」車輪バッグ (ホイールバッグ、wheel bag)

概要
ホイール又は車輪を入れて持ち運ぶため、又は保管するためのバッグ。ホイールバッグともいう。
仕様
(1) 1輪用および2輪(前輪および後輪)用がある。
(2) 手提げ紐及び肩掛け帯が付いている。着脱できる肩掛け帯の付いた形がある。
(3) 車軸の当たる部分は補強されている。
(4) 2輪用は中に両輪の仕切りが付いていて、ツインジッパー(各仕切りに専用のジッパー)となっている形がある。
(5) クイックリリースなどを入れる内ポケットまたは外ポケットが付いた形がある。

材質
ナイロン又はEVAなど。
ケース
耐衝撃性などのプラスチックで作ったものは、ホイールケースとよばれることもあり、飛行機による運搬などに使われることがある。
メーカー
シマノ 、Alan 、Ambrosio 、American Classic 、BBB Bike Parts 、Cane Creek 、Edco Engineering 、Equinox 、Exustar Enterprise 、Giant Bicycle 、Gipiemme 、Kenda 、Neuvation Cycling 、Matrix Cycles 、Mavic 、Polaris Apparel 、PRO 、Reynolds Cycling 、Schmolke Carbon 、Scicon 、Skinz Protective Gear 、Starley Bikes 、TNi 、Tri All 3 Sports 、 Velocity 、White Lightning 、Zipp Speed Weaponry 、など。
車輪組み (wheel building、wheelbuilding、building a wheel、wheel lacing)
ホイール組みのこと。
シールド軸受 (shielded bearing)
シールド付き軸受。シールドは金属板を加工した環状の保護部品。シールの付いた軸受はシール軸受と呼ばれる。
シフト (shift)
シフターでギア比を変えること。外装変速機では、ディレイラーでチェーンをスプロケット間に移動させることによって行う。内装変速機では、かみ合う歯車の組合わせを変えることによって行う。
高速走行方向にシフトすることはアップシフトそして低速走行方向にシフトすることはダウンシフトという。
シフトケーブル (shift cable)
アウターの中に通して、シフターと、ディレイラーを連結するケーブル(実態は、ロープ)。
外径は1.2mm。ブレーキケーブルより細い。長さは2,000mmおよび2,100mmなど。ケーブルカッターで所定長さに切断して使う。
一端には、シフターと連結するためのケーブルエンドが付いている。材質はステンレス鋼など。摩擦を減らすためにテフロン被膜を付けたものもある。変速ケーブルまたはディレイラーケーブルとも呼ばれる。シフトダウン (shift down)
低速方向に移す(動詞形)。名詞形はダウンシフト。
シフト比 (shift ratio、actuation ratio)
ディレイラーの横方向(スプロケット間)の動き距離とロープ(ケーブル)の引き距離の比であり、式で表すと:
シフト比が1.7なら、ディレイラーはロープの動きの1.7倍横方向に動く。 シマノのシフト比は1.7であるのに対し、カンパニョーロは1.5(2001年以前のディレイラーは1.4)。ただし、昔(1985~1997年)のデュラエースは1.9であった。シフト比は平行四辺形の形状とロープの取付位置で決まる。
ディレイラーはロープの動きをディレイラーの横方向の動きに変換する。シフターによるロープの所定の引き距離は、カセットのスプロケットピッチに対応した動きとする。
例えば、カンパニョーロのシフターでシマノの後ディレイラーを操作するには、シフト比を合わせる必要がある。シフトメイトを使うと、ロープの引き距離を変えてシフト比をあわせることができる。
シフトレバー (shift lever)
シフターに付いている変速のためのレバー。シフトレバーとワイヤーロープによってつながっているディレイラー又は内装変速機を遠隔操作して、変速する。
ハンドルの左のシフトレバーで前ディリイラーを操作し、右のシフトレバーで後デイレイラーを操作する。変速レバーとも言う。稀に、シフターを指すこともある。
ドロップハンドル用に、シフトレバー及びブレーキレバーを一体にした方式として、STI及びエルゴパワーがある。
シフトパターン (shift pattern)
変速機において、ギア比を小から大に変えていくための切換え順序。
内装変速機はシフターは一つで単純であるが、外装変速機はクランクスプロケット(チェーンリング)とカセットスプロケットの組合せとなるため複雑となる。
参考資料
「多段ギア比」
シフトランプ (shift/shifting ramp)
クランクスプロケットまたは後輪スプロケット(カセットスプロケット)の側面に付いていることのある傾斜または突起であり、シフト時にチェーンを大きいスプロケットに移すときにチェーンを持上げて自分の歯に乗せる働きをする。
写真はクランクスプロケットにおいて、中間スプロケットから大スプロケットへランプがチェーンを持上げている状況。各スプロケットのランプの位置関係は決まっている。1990年にハイパーグライド(HG)のスプロケットに最初に導入された。アルミ合金製のスプロケットに機械加工またはプレス加工でランプを作ると、チェーンによる磨耗で効果がなくなるので、対磨耗性のランプまたはピンを取付けることが多い。 ランプの本来の意味は、段違いの二面を結ぶ斜面のこと。光を出すランプ(lamp)とはつづりが異なる。
シフトアップ (shift up)
高速方向に移す(動詞形)。名詞形はアップシフト。
シフター (shifter)
ディレイラーを含む変速機を手で遠隔操作するために、ハンドルなどに付ける操作器。シフターと変速機はロープ(ケーブル)で連結する。次のような種類がある。
- ブリフター
シフトレバーおよびブレーキレバーが一体となった形式(ブリフター)。 シマノのSTI、カンパニョーロのエルゴパワー及びレトロシフトなどがある。 - バーエンドシフター
ハンドル端に付けるバーエンドシフター。 - グリップシフター
ハンドルの握りの根元に付け、親指と人差し指で握って回転させるグリップシフター。 - 下管シフター
フレームの下管に取付ける下管シフター (ダウンチューブシフター)。 - 電気シフター
スイッチ操作でシフトさせる電気シフトがある。ディレイラーにサーボモーターが付いている。 - オートマティックシフター
自動変速のこと。
紫外線 (ultraviolet rays、ultraviolet radiation)
太陽の放射で、X線と可視光の間の波長(40~400nm)の光線。目には見えない。記号はUV。タイヤは紫外線やオゾンなどによって劣化する。
タイヤのゴムに混練されているカーボンブラックはゴムに代わって紫外線を吸収し、ゴムを保護する働きがあるが、完全ではない。人体の皮膚も紫外線によって、日焼け、皮膚の劣化、しわ、しみ及び皮膚がんの発生などの悪影響を受ける。UV-Aは波長が長く皮膚の奥深くまで達し、伸縮繊維質を破壊して肌が弛むためにしわの原因となる。UV-Aは秋、冬でも一年中ふりそそいでいる。
紫外線を防止するクリームとして、日焼け止めがある。
(注) nm:ナノメートル
死角 (ブラインドスポット、blind spot)
運転手から見えない範囲。
右図の赤色の範囲は、左折しようとしている大型トラック、タンクローリー及びバスなどの大型車の死角。
大型車にひかれないよう、交差点で左に曲がろうとしている大型車の前方近くに停車しないこと。
また、交差点で左に曲がろうとしている大型車の左側を通行しないこと。
自転車がタンクローリーに巻き込まれる事故が起きている。
巻き込み防止などの対策として、アドバンスストップライン(バイクボックス)がある。
四角テーパー (square taper)
クランク軸の両端の断面が四角でテーパーとなっている、クランクとの連結方式。クランクは対応する四角テーパー穴があいている。 JISおよびISOの規格がある。JISとISOを比べると、2°のテーパーは同じであるが、四角の幅および長さは少し異なる。 そのためクランクが軸に入る位置も少し異なる。JISに準拠しているのはシマノなど、そしてISOに準拠しているのはカンパニョーロなど。 四角テーパーのクランク軸の付いたボトムブラケットは四角テーパーBBと言い、フランスのストロングライト社が1940年代に初めて世に出した。
シクロクロスバイク (cyclocross bike、cyclo-cross bike)
自転車の門外漢が使うことのある日本の俗語で、欧米では、サイクロクロスバイク と呼ばれている。
シマノ (Shimano Inc.)
世界最大の自転車部品メーカー。
本社: 大阪府堺市堺区老松町3-77。
創業:1921年。
国内工場: 本社工場及び下関工場(山口県下関市)
国外工場:中国、マレーシア、シンガポール及びフィリピン。
事業: 自転車部品73% 釣具25% 他2%、輸出: 90%。
資本金: 356億円。
売上高: 1,240億円、1株配当: 61円(2003.12期)。
従業員数: 1,144人。
平均年齢: 44歳、平均年収: 約800万円(2012年3月)。
右端図は2006年に建設したサウスカロライ州にあるシマノ・アメリカの配送センター。
ホームページ 、「シマノ社史」 、「自転車博物館 」(公益財団法人シマノ・サイクル開発センターが運営)、「年コード」締付トルク (wrenching torque)
ボルト、ナットまたはねじを締付けるトルク。ボルトなどが大きいほど締付けトルクも大きい。適正締付けトルクは取扱説明書に出ている。
<a href=megane_wrench.html.html">めがねレンチなどは、適正な締付け
トルクが得られるよう、手の力を想定して柄(アーム)の長さを決めている。トルクレンチで締めると、締付けトルクが表示される。
参考資料
「締付トルク計算器」 、「締付トルク例」
シミー (shimmy、bike shimmy、speed wobble)
坂や丘を(ペダルを漕がずに)高速(30km/h以上)で下るときなどに、前輪の接地点に対し前輪(およびその上の頭管)が横振動を起こすこと。
人間/自転車系の横振動数5~10Hzの共振現象。影響する要因は速度、人と自転車の質量(自転車の質量が小さいほうが起こしやすい)、フレームの横弾性(自転車は縦方向の剛性は大きいが、横方向の剛性は小さい、
剛性が大きいと起こしにくい)および路面の粗さ(路面が粗いほど共振のかく乱要因となりシミーは起きにくく、舗装の良い路面は起こしやすい)など。シミーを誘発する要因としては、フォークの左右の非対称及び前輪のジャイロ効果がある。
片足を上管に乗せるか、またはサドルから腰を浮かすと、振動系が変りシミーが止まることがある。ハンドルをきつく握るとかえってシミーは大きくなる。ハンドルを軽く握っているとシミーを起しにくい。
心拍センサー (heart rate sensor)
心拍数を検知するセンサー。胸帯が一般的。
ヘルメット前方内部に取り付け前頭に接触させて血管の脈動を検知するセンサーもある。
メーカーは、LifeBeam 、など。
心拍数 (HR、heart rate)
心臓は収縮して血液を送り出す。
その圧力上昇は、手首で脈拍として感知できる。
1分間の心臓収縮数を心拍数または脈拍数と呼ぶ。
右手の人差し指、中指および薬指を、左手の手首(撓骨動脈)にあて脈拍数を数える。
心臓の鼓動によって発生する電圧を検知して、心拍数を計測する計器(心拍計)がある。
信頼性 (reliability)
機器が与えられた条件の下で規定の期間中に、要求された機能を果たすことができる確率。
尻振り (fishtailing)
後輪の横滑り。ブレーキを掛けると、人体と自転車は慣性で前へ行こうとする。
そのため、前輪は地面に押し付けられるのに対し、後輪は前輪の接地点を支点にして持ち上がろうとして路面との摩擦力が無くなり、横滑りすることがある。
ワイシャツケース (shirt case、shirt carrier )
自転車通勤などにおいて、ワイシャツを持ち運ぶときに、しわがよらないように入れておくケース。材質は硬質プラスチックなど。
メーカーは、Commuter Technologies 、One Luggage 、など。
下パイプ (down pipe、down tube、front tube)
フレームの前三角を構成している。ダウンチューブまたはフロントチューブとも言う。
下玉受け (crown race)
ハンドルを軽く操作できるために必要。クラウンレースとも呼ばれる。
下着 (アンダーウエア、ベースレイヤー、アンダーシャツ、underwear、base layer、undershirt)
上着の下で肌に直接付ける薄い衣服(肌着)または上着の下に着る衣服。ベースレイヤーともいう。冬などに着用する。夏用は汗を吸収し蒸発させる繊維が使われる。蒸発の気化熱で冷やす。
男性用および女性用がある。丸ネック(丸首)およびVネックがある。首下にジッパーの付いた形がある。 長袖(ロングスリーブ)、半袖(ショートスリーブ)および袖なし(スリーブレス)がある。
バッグのショルダーストラップと干渉しないように、肩に縫い目を付けていない形がある。
下半身に着用するものは、アンダーショーツおよびブリーフなどがある。
素材は、木綿、ウール及びこれらの混紡など。 臭気を抑えるために、抗菌処理をした繊維が使われることもある。
メーカーは、パールイズミ 、ファイントラック 、Bicycle Line 、Champion System 、Conquest Cycle Wear 、Craft 、DeFeet 、De Marchi Sport 、Frankly 、Helly Hansen 、Mavic 、OneTen 、Patagonia 、Polaris Bikewear 、Rapha Racing 、Santini Maglificio Sportivo 、Upland Sports Group(Capo) 、など。
下管シフター (down tube shifter、DTシフター、DT shifter)
概要フレームの下管(ダウンチューブ)の上部横に付けるシフター。
前ディレイラー及び後ディレイラーにそれぞれ1個のレバーが対応する。
ブレーズオンに取付けるか又は付属のクランプで取付ける。
操作するときは操作する手をハンドルから離す。
立ち漕ぎをしながらの操作は困難。
SISと摩擦式を切り替えできるものもある。
SISが作動不良になった時は、摩擦(フリクション)に切り替えて使う。
利点STIに比べて、機構が複雑でなく安価、軽量そしてアウター及び操作ロープ(ケーブル)が短いという利点がある。
変速回数の多い後ディレイラーにはSTIを使い、変速回数の少ない前ディレイラーには下管シフターを使って、全体として質量を減らすという方法もある。
ステム取付
特殊な例として、クイルステムに取り付けた形がある。
下管シフターと言うよりは、クイルシフターとでも言うべき例。
メーカー
シマノ 、Sun Race Sturmey-Archer、など。
下管すき間 (downtube clearance、down tube clearance)
サスペンションフォークのクラウン(又はトップキャップ)とフレームの下管のすき間。このすき間がないと、ハンドルを回したときにフォークの回転によりクラウン(フォーク肩)またはトップキャップが下管に当たる。
特に、29erはタイヤが太いためクラウンの幅が大きく、かつタイヤ外径が大きいために下管(ダウンチューブ)の傾きが立っているので、
下管すき間が問題となる。 中には、下管に当たらないように、下管を曲げているフレームがある。
フォークすき間またはクラウンすき間とも呼ばれる。
質量 (mass)
物質の量を表す。重量(重さ)は質量に働く引力。
質量と重量の違い
沈み (sag)
概要
停止時または平坦路走行時の自転車に乗る人の体重による、サスペンション作動部の変位または沈み距離。
機能
沈みによって、地面のへこみのあるところへタイヤが来たときに、サスペンションフォークが伸びてタイヤが地面と接触を保つようにする。
測定法
沈みを測定するには、内筒に結束バンドを一時的に取付けて乗り、結束バンドが動いた距離を測る(右図)。
設定
沈みは空気ばねまたはコイルばねの予荷重を変えることによって設定できる。
沈み率
沈み率は20~30%が一般的。クロスカントリーはエネルギー損失を少なくする必要があり、地面の凹凸も小さいので、
沈み率は小さくする。
フリーライドおよび丘下りなどの地面の凹凸の大きい用途には、沈み率を大きくする。
沈み調整 (sag adjustment)
自転車に乗ったときのサスペンション(緩衝器)の沈みを調整・設定すること。ばねの予荷重を変えることによって調整するので、予荷重調整とも呼ばれる。
取扱説明書によって調整するが、沈み率が25%となるように設定するのが出発点。
沈み率 (サグ率、sag ratio)
サスペンションフォークなどのサスペンションにおいて、ストロークに対する沈みの割合。式で表すと、
小フランジハブ (small flange hub)
ハブフランジの大きさがスポークを取付けるのに必要なだけの大きさしかない小さいフランジのハブ。フランジの高さが低いことから低フランジ(ローフランジ)ハブとも言う。 現在は大部分のハブが軽量化のために小フランジハブとなっている。スポーク穴と穴の間にはフランジの強度上、穴径の2倍弱のスペースを必要とする。
およその最小フランジ径は、次式で計算できる。 最小フランジ径 = 0.8 x スポーク穴径 x 片側のフランジのスポーク穴数
ショックブーツ (shock boots、shock absorber boots)
ショックポンプ (shock pump、shock absorber pump)
高圧(2,000~2,500kPa)、小容量となっている。 空気ばね式のサスペンションは空気圧を変えることにより予荷重を変えて、沈み を設定するようになっている。その空気圧の設定に使う。 緩衝器空気入れ、サスペンション空気入れ及びフォーク空気入れともいう。
照度計 (lux meter)
照度を測定する計器。規格はJIS C1609(照度計)。
照度の単位はルクス。
前照灯及び尾灯の明るさなどを測定する。
メーカーは、コニカミノルタオプティクス 、タスコジャパン 、テストー 、
横河メータ&インスツルメンツ 、など。
シュー (shoe、bike shoe、brake shoe)
シューズバッグ (shoe bag)
靴バッグ。靴を運搬又は保管のために入れるバッグ。1個又は2個のジッパーで開閉する。手提げ帯又はハンドルが付いている。
英語はシューバッグ。シューズはシューの複数形。
メーカーは、シマノ 、Polaris Apparel 、など。
シューブロック (shoe block)
シュークリアランス(shoe clearance、brake shoe clearance)
パッド隙間のこと。
シューカバー (shoe cover)
小径車 (ミニベロ、small wheeled bike、minivero)
概要車輪の呼び径が20型以下の自転車。
コンパクト車と同じ。折りたたみ自転車が多い。
ハンドル、サドルおよびボトムブラケット(BB)の高さ並びにホイールベースは、ロードバイクのそれらと大差はない。タイヤ幅は28~54mm。
車輪が小さいので転がり抵抗は大きい。路面の凹凸に対する適応性は悪いのでサスペンションを付けたものもある。サスペンションは動力の一部を吸収する。
変速機
変速機は無いもの(単速)と付いているものがある。変速機は内装変速機および外装変速機がある。
小径車は車輪径が小さいので、ギア比を大きくしてペダル1回転で進む距離をロードバイクなどとほぼ同等となるようにしている。
そのため、車輪径に比べてクランクスプロケットが異様に大きく見える。
スプロケット歯数外装変速機のクランクスプロケット歯数及び後輪スプロケット(カセットスプロケット)歯数の例を次に示す。()内はカセット歯数。
45T(9_26T)、48T(9_26T)、48T(11_28T)、48T(11_30T)、52T(12_25T)、56T(11_28T)及び56T(11_30T)など。
走行速度
外径462mmのタイヤを装備した小径車に、カプレオのスプロケット[45T(9_26T)]を使用したときの走行速度をグラフに打点して右図に示す。 グラフの縦軸は走行速度[km/h]そして横軸は後輪スプロケット(カセットスプロケット)歯数となっている。
ケイデンスは、赤点は70rpmそして青点は60rpmとなっている。
ケイデンス70rpm(赤点)の場合は、後輪スプロケット26Tで最小速度10.5km/hそして9Tで最大速度30.5km/hとなる。
ケイデンス60rpm(青点)の場合は、後輪スプロケット26Tで最小速度9.0km/hそして9Tで最大速度26.1km/hとなる。
オプション
泥除け及び後荷台の付いた形がある。
メーカー
ウエルビーサイクル工業 、ダイアテックプロダクツ 、Cannondale Bicycle 、China Mascot Products 、Urbana Bikes 、Wren Bicycles 、など。
「小径車」 、「ペダル1回転で走る距離」 、「多段走行速度」焼結金属 (sintered metal)
金属の粉末を押し固め、その材料の融点以下の温度で熱し密着して固結した金属。焼結金属で作ったディスクパッドがある。
焼結パッド (sintered pad)
初期張力 (initial tension)
| 車輪径 | スポーク張力 |
| 22型を超える | 平均400N 以上 |
| 22型以下 | 平均300N 以上 |
右表にJISに規定するスポーク張力を示す。
スポークは引っ張り力(張力)には強いが、圧縮(座屈を起こす)や曲げには弱い。
そのため、初期張力を与えることにより、スポークに加わる力は圧縮や曲げでなく張力となるようにする。
ショップメカニック (shop mechanic)
自転車店のメカニック。
ほとんどのショップメカニックは
ホイールビルダーでもある。
従業員がいないため店主がメカニックであることが多い。
女性のメカニックもいる。
ショートリーチレバー (short reach lever、short reach brake lever)
概要


用途
平ハンドル用およびドロップハンドル用がある。
利用者
小さい手の人(女性、少年および手の小さい男性)およびレバーがハンドル(握り)に近いことを好む人に使われる。
一般に身長が小さい人は手も小さい。
特殊仕様
ブレーキフードにシムを入れて角度を変えることによって短いリーチに変換できる形もある。一例は、リーチは、4°シムにより10mm短くなり、8°シムにより20mm短くなる。
材質
レバーの材質はアルミ合金およびCFRP(炭素繊維強化樹脂、俗に言うカーボン)など。
ショートケージ (short cage、short chain cage)
後ディレイラーのプーリケージのプーリ芯間距離が短い(キャパシティが小さい)もの。ロード系の前2段変速のケージなどに使われる。ロングケージに対する利点は、軽量かつ変速が相対的に迅速であること及び距離的、面積的に泥はねの影響を受けにくいこと。
関連用語
ケージ長ショートクランク (short crank)
クランク長が160mm以下のクランク。脚長が短い人が使う。需要が限られているので、生産しているメーカーも限られている。シマノのクランク長は、165~180mm。
ショートフィンガー グローブ (short finger glove)
半指手袋 のこと。手袋において指の関節から先はなく、夏季のロードでの使用に向いている。ハーフフィンガーグローブともいう。
ショートリーチ (short reach、short reach dropbar)
短いリーチ。リーチが短い(ショート)こと。一般には、ドロップハンドルのリーチが短いこと。具体的にいくら以下が短いという定義は無いが、 ドロップハンドルのリーチの平均は約85mmなので、この値より短いリーチはショートリーチと考えてもよい。
ショートVブレーキ (mini V brake)
ブレーキアームの短いVブレーキ。メーカーは ミニVブレーキ と名づけている。
ショーツ (short、bike short、bicycle short)
概要
ひざの上までの短いズボン。単数形はショートそして複数形はショーツであるが、日本では1着でもショーツと呼ばれる。ショートは短いという意味。
前にファスナーが付いている。
お店で試着する時は、直立ではなく自分の自転車走行時と同じ前傾姿勢をして見ることが大切。
汚れの目立たない黒色系よりも明るい色のものが交通安全上は望ましい。種類
体形などの違いにより男性用および女性用がある。ロード用及びオフロード用がある。
身体に密着する形(タイト、コンプレッション)およびゆったりした形(バギーショーツ)がある。
バギーは、空気抵抗が大きいから競技には使われない。肩から吊るすショーツはビブショーツと呼ぶ。
仕様
(1) ショーツが脚でずり上がらないよう、グリッパーを付けた形及び下端を伸縮性の2重バンドにした形がある。
(2) 高速での空気抵抗を減らすために、ディンプル(くぼみ)ができる織り方をしたものがある。
(3) 水玉模様を付けた形がある。
成形
多くは伸縮性を持つように織られている。4枚、6枚または8枚(パネル)の布を縫い合わせ立体成形したものが多い。枚数の多いほうが身体になじむ。
ハンガーで吊ると、4枚構成は平坦であるのに対し6枚または8枚構成(パネル)は曲線を描く。4枚は前傾の少ない乗車姿勢に向いている。
6枚は中間の傾斜の姿勢に向いている。8枚は大きな傾斜の姿勢に向いている。サドルと接触する股には縫い目のないのが一般的。
パッド
お尻にパッドの入ったものが一般的。パッドの形状などはメーカーによって異なる。パッドには吸汗速乾性の繊維が使われる。
パッドの目的はクッションではなく湿気の放出のため。そのため、ブリーフははかないものとされている。
クッションとしてパッドを入れるのは邪道。ポケット
後(ヒップポケット)または/および前にポケットを付けた形もある。オフロード用は振動などで収容物が飛び出さないようファスナーを付けている。
寸法
およその脚長は、短(80~150mm)、中(150~200mm)そして長(200~250mm)。
UCI規則(1.3.026)では、競技に使用するショーツはひざの上までなければならない。
素材
素材はナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、羊毛(ウール)またはこれらの混紡など。
メーカー
デサント 、パールイズミ 、モンベル 、2XU 、Aero Tech Designs 、AGU 、Alpinestars 、Arc’teryx equipment 、Assos 、Aussie Racing Apparel 、Bellwether 、
Bicycle Line 、Blackbottoms Cycle Wear 、Brooks Sports 、Canari Cyclewear 、Castelli 、Clif Bar & Company 、Craft 、Dakine 、De Marchi Sport 、De Soto Sport 、
Dude Girl 、Eleven Velo 、Endura 、Foska 、Funkier Bike 、Giessegi 、Gore & Associates 、Harlot Clothing 、Hincapie Sportswear 、Hoss Technical Gear 、Icebreaker 、
Intrepid Apparel 、Joneswares 、Kitsbow 、Luna Sport 、Marmot Mountain 、Mt. Borah Designs 、Nema 、Nzo Marketing 、Oakley 、Optimum 、POC 、Polaris Apparel 、Primal Wear 、Race Face Performance Products 、Rapha Racing 、Royal Racing 、Scott Sports 、Serfas 、Sombrio 、Sportful 、Suarez 、Sugoi 、Surface 、
Tenn-Outdoors 、Terry Precision Cycling 、Trashy Cat 、Troy Lee Designs 、Vaude Sport 、Veltec Sports 、Voler 、VOmax 、Zoic Clothing 、Zoot Sports 、など。
照射パターン (beam pattern)
ショットブラスト (shotblasting)
ショット(丸い粒状のもの)又はグリッド(鋭い角をもった不規則形状の粒子)の投射材を工作物表面に射出して、表面研削及び梨地加工などを行う加工法。
塗装などの前処理として、黒皮、錆、油脂及びその他付着物を除去するための機械的処理法。ショット又はグリッドの代りに砂を用いるものをサンドブラストと言う。
業者は、岡垣興業 、川崎熱処理工業所 、興和実業 、
ニホンケミカル 、新羽金属工業 、橋本鋳造所 、など。
ショットピーニング (shot peening、shotpeening)
無数の金属などの小さいいたま(ショット)を高速度で金属表面に衝突させ、材質特性の向上を図ること。たまが高速度で材料の表面に衝突すると、材料表面は微小にへこみ、表面に無数の丸いくぼみが残って梨子地模様となる。
表面の硬さは増し、また繰返し荷重に対しては表面層に付与された圧縮残留応力が相殺する形で作用し疲れ強さが増す。
この他、耐摩耗性の向上、放熱性の向上および流体抵抗の減少等の効果がある。
リム、フレーム、ハンドルおよびハンドルステムなどにはショットピーニングを施したものがある。 ひびが生じやすいリムに施すと亀裂防止の効果がある。
金属のたまの例を左図に示す。
ショットピーニング装置の一例を右図に示す。
装置にはサイクロン集塵装置が付いている。
ショルダーバッグ (shoulder bag)
肩(ショルダー)に掛けるバッグ。バッグに
ショルダーストラップが付いている。
ハンドバッグとなる取っ手が付いた形がある。
ロンドンの街並みを描いた形がある。
自転車に乗って肩に掛けるバッグは、メッセンジャーバッグと呼ばれる。メーカーは、J. Barbour & Sons 、Lowepro 、など。
ショルダーノブ (shoulder knob)
マウンテンバイク用タイヤの肩の部分の突起。
肩突起の形状および配置などは、オフロードで曲がるとき(コーナリング)の安定性および路面のつかみ(グリップ)などに影響する。
写真の橙色の囲い線は、肩の部分を大雑把に示した書き込み線で、タイヤに付いている線ではありません。
ノブは突起またはこぶの意味。
突起のあるタイヤはノビイタイヤと呼ばれる。
ショルダーパッド (肩パッド、shoulder pad)
肩パッドのこと。ショルダーストラップなどに付けて、
ショルダーバッグ及び バックパックなどの肩に掛かる荷重を分散する。
そのため、幅はストラップの幅より広くしている。
メーカーは、Bagaboo 、など。
ショルダーストラップ (shoulder strap)
ショルダーバッグなどのバッグを肩(ショルダー)に掛けるための帯状のひも(ストラップ)。バッグと一体の形およびフックなどが付いていて着脱できる形がある。
一般に長さが調節できる。
ストラップが捩れないようにスイベルが付いた形がある。
肩パッド(ショルダーパッド)の付いた形もある。肩掛け帯とも言う。
集団走行 (グループライド、group riding、group ride)


先頭のリーダーが先導してペースラインで走るのが一般的。 先頭のリーダーはリードライダーともいう。
先頭車を交替(ローテーション)することもある。
上図で背中で手のひらを下に向けているのは、速度を落とす(スローダウン)手信号の一例。 横に出した肘を振っているのは先頭を交代するとの手信号の一例。
ロードバイクによる公道での集団走行が一般的であるが、マウンテンバイクによるオフロードでの集団走行もある。
健康のため、新しい友達を作るため及び未知の地域を探訪するためなどを目的としていることがある。
集団スプリント (group sprint)
自転車のロード競技において、集団走行状態のときに、スプリントを行うこと。スプリントは、急に最高速度で短期間走ること。
集団スプリントに関するUCIの規則 2.3.036 「競技者はスプリントを始めるとき、自分の選んだレーンを離れることによって他者に危険を与えることを禁止する」
「集団スプリントの動画」
集団スタート (mass start、massed start)
ロード競技において、全ての競技者が同時にスタートすること。その競技は集団スタート競技と言う。
サイドプルブレーキ (side-pull brake、sidepull brake)
側引きブレーキのこと。中央引きブレーキ(センタープルブレーキ)に対峙する用語。
1960年代初期に出現した。
キャリパーブレーキにおいて、キャリパーを引くロープがタイヤの中心線より横にずれている形式。
一方のキャリパーはロープで引き、他方のキャリパーはロープのアウター(ハウジング)で相対的に押す。
1軸(シングルピボット)形は左右のキャリパーを中央の1つの支点で支持する(右図)。
シティ車の前輪のブレーキなどとして使われている。
2軸形が出現するまでは、ロードバイクで一般的に使われた。
2軸(デュアルピボット)形(デュアルピボットブレーキ)は左右のキャリパーをそれぞれの支点で支持する。
サイドバッグ (side bag)
オートバイなどの荷台の横に付けるバッグ。自転車では、パニアという。
サイドバイサイド自転車 (side by side bicycle)
2人が左右に並んで乗る2人乗り自転車。「サイドバイサイド」は、「並んで」という意味。
一対のハンドル、サドル及びペダルが左右に並んで付いている。
左右の操縦管及びペダルのクランク軸は共通となっている。
特許ではハンドル軸と操縦管はスプロケットとチェーンで連結しているが、リンク機構で連結している形もある。
ハンドルを操縦管と連結している方の人がハンドル操作を行う。
1979年にBarrettが「サイドバイサイド バイシクル」として米国特許を取っている。
バディ(仲間)バイク又はサイドバイサイドタンデムとも言う。
ただし、タンデム は、人は左右ではなく前後に乗る。
サイドポケット (side pocket)
衣服の脇のポケット。
スカートのサイドポケットもある。サイドスタンド (side stand)
サイドウオール (side wall、sidewall)
タイヤの側壁。一般に、右側の側壁にはメーカー名、タイヤサイズおよび推奨空気圧(推奨圧力)が記されている。
サイドカー (side car、sidecar、bicycle sidecar)
自転車の横に付ける運搬車。
連結器によって自転車の下管などと連結する。運搬車の車輪は1輪で自転車と反対側に付いている。
自転車と合わせると3輪となるが、三輪車とは呼ばない。
親が子供を見える位置に乗せ、子供と会話ができる。
子供の手が車輪に届かないようになっている。
荷台を自転車の方へ折りたためる形がある。
メーカーは、Chariot Carriers 、Smike 、Xtra Cycle 、など。
横断歩道の段差

日本の横断歩道には2cm(20mm)の段差が設けられている。
これは自治体が、国土交通省の規則に従ったため。この規則は杖を使用している視覚障害者が、杖によって横断歩道を関知できるように定めたもの。
段差の障害
横断歩道のこの2cm段差は、高齢者、身体障害者、車いす、乳母車(ベビーカー)及び自転車には、障害(バリアー)となっている。
にもかかわらず、この2cm段差のことをバリアーフリー(無障害)と称している自治体(埼玉県や佐賀県など)もある。
ベビーカーは車輪が小さいため、段差に於いて前輪及び後輪を交互に持ち上げないと通行が困難。何らかの原因でづり歩きをする人は、段差でつまづいて転倒する危険がある。
自転車は車道を走るが、自転車走行を許可している歩道は走ることができる。
段差においては、リム打ちパンクに注意が必要。特に、幅の狭いタイヤは影響が大きい。
シティ車はタイヤ幅が比較的に大きいので、所定の空気圧があれば影響は軽微。
自治体の取り組み
国土交通省の規則から生じる障害を回避しようと努力している自治体もある。
神奈川県は独自の段差ブロックを設計して、相模原市などで使用している。名古屋市は無段差として傾斜を持たせた独自の段差ブロックを使用している。静岡市は独自の段差対策を特定の地域で行っている。東京都は稲城市に於いて独自の横断歩道を実験的に作っている。これは、横断歩道を一般用と視覚障害者用に2分割し、視覚障害者用横断歩道だけに段差を設け、一般用横断歩道は完全な無段差とする方式。
以上は、2003年における状況。
サイレントクラッチ (silent clutch)
ローラークラッチに対するシマノの名称。
シリコーンゴム (silicone rubber)
広い温度範囲において安定している。
酸素、オゾンおよび日光に対する耐候性が良好。
撥水性があり水に対するシール性が良い。シリコーンとシリコン(珪素)は異なる物質。
粘度状のシリコーンゴムとしてsugru(商品名)がある。
シリコーン (silicone)
ケイ素(シリコン、Si)と酸素の原子が(-Si-O-Si-O-)nのように結合してできる有機ケイ素化合物の重合体。
ケイ素と結合する有機原子団の種類(例えばCH3など)によって、液状、樹脂状またはゴム状となる。広い温度範囲(-100~250°)において安定。
シリコーングリッパー (silicone gripper)
シリコーン製のすべりとめ。
ショーツ(左から3番目の図)、ビブショーツ及びジャージー(右端図)などの下部裏に使われることがある。

シルクケーシング (silk casing)
タイヤにおいて絹(シルク)で作ったケーシング。競技用のチューブラータイヤに使われる。標準空気圧の例は800~1200kPa。
シルクケーシングのタイヤはシルクタイヤと呼ばれる。
シルクタイヤ (silk tire)
絹タイヤ。タイヤのコードが絹(シルク)でできたタイヤ。
絹は木綿などに比べて細く、繊維長が長くそして強度があるため、同じ耐圧を得るのにケーシングを薄くできるため、ヒステリシス損失が少なくなって転がり抵抗が小さくなる他、タイヤが軽くなる。チューブラータイヤとして作っている。
メーカーは、A.Dugast (オランダ)、FMB(フランス) 、など。
シングルブレードフォーク(single bladed fork)
ブレードが片側のみのフォーク。ワンブレードフォークとも言う。1本足フォークのこと。
シングルバテッド管 (single butted tube)
シングルバテッドスポーク (single butted spoke)
片端段付きスポークのこと。
シングルクランクセット (single crankset、1段クランクセット)
1段クランクセットまたは単段クランクセットのこと。クランクスプロケットが1段(1個)であるもの。ロードバイク用およびマウンテンバイク用がある。
後輪スプロケットは、1個(単速または固定スプロケット)および複数個(多段)の場合がある。
シングルクラウン (single crown、single crown fork)
シングルクラウンフォーク (single crown fork)
シングルアイレット (single eyelet)
シングルフリーホイール (single freewheel、single speed freewheel)
スプロケットが1個(シングル)付いたフリーホイール。玉軸受も組み込まれている。
単速車(シングルスピードバイク)に使われる。
歯数は、12、13、14、15、16(左図)、17(右図)、18及び20T。
取付工具としては、ピンスパナを使う。
メーカーは、シマノ、など。
シングルギア (single gear、single sprocket)
クランクスプロケットおよび後輪スプロケットがいずれも1個であること。またはその自転車。
フリーホイールの有無によって、単速車(フリーホイール有り)および固定スプロケット自転車(フリーホイール無し、トラックバイクと呼ばれる)に分かれる。
シングルレバー (single lever、single shifter、single side shifter、single lever downtube shifter)
ブレーキ操作および変速機操作を1つのレバーで行うレバー。- 下管(ダウンチューブ)の片側のみに付けるシフトレバー。ダブルレバーと対立する用語。
- 1つのレバーで後輪及び前輪のブレーキを掛ける方式。
後輪のリムブレーキをかけると、ブレーキパッドがリムで押され、その動きが前輪ブレーキと繋がったロープを引くことにより前輪にもブレーキをかける(右図)。
メーカーは、Slidepad Technologies。
シングルピストン (single piston、single piston caliper)
ディスクブレーキのディスクキャリパーにおいて、制動のためにブレーキローターを締付けるピストンがローターの片側のみにある形式。右に模式図を示す。デュアルピストンより安価。 キャリパー浮動式はローターを締めたとき、自動的に左右のパッドがローターを均等に締める。ピストンがローターの左右にある形式はデュアルピストンと呼ばれる。
シングルピボット (single pivot、single pivot brake、single pivot suspension)

- ブレーキ
単ピボット。ブレーキキャリパーの旋回軸(ピボット)がフレーム又はフォークの中央に1個(シングル)のキャリパーブレーキ。
シティ車の前輪のブレーキなどは単ピボット。主軸および複軸の付いたブレーキは、デュアルピボットブレーキと言う。 - サスペンション
後輪サスペンションにおいて、剛体の後三角が1つのピボットによって支持されている構造。 単純で強度が大きいのが特徴。
ピボットはBBシェル上方のフレームにあり、後輪ハブ軸はそのピボットを中心にして円弧を描く。 ピボット芯はBBシェル芯と一致していないため、ピボットと後輪ハブ軸の芯間距離はオフロードの大きな凹凸によって変化しペダルに反力が働く(キックバック)。
シングルピボットブレーキ (single pivot brake、single pivot caliper brake)
概要単ピボットブレーキ。左右のブレーキアーム(キャリパー)の旋回軸(ピボット)が中央に1個(シングル)のキャリパーブレーキ。
シティ車などに使われている。 前輪用と後輪用は同じでよいが、取り付け位置が異なるため取り付けボルトの長さは異なる。
キャリパーのリムに対するセンターリングのずれによって、ブレーキパッドとリムの間隔が左右で異なってくることがあるので、
その対策としてデュアルピボットブレーキが作られた。シングルピボットの方が質量は小さい。
ずれの原因は、戻しばねの摩擦の変化であるから、潤滑油を注すと改善されることがある。
リコール
2010年、Hive社は2009~2010年に販売した約500個のカーボン製のキャリパーにおいて、ケーブル取付ボルト周辺にひびが入るとしてリコールした。
シングルリリース (single release)
靴と結合ペダルと結合するSPDにおいて、踵(かかと)を外にひねった時のみ靴がペダルから外れる標準の方式。
いずれの方向にひねってもペダルから外れる方式は、マルチリリースと呼ばれる。
シングルサイド ペダル (single sided pedal)
結合ペダルにおいて、片面(結合面)のみが結合靴と結合できるペダル。他面は一般の靴が使えるように平坦になっている。結合面に見えるペダル枠は平坦面の枠の裏が見えているもので、結合面に必要な枠ではない。
両面が靴と結合できるペダルは、ダブルサイドペダルと呼ばれる。
シングルスピード (single speed、single speed bike、single speed bicycle)
単速のこと。
シングルスピードクランク セット (single speed crankset)
単速のクランクセット。単速車(シングルスピードバイク)に使われる。
シングルスピードフレーム (single speed frame)
単速車(シングルスピードバイク)用のフレーム。シングルスピードは単速のこと。
チェーンステイ後端に、水平つめが付いている。
メーカーは、Woodrup Cycles 、など。
シングルスピードMTB (single speed mountain bike、single speed MTB)
単速マウンテンバイクと同じ。
シングルトラック (single track)
単路。自動車は通れないが、マウンテンバイクは走ることのできるオフロードの細い道。四輪車のオフロードの車輪跡が複路(ダブルトラック)になるのに対し自転車の車輪跡は単路となる。
シングルウオールリム (single wall rim)
心拍計 (ハートレイトモニター、HRM、heart rate monitor)
概要心拍数を計測する計器。スポーツ用の心拍計は、素肌の胸にセンサーの付いた胸帯(チェストストラップ)を装着して服を着る。 測定値は指示器へ無線で送信するのが一般的。
指示器
指示器は腕に付けるもの及びハンドルに付けるものがある。 腕に付ける形は時計と一体となっており、心拍時計(ハートレイトウオッチ)と呼ばれることもある。
指示器がサイクルコンピュータと一体となった形もある。原理
(1) 胸帯に細長い電極が2つ付いていて、心臓の鼓動によって発生する電圧を検知する。
(2) 指の脈拍を検知する(右図)。
(3) 腕時計の背面から2本の緑色のLED光を出し、皮膚下の血流から検知する。
付属センサー
心拍計の他に時計、温度計、高度計、気圧計および方位計(コンパス)の付いた形もある。
機能
メーカー・形式によって異なるが、次のような機能がある。(1)最大心拍数に対する割合[%]の表示、(2)設定した心拍数の上限および下限において警報音を出す、(3)訓練ゾーンを設定する、 (4)運動強度の表示(サイクリンク)、(5)エネルギー消費量の表示、(6)メモリー、(7)バックライト、(8) 時刻、(9) タイマー、(10) 防水 及び (11)GPS受信機を内蔵して走った距離を表示するなど。
プロトコール
センサーと表示器間のデータの伝達又は貯蔵を制御するための標準手続きであるプロトコールとしては、多くのメーカーがANT+を使っている。
メーカー
カシオ計算機 、キャットアイ 、シマノ 、セイコーエスヤード 、タニタ 、日本精密測器 、ファースト・ランニング(F-RUN) 、Acumen(Vetta) 、Adidas 、Alpha 、 Ekho、Garmin 、
Healthcare Technology 、MIO 、Oregon Scientific 、Polar Electro 、Sensor Dynamics 、Sigma Sport 、Suunto Oy 、Timex など。
「心拍数と運動強度」 、「動力計算器」(心拍数などから動力を計算する)SIS (Shimano Indexing System)
概要
変速機のシフトレバー位置を、人の感覚でなく機械的に決めるシマノのインデックスシフト方式名。インデックス(index)は、位置決めするという意味。
摩擦式は、シフトレバーがどのような位置でも止まるので、チェーンがスプロケット間を移動したという人の感覚で、シフトレバー位置を設定する。
引き距離
後輪スプロケット(カセットスプロケット)のSISはロード用もマウンテンバイク用も同じであるが、クランクスプロケットのSISはシフターの引き距離が異なる。
3段に対して、ロードバイクはロープ(ケーブル)を13.5mm引くのに対し、マウンテンバイクは19.5mm引く。
摩擦式
SISと摩擦式を切り替えできるものもある。SISが作動不良になった時は、摩擦(フリクション)に切り替えて使う。
歴史
デュラエースの部品として、1985年に市販された。SISの導入には、傾き平行四辺形が必要であったので、1984年にサンツアー(前田工業)の特許が切れるのを待たなければならなかった。サンツアーはインデックスシフトを重視せず、アキュシフトを市販したのは1987年であった。
SISシフトケーブル (SIS shift cable)
乗車姿勢 (ポジション、position、riding position)
自転車に乗って走る時の姿勢。身体と自転車の接点は、ハンドル、サドルおよびペダルであり、この3点の相対位置によって乗車姿勢がほぼ決まる。
乗車姿勢は空気抵抗、出力、走行速度、快適さ、操縦性および持久性などに影響する。

乗車姿勢は自転車の種類(ロードバイク、トライアスロンバイク及びリカンベントなど)、構造及び寸法(コクピット長及びサドルとハンドルの相対高さ)などで決まるが、ドロップハンドルなどの握る位置によっても変わる。
早く走るためには、空気抵抗を減らすために前傾姿勢とし、手足の左右幅は小さくする。
手の幅は肩幅より小さくすると操縦が不安定となるので、トレイルが大きいことが意味を持つ。
足幅はクランク外端間距離(Qファクター)で決まる。乗車姿勢によって肩角度は変る。
右図の乗車姿勢において、左から1~3番目まではドロップハンドル、4番目は
タイムトライアルハンドルそして5番目はリカンベントの乗車姿勢。
走行速度40km/hのとき、タイムトライアルハンドルの乗車姿勢はドロップハンドルの乗車姿勢に比べて動力は約30W少ない。
乗車姿勢を簡単に調べる方法として、乗車して前輪ハブを見る方法がある(上図)。
ハンドルの後方に前輪ハブが見える場合は、胴角度(水平と胴の角度)が大きいとみなす。
ハンドルの前方に前輪ハブが見える場合は、胴角度が小さいとみなす。正確さはなく一つの目安であり、人によってはハブがハンドルに隠れる姿勢が最適ということでもない。
乗車姿勢の違いによる空気抵抗の違いは、風洞及び計算流体力学で知ることができる。
下管 (メインパイプ、主管、downtube、down tube、main pipe)
フレームに於いて、頭管(ヘッドパイプ)下部より斜めに下がって、ボトムブラケットシェルと連結している管。
フレームの前三角を構成している。三角チューブが使われることがある。下パイプ(JIS用語)、ダウンチューブ、フロントチューブまたはメインチューブとも言う。
シッティング (seated、seated pedaling)
座漕ぎ。サドルに座った状態でペダルを漕ぐこと。シッティングは和製英語。反意語は立ち漕ぎ。
仕様 (スペック、specification、spec)
機器、装置などの形式、数量、機能、主要な性能、構成部品、主要寸法、材質、質量、塗料、塗装色、付属品、保証期間および添付書類(取扱説明書、保証書等)などの明細。仕様を記した書類は仕様書と言う。
仕様が明確でない自転車は、要注意。仕様が不明の場合は、NA又はN/Aと記されていることがある。
参考資料
「自転車の仕様表」
スケルトン (skeleton、frame skeleton )
フレーム寸法図のこと。スケルトンは、骨格の意味。フレームの基本設計に使う。 ジオメトリー(幾何図形)とも呼ばれる。寸法図によって自分に合う自転車かどうか判断する。
スキュアー (skewer)
一般用語としてのスキュアーは串 (くし)のこと。自転車には次のようなスキュアーと呼ばれる部品がある。
スキルシマノ (Skil-Shimano)
オランダをベースにしたプロのサイクリング(競技)チーム。UCI のチームコードはSKS。
スポンサーは米国の電動工具メーカーの Skil 及び日本の自転車部品及び釣具メーカーの
シマノ。
公式ホームページスキン壁 (skin wall、skin sidewall)
タイヤ側壁にゴムの被覆層がほとんど無く、タイヤの本体である繊維(コード)が露出に近い形式。スキンサイド(スキンサイド壁の略語)またはオープンサイド(和製英語)とも言われる。
ゴム壁より軽量かつ転がり抵抗がやや小さいので競技用の自転車などに使われる。
スキン壁は荷重による側壁の変形で生じるエネルギー損失がゴム壁より少ない。
欠点は耐久性に劣り、日光(特に紫外線)や空気中の微量のオゾンによって劣化しやすいこと。
右図のリムに装着したタイヤの茶色の部分がスキン壁。
黒色のスキン壁もある。スキンは(ゴムの被覆層のない)皮膚のこと。
スキンサイド (skin sidewall、skin wall)
スキンタイヤ (skin tire、skinwall tire)
側壁にゴムがほとんどなく、接地面のみをゴムが覆っているタイヤ。
タイヤの本体である繊維(コード)が露出に近い。スキン壁またはスキンサイドとも呼ばれる。軽量かつ転がり抵抗がやや小さいので競技用の自転車などに使われる。
スキンスーツ (skinsuit、skinsuits)
概要身体に密着する衣服。
特にジャージーとショーツが一体となったもの。
空気抵抗を減らす効果がある。
腕及び胸にしわがよらないようポリウレタン繊維などの伸縮性の繊維で作られる。
タイムトライアル及びトライアスロンなどに使われる。
仕様
(1) 男性用および女性用がある。
(2) 長袖(ロングスリーブ)、半袖(ショートスリーブ)、3/4スリーブ及び袖なし(スリーブレス)がある。
(3) 脚下端にシリコングリッパーの付いた形がある。
(4) ポケットの付いた形がある。
メーカー
Louis Garneau 、Primal Wear 、Sportful 、Veloce Speedwear 、Voler 、Whip Six 、など。
スキンウオール (skin wall、skin sidewall)
スカート (skirt、cycling skirt)
概要腰から下を覆う、主に女性用の筒状の衣服。
買物および通勤などに使う。
サイクリングスカートとも言い、一般に長さは短い。
夏に涼しいことがある。
下にタイツやショーツなどを着用することもある。
仕様(1) ペダリングの足の動きがし易いように、サイドフラップの付いた形がある。
(2) ヒップポケットなどのポケットが付いた形がある。
素材
ポリエステル、木綿、スパンデックス及びこれらのの混紡など。
メーカー
ウエイブワン 、パールイズミ 、モンベル 、Iva Jean 、Sugoi 、Thoosa 、Zoic Clothing 、など。


スカートガード (skirt guard)
後輪の泥よけの下の左右に付けて、スカート、ドレス及びコートのすそ(裾)が後輪に巻き込まれるのを防止するための覆い。 ドレスガードとも言う。薄板で作った形およびワイヤーを網状にした形などがある。
主に、女性の乗るシティ車などに使われる。チェーンケースもあわせ必要。
メーカーは、Hesling 、Sunny Wheel(Flinger) 、など。
スカルキャップ (skull cap)
縁なし帽子。スカルは頭蓋骨そしてキャップは帽子。ヘルメットの下にかぶる帽子およびトライアスロンの水泳でかぶる帽子がある。

- ヘルメット帽子
ヘルメット下にかぶり夏は日光の遮蔽および汗の吸収発散の役目をする。冬は保温の役目をする。首及び耳を夏の日光からさえぎるために、テールの付いた形がある。
メーカーは、Foska 、Giro 、Pactimo 、Profile Design 、RH+ 、Suarez 、Switchback 、など。 - 水泳帽子
水泳でかぶり水の抵抗を減らすため及び防寒のための役目をする。耳も覆う。スイムキャップとも言う。
メーカーは、パールイズミ 、Assos 、Blueseventy 、De Marchi Sport 、Giro 、Headsweats 、Joneswares 、Speedo 、Veltec Sports 、Vermarc Sport 、など。
スカイサイクル (sky cycle)
高所でペダルを漕いで走る遊具。ブレーキは付いている。1人乗り及び2人乗りなどがある。レールはモノレール及び2本レールまたはロープ。
スカイサイクルのある遊園地は、鷲羽山ハイランド(倉敷市)、とだがわこどもランド(名古屋市)、辻堂海浜公園(藤沢市)、
よみうりランド(稲城市)、あらかわ遊園(荒川区)、東武動物公園(白岡市)、ニューレオマワールド(丸亀市)、霊山こどもの村(伊達市)など。





スラローム (slalom、bicycle slalom、cycle slalom)
上部に旗をつけた一連のポールを立てたジグザグコースを走る競技。英語はスラロムと発音する。デュアルスラロームが一般的。
スラント角 (slant angle)
傾き角。スラントは傾きのこと。後ディレイラーの平行四辺形面の車軸に対する傾き角。
スレーブシリンダー (slave cylinder)
流体ディスクブレーキのキャリパーのシリンダー。スレーブは奴隷のこと。キャリパーシリンダーともいう。
スレーブシリンダーの中にはスリーブピストンがあり、ブレーキレバー引きによる流体圧の上昇によりブレーキパッドを押す。
スレーブピストン (slave piston)
流体ディスクブレーキのキャリパーのピストン。スレーブは奴隷のこと。キャリパーピストンともいう。
ブレーキレバーを引くとマスターピストンが押されて流体圧が上昇する。上昇した圧力はホースを通ってスリーブピストンに伝達される。
スリーブ接合リム (sleeved rim)
ピン接合リムより強度は大きいが生産費も大きい。
スリックセンタータイヤ (slick center tire)
舗装路の直線走行においては走行抵抗の小さいスリック部を主体にして走り、オフロードの泥道では肩部の突起が働くようにしたタイヤ。
舗装路の曲がりにおいては自転車が傾き、突起部が路面に当たるので肩部もスリック(スリックタイヤ)の方が滑りにくい。
スリックタイヤ (slick tire)
溝や突起があると、接地面で溝を埋めるような変形(トレッドスクワームと言う)が起きてエネルギー損失となる。
異物が幾分刺さりにくいので、その分パンクしにくい。スリックだから濡れた路面でより滑りやすいということはない。
スリックタイヤは外観上滑り易いように見える。しかし、現実はブロックタイヤおよび溝の多いタイヤより接地面積が大きいため、舗装路においては滑りにくい。
氷上においても、溝のあるタイヤよりも接触面積が大きいため接触圧が低く、相対的に滑りにくい。自転車の最大の傾き角(リーンアングル)も大きい。 ゴムの磨耗により、コードが1箇所でも見えるようになれば、新品と交換する。 競技用自動車、競技用オートバイおよび飛行機のタイヤは完全なスリックが常識となっている。
スライド (slide)
滑ること。
スライドドロップアウト (sliding dropout)
概要
単速車(シングルスピードバイク)または内装変速機付自転車の後つめ(ドロップアウト)に取り付けて、チェーンたるみ調整を行う部品。スライディングドロップアウトとも言う。
一般には、スライドドロップアウトの代わりに 水平つめ (ホリゾンタルドロップアウト)が使われる。
利点
チェーンのたるみ調整をしても、後ディスクブレーキのディスクキャリパーの位置が変わらない。
材質
アルミ合金およびチタン合金など。
メーカー
Ahrens Bicycles 、Paragon Machine Works 、など。
スライダー (slider)
動かない内筒または外筒はスタンションと呼ばれることがある。
スリムフィット (slim fit、slim fitting)
(衣服などが)ぴったり(フォームフィット)とゆったり(ルーズフィット)の中間的な状態。
スライム (slime)
タイヤシーラントと同じ。一般の用語としてのスライムは、ねばねばしたもの又は粘液物のこと。
スリップ角 (slip angle)
スリップ角は0~3°。
スリップ比 (slip ratio)
タイヤの路面に対する滑り割合を示す比率。滑りが無い場合は0そしてタイヤがロック(回転停止)して完全に滑っている場合は1となる。スリップアウト (slipout)
横滑り。曲がり(コーナリング)などで垂直に対する自転車の傾き角が大きくなり(路面からの傾き角は小さくなり)、タイヤが路面との間で滑ること。
舗装路においては、垂直からの傾き角が約45゜を超えると滑りを起こす。舗装路ではブロックタイヤは接地面積が小さいため滑りやすい。
スリップストリーム (slipstream、slip stream )
高速で動いている物体の直後にできる圧力の低下した領域。 快速で走る自動車などのすぐ後方にできる低圧域(空気圧力が低くなった区域)を指すこともある。自動車は空気を押しのけて走るので、その背後の空気は希薄となり空気圧は低くなる。 この区域を利用することはスリップストリーミング(自転車ではドラフティング)と呼ばれる。この区域に入って走る(前車の後方を走る)と、空気抵抗が少なくなり燃料の節約となる。ただし、前車のブレーキなどによる追突の危険がある。
スローピングトップチューブ (sloping top tube)
傾斜上管または傾斜トップチューブ。
SLR (Shimano Linear Response)
シマノ リニアリスポンス。1980年代に105群に導入された、ブレーキレバーの操作を軽くする機構を取り入れた方式。ピボットに玉軸受の取付け、ブレーキレバーに戻しばねの取付け及び低摩擦ロープの使用などによる。
シフトメイト (ShiftMate)
シフターによるロープ(ケーブル)の引き距離(ケーブル引き量)は、シマノとカンパニョーロでは異なる。シフターのロープの引き距離を変換して、カンパニョーロのシフターでシマノの後ディレイラーを
操作できるようにする(またはその逆にする)部品の商品名。
右写真は後ディレイラーに付けた例。
同じ回転をして直径の異なるプーリが2個重なっており、このプーリにロープを巻きつける。
例えば、大プーリに巻きつけたロープを引くと、小プーリに巻かれたロープは、直径の割合で少なく引かれる。
大プーリと小プーリの間に一箇所切り欠きがあり、そこで大小プーリのロープがつながっている。
アウターの曲がり部を短くして、ロープとアウター間の抵抗を減らすために使うこともできる。
メーカーは、Jtek Engineering。
スモールフランジハブ (small flange hub)
小フランジハブ。軽量化のために、スポーク頭を付けるスペースは確保して、フランジ外径を小さくしたハブ。大フランジハブに比べ、プレース角が小さくなるため車輪の横方向強度は幾分低下する。
現在は小フランジハブが主流となっている。フランジの高さが低いことから、低フランジハブとも呼ばれる。
スマートヘッド (SmartHead)
仏式バルブ(プレスタバルブ)及び米式バルブ(シュレーダーバルブ)の何れにも対応できる床置き空気入れの口金の商品名。黄色のレバーを上げると自動的に何れのバルブにも適合し連結される。
ヘッドはポンプヘッドすなわち口金のこと。
メーカーは、Topeak 、など。
スマートフォンホルダー (smartphone holder)

スマートフォンを コクピット または 上管 に取り付けるための保持器。
スマートフォンマウント又はiPhoneマウントとも言う。 透明窓及びジッパーの付いた防水のソフトケースに入れる形もある。ハンドルから外すと、机上のスマートフォンスタンドとなる形がある(右から2番目)。
水深60mまで防水のカバーがる。カバーを付けた状態でタッチスクリーンの操作ができる。
ホルダーによって自転車に取り付けると走行中に見がちとなり危険。 すなわち知らず知らずに危険を呼ぶ器具である。
バッグまたはポケットに入れておき停車して見るのが望ましい。
メーカーは、箕浦 、Element Case 、Mobility Holdings 、Loksak 、VeloTrac 、Wahoo Fitness 、など。
スマートフォンマウント (smartphone mount)
スマートフォンを自転車のハンドル又はステムなどに装着するための保持器。スマートフォンホルダー及びiPhoneマウントと同じ。
スネークバイト (snake bite、snake bites)
蛇噛みのこと。スネークはへびそしてバイトは噛むこと。パンクの一形態。横断歩道の段差やオフロードの岩及び倒木などにより、タイヤのチューブがリム両端に押し付けられてできる小さな2つの穴(パンク)。 蛇が2つの牙で噛んだような感じになることから1950年代に名づけられた。このパンクによる空気抜けは早い。 タイヤの圧力が十分でなく、タイヤが柔らかいと起こしやすい。ピンチフラット又はリムカットとも呼ばれる。蛇が人などを噛む(バイト)こともスネークバイトと呼ばれる。
スナップリング (snap ring)
一部が開いたリング(環)状のばね鋼製止め輪。軸または環状の穴に設けた環状溝に入れて、部品を固定する。リングの一部が開いているために、変形させて溝に入れることができる。
C形軸用、C形穴用およびE形などがある。規格は、JIS B2804(止め輪)。スナップリング プライヤー (snap ring plier)
止め輪用ペンチとも言う。
つめ(クロー)を交換できる形もある。
メーカーは、京都機械工具 、興和精機 、花園工具 、マルト長谷川工作所 、 Stride Tool 、Tecra Tools 、など。
スニーカー (sneaker)
靴底はゴムで上皮は布または皮のスポーツ靴。クリートの付いた形もある。高可視性のものもある。街乗り及び通勤などに使われる。
メーカーは、シマノ 、DC Shoes 、DZR 、など。


スノーバイク (snow bike)
主に雪の上を走るように作られたマウンテンバイク。
サスペンションは付けていない。左図の例では、タイヤは26型そしてタイヤ幅は97mm(3.8インチ)と広い。
前輪ハブのOLDは
135mmそして後輪ハブのOLDは170mm。
クランクスプロケット歯数は12_32_44T、後輪スプロケット歯数は12_36T。
前輪をスキーブレードで置き換え、後輪にはキャタピラーを付けた形もある。
ファットバイクが使われることもある。
メーカーは、Ktrak Cycle 、Salsa Cycles 、Surly 、など。
スノータイヤ (snow tire)
トレッド(踏面)材質は摩擦力を大きくするために柔らかい低温で硬くならないゴムが使われることが多い。
雪道で滑りにくいトレッド模様が使われる。
すべり防止のスタッドを埋め込んだスタッドタイヤ もある。
前後のタイヤに複数の幅広の結束バンドを均等に付けて、簡易なスノータイヤとすることもできる。 ただし、ディスクブレーキなどのハブブレーキには適用できるが、Vブレーキなどのリムブレーキには使えない。 また、制動距離は、スノータイヤより長くなる。
繊維で作ったタイヤチェーンがある。タイヤに被せて使う。金属製のタイヤチェーンもある。
サイクルサッカー車 (cycleball bicycle)
サイクルサッカー(サイクルボール)に使う特殊自転車。ハンドルは鹿の角のように上を向いている。
上管(トップチューブ)は後輪の上まで伸びてそこにサドルが付いている。
ブレーキは無いが、後輪ハブはフリーホイールの無い固定ギア(スプロケット)となっているのでペダルがブレーキとなる。主な寸法等は次の通り。

- 車輪径: 26型以上

- フレームサイズ: 500~550mm
- ホイールベース: 930~970mm
- ハンドル幅: 270~340mm
- クランク長: 135~170mm
- クランクスプロケット下端高さ: 220mm以上
- サドル: 長さ300mm以下、幅200mm以下
- ペダル1回転で走る距離: 2~3.5m(多くはギア比 1 前後)
ソケット (socket)
| 6角 | 12角 |
四角穴の寸法は1/4、3/8、1/2および3/4インチなどがある。 六角ボルト及び六角ナットなどを回して締め付ける工具として使う。
一般には、電球のソケットのように、何かを受け入れて固定する穴をソケット呼ぶ。眼球の入っている穴もソケット(眼窩)と言われる。
ソケットレンチ (socket wrench)
四角の寸法はJIS B4636-1(ソケットレンチ、12.7角ドライブ)では12.7mmそしてJIS B4636-2(ソケットレンチ、6.3~25角ドライブ)では6.3mm、10mm又は12.5mm。
ラチェットハンドルと各種サイズのソケットがセットになっているものもある。
ソケットがラチェットハンドルから下に突き出ているので、他のレンチではハンドルが邪魔になるような場所にも使うことができる。
ソックス (sock、socks)
くるぶしの上くらいまでの短い靴下。ソックスはソックの複数形。
男性用及び女性用がある。夏用及び冬用などがある。 装着性(フィット)を良くするために、左用と右用を一組にした形がある。防水ソックスもある。
サイクリング靴と適合するサイクリングソックスとして作っているものもある。材質は、羊毛、メリノウール、ナイロン、ポリエステル及びこれらの混紡など。
メーカーは、岡本 、ハリソン 、Altura 、Bicycle Line 、Dakine 、Darn Tough Vermont 、DeFeet 、De Marchi Sport 、Donkey Label 、Royal Racing 、Suarez 、Swiftwick 、など。
操舵角 (steering angle、steer angle)
袖なしジャージー (sleeveless jersey)
袖のないジャージー。スリーブレスジャージーとも言う。
男性用および女性用がある。
メーカーは、Gita Sporting Goods 、など。
ソフトテール (soft tail)
軟後部フレーム。テールは後部という意味。フレーム後部にサスペンションが付いている。次の二種類のサスペンションがある。
- サスペンションフレーム
後輪に対するサスペンション(リアショック)が付いているフレーム又はフルサスペンションのマウンテンバイク。
- 軟チェーンステイ
旋回軸(ピボット)を設けず、チェーンステイのたわみをサスペンションとして使うフレーム構造。 チェーンステイがたわむことが出来るように、シートステイと立管は溶接せず、 隙間を設けてシートステイ方向にのみ動きそれと直角方向には動かない部品または小さな緩衝器(図の赤矢印)を取り付けている。 旋回軸のあるサスペンションに比べ、質量の増加が少なく、また剛性の低下も少ない。トラベルは20~25mm。トラベルの調整はできない。
ピボットレスサスペンション とも呼ばれる。
掃除手袋 (cleaning glove)
自転車の掃除又は保守のときに、手が汚れないように使う手袋。肉厚は薄いもの及び厚いものがある。手首が長いものもある。
手のひらに微細な突起を設けたものもある。材質はニトリルゴムなど。
操縦角 (steering angle)
自転車の傾き角(リーンアングル)が大きくなると操縦角も大きくなる。低速で曲がると操縦角は大きくなる。
操縦管 (ステアラー、ステアリングチューブ 、ステアーチューブ、フォークステム、フォークコラム、steerer、steering column、steering tube、steer tube、steertube、fork steerer tube、fork steerer、fork stem、fork column)
概要
| 外径 | 内径 | 肉厚 | 主用途 | 記事 | ||
| mm | inch | mm | inch | mm | ||
| 25.0 | 22.0 | 1.5 | 旧仏 | |||
| 25.4 | 1 | 22.2 | 7/8 | 1.6 | ロード車 | ISO |
| 28.6 | 1-1/8 | 25.4 | 1 | 1.6 | MTB | |
| 31.8 | 1-1/4 | 28.6 | 1-1/8 | 1.6 | 特殊MTB | |
直径
操縦管は管で作られているため、外径と内径がある。その例を右表に示す。マウンテンバイク(MTB)は
オフロード(外道)を走るので、操縦管への衝撃が大きく、太い管が使われる。 ねじ付きヘッドセットは操縦管の中に入れるので内径に適合する。ねじ無しヘッドセットは操縦管の外に付けるので外径に適合する。
長さ
新品のフォークの操縦管は、どのような頭管等にも合うように長めとなっているので、取り付けるときは頭管、ヘッドセット及びステムに合わせて切断する。 切断するには、弓のこ案内で操縦管を挟んで弓のこで切断する。
操縦管を長くする部品として、操縦管伸長器(ステアラーチューブイクステンダー)がある。
テーパー管
操縦管にテーパーを付けたテーパー操縦管(テーパーステアラー)がある。
リコール
(1) Cervéloは、2005~2008年に販売したカーボンフォークの操縦管に亀裂が入り破損することがあるとの理由でリコールをした。
(2) Mirracoは2006~2007年に販売したBMXバイクのフォークの操縦管の溶接不良によりフォークが外れる可能性があるとして約1,1000台をリコールした。
(3) Felt Bicyclesは、2006~2009年に販売した自転車のカーボンフォークのアルミ合金操縦管が破損する事故があったとして、約1500台をリコールした。
(4) Wilier Triestinaは、2012年にアルミ合金製の操縦管が破損する可能性があるとして200台のIzoard XP自転車をリコールした。
(5) Specialized Bicycle Componentsは、2012年及び2013年モデルのTarmac SL4、Crux及びSecteur Discのロードバイク 及びサイクロクロスバイクのフォークのカーボン製の操縦管に亀裂が入る可能性があるとして、約12,200台をリコールした。
材質
アルミ合金またはCFRP(俗にいうカーボン)など。
「 フォーク」操縦管長 (steerer tube length)
操縦管シム (ステアラーシム、steerer shim、steerer tube shim)
外径25.4mm(1")の操縦管(ステアラー)に被せて外径を28.6 mm(1-1/8")に太くして、28.6 mmのステムが使えるようにするシム。 材質はアルミ合金など。ステアラーシムとも言う。
メーカーは、Problem Solvers、など。
操縦管伸長器 (steer tube extender、steer extender)


操縦管の長さを長くするために取り付ける伸長器。ハンドルを高くするために、ハンドルステム位置を高くする補助部品。
伸長できる長さは、50~85mm。
ねじ付きヘッドセット用及びねじ無しヘッドセット用がある。
ステアラーチューブイクステンダー、ステアラーイクステンダー及びステムライザーとも言う。
メーカーは、Delta Cycle 、など。
速筋 (fast twitch muscle、fast twitch fiber、fast twitch muscle fiber)
筋肉は速筋繊維と遅筋繊維の2種類で構成されている。速筋は急速に収縮し早く疲れる。遅筋はゆっくりと収縮し疲れにくい。
二種類の筋肉繊維の割合は、筋肉の種類および人によって異なる。
練習にもよるが、速筋の多い人はスプリントに向いており、遅筋の多い人は長距離走行に向いている。
速筋はエネルギーの発生に酸素を使わないので、毛細血管が少なく白色をしている。遅筋は酸素を使うので、多くの毛細血管が来ており赤色をしている。
底ブラケット (bottom bracket)
オクタリンクおよびISISなどがあり互換性はない。クランク軸長はチェーンラインが適正となるものを選ぶ。
走行速度 (cycling speed、travel speed)
自転車が進み行く早さ。その大きさは単位時間に通過する距離で表す。単位時間として時間[h]そして距離としてキロメートル[km]を用いるので、走行速度の単位は
[km/h]となる。
ツール・ド・フランスでの競技車の平均速度は50km/h強。
参考資料
「走行速度計算器」
底付き (フルボトム、bottom out、bottoming out、full bottom)
サスペンションにおいて、オフロードの障害物による圧縮によってトラベルの終端までいくこと。トラベルが短い可能性がある。
速度 (speed)
進み行く早さ。その大きさは単位時間に通過する距離で表す。
自転車の場合は単位時間として時間[h]そして距離としてキロメートル[km]を用いるので、
速度の単位は[km/h]となる。
風速は単位時間として秒[s]そして距離としてメートル[m]を用いるので風速の単位は[m/s]となる。
右図のグラフに[km/h]と[m/s](1秒間で走る距離[m])の関係を示す。
自転車速度がある。
「速度の換算」 、 「走行速度 計算器」速度センサー (スピードセンサー、speed sensor)
サイクルコンピュータにおいて、車輪の回転数を検出するセンサー。スピードセンサーとも言う。前輪のフォークに取り付けるものが多い。スポークに付けた磁石の動きを計測する。クイックリリースのレバーに組み込んだ形もある。
ケイデンスセンサーと一体になったものもある。 表示器(ヘッドユニット)へのデータの伝送方式として、有線(ワイヤー)式及び無線(ワイヤレス)式がある。無線式はボタン電池が必要。
メーカーは、キャットアイ 、Wahoo Fitness 、など。
速度計 (speedometer、speedmeter)
走行速度を表示する計器。英語ではスピードオメーターと呼ばれることが多い。稀に、サイクルコンピュータを意味することがある。
側壁 (side wall)
リムまたはタイヤの横の部分。一般に、タイヤ右側の側壁にはメーカー名、タイヤサイズおよび推奨空気圧が記されている。アルミ合金リムの側壁厚さは、1.4~1.8mm。
側壁厚さ (side wall thickness、sidewall thickness)
概要
タイヤまたはリムの側壁の厚さ。
タイヤ
スキン壁のタイヤは、側壁厚さが薄い。
リム
リムブレーキの付いたアルミ合金リムは、ブレーキ掛けによってリム側壁が磨耗して、側壁厚さは薄くなる。
リム側壁が薄くなると、タイヤの空気圧によってリム破裂を起こすこともある。
測定法
リム側壁厚さを測定するには、例えば長さ10~20mmのスポークの切片または銅くぎの頭を落とした小片などの厚さ寸法の分かったものをゲージとして使い、ノギスで測定する。
右図のようにゲージ(緑色)を側壁の内側および外側にあて、ノギスで N 寸法を測定する。側壁厚さ t は、次式で計算できる。
t = N - 2 x g ここに、g はゲージ厚さ。
例えば、ゲージ厚さ2mmそして測定値が4.9mmなら、側壁厚さ = 4.9 - 2 x 2 = 0.9mm 。
ソール (sole)
塑性変形 (plastic deformation)
金属などの物体に弾性限度を超えて力を加えたとき、破損することなく形状が永久変形すること。
外リンク (アウターリンク、outside link、outer link)
外リンクは左右の外プレート及び2個のピンで構成されている。
右のピンは右の内リンクのブッシュに入る。
左のピンは左の内リンクのブッシュに入る。これらのピンは外プレートと連結する。
外プレート (アウタープレート、outer plate)

sp (speed)
速または段。変速段数(クランクスプロケットまたは後輪スプロケットの個数)を表す俗記号。例えば、9spは9速(または9段)そして10spは10速(または10段)。 クランクスプロケットは3段までしかないので、これらは後輪スプロケット(カセットスプロケット)の段数。
スペースグリップ (Space Grip)
ハンドルに付けるT形の止まり木に対する(株)箕浦の商品名。前照灯及びサイクルコンピュータなどの2個(Tの左右それぞれ1個)の装備品が取付けできる。
本体(止まり木)幅は100mm、直径は22mm。左右20mmの範囲でスライドできる。取付できるハンドル径は、22~35mm。色は黒及びシルバー。 ワンタッチで取付・取外しのできる形もある。ハンドルの他、
ハンドルステムにも取付できるものとして、同じメーカーのスインググリップがある。 似たものとして、日東のランプホルダーがある(右端図)。
スペーサー (spacer)
(1) カセットスプロケットはカセットスペーサーでスプロケッ間隔を設定している。
(2) 操縦管のヘッドセットとハンドルステムの間に入れて、ヘッドセットの高さを調節するヘッドセットスペーサーがある。
(3) チェーンラインを合わせるために入れるスペーサーがある。
スパンデックス (spandex)
ポリウレタンを主成分とした合成繊維の一種。伸張率が高く、老化しにくいところから、ゴムの代用としても利用される。1959年にデュポン社によって開発された。
スパナ (spanner)
六角ボルト及び六角ナットを締める工具。両口スパナと片口スパナがある。口がスパナ芯に対して15°傾いているので、スパナが何かに当たる場合は、裏返すと当たらなくなる。
スパナの呼び寸法は口の開き幅で表す。ただし、開き幅に適応するボルト・ナットの呼びで表示してもよい(JIS)。呼びが大きいほど対応する締付けトルクが加えられるよう全長は長くなる。
JIS B4630(スパナ)および英国ではスパナというが米国ではレンチと呼ばれる。
SPCM (Simano Power Change Machanism)
前ディレイラーケージの動きに、クランクの回転力を利用するシマノの機構。前ディレイラーはチェーンの張り側に付いているため、チェーンのたるみ側に付いている後ディレイラーに比べて、シフトロープを引く力は約1.8倍を必要とする。
シフターを操作するとクランクと共に回転しているラチェットがシフトロープに引かれて作動して、クランクの回転力で前ディレイラーの前ディレイラーケージを移動させることにより、チェーンを大スプロケットまたは小スプロケットへ移動させる。
常に最適点で変速するため、変速の衝撃が少ない。
Nexaveに分類されておりクロスバイクなどに使われる。
ボトムブラケットに取付ける。専用のシフターなどを使う。
SPD-R
競技およびロード用SPDペダル(樹脂製)の商品記号。ペダル軸芯と足底までの距離を短くして、ペダリング時の足首の安定感および力の伝達効率を高めている。 対応する靴のクリートは3本のねじで固定しているため、他の2本止めのクリートと互換性は無い。上位機種はSPD-SL(アルミ製)。
SPD-SL (SPD-SL)
概要シマノのロード用および競技用の結合ペダル。SPD-Rの後継品。
特徴
(1) クリートが大きくペダルとの接触幅が大きいため、足が安定する。
(2) 靴底からペダル芯までの距離が短いため、足が安定する。
(3) フローティングは左右各3°。
(4) 質量が小さいので加速性が良い。
(5) クリート受入幅が大きく、かつ、結合前にはペダルはほぼ垂直となっているので、結合しやすい。
(6) クリートの材質はナイロン樹脂で、前と左右にゴムパッドが付いているので、滑りにくく歩きやすい。
(7) 着脱のコイルばね力は六角穴付きボルトで調整できて、窓に指示が出る。
(8) ペダル軸の材質はクロムモリブデン鋼。
(9) クリートはルック社と同じ三角3点固定であるが、互換性はない。
SPD (shimano pedaling dymamics)
概要
ペダルと靴を結合するシマノの方式。ペダルはSPDペダルそして靴はSPD靴と言う。
ペダルと靴を結合することにより、ペダルのどのような回転位置においても力を加える事ができる。
ペダルへ伝達する力は、トウクリップより1割ほど大きい。
結合・離脱
結合する時は靴を前に押すが、離す時はかかとをねじる。ただし、走行時に足を傷めないよう、7度前後は自由に水平回転できる(フロート)ようになっている。
ペダルと靴の位置関係が確定すれば、フロートは必ずしも必要ではない。
一方向(水平外)へのみねじったときに結合が外れる標準の形はシングルリリース、そして多方向にねじっても外れる形はマルチリリースと呼ばれる。
種類
ロードバイク用とマウンテンバイク用(オフロード用)がある。マウンテンバイクは地面に立つことがあり、靴に泥が付着するなどがロードと異なる。
連結具がペダルの片面のみに付いたもの(シングル)及び両面に付いたもの(デュアル)がある。シングルの片面は普通の靴に使える。
シングルは主にマウンテンバイク用で靴を地面に付けることの多い用途および歩くことの多い用途に向いている。デュアルは連結部が常に上面に来る(両面に連結具が付いているため)。
普通の靴でも使えるように、回りにケージが付いたものもある。
取付
SPDペダルのクランクへの取り付けは、15mmスパナを使うものと8mm六角レンチを使うものがある。締付トルクはいずれも35Nm。
参考資料
「ペダル」
SPDブーツ (SPD boot)
SPDのクリートを付けることのできるブーツ。ブーツは、くるぶし(踝)もおおう靴。言わば長靴のこと。冬用の防寒靴として使われる他、丘下り(ダウンヒル)において各種の障害物から足を保護する靴としても使われる。
ブーツはブートの複数形(2足以上)であるが、日本では1足でもブーツと呼ばれている。
SPDサンダル (SPDサイクルサンダル、SPD sandal、SPD cycling sandal)
靴底に沈んだクリートを付けたサンダル。サンダルは足の甲の部分に幅広のバンドをつけた履物。
SPDサンダルは、かかとの上部は閉じているが下部は開いている。
主に夏の街乗り、短距離サイクリング及び通勤などに使われる。
つま先が開放の形(オープントウ)及び閉じた形(クローズトウ)がある。
メーカーは、シマノ 、Exustar 、Keen 、など。
スピーカー (speaker)
概要プレーヤー及びラジオなどの電気信号を音声に変える器具。
図のミニスピーカーは、ヘルメット及び帽子などに取付ける。
スピーカーにはベルクロが付いており、ヘルメットに付けたベルクロに接続する。
イヤホンは耳孔に入れるが、このスピーカーは耳孔の近くまで持っていく。
イヤホンより音質が良い。周囲の音も聞こえるようにする意図がある。ヘルメットスピーカーとも言う。
特殊スピーカー
(1) ハンドルステムに取付けるスピーカーがある。
(2) ボトルケージに入れるボトルの形状をしたスピーカーがある。音は360°方向に出る。
メーカー
BikeBeatz 、Boombotix 、Scosche Industries 、O-tus 、Tortola International 、など。
スペック (spec、specification)
スペシフィケイション(仕様、明細、細目)の略語。
スペック (specification)
仕様のこと。スペシフィケイションの略語であるが欧米で使われることはほとんど無いので、和製英語と考えればよい。
スペシャライズド (Specialized Bicycle Components)
米国で上位の総合自転車メーカー名の略称。
正式名はスペシャライズド バイシクル コンポーネンツ。
1974年にMike Sinyardが設立した。本社はカリフォルニア(California)州モーガンヒル(Morgan Hill)。
1981年にマウンテンバイクを自転車メーカーの中で始めて商業生産した。
上の写真は左から順に会社のロゴ、本社外観及び設計室の一部。右の写真は自転車の試験設備。
レーシングカーメーカーのMcLarenと協働している。
自社で何時でも自由にテストができるように風洞を所有している。
ホームページスピードドライブ (Speed Drive)
概要ボトムブラケット端に付けた遊星歯車(右写真)で変速を行う方式のスイスのSchlumpf Innovations社の商品名。
変速方法
変速はクランク軸部に設けたボタンを靴で押すことによって行う。右クランクのボタンを押すと高速になり、左クランクのボタンを押すと元に戻る。 この商品にはシフターおよびロープ(ケーブル)は不要。
ギア比
ギア比は1.65(増速)のみ。例えば、スプロケットが38Tの場合は38Tx 1.65 = 63Tより、38Tおよび63Tのスプロケットが付いていることと同等となる。
用途
内装または外装の後輪変速機と組み合わせて使う。折りたたみ自転車などの小径車などに使われる。
仕様
チェーンラインは42、44または49mm。スプロケットのBCD(PCD)は110mmで歯数は34、36、38、40、42、44、46、48、50、52または53T。
メーカー
Schlumpf Innovations 、NC-17 、など。
スピードウォブル (speed wobble)
シミーと同じ。ウォブルは、よろめくこと。
スピードハブ (Speedhub)
ドイツのRohloff社のハブギアの名称。
1998年に販売を始めた。用途は旅行車、クロスカントリーバイク及びタンデムなど。
14段の変速範囲は526% 。変速にはツイストシフターを使う。
ロックナット間距離は135mm。スポーク数は32又は36。
スポーク穴のピッチ円直径は100mm。
25mlの潤滑油が入っており、5000km走行毎に交換する。
メーカーは、Rohloff 。
スピードメーター (speedometer、speedmeter)
速度計。走行速度を表示する計器。英語ではスピードオメーターと呼ばれることが多い。稀に、サイクルコンピュータを意味することがある。
スパイダー (spider)

- クランク
概要
クランクスプロケット取付けのために、クランクから放射状に出た腕(アーム)または足は、スパイダーアームまたはスパイダーという。
日本ではくもの足と言うが、米国ではくも(スパイダー)の腕(スパイダーアーム)と言う。
型式
スパイダーとクランクは一体成形したものが一般的であるが独立の形もある。 独立形は中央に雌スプラインがあり、クランクの雄スプラインが入り、ロックリングで固定してトルクを伝達する。ロックリングの着脱は、ロックリング工具で行う。
足の数
足の数は4本または5本。例えば、5本の足が出ているものは、5足スパイダーという。クランクを1本の足として兼ねたものもある。
角穴の向き
四角テーパーのクランク軸に取付けるためのクランクの角穴の向きは2種類ある。
角穴の頂点を結ぶ線がクランク中心線と一致する向きが一般的であるが、稀に中心線に対して45°傾いている向きがある。
PCD
スパイダーにはスプロケットを固定するボルト穴があり、そのピッチ円直径(PCD)は、94、104、110又は130mmなどがある。
メーカー
シマノ 、FireEye Bikes 、Middleburn Components 、Specialites 、など。 - ブレーキローター
2分割式のブレーキロータは、ローターをスパイダー(ローターキャリアーと言う)に6本のボルトで固定している。
ローター及びスパイダーそれぞれに最適の材質を選定できる。
スパイダーアーム (spider arm)
スパイク (spike)
滑り止めのため、タイヤの踏面(トレッド)などに付ける金属性などの突起物。一般用語としては、大くぎのこと。
スタッドとも言う。
スパイクを付けた靴がある。
スピンバイク (スピナーバイク、spin bike、spinning bike、spinner bike)

- 概要
屋内で持久力などの訓練のために使う、走行しないバイク。ペダルを漕いでスプロケットとチェーンで伝動して、大きなはずみ車(フライホイール)を回す(スピン)のが特徴。 自転車走行と同じようにペダルの動きが円滑となる。固定スプロケットでフリーホイールはない。たち漕ぎができる。 - 負荷
ノブを回してブレーキパッドをはずみ車の外周(又は側壁)に押し付けて摩擦力を変えることにより負荷を変える。体重とバランスさせるために、はずみ車は前方に付いている。 - サドル
サドル高さ及び前後位置は調整できる。
- ペダル
多くのペダルは足をペダルに固定するストラップが付いている。トウクリップ又は結合ペダルの付いた形もある。 - ハンドル
ハンドル形状は、ブルホーンハンドルに近い。握る位置は、水平部又は前方へ出た部分。ハンドル高さは調整できる。 - 表示器
エクササイズバイクと違って、距離および速度などのモニター機能は付いていないが、中には付けているものもある。 - 傾斜
坂道を模擬できるように、前後方向に-20°~+20°の範囲で傾けることができる形がある。 - 付属品
飲料水などの入ったボトルを保持するボトルケージ(水筒受け)の付いた形もある。 - 寸法、質量
幅は500~850mmそして長さは980~1230mm。質量は45~55kg。
- メーカー
Great Sports & Fitness Goods 、LeMond Fitness 、Multisports 、Maxim Strength Fitness 、Nautilus(Schwinn Fitness) 、Schoberer Rad Messtechnik 、
Stamina Products 、Star Trac 、など。
スピンアウト (spin out)
旋回時に後輪が外に滑って、自転車(特にオフロードのマウンテンバイクなど)が180°旋回して後方を向くこと。
スピンドル (spindle)
回転軸。例えば、ボトムブラケットの軸(クランク軸)。
スプライン (spline)
- クランク軸
クランク軸にはスプラインを設けてクランクと噛み合うようにしたした形がある。
スプラインにはオクタリンク(シマノ)およびISISなどがあり互換性は無い。 - ハブ
後輪ハブのフリーハブボディはスプラインが付いており、カセットスプロケット(右上図は中央穴に12歯のスプラインが付いている)と噛み合う。 - ブレーキローター
センターロックのブレーキローターにはスプラインがある。
スプラインBB (splined BB)
スプラインの形状にはオクタリンク(シマノ)およびISISなどがあるが互換性は無い。
スプリットサドル (split shell saddle、split saddle)
着座部を左右に分割して、それぞれにジェルなどの詰物を入れたサドル。左右の足のペダリングに応じて自然に上下に動くこと(ローリング)を意図している。
後部のみ分割した形および全長に渡って分割した形がある。
スポーク (spoke)
| 名称 | 寸法 | 質量[g] | 質量グラフ |
| Revolution | 1.8/1.5 | 261 | |
| Aerolite | 2.0/2.3 x 0.9/2.0 | 278 | |
| Revolution | 2.0/1.5 | 283 | |
| Competition | 1.8/1.6 | 311 | |
| Super Competition | 2.0/1.7/1.8 | 318 | |
| Aerospeed | 1.8/2.3 x 1.2/1.8 | 355 | |
| Champion | 1.8 | 359 | |
| Competition | 2.0/1.8 | 382 | |
| Alpine III | 2.34/1.8/2.0 | 418 | |
| New Aero | 2.0/3.3 x 1.0/2.0 | 437 | |
| Champion | 2.0 | 444 | |
| Champion | 2.34 | 591 |
ハブフランジとリムを結んで
ホイールを作っている太さ1.8~2.6mm程、長さ130~300mm程(リム寸法などで決まる)の棒。
取付
エルボまでハブフランジのスポーク穴に入れ、他端をリムのスポーク穴に入れ、ねじにニップルをねじ込んで、リムに固定する。 厚さが 1.5mm のスポークは、ニップルを回して張力を加えるときに捩れやすい。
本数
1車輪当たり32本または36本が普通。
色
着色したスポーク(カラースポーク)がある。
材質炭素鋼、ステンレス鋼、アルミ合金及びチタン合金、カーボン
(カーボンスポーク)など。炭素鋼製は腐食しないようめっきする。
カーボンの左右にアラミド繊維を積層した形がある。
質量
スポーク質量の一例として、DT Swiss社の長さ264mmのスポーク64本(前後車輪の合計)の値を表に示す。 Revolution 1.8/1.5 の平均質量は 261g/64本 = 4.08g/本。
工具
スポークカッター 、スポークねじ切り機 、ニップル回し及びスポーク張力計などがある。
メーカー
星工業 、American Classic 、BDop Cycling 、Chun Nan 、 DT Swiss 、Ison Distribution(Halo)、Sapim 、Sha Dar Accessories 、Topolino 、Wheelsmith Fabrications 、など。
「スポーク」スポーク穴オフセット (rim spoke hole offset、spoke hole offset)
左右のプレース角の差、従ってスポーク張力の差を減少させることによりホイールの強度を上げることを目的としている。
なお、スポーク穴群はその中心線に対して交互に左右に偏心していることがある(左写真)。
スポーク穴径 (spoke hole diameter)
- ハブフランジ
スポークを通すためにハブフランジに開いている穴の直径。2.3 、2.5 、2.8 及び 3.1mm の4種類がある。2.5mm が一般的。 - リム
スポーク(具体的にはニップル)を通すために、リムに開いている穴の直径。
スポーク長 (spoke length)
スポークのねじの先端からエルボの内側までの距離。
最小寸法単位は1mm(メーカーによっては2mm)。
700Cの車輪(ハブスポーク穴PCDは44mm)に関して、交差数およびスポーク数とスポーク長の関係をグラフにして示す。
36本組の車輪について見ると、交差数が増えるとスポーク長は長くなっている。
3交差の車輪について見ると、スポーク数が多くなるとスポーク長は短くなっている。
エルボをV穴に入れて吊るして、スポーク長を測るスケール(スポーク尺)がある(写真)。
スポーク張力計 (tension meter、 tension guage、tensiometer)
概要ハブとリムのニップルによってスポークが引っ張られている力
(スポーク張力)を、間接的に測定する計器。
測定法
張力計の2つの固定柱でスポークをはさみ、その中央の可動柱を垂直にばねで押して変位を指示するようになっている。 変位をダイヤルゲージで読み取ると精度は上がる。 エアロスポークは平たい面を押す。張力が大きいと、変位は小さい。 変位に対する換算表が付属しており、換算表より張力を読み取る。測定できる最小リムサイズがある。
計算式スポークを横から押す力を F 、固定柱間の距離を b そしてスポークの変位を a とすると、スポーク張力 T = bF/(4a) となる。
メーカー
ホーザン 、BDop Cycling 、DT Swiss 、Full Speed Ahead 、Lifu Bicycle 、Park Tool 、Sha Dar Accessories 、など。
スポークカッター (spoke cutter)
スポークねじ切り機のことをスポークカッターと呼ぶこともあるが、スポークねじは切削ではなく転造によって作る(転造ねじ)。
メーカーは、Lifu Bicycle 、Sinz Racing 、など。
スポークゲージ (spoke gauge)
- スポークの直径をワイヤーゲージの番号で表したもの。ゲージは英米系と仏系があり、同じゲージ番号でも直径は異なる。英米系の14番は2mm。
参考資料
「スポーク」
ゲージ
スポークの頭を長穴に引っ掛けてスポークを吊るして長さを読み取るスケール。スポーク長ゲージ又はスポーク尺ともいう。
写真はPark Tool社製。左端左右のV形の穴にスポークの頭を入れる。左右はそれぞれmm目盛りとインチ目盛り。
右側の複数の穴は玉軸受の玉の直径測定用。
スポーク反射器 (spoke reflector)
反射器の色はCPSCの規則(16CFR 1512)では、前輪は無色または黄色そして後輪は無色または赤色と規定している。
ホイール反射器(フレクター)とも言う。
LED灯が付いていて光る形もある。
メーカーは、キャットアイ 、Miranda & Irmao 、MonkeyLectric 、Spanninga 、など。
スポーク磁石発電機 (spoke magnet dynamo)
車輪のスポークに複数の磁石を取り付け、車輪の回転で磁石がコイルの入った発電機の前を通過することによって、電磁誘導でコイルに電流が流れることによって発電する発電機。左図の形は発電機と前照灯が一体になっている。
磁石は2個と少ないため、昼間及び夜間に自転車の存在を示すのが主目的で、道路を照らす十分な明るさはない。
右図の形はスポークに付けたリングに32個の磁石が付いており、走行速度15km/hの時、15ルクスの明るさがある。発電機と前照灯は配線でつなぐ。
ハブ発電機 と基本的な発電原理は同じであるが、後から付ける場合にスポークの組み換えが必要ない。
メーカーは、Magtenlight 、Reelight ApS 、など。
スポーク角 (spoke angle)
ハブのスポーク穴から出した放射線とそのスポークの作る角度。スポーク角は0°(放射組)~90°の範囲にあるが、標準は60°前後。スポーク角はスポーク数およびスポーク交差数で決まる。
スポーク組み (spoking、lacing、spoke pattern)
ハブフランジとリムの間でのスポークの組み方。スポーク組の形としては、接線組みおよび放射組みがある。特殊な組み方としてはG3組みなどがある。
スポークねじ切り機 (spoke threading device、spoke threading machine)
概要

スポークにねじを切る装置。所定スポーク長に切断後にねじを切る。手回しハンドルで回転させて 転造ねじ を切るようになっている。
スポーク径
適用できるスポーク外径は、1.8mmおよび2.0mm。
スポーク外径を変えるときは、ダイスを調整するか又はダイスを交換する。
業務用
価格帯から見ると、個人用および業務用(自転車店用)がある。
業務用はスポーク切断機が付属している。
1.8mmおよび2.0mm用のダイスは切換えできる。ねじ切り時間は短い。
面取りスポークの切断面を面取りしておくと、ねじを切りやすい。
メーカー
興和製作所 、ホーザン 、Phil Wood 、Weldtite Products 、など。
「スポーク長 計算器」スポーク折れ (broken spoke)
競技用の後輪のスポーク(特に駆動側)は登坂などで折れることがあるが、高いケイデンス(80~90rpm)でペダルを均一に回すと折れない。
スポークパターン (spoke pattern)
ハブとリムの間でスポークをどのように組むかを表すスポーク組みのこと。
スポークプロテクター (スポークガード、spoke protector、spoke guard)
概要スポーク保護版のこと。外径200mm前後、質量20g前後(樹脂製の場合)の、樹脂製または金属製の薄い円盤。樹脂製は透明および不透明がある。
型式
ハブに固定する形およびスポークに固定する形がある。スプロケットの最大歯数およびスポーク本数に対応するものを選ぶ。
機能
保護板は後輪の右側スポークの外側に付けて、ディレイラーの何らかの故障またはオフロードなどでの事故によって、外れたチェーンがスポークとぶつかってスポークを破損すること又はチェーンの噛み込みによる急激な停止に基づく転倒を防止する。
規則
米国の消費者製品安全委員会(CPSC)は取り付けを義務付けている。
リコール
Cannondale Bicycle社は2008~2009年に販売した約1,300台に取付けを忘れ、リコールを勧告されたことがある。
メーカー
シマノ 、Yung Fang Plastic 、など。
スポークリフレクター (spoke reflector)
スポーク尺 (スポークルーラー、spoke gauge、spoke length gauge、spoke ruler)
スポークの頭をV穴などの穴にに引っ掛けてスポーク長を読み取るスケール。
スポークゲージ、スポークルーラー又はスポーク長ゲージともいう。
左右(上下)はそれぞれをmm目盛り及びインチ目盛りとした形もある。
スポークゲージが測れる形もある。
メーカーは、DT Swiss 、Park Tool 、Phil Wood 、Sha Dar Accessories(Pillar) 、など。
スポーク数 (spoke count、number of spokes)
前輪または後輪のスポークの本数。スポーク数は4の倍数となっている。
自転車の長い歴史において淘汰され、前後及び後輪共に32本または36本のスポーク数が最適であることになっている。
前輪のスポーク数が後輪より少ない自転車は平地専用と考えればよい。平地においては、前輪スポークより後輪スポークに働く力が大きい。しかし、下り坂においては、後輪よりも前輪のスポークに働く力が大きくなる。
下りの曲がり(コーナリング)においては、さらに大きくなる。
個々のスポークに回転による空気抵抗があるので、スポーク数に比例してスポークによる空気抵抗は大きくなる。しかし、人体などの空気抵抗に比べればはるかに小さい。
スポークテンションメーター (spoke tension meter)
スポークの張力を測定する計器であるスポーク張力計のこと。
スポークワッシャー (spoke washer)
スポーク頭とハブフランジの間に入れるワッシャー(座金)。材質は真鍮など。内径は、2.2mm、2.5mm及び2.55mmなど。外径は、4.8mmなど。
厚さは、0.5mmなど。 スポークエルボ長に対してハブフランジの厚さが薄い場合などに、1~3枚/頭を使う。
使用例は、スポークが破損し、新しいスポークに対してハブフランジが薄い場合にワッシャーを入れる。
エルボ長がハブフランジ厚さに比べて長くガタがあると、走行で変形してエルボ部で破損する可能性がある。
メーカーは、DT Swiss 、Sapim 、など。
スポーク座金 (spoke washer)
スポーク頭とハブフランジの間に入れる座金(ワッシャー)。内径は、2.2mm、2.5mm及び2.55mmなど。
外径は、4.8mmなど。厚さは、0.5mmなど。
スポークエルボ長に対してハブフランジの厚さが薄い場合などに、1~3枚/頭を使う。
使用例は、スポークが破損し、新しいスポークに対してハブフランジが薄い場合に座金を入れる。
エルボ長がハブフランジ厚さに比べて長くガタがあると、走行で変形してエルボ部で破損する可能性がある。
材質は真鍮など。
スポーク穴 (spoke hole)

| ニップル径 | スポーク穴径 |
| 4.0 | 4.4 |
| 4.3 | 4.7 |
| 4.6 | 5.0 |
スポークの本数だけ開いている。
ニップル径に対応したリムのスポーク穴径を右表に示す
(JIS D9421、自転車-リム)。
スポーク数が少ないと、その分軽くなるが、ホイールの強度は低下する。
スポーク穴位置をオフセットさせたオフセットスポーク穴がある。
スポーク穴にはとめを入れることがある。
工場において、自動の穴打抜機で穴を打抜いて開ける。
図はリムに対する半自動のスポーク穴打抜機の2例。
この機械ではリムは自動的に芯出しされる。
スポーク張力 (spoke tension)
一般には、スポークに与える初期張力。スポークのニップルを回すと、スポークが引っ張られて張力が与えられる。
スポーク数が少ないほど、大きな張力を必要とする。
張力はスポーク張力計で計ることが出来る。張力が小さいとニップルが緩みやすく、張力が大きすぎるとリムのスポーク穴に亀裂がいることがある。
はとめは張力を分散する働きがあり、亀裂が入りにくい。車輪の横剛性を均一にするため、またリムを真円に保つために、スポーク張力は均一であることが望ましい。
走行によって、それぞれのスポークの張力は周期的に変化する。スポークが上方に回ったきたとき、そのスポークの張力は最大となる。
スポーク張力によって、リムには約5kNの圧縮力が加わる。
車輪組み後のスポーク張力の低下は、次の原因で起こる。
ニップルがリムのスポーク穴(ニップル穴)へ沈むこと。
エルボがハブフランジのスポーク穴に沈むこと。
タイヤを付けて空気を入れると、タイヤ圧力によってリムが締め付けられること。
参考資料
「スポーク張力の例」(初期張力の具体的な数値例)
スポーキング (spoking)
スポーク組み。形としては、接線組みおよび放射組みがある。特殊な組み方としてはG3組みなどがある。
スプーンブレーキ (spoon brake)
前輪タイヤの上面に金属シューを押し付けて制動するブレーキ。シューはロッドブレーキの様な機構で動かす。
1800年代に使われた。
スポーツカメラ (sport camera)
サイクリングなどのスポーツの撮影に使うビデオカメラ。
スポルティフ (sportif)
ロードレーサーに、泥よけ、小さな前荷台および前照灯(ランプ)を付けたサイクリング車。10段などの外装変速機が付いている。
ホイールベースは競技車より長い。
タイヤは細めのクリンチャータイヤまたはチューブラータイヤを使う。
スポルティフは仏語でスポーツ用という意味。
メーカーは、新家工業 、深谷産業 、など。
スポーツブラ (sports bra)
自転車などのスポーツ用のブラ。ブラはブラジャーの略語。
形としてはコンプレッション(圧縮)形及びカップ形がある。ロード走行とオフロード走行では衝撃の程度が異なる。
試着のときは手を前に伸ばした乗車姿勢をして、ストラップが脇の下の前方を擦らないか確かめる。
スポーツ飲料 (sports drink)
発汗によって失われた水分及びイオンなどを補給するための飲み物。飲料水に溶かすとスポーツ飲料となる粉末がある。
メーカーは、大塚製薬 、など。
スポーツ自転車 (sports bicycle、sports bike)
日本の一般の新聞及びテレビなどの報道機関が一般の視聴者が分かりよいように使う用語で、ロードバイクを指していることが多い。欧米ではあまり使われない。
スプリングレート (spring rate)
ばね定数のこと。サスペンションなどの翻訳した取扱説明書の中などで使われている耳慣れない用語。一般には使われない。
スプリント (sprint、sprinting)
- 全速力
全速力または全速力で走ること。特に競技の終盤における全速力。 - 競技
スプリント競技。2人の競技者が競技場を3周して、最終の200mの直進走行の時間が計測される。それまで、前車の後に付こうとする駆け引きなどが行われる。
トラックスタンドなどの技能が必要。 - オリンピック
オリンピックスプリント。チームで争う。競技場を1周する毎に1名が競技を離れ、最後の人の時間を競う。
スプリントポジション (sprinting position)
スプリント姿勢のこと。スプリントを行うために、少なくとも初めはサドルから腰を浮かせペダルに体重をかける姿勢。
スプロケット (sprocket)
概要スプロケットは、円盤の外周に、チェーンのローラとかみ合う歯の付いた鎖車。
歯数はT(ティー)、丁(ちょう)又は歯を付けて表す。例えば、歯数が14の場合は、14T、14丁または14歯と表す。
歯形
歯形は、歯車同どうしでかみ合う歯車(ギア)の歯形と全く異なる。歯形はISOとJISでは微妙に異なる。
クランクスプロケット
チェーンリングとも言う。クランクとスプロケットをスプロケットボルトで連結して一体とした形は、クランクセットと言う。 楕円スプロケットがある。
歯数の異なるスプロケットと交換する場合は、ボルトのピッチ円直径(PCD)が合っていることが必要。 PCDは、110、130及び135mmなどがある。
後輪スプロケット
後輪スプロケット群(カセットスプロケット)が9段および10段のスプロケットは、カセット幅を抑えるために、スプロケットの歯厚が薄くなっており、その分磨耗が早い。
製法
機械加工又は鍛造。焼入れによって歯を硬くすることがある。
メーカー
シマノ 、スギノテクノ 、Fac Michelin 、Full Speed Ahead(FSA) 、Fac Michelin 、Gebhardt 、Ken Chang Ind. 、LLS 、London Fixie 、Middleburn Components 、
Praxis Works 、Race Face Performance Products 、Renthal 、 Rotor Componentes 、Salsa Cycles 、Specialites 、Tree Bicycle 、Vistadeal 、 など。
「スプロケット」、スプロケットボルト (sprocket bolt)
概要
クランクの腕(アーム、スパイダー)にスプロケットを固定するための六角穴付きボルト。チェーンリングボルトとも言う。
ボルト頭の高さは低くなるように作られいてる。つばの付いた専用のスプロケットナットを使う。
ナットの外径はスプロケットおよび腕の穴の内径とぴったりと合って、スプロケットの芯が出るようになっている。
材質
アルミ合金など。
工具
ボルトおよびナットは六角レンチなどで回す。
サイズ
サイズはM8x5、M8x8およびM8x10など。M8x5はねじの呼びがM8(メートルねじの8mm)でねじ部の長さが5mm。
メーカー
Aerozine Bike 、Exustar Enterprise 、Hostettler(ixs) 、NC-17 、Uberbike Components 、Vuelta 、など。
スプロケットチェッカー (sprocket checker)
スプロケットの歯の磨耗を調べる工具。スプロケット磨耗指示器とも言う。
スプロケットガード (sprocket guard)
ロードバイクなどの場合は、ズボンやスカートの裾などがチェーンに接触することによる汚れおよび噛み込みを防止することを意図したスプロケットの覆い。マウンテンバイクの場合は、岩などからスプロケットの歯を守る覆い。
何れも大スプロケットの歯数に対応していることが必要。
チェーンホイールカバー とも言う。
スプロケット比 (sprocket ratio)
クランクスプロケットと後輪スプロケットの歯数比。 式で表すと、 スプロケット比 = (クランクスプロケット歯数/後輪スプロケット歯数)。 ギア比ともいう。
スプロケット間隔 (sprocket pitch、sprocket spacing)
| 段数 | メーカー | スプロケット間隔[mm] | ロープ引き距離[mm] |
| 6 | 各社 | 5.50 | 3.2(シマノ) |
| 7 | 各社 | 5.00 | 2.9(シマノ) |
| 8 | シマノ、SRAM | 4.80 | 2.8 |
| カンパニョロ | 5.00 | 3.5 | |
| 9 | シマノ、SRAM | 4.35 | 2.5 |
| カンパニョロ | 4.55 | 3.0 | |
| 10 | シマノ | 3.95 | 2.3 |
| カンパニョロ | 4.15 | 2.8 |
スプロケット間隔=スプロケットの厚み+スペーサーの厚み
右表に後輪スプロケット群(カセットスプロケット)のスプロケット間隔(ピッチ)を示す。
カセット幅は次式で計算できる。
カセット幅=スプロケット間隔x(段数-1)+スプロケット厚さ
ただし、トップの側のスプロケット間隔が表の値よりやや大きくなっている
ものがあるので、計算式による値よりもやや大きいものがある。
スプロケット間隔とロープ引き距離の比はシフト比に相当する。
引き距離を変換して、カンパニョロのシフターでシマノの後ディレイラーを
操作できるようにする部品としてシフトメイトがある。
スプロケット磨耗指示器 (sprocket wear indicator)
シマノのHGおよびIGカセットスプロケットの磨耗を点検する工具。測定できるスプロケットの歯数は、12~21T。
使用方法は次の通り。工具のチェーンをスプロケットに掛けて、ハンドルを駆動方向に力を入れて押す。テストローラーが歯のへこみで自由に動けば、まだスプロケットは使える。 テストローラが歯の中へ軽く動かなければ、歯の磨耗が大きくスプロケットは交換する必要がある。
メーカーは、KMC Chain 、Rohloff 、Unior 、など。
スプロケット抜き (sprocket remover)
概要
後輪スプロケット群(カセットスプロケット)のカセットロックリングを緩めるときに、スプロケットの歯に掛けてカセットスプロケットがフリーホイールで回らないよう保持しておく工具。
1端固定のチェーンがむち(ウイップ)のような形をしているのでチェーンウイップとも呼ばれる。稀に、スプロケットリムーバーと呼ばれることがある。
構成
握りの先に歯に掛ける両端を固定した5リンクほどのチェーン及び1端を固定した15リンクほどのチェーンが付いている。
カセットレンチ
自転車店用には、カセットレンチ(バイスウイップ)もある。
メーカー
Avenir 、BBB Bike Parts 、Lifu Bicycle 、Park Tool 、PRO 、Tacx BV 、Unior 、など。
スプロケットナット (sprocket nut)
円筒形をしている。ペグスパナで回り止めをする。
スプロケットPCD (sprocket PCD)

チェーンのローラー芯がスプロケットの回転によって描く仮想円の直径(上図)をスプロケットのピッチ円直径(PCD)と言う。
スプロケットPCDは、次式で計算できる。
スプロケットPCD = チェーンピッチ/sin(180/歯数)
歯数からスプロケットPCDを求める計算器を下に示す。
自転車のチェーンのチェーンピッチは、12.7mm。
スプロケットPCDはチェーン速度の計算などに使われる。
チェーン速度は、次式で計算できる。
チェーン速度[m/s] = π x スプロケットPCD[mm] x スプロケット回転数[rpm]/(1000x60)
スプロケットピッチ (sprocket pitch)
| 段数 | スプロケットピッチ[mm] | ||
| シマノ | カンパニョーロ | ||
| 6 | 5.50 | 5.50 | |
| 7 | 5.00 | 5.00 | |
| 8 | 4.80 | 5.00 | |
| 9 | 4.35 | 4.55 | |
| 10 | 3.95 | 4.15 | |
| 11 | 3.85 | ||
カセットスプロケットにおいて、一つのスプロケットの厚さの中心から隣のスプロケットの厚さの中心までの距離(右図、シマノの8段カセットスプロケット)。スプロケットピッチは、メーカーおよびカセットスプロケット段数によって異なる。
シマノおよびカンパニョーロのカセットスプロケットのピッチを右表に示す。
段数が多くなるほどスプロケットピッチは小さくなっている。
8~10段を比較すると、カンパニョーロはシマノより0.2mmピッチが大きくなっている。
スプロケットピッチとケーブル引き距離の比は、シフト比と言う。
ケーブル(ロープ )引き距離はスプロケットピッチに対応していなければならない。
スプロケットリムーバー (sprocket remover)
カセットスプロケットを外す(リムーブ)ときに使う工具という意味。スプロケット抜きと同じ。
スプロケ (sprocket)
スプロケットの舌足らずな呼び方。言わば、幼児語のようなもの。
スクエアテーパー (square taper)
ボトムブラケットのクランク軸端の形状で、四角テーパー のこと。
SRAM (SRAM Corporation)
社名SRAMは創立者3名の頭文字(S、RおよびAM)より作った。
製品はスプロケット、クランク、ディレイラー、ハブ、シフター、ブレーキ、チェーンなど。
マウンテンバイク用の部品群はX11など。ロードバイク用の部品群はRed。 左図は本社・工場の建屋。右図は電話で応答しているサービス部門。
世界最大の自転車部品メーカーはシマノ、2番目はカンパニョーロそして大きく離されて3番目がSRAM。
Rockshox 、Truative 、Avid 、Quarq 及び Zipp を買収した。フランスSachs の自転車部品部門を1997年に買収しチェーンなどを商品に加えた。
SRAMホームページSS (single speed、straight side rim、structural steel)
- 変速
シングルスピード(単速)。 - リム
平リム。 - 鋼材
一般構造用圧延鋼材のJIS記号。 - ディレイラー
後ディレイラーケージ の長さを表すシマノの記号。例: RD-7800-SS。
スタビライザー (stabilizer)
自転車が倒れないように後輪の左右に付ける小さい車輪。子供用及び大人用がある。
補助輪及び訓練輪(トレーニングホイール)とも言う。メーカーは、Futek-MSM Patents 、など。
スタック高さ (スタックハイト、stack height)
- ヘッドセット
ヘッドセット(ヘッド小物、頭管の上下の軸受)が操縦管において占拠する高さ。 - ペダル
ペダル上面とペダル軸芯の垂直距離(高さ)。ロードバイク用ペダルでは、8~16mm。スタック高さが小さいと、効率がよい。 - 靴
靴底(または足裏)とペダル軸芯の垂直距離(高さ)。スタック高さが小さいと、動力の伝達効率が幾分良い。 - サドル
サドルレールの中心線からサドル上面までの垂直距離(高さ)。
スタッガード (staggered)
スタガードと発音する。スタガーは、食い違い、千鳥配置またはジグザグ配置などの意味。

- フレーム
上管(上パイプ、トップチューブ)を立管(立パイプ、シートチューブ)の中間部あるいはそれより下に付けたフレームの形式。
女性などが上管をまたいで乗れるようにしたもの。シティ車の多くは、このフレーム形式。菱形フレームより強度および剛性で不利。 菱形フレームと同等の強度と剛性を持たせようとすると、管を太くするかまたは肉厚を大きくしなければならず、質量が大きくなる。 - 集団走行
千鳥編隊。集団で走る場合に、千鳥配置で走ること。スタガード フォーメィション(編隊)とも言う。 主に、オートバイの編隊として使われる。
自転車はドラフティング(引き)を利用するために、直列編隊で走る。
スタッガードフレーム (staggered frame)
英語の発音はスタガード。
スタガーは、食い違い、千鳥配置またはジグザグ配置などの意味。上管(トップチューブ)を立管(シートチューブ)の中間部あるいはそれより下に付けたフレームの形式。
女性などが上管をまたいで乗れるようにしたもの。
シティ車の多くは、このフレーム形式。
菱形フレームより強度および剛性で不利。
菱形フレームと同等の強度と剛性を持たせようとすると、管を太くするかまたは肉厚を大きくしなければならず、質量が大きくなる。
ステンレス(stainless steel)
ステンレス鋼の略語。鉄にクロム(Cr)を12%以上含有させると腐食しないことを、英国人ベレアリーが発見したのが始まり。
現在、ステンレス鋼の種類は非常に多いが、代表的な鋼種はSUS304(18Cr-8Ni)およびSUS316(18Cr-12Ni-2.5Mo)。SUS316の方が高価。
ステンレス鋼 (stainless steel)
鉄にクロム(Cr)を12%以上含有させると腐食しないことを、英国人ベレアリーが発見したのが始まり。
現在、ステンレス鋼の種類は非常に多いが、代表的な鋼種はSUS304(18Cr-8Ni)およびSUS316(18Cr-12Ni-2.5Mo)。SUS316の方が高価。
スタンション (stanchion、stanchion tube)
内筒(スタンション)はアルミ合金などの管で作られている。内筒外面は必要に応じて清掃し潤滑油を塗布する。スタンションは支柱のこと。
スタンド (サイクルスタンド、stand、bicycle stand、floor bike stand、cycle stand、cycling stand)
- 自転車
自転車と一体になっていて、自転車が転倒しないよう、立たせる装置。1本スタンドおよび両立スタンドがある。
メーカーは、Hebie 、など。 - 駐輪場
家の駐車場または公共および大形店の駐輪場に設置して、自転車が転倒しないように支持する装置。
家庭用(写真)と駐輪場用では形状および大きさが異なる。スタンドは立たせると言う意味。 - 保守
点検、保守および修理のために、自転車を保持するスタンド(作業スタンド)。
- 保管
自転車の保管及び展示のために、保持するスタンド(バイクスタンド)。
スタンドオーバーハイト (standover height、stand over height)
スタンドオーバー高さ。上管上面の地面からの高さ。上管高さと同じ。
スタンディング (standing、track standing)
- 立ち漕ぎ
坂を登るときにペダルに力を加えるために使われることがある。人によっては、体を前に少し傾けるとよい。
ペダルに力を加える別の方法としては、着座状態でハンドルを引き寄せるように腕に力を加えると、ペダルにより大きな力を加えることができる。 - 丘下り
ペダルの上に立った状態で丘を下ること。 - 静止均衡
トラックスタンドのこと。
スタンドオーバー (standover、stand over、standover height)
上管高さ のこと。
スタンドオーバークリアランス (standover clearance)
股すきま のこと。
スターファングルナット (星形ナット、star fangled nut)
丸ナットの上下全周に、メーカーがスターファングルと名付けた花びら状の金属薄板の付いた専用ナット。スターナットとも言う。ねじ無しヘッドセット用に作られたもので、操縦管に上から15mmほど押し込んで管内壁に固定するため、花びらの外径は管内径より少し大きい。
このナットにボルトの付いたトップキャップをねじ込み、上玉押しと玉の当たり具合を調整する。調整する時はハンドルステムとの連結ボルトを緩める。取外しが出来るように設計されていないので、新しいものを取り付ける場合は、古いものを押し込んで新しいものを付ける。取り外したい場合は、ドリルでナットを削り取り花びらを引上げる。
装着するための工具としては、スターナットセッターがある。
炭素繊維強化樹脂(カーボン)製の操縦管(ステアリングチューブ)に対しては、コンプレッションプラグを使う。
メーカーは、Hostettler(ixs) 、など。
スターナット (star nut、star fangled nut)
スターファングルナットのこと。
スターナットセッター (star nut setter)
スターナットの外径は操縦管内径よりわずかに大きい。スターナットの凹み側を工具(右写真)のねじに取付け、案内管(左写真)に入れて操縦管に
接続し、工具を金槌で軽くたたいて押し込む。案内管によって水平に挿入できる。メーカーによってはスレッドレスナットセッターと呼んでいる。
スターナットは炭素繊維強化樹脂製の操縦管には使えないので、炭素繊維強化樹脂製の操縦管にはプレッシャーアンカーを使う。
スターラチェット (star ratchet、star ratchet freewheel)
概要後輪ハブのフリーホイール用のラチェットの一種。 駆動方向に回すと鋸歯がかみ合いトルクを伝達する。逆方向に回ると鋸歯が滑る(独特のラチェット音が出る)。
機構
環状円板の表面全体に断面が鋸歯状の鋸歯がある一対の円板(スターラチェット)を、ばねで押し合わせたラチェット。
円板の外周にはフリーハブボディからハブへトルクを伝達するスプラインが付いている。1個はフリーハブボディに組み入れ、もう1個はハブに組み入れ、合体させる。
歯数
18歯又は36歯など。18歯の形は20°そして36歯の形は10°の回転で噛み合う。
用途
大きな伝達力を必要とするタンデム用に作ったが、ロードバイク用及びマウンテンバイク用などもある。
メーカー
DT Swiss 、など。
ステーショナリーバイク (stationary bike/bicycle)
動力などの訓練用で車輪がなく走行しない屋内静止バイク(自転車)。エクササイズバイクと同じ。
ステイヤーバイク (stayer bike、stayer bicycle)
主に欧州(特にドイツ)で行われるステイヤー競技と呼ばれるトラック競技において、先導するオートバイと一組になって走るための競技用自転車。オートバイの運転手は自転車競技者に最大のドラフティングを与えるように立っている。 自転車はドラフティングを得るために、できるだけオートバイに近づけるよう、前輪は小さくしかつヘッド角を大きくしている。 そうするとトレイルが小さくなって不安定となるので、フォークオフセットが逆(負)になる逆フォークを付けてトレイルを大きくしている。
サドルの幅は広く前に出ている。ハンドルステムの突き出しは長い。
空気抵抗を減らすために車輪は円盤車輪(ディスクホイール)となっている。 ギア比を大きくするために、歯数63Tまたは66Tなどの大きなクランクスプロケットを使っている。速度はオートバイの後を走って、90~100km/h。
シマノの自転車博物館に実物が展示されている。始めて見る人は、フォークの前後向きを間違えて組みつけていると思うかも知れない。
ステイヤー競技 (stayer race、stayer racing )
主に欧州(特にドイツ)で行われるステイヤーバイクによるトラック競技で、先導するオートバイと一組になって走る。オートバイの運転手は自転車競技者に最大のドラフティングを与えるようにオートバイで立って走行する。
ステイヤー競技の動画スチール (steel)
鋼。鉄に炭素を0.5~1.7%加え、強度および硬さなどを向上させた合金(炭素鋼)。さらに各種の特性を向上させるために、諸元素を添加した特殊鋼もある。
自転車のフレームなどに使われる鋼としては、高張力鋼、クロムモリブデン鋼およびステンレス鋼などがある。
スチールビード (steel bead)
鋼ビード。鋼製のビード。ワイヤービードと同じ。
スチールウール (steel wool)
| 番手 | 繊維中心径[mm] |
| #00 | 0.014 |
| #0 | 0.02 |
| #1 | 0.035 |
| #2 | 0.05 |
| #3 | 0.07 |
繊維状の鋼鉄。鋼綿とも言う。磨きなどに使う。特殊鋼を髪の毛より細く、長い繊維状に加工したもので、綿のように柔らかい弾力性を持っている。
繊維の断面が、三角形及び長方形などの多面体で角がありかつ、表面積が大きいので研磨特性がある。
番手と繊維径の関係の一例を表に示す。
JISがないため、この関係はメーカーによって異なる。
メーカーは、日本スチールウール 、など。
ステアラーイクステンダー (steer extender)
操縦管の長さを長くするために取り付ける部品である、操縦管伸長器のこと。
ステアラーチューブ (steerer tube)
操縦管のこと。ステアラー、ステアリングチューブまたはステアリングコラムとも言う。
ステアリング コラム (steering column)
ステム(stem、handlebar stem、valve stem)
ステムには、ハンドルステムおよびバルブステムがあるが、ハンドルステムを指することが多い。ステムは幹(みき)のこと。
- ハンドルステム
ねじ付きヘッドセット用およびねじ無しヘッドセット用がある。
ねじ付きヘッドセット用
伝統的なステムでハンドルと操縦管を連結する7字形の部品。構成要素は操縦管に入るクイル、クイルを操縦管に固定するうす(臼)、及びうすを操縦管内壁に押し付ける引き上げボルトである。ハンドルを固定するバークランプが付いている。シティ車は上半身をほぼ直立にして走るので、突き出しは短い。
ねじ無しヘッドセット用
構成要素は操縦管の外径を掴むクランプ、突き出し及びハンドルを掴むクランプである。メーカーを集計して、ステム長(突き出し)の分布を見ると、グラフのようにステム長は40~140mmで、100mm前後が多い。
参考資料
「ハンドルステム」
バルブステム
タイヤのチューブに空気を入れるバルブの外管。
ステムアダプター (stem adapter)
クイルステムに替えて取付け、ハンドルステムが取付けられるようにする適応部品(アダプター)。クイルアダプターとも呼ばれる。
25.4mmのクイルに替えて使い、呼び径28.6mmのハンドルステムを受け入れる。
ステム長を自由に選ぶことができる。
ステムの呼び径はそれを付ける操縦管の外径で呼ばれる。
従って、実際のステム外径は呼び径より3.2mm(操縦管肉厚1.6mmの2倍)小さい。
ステム呼び径は25.4mm(ステム外径は22.2mm)が一般的。
全長は130mmなど。高さ調整範囲は25mmなど。
メーカーは、日東 、など。
ステム上がり (stem rise)
ハンドルステムの操縦管軸と直角な面とステム突出しの中心線の作る角度。直角面より上の角度はプラス(+)そして下の角度はマイナス(-)で表される。上下逆にすればプラスがマイナスになる。ロードバイク用の市販のステムの上がり及び突出し(ステム長)の分布を見るために打点したグラフを右に示す。
上がりは0°~35°の間に分布しており、中でも6°~10°が多い。 商品の上がりはステム取付軸と直角な面を基準としているが、操縦管に取付けたときの実質的な上がりは水平面が基準となる。
水平面からの上がりはヘッド角(立管角)が関係し次の関係がある。
正付けの場合 : 水平からの上がり = 90°+ 上がり - ヘッド角
逆付けの場合 : 水平からの上がり = 90°- 上がり - ヘッド角
ステムバッグ (stem bag)

概要ハンドルステム後部の上管(トップチューブ)の上またはステムの上に取付けるバッグ。
手が届きやすい。トップチューブバッグともいう。
取付マジックテープで上管及び操縦管に固定する。
用途
当初は食べ物を入れるために作られたが、その他に直ぐに取り出したいものを入れる。
特殊仕様
(1) メッシュまたは透明シートの上部カバーが付いている形がある。
(2) 上部にスマートフォンが取付できるようにした形がある(左から3番目の図)。
(3) 折りたたみのできる形がある(右端図)。
メーカー
モンベル 、Airo International(Xlab) 、Axiom 、Jandd Mountaineering 、Syncros 、Timbuk2 、Zixtro 、など。
ステム角 (stem angle)
![]() | ![]() | |
| A | B | C |
- (A) 直角となす角度。具体的には、直角三角形の一辺をステム芯線に合せた時、他辺が突き出し中心線となす角度。
ステムの上がり(ライズ)とも呼ばれる。ステムの仕様では、この角度を指している。 - (B) 自転車を水平路面に置いたとき、突き出し中心線が水平となす角度。同一ステムでもヘッド角(頭管角)によって変わる。
- (C) クイルステム芯線と突き出し中心線のなす角度。
ステム長 (stem length)
ハンドルステムの中心線からクランプ(ハンドルをつかんでいる部分)芯までの距離。突出しと同じ。リーチともいう。市販ステムのステム長の分布を右図に示す。50~150mmの間に分布しており、ステム長100mm前後のステムが多い。
ステム長はコクピット長に影響する。垂直方向の長さは、ステム高さと呼ばれる。
ステムレイザー (stem raiser)
ステムライザー (stem riser、stem raiser)
ステムレイザーとも言う。ハンドルを高くするために、ハンドルステム位置を高くする補助部品。ねじ付きヘッドセット用及びねじ無しヘッドセット用がある。
ねじ無しヘッドセット用は 操縦管 (外径1-1/8"など)のステムを外し、ステムレイザーを付け、
その上部に外したステムを付けることによってステム位置従ってハンドルを高くする。
最大上げ高さは30~80mmなどがある。スペーサーが付属した形がある。
ライザーを操縦管に締め付けるボルト数は、1本及び2本がある。
メーカーは、Origin-8 、など。
ステムスペーサー (stem spacer)
ヘッドセットとハンドルステムの間に入れて、ハンドル高さを高くするための、ヘッドセットスペーサーのこと。
ステム高さ (stem height)
- 本体高さ
ハンドルステムの垂直部の上端から下端までの距離(高さ)。 - 路上高さ
ハンドルステム上端の路面からの距離(高さ)。サドル高さとの差が乗車姿勢に影響する。
ステップスルーフレーム (step through frame)
上管をまたいで乗りやすくするために、ステップを低くしたフレーム。
一般には、ローステップフレームという。ステップスルーフレームを使った自転車は、ステップスルーバイク(自転車)という。
主に、女性用の自転車として使われる。
ステッパーバイク (stepper bike、stepper bicycle)
ランニングをするように長い特殊ペダルを漕いで走るサドルのない自転車。イリプティカルバイクとも言う。
ステッパーバイクの動画。STEPS (Shimano Total Electric Power System)
シマノの電動アシスト自転車用の部品群。モーターは250Wで前輪ハブを兼ねており前輪駆動となる。
下り坂でブレーキレバーを引くと、モーターが発電して蓄電池を充電すると同時にブレーキの作用もする。
電池は24V、4.0Ahリチウムイオン蓄電池で尾灯が付いており、後荷台に取付ける。
充電時間は1時間で3000回充電できる。
ハンドルに付けるコンピュータには走行モード、蓄電池動力、使用ギア及び走行速度などを表示する。
自転車の盗難防止のためにコンピュータは容易に外すことができる。
頭管下部に取り付けるLEDの前照灯が付属している。ボトムブラケットにはトルクセンサーが付いている。
変速機はボタンで作動する電気式の8段ハブギアを用意しているが、一般のハブギア及びディレイラーを使うこともできる。
欧州などの自転車メーカーなどへの輸出を前提としており、最高速度25km/hなど欧州の規則に適合させている。2011年のユーロバイクに展示された。
STI (Shimano Total Integration)
ブレーキレバーとシフトレバーを上下に重ね合わせて一体にしたシマノの方式。ドロップハンドルに使用し操作性が良い。
右手で後ブレーキ及び後ディレイラーを操作し、左手で前ブレーキ及び前ディレイラーを操作する。左右とも、ブレーキレバーを中央側へ動かすと、チェーンが大スプロケットへと移動する。シフトレバーを中央側へ動かすと、チェーンが小スプロケットへと移動する。
シフトロープの引きは、ラチェットで行っている。
STIのブレーキレバーはアーム比(機械利得)が大きいので、Vブレーキ(アーム比が大きい)には使えない。ランスアームストロングの意見も取り入れている。 ブレーキレバーとシフトレバーを一体にしたカンパニョーロの方式は、エルゴパワーと呼ばれている。
STIレバー (STI lever)
STI のレバー。STIシフターを指すことが多い。
女性など手の小さい人は、レバーのリーチを短くする。
リーチの調整は、プラスねじでとめてあるカバーを外して行う。
リーチ調整ねじをマイナスねじ回しで右に回すとリーチが短くなる。
マイナスねじは回転位置が分かりやすい。
STIシフター (STI shifter)
シフトレバーおよびブレーキレバーを一体にしたシマノのSTI方式のシフター。ドロップハンドルに付けるロードバイク用および平ハンドルに付けるマウンテンバイク用があるが、 一般にはロードバイク用を指す。
右写真はマウンテンバイク用の例。段数の指示器の付いた形もある。
スティクション (stiction)
- リムブレーキにおいてブレーキパッドがリムとスティック(付着)とスリップを繰り返すこと。ブレーキ鳴きの原因となる。
- サスペンションにおいて、動きを妨げようとする摩擦。スタティック(静的)とフリクション(摩擦)の合成語。
ストドロ (vertical dropout)
垂直つめのこと。ストレート ドロップアウト(和製英語)の略語。
後輪軸を付ける開口部が下を向いている爪(ドロップアウト)の形式。
穴でなく開口となっているのは、チェーンを付けたまま後輪を外せるようにするため。
後輪軸の前後位置調整(チェーン張り調整)が出来ないので、ディレイラーのない自転車には使えない。
シティ車の多くはディレイラーが付いていないので、チェーンの張り調整が出来る水平つめ(ホリゾンタル ドロップアウト)が使われる。
ストーカー (stoker)
2人で漕ぐタンデムにおいて後方に乗る人。ナビゲーターとも呼ばれる。ストーカーはキャプテンと共に自転車を駆動する。曲がる時はキャプテンと共に体を傾ける。走行中に地図を見ることができる。
ストーブ (stove、camp stove)
概要こんろ。キャンプのとき、テントの外で使う炊事用の小形の燃焼器。
構成
足、なべ支持腕、ガスを空気と混合して燃焼させるバーナーおよび燃料容器で構成されている。
燃料容器が足を兼ねている型もある。
分解または折りたたんで、なべの中に収められるようにした形もある。
燃料
プロパン(容器は重い)、ブタン(高価であるが容器は軽い)、ブタン・プロパン・イソブタンの混合燃料(以上はいずれも液化ガス)およびアルコール(発熱量当たりでは高価)など。 複数の種類の燃料を燃やせる形が多いが割高となっている。中には、木材を燃やす形もある。
質量
液化ガス燃料込みでのストーブの質量は、60~600g。
メーカー
モンベル 、Brasslite 、Brunton 、Cascade Designs 、Coleman 、iENERGY 、Jetboil 、Mountain Safety Research(MSR) 、Snow Peak 、Trangia AB 、Vaude Sport 、など。
ストラドルケーブル (straddle cable)
アーチワイヤーのこと。ストラドルは、またがるという意味。
ストレートブレード (straight blade)
ストレートブレードフォーク (straight blade fork)
ブレードが真っすぐなフォーク。ストレートフォークとも呼ばれる。
ストレートドロップアウト (vertical dropout)
垂直ドロップアウト に対応する和製英語。
ストレートフォーク (straight fork、straight blade fork)
フォークの材質が炭素繊維強化樹脂(CFRP)などの場合は、作りやすい。
オフセットは、操縦管中心線に対して、ブレードを前方に傾けて作る。
ストレートハンドル (straight handlebar)
真直ぐなハンドル。平ハンドルと同じ。
ストレートプルハブ (straight pull hub)
真直ぐスポーク(ストレートプルスポーク)を使う特殊ハブ。ロードバイク用のスポーク穴数は前ハブ20穴そして後ハブ24穴など。
マウンテンバイク用のスポーク穴数は前ハブ及び後ハブ共に28穴など。
エルボ付きの一般のスポークを使うことはできない。
右に示したロードバイク用の前ハブおよび後ハブの写真は一例。
メーカーは、シマノ 、DT Swiss 、Extralite 、Zipp Speed Weaponry 、など。
ストレートプルスポーク (straight pull spoke)
ストレートスポーク (straight spoke)
ストレートプルスポークのこと。
ストラップレス心拍計 (strapless heart rate monitor)
ストラップ(胸帯)を必要としない心拍計。一例は、2つのLED光線を出して腕の皮膚下の血流量を検知する。
血流量は心拍に応じて変化するので、受信セルの信号も変化して心拍数 が分る。
メーカーは、Mio 、など。
ストリームライナー (streamliner)
空気抵抗を減少させるため、流線形のおおい(フェアリング)でおおったリカンベント。2009年の世界速度記録は、助走スタートによる200m区間で133km/h。
流線形自転車(「JIS D9111 自転車-分類及び諸元」)、ベロモービル又はHPVともいう。
ストリートヘルメット (street helmet)
自転車の街乗りに使うヘルメットであり、アーバンヘルメットと同じ。
ストライダー (strider)
バランスバイクのこと。ストライダーはバランスバイクのメーカーの一社。バランスバイクの競技として、 ストライダーエンジョイカップがある。
ストロングライト (Stronglight)
1903年に設立されたフランスの歴史ある自転車部品メーカー(現在はFrench Refalグループ) 。
商品はクランクセット、クランク、ボトムブラケット、カセットスプロケットおよびヘッドセットなど。1930年代に四角テーパーのクランクを最初に世に出した。
それ以前はコッタードクランクであった。フランスの会社であるが英語の社名となっている。
Stronglight のホームページ
スタッド (stud)
鋲(びょう)のこと。次のようなスタッドがある。これらの共通点は、柱状の突起物であること。
スタッドボルト (stud bolt)
スタッドタイヤ (スパイクタイヤ、studded tire、stud tire、spike tire)
タイヤの突起(ノブ)に金属のスタッドを埋め込んだタイヤ。
氷上及び踏み固まった雪上を走る自転車に使われる。
マウンテンバイク用26型およびロードバイク用700Cがある。スノータイヤもある。
材質
スタッドの材質は鋼または耐磨耗性のあるタングステンカーバイド。 スタッドにピンを埋め込んだ型もある(断面図を上に示す)。その場合のスタッド材質は、軽量化のためにアルミ合金など。そしてピン材質は鋼又はタングステンカーバイドなど。
スタッド又はピンはゴム突起(こぶ)より1~1.5mmほど出ているが、氷および雪のない乾いた舗装路を走るときでもゴム突起が路面と接するので、スタッドが路面と滑ることはない。 タイヤの中心線上にはスタッドはなく、乾いた路面での転がり抵抗および騒音の低減を図っている。
スタッド数
各社のスタッドタイヤのスタッド数を打点したグラフを右上に示す。スタッド数は100~336個である。
ブレーキ掛け

氷上および踏み固まった雪上など滑りやすい路面を走るときは、前輪のブレーキを掛けると滑って転倒する可能性があるので、ブレーキ掛けは後輪のみとする。
後輪の滑りはすぐ分かる。
鎖
タイヤに装着するタイヤチェーンがある。
アタッチメント
スタッドの付いた黄色のプラスチック製のカバーをロードバイクのタイヤに、一輪当たり6個取付けるアタッチメントがある。
カバーの左右の端部には長手方向の穴があり、カバーを固定するための一連の金属製の紐が通っている。
メーカー
井上ゴム工業(IRC) (日) 、45North(米) 、Continental (独) 、Innova (台湾) 、Kenda (米) 、Suomi Tyres (Nokian)(フィンランド) 、Schwalbe (独) など。
スチレンブタジエンゴム (styrene butadiene rubber、SBR)
スチレンとブタジエンを共重合させた合成ゴム。天然ゴムの代用品として開発された。タイヤなどに使われる。
耐油性はないが耐摩耗性および耐衝撃性がある。密度は0.93~0.94、引張強さは5~20MPaそして最高使用温度は120℃。
すべり (sliding、skidding、slippage)
タイヤと路面の間で滑ること。タイヤと路面間に働く力が摩擦力より大きくなると滑る。すべりには、前方向、横方向および斜め方向のすべりがある。
すべりの原因となる前方向の力は、急ブレーキまたは急加速によって生じる。
横方向の力は曲がり(コーナリング)において自転車が自ずと傾くことによって生じる。
自転車の傾き角(リーンアングル)が大きいほど、横方向の力は大きい。
斜め方向の力はコーナリングにおいて急ブレーキをかけるかまたは急加速することによって、横方向力との合力として生じる。すべりによりタイヤは磨耗する。
参考資料
「コーナリングの傾き」
スエード (suede)
子牛・子ヤギなどの裏皮を短くけばだたせた柔らかい皮革。手袋、バッグなどに用いられる。
垂直つめ (垂直ドロップアウト、vertical dropout)

チェーンステイの後端にあり、後輪ハブ軸を付けるために切り込みを設けた金属製の板で、切り込みが垂直または垂直に近い形。
後輪ハブ軸を前後に動かせないために、チェーンの張りを調節できないので、後ディレイラー付の自転車に使われる。
右つめにディレイラーを付けるディレイラーハンガーが付いている。
車軸位置が確定しているので後輪の取付けは行いやすい。立つめとも呼ばれる。
水泳ゴーグル (swim goggle)
トライアスロンの水泳などに使うゴーグル。視界を良くするため及び目の保護のために使う。水に対して流線型こなっている。 材質としては、レンズはポリカーボネイトなど、シールはネオプレンなど、ヘッドストラップはシリコンなど。レンズ内面にアンティフォッグ処理をしてあるものもある。
水平フレーム (ホリゾンタルフレーム、horizontal frame、standard frame、non sloping frame)
自転車にしたとき、上管(トップチューブ)が水平となるフレーム。標準フレームとも言う。
上管が傾斜しているフレームは傾斜フレームと呼ばれる。
水平フレームは、自転車掛けに上管をかけやすい。
水平上管 (horizontal top tube、horizontal top tube frame)
フレームの上管(トップチューブ)が水平であること。又は水平上管を持つフレーム(水平上管フレーム)。
トラックレーサーは、水平上管が多い。
上管が傾斜した形は、傾斜上管と言う。
水平上管長 (horizontal top tube length)
水平上管を持つフレームにおいて、上管中心線と交わる頭管中心線および立管中心線との交点間の水平距離。傾斜上管の有効上管長を水平上管長と呼ぶのは、紛らわしい。
水平上管長は、乗車姿勢に影響する。
水平トップチューブ (horizontal top tube、horizontal top tube frame)
水平上管と同じ。
水平トップチューブ長 (horizontal top tube length)
水平上管長と同じ。
水平つめ (水平ドロップアウト、horizontal dropout)

チェーンステイの後端にあり、後輪ハブ軸を付けるために切り込みを設けた金属製の板で、切り込みが水平または水平に近い形。
ハブ軸を前後に動かしてチェーンの張りを調節できる。ディレイラーの付いていない自転車に必要。
シティ車、内装変速機付き及び単速の自転車に使われる。ディレイラーの付く形は、右つめにディレイラーを付けるハンガーが付いている。つめの開口が後方に向いている形は、正つめ、そして前方を向いている形は逆つめと呼ばれる。
水準器 (level)
水陸両用自転車 (amphibious bicycle)
ボート又はカヌーなどと自転車(リカンベント)を組み合わせて、陸上及び水上を走れるようにした遊具。車輪に水をかくプロペラが付いた形がある。
メーカーは、Autocanoe 、など。
推奨圧力 (recommended pressure、recommended inflation pressure)
タイヤメーカーが推奨するタイヤの空気圧力。米国のCPSCは、推奨圧力をタイヤの側面に表示しなければならないとしている。
また、タイヤに200kgfの側荷重を加え、推奨圧力の110%に加圧したときリムから離れてはならないとしている。
スーツバッグ (suit bag)
スーツキャリアーと同じ。ドレスを入れるバッグはドレスバッグと言う。
スーツキャリアー (suit carrier)
スーツを入れ多くはしわがよらないように折りたたんで運ぶ製品。スーツバッグとも言う。自転車通勤などに使うことがある。
メーカーは、Freefold 、Henty Designs 、など。


水筒 (ウオーターボトル、water bottle)
飲料水などを入れて ボトルケージ などで携帯する主に筒形の容器。ウオーターボトル又は ボトルとも呼ばれる。 容量は400~800ml。
※ ウオーターボトルは、主に英国の用語。
水上自転車 (water bicycle)
カヤック又はボートの上に自転車を乗せ、ペダルを漕ぐと動く乗り物。ペダルを漕ぐと水中のプロペラが回転する。ハンドルによって水中の舵を動かす。
ウオーターバイク及びハイドロバイクとも言う。最高速度は約10km/h。
2人で漕ぐ2人乗り形がある。
自転車は乗せていないが専用のペダルが付いている形がある。米国オースティンの湖では水上自転車のレンタルをしている。
自転車で水上を航行することをウオーターバイキングと言う。




サンスリーブ (sun sleeve)
夏の日光のUVを避けるために、腕にはめる左右一対の円筒状の着衣。スリーブに水を含ませて気化熱によって腕を冷やす形がある。
メーカーは、Sugoi 、など。
サングラス (sunglasses)
直接に目に入る日光を避けるため、 かつUV(紫外線)を遮断するめがね。色眼鏡ともいう。
フレームレンズ全体を覆ったフルフレーム、レンズの上方のみを覆ったハーフフレーム及びフレームがなくイヤーピースが直接レンズに付いているノーフレーム(フレームレス)がある。 フレームは硬いもの及び柔らかいものがある。
アジア人用及びヨーロッパ人用を作っているメーカーもある。アジア人用は鼻の前の部分(鼻ブリッジ)の幅が狭い。女性用の形もある。
鼻パッド
鼻で支持するための鼻パッド(ノーズパッド)が付いている形が多い。鼻の大きさに合わせて、パッド間隔を調節できる形がある。
フレーム材質
ナイロン及びカーボネイトなど。
レンズ材質
ポリカーボネート(ポリカーボネイト)など。偏光レンズとなっているものは、反射光を遮断する。レンズ色
レンズの色はいろいろある。用途及び季節に応じて透明を含め3~4種類の色のレンズの交換ができるものもある(上のイメージ図)。
レンズ色が濃いサングラスをかけると、人相が悪くなる。色が濃いと瞳孔が開き、より多くの紫外線が入るという説がある。フォトクロミックレンズもある。
レンズ形状
(1) 横からも光が入らないよう湾曲させてレンズが横まで伸びているものが多い。この湾曲は斜め前方に見える物が変形しないようにする効果もある。
(2) 左右のレンズの上部角に換気口(ベント)を設けた形がある。少量の空気がレンズの背面に流れ込み、霧などによるレンズの曇りを防止することを意図している。
(3) サイクルコンピューターなどが鮮明に見られるように、レンズ下部に拡大域(拡大レンズ)を設けた形がある。
可視光線透過率
レンズの可視光線透過率(VLT)は、15~25%のものが多い。
サイクリングめがね
オフロードを走る場合などは、サイクリング用のめがねをかけることがある。
そして、低木の枝、他人や自分の自転車が跳ねた小石や泥および昆虫から目を保護する。(3) 蛍光性とし、後部にLEDランプを付けた形がある。
18~46g。構造、形状、厚さ及び材質などで変わる。
衝撃試験
レンズの上に鋼球を落下させて、衝撃試験を行っているメーカー(Oakley)がある。右図の2本の赤矢印は鋼球の落下跡を示している。
メーカー
オージーケーカブト 、シマノ 、フォーナインズ 、山本光学 、720armour 、Adidas 、Aspex 、BBB Bike Parts 、Bloc Systems 、Bollé Eyewear 、Briko 、Carnac Sport 、Carrera 、Cébé 、Cratoni helmets 、Dragon Alliance 、Dual Eyewear 、Electric Visual 、Endura 、Fox Head 、Freelap Australia 、Giro 、Limar 、
Manby International Sportswear 、Ma.Ro Group(SH+) 、Northwave 、Oakley 、Polaris Apparel 、Porsche Design 、Pro-Lite 、Rudy Project 、Ryders Eyewear 、Salice 、Serfas 、Scott Sports 、Smith Optics 、Spiuk 、Spy Optic 、Sundog Eyewear 、Tifosi Optics 、Trans-Global Sports(Sunwise) 、Uvex Sports 、Velorbis 、など。
寸法図 (geometry、skeleton)
自転車またはフレームなどの各部の長さ、高さ及び角度を記入した図形。まともな自転車なら、ホームページに記載されている。
長さとしては、頭管長、上管長、立管長、フロントセンター、リアセンター(チェーンステイ長)、車軸距離(ホイールベース)およびフォークオフセットなど。
高さとしては、上管高さ、BB高さおよびBB下がりなど。角度としては、頭管角(ヘッド角)および立管角(シート角)など。寸法図によって自分に合う自転車かどうか判断する。右図に欠けている寸法は、フロントセンター、フォークオフセット、上管高さおよびBB高さ。 フレームサイズの小さいものから大きいものまで寸法上の種類があるから、寸法図には寸法の代わりに記号を記入し、その記号の入った表に具体的な寸法などを記入している。
サンスクリーン (sunscreen、sunscreen lotion、sunscreen cream)
日焼け止めのこと。日焼け止めローション又は日焼け止めクリームとも言う。
サンツアー (Suntour)
スーパージュラルミン (super duralumin)
一般には、超ジュラルミンと呼ばれる。
スーパーリコード (Super Record )
カンパニョーロのロードバイクの部品群の中で最上位に位置する部品の名称。シマノのデュラエースに対応する。
シフター及びブレーキレバーは、エルゴパワー。
クランクセットは、ウルトラトルク。
スプロケット歯数は53/39T又は50/34T。
クランク長は、170、172.5及び175mm。
ボトムブラケットは、外部ボトムブラケット 。
後ディレイラーの案内プーリの歯数は、11T。軸受はセラミック軸受。
カセットスプロケットは11段カセット 。
材質は6個の大スプロケットはチタン合金、残りの5個はニッケルクロムめっきをした鋼。
チェーン幅は、5.5mm。
スーパーバルブ (super valve)
空気を入れるときはバルブの中のゴム製円筒が押されて動くことにより、横の空気穴が開き空気が入る。
空気を入れ終わると先端の内圧穴からのチューブの内圧で円筒が押されて空気穴が閉じる。
図はバルブコア 、コア押さえ及びバルブキャップ 。
シュパーブ (Superbe)
サンツアーの自転車部品のシリーズ名。部品としては、ディレイラー、スプロケット、ハブ、ブレーキ、クランクおよびペダルなど。競技用はシュパーブ・プロ。
スーパーマンポジション (superman position)
タイムトライアルのポジション(乗車姿勢)のこと。スーパーマンのように見えるため。
サーフボードラック (surfboard rack)
自転車でサーフボードを運ぶためのラック。ボードに傷が付かないようにゴムチューブが付いている。サーフボードはサーフィンに用いる長円形の板(波乗り板)。

メーカーは、Moved By Bikes 、など。
サス (SUS、suspension)
- ステンレス
SUS(ステンレス鋼を表すJISの記号)。炭素鋼に10.5%以上のクロムを含有させて、耐食性を持たせた鋼材。
それに加え、ニッケルやマンガンを含有させた各種のステンレス鋼がある。 - サスペンション
サスペンションの俗語。
sus (SUS、suspension)
- SUS
ステンレス鋼を表すJIS(日本工業規格)の記号。
- sus
サスペンションの略語(俗語)。
サスポンプ (suspension pump)
サスペンション用の空気入れ。英語には無い和式略語。ショックポンプ と同じ。
サスシートポスト (suspension seatpost)
サスペンション付きサドル支柱(シートポスト)。サスはサスペンションの略語。サスペンションシートポストとも言う。
サスペンション (suspension)
主にマウンテンバイクに使われる緩衝器の付いた懸架装置(図の赤矢印)。コイルばね及びダンパー(減衰器)で構成している。
前輪のサスペンションであるサスペンションフォークおよび後輪のサスペンションであるサスペンションフレームがある。
メーカーは、Rock Shox 、 Manitou 、 Marzocchi 、 Fox Factory 、 RST 、 SR Suntour 、 Cannondale Bicycle 、 Cane Creek 、 DT Swiss 、DVO Suspension 、 Mozo 、 Moderne 、 Risse Racing 、 SRAM など。
「サスペンション」サスペンションブリッジ (suspension bridge)
サスペンションフォークにおいて、左右一対の筒を連結して左右一体としている支持体。右図はスライダーを上部で連結している。
フォークブリッジとも呼ばれる。
サスペンションフォーク (suspension fork)
概要
サスペンション(緩衝器)の付いたフォーク。主にマウンテンバイクに使われる。
ハンドル操作などに路面の障害物の影響を受けにくくなる。
機構
荷重を支持し路面の凹凸に応じて動くばねおよび衝撃エネルギーを吸収する減衰器を組み合わせたものが一般的。
ばねとしては金属製のコイルばね又は空気ばねが使われる。
減衰器としては、フォークが受けた衝撃力によって流体(作動油)をオリフィスまたは弁を通して流して衝撃エネルギーの吸収行う緩衝器又は弾性体が使われる。
内筒
大部分のサスペンションフォークは内筒(スタンション)が上に付いているが、内筒が下に付いている形もある。
内筒は外筒(スライダー)より細いので可動部が軽量になる利点はある。
しかし、リムブレーキは外筒部に取付けるので、その結果ブレーキに対して車輪が上下に動くことになり、
リムブレーキは機能しないものとなる。
板ばね
サスペンションとして板ばねを4か所に使っている形がある。1か所当たり3枚の板ばねで構成している。軽いのが利点。
トラベル
目安はダウンヒル用が80mm以上そしてクロスカントリー用が80mm以下。
トラベルが大きいほど衝撃エネルギーの吸収は大きいが、フォークが重くなるので、クロスカントリー用には長トラベルのフォークは使われない。
長いものではオールマウンテン用の150mmがある。
FOX Factory社は、マウンテンバイクの用途に応じたトラベルを、右図のようなグラフとして示している。
長さ
サスペンションフォークはタイヤとクラウンの間にトラベルの空間を確保しなければならないので、フォーク全長は長くなる。そのためフレームの頭管位置は高くなる。
調節サービス
性別、乗車スタイル、体重、身長に合わせて調節するサービスを行っているメーカーがある。
リコール
(1) SR Suntourは2002年に内筒が破損する可能性があるとしてリコールした。
(2) Fox Factoryは2012年製のEvolutionシリーズのフォークのダンパーのシリンダー・ピストンが分離して、使用中に前輪が外れる可能性があるとして12500台をリコールした。
メーカー
Bos Engineering 、Brunn Bike Parts 、Dah Ken Industry(RST) 、DT Swiss 、DVO Suspension 、Foes Racing 、Formula Disc Brakes 、Fox Factory 、German Answer 、
HP Velotechnik 、Kind Shock 、Lauf Fork 、Magura 、manitou 、
Marzocchi 、Maverick 、Pace Cycles 、Risse Racing Technology 、Society 、Spinner 、SR Suntour 、
White Brothers Cycling 、X-Fusion 、 など。
参考資料
「フォーク」
サスペンションフレーム (suspension frame)
マウンテンバイクのフレームに関して、サスペンション(緩衝器)の付いたフレーム。フレームのサスペンションには単ピボット 及び 多ピボット がある。
フォーク(前輪)及びフレーム(後輪)にサスペンションの付いた自転車は、フルサスペンションと呼ばれる。
メーカーは、Da Bomb 、Knolly Bikes 、Switchback Bikes 、Turner Suspension Bicycles 、Zerode 、など。
サスペンションハブ (suspension hub)
緩衝機構(弾性体)を組み込んだハブ。小径車、折りたたみ自転車およびリカムベントなどの道路の凹凸の影響を受けやすい小径の車輪を備えた自転車に使われることがある。
トラベルは12mm及び24mm。OLDは前輪ハブが100mmそして後輪ハブが130、135および145mm。
ハブのスポーク穴数は20、24、28、32及び36穴。ハブの質量は前輪ハブは250gそして後輪ハブが450g。
緩衝の動きによって、リムはリムブレーキのブレーキシューに対して相対的に動くため、リムのパッド当り面はトラベルに対応した高さが必要。写真は前輪ハブでトラベル12mmのもの。
サスペンション空気入れ (suspension pump)
空気ばね式のサスペンションを加圧するための空気入れ。2,000~2,500kPaの高圧の空気が入れられる。サスペンションの空気圧を微調整するために空気抜き弁が付いたものが多い。
サスペンションから空気入れを外すときに、空気が漏れない形もある。ショックポンプとも呼ばれる。緩衝器空気入れと同じ。サスペンションポスト (suspension post、suspension seatpost)
サスペンションシートポストのこと。
サスペンションポンプ (suspension pump)
サスペンション空気入れのこと。
サスペンションサドル (suspension saddle)
サスペンション(緩衝装置)の付いたサドル。

サスペンションシートポスト (suspension seatpost、suspension seat post)
緩衝器付きサドル支柱。緩衝器の付いたサドル支柱(シートポスト)。サスペンションサドル支柱のこと。
緩衝器の種類
(1)弾性体(ゴムなど)、(2)コイルばねと弾性体の組合せ、(3)コイルばねと空気ばねの組合せ、(4)コイルばねとガスばねの組合せ、(5)平行四辺形リンクと弾性体の組合わせ、など。
仕様
(1)長さ(350~400mm)、(2)支柱外径(25~32mm)、(3)行程(トラベル、30~60mm)、(4)質量(300~500g)
メーカー
Cane Creek 、Cirrus Cycles 、Kalloy 、Marwi 、SR Suntour 、Tamer 、Ultimate Sports Engineering 、White Brothers Cycling 、NitroPro 、など。
サスペンションサドル支柱 (suspension seatpost、suspension seat post)
概要
サスペンションの付いたサドル支柱。
荒い地面からの衝撃を緩和する。
マウンテンバイクなどに使われる。
サドル痛対策として使われることもある。
緩衝器の種類
(1) 弾性体(ゴムなど)。
(2) コイルばねと弾性体の組合せ。
(3) コイルばねと空気ばねの組合せ。
(4) コイルばねとガスばねの組合せ。
(5) 平行四辺形リンクと弾性体の組合わせ。
(6) 2個のコイルばねの組み合わせ。
仕様
(1) 形式、(2) 長さ(350~400mm)、(3) 支柱外径(25~32mm)、
(4) 行程(トラベル、30~65mm)、
(5) 最大最小取付け高さ、
(6) 質量(300~500g)、
(7) 材質(支柱材質はアルミ合金など)、など。
メーカー
Airwings Hillreiner 、Cane Creek 、Cirrus Cycles 、Kalloy 、Dahon 、Hsin Lung 、JD 、Kalloy 、
Knapp Engineering 、Kind Shock 、Marwi 、Miranda & Irmao 、
Moderne Tech 、Mountain Racing Products 、NitroPro 、
RJ Concepts 、SR Suntour 、Tamer 、Ultimate Sports Engineering 、White Brothers Cycling 、など。
サスペンションステム (suspension stem)
ハンドルのステムにサスペンション(緩衝器)機構を付けたもの。多くは平行四辺形機構およびばねを使っている。操縦管(ステアリングコラム)とハンドル棒の間にステムに替えて付ける。ハンドルから手及び上半身に伝わる衝撃を緩和すると同時に路面(主にオフロード)の凹凸のに対して乗車姿勢を維持する。
座り漕ぎ (seated pedaling)
サドルに座ってペダルを漕ぐこと。特に、登坂において立ち漕ぎでなく、サドルに座ってペダルを漕ぐこと。
立ち漕ぎに比べてエネルギー消費が少ないので、長距離の登坂に適している。座漕ぎとも言う。
SWB (short wheelbase)
短ホイールベース。リカンベントにおいて、ホイールベース(目安)=850~1,150mm。ホイールベースが短いため、クランク軸が前輪の前方に突き出ている。前輪はひざの下となるため、小さくなっている。後輪は大きい。運転の操作性は良いが、乗り心地や安定性は、長ホイールベースにやや劣る。スエットバンド (sweat band、sweatband)
汗バンド と同じ。スエットは汗のこと。
スイープ (sweep)
主にマウンテンバイクに使われる上がりハンドルの横水平線からの曲がり又は曲がり角度。スイープは湾曲のこと。
上への曲がりは上曲がり(アップスイープ)、後への曲がりは後曲がり(バックスイープ)そして下への曲がりは下曲がり(ダウンスイープ)と呼ばれることがある。
例えば、上曲がりおよび後曲がりを持っているハンドルもある。
快適さおよび操作性などを考慮して、自分に合う曲がりを選ぶ。その際、座漕ぎと立ち漕ぎのどちらの乗車姿勢を優先するかによっても異なる。
水平にしたほうきの柄などを握って乗車姿勢としたとき、ほうきの柄などの向きが自然な握りの一つの基準となる。
ドロップハンドルの特殊な例として、水平部を後曲がりとして、手の自然な形でハンドルを握れるようにした形がある(右図)。
スイムキャップ (swim cap、swimming cap)
水泳帽子。トライアスロンの水泳(スイム)において、水の抵抗を減らすためにかぶる縁なしの帽子(キャップ)。伸縮性の素材で作られている。
スイミングキャップともいう。
スイムスーツ (swimsuit)
トライアスロンなどの水泳のときに身につける水着。主に、女性用をいう。
ワンピースとなっている。
背中を覆う形及び覆わない形がある。
上下一体で足首まであり、体に密着する水着は、ウエットスーツという。
スイングアーム (swing arm)
マウンテンバイクのフレームにおいて、後輪サスペンションが付いたチェーンステイ又は後三角。例えば、一端をフレームのボトムブラケットの上方などにピボットで連結し、後輪がサスペンションによって上下に動ける(スイングする)ようになっており、トラベルが生じる。
シートステイが無いものもある。スイングさせる機構は各種ある。
スインググリップ (Swing Grip)


サイクルコンピュータおよび前照灯などを、ハンドルから離れた場所に装着するための部品に付けられた商品名。取付け位置は、ハンドルまたはハンドルステムなど。
ブラケットと支柱の角度は90°の範囲で自由に変えられる。
取付部のステンレスバンドの直径は、22~35mmまで無段階に変えられる。
アルミバーは20mmの範囲で左右方向へスライドさせることができる。
幅は100mmおよび130mmの2種類。
メーカーは、箕浦、など。
スイングスクーター (swing scooter)
体を左右に動かすと走る三輪の遊具。子供用及び大人用がある。
フィットネス(健康や体力の維持・向上を目的として行う運動)に使われることもある。
最高速度は約25km/h。
前輪にブレーキが付いている。ハンドル支柱を折りたたみできる形がある。
車輪外径は125~200mmなど。
車輪には玉軸受が付いている。
タイヤ材質は固形のウレタンゴム又は
空気タイヤなど。
質量は8~10kgなど。
メーカーは、Dynamx Pty 、Trikke 、など。
動画スイベル (swivel)
回し継ぎ手。
回転することのできる継ぎ手。
ショルダーストラップなどにも使われている。
車軸距離 (wheel base)
前輪ハブ軸芯と後輪ハブ軸芯間の距離。ホイールベースまたは車軸間距離とも言う。
小スプロケット (small sprocket)
クランクスプロケットの中で、内側にある小さい(歯数の少ない)スプロケット。2段構成の歯数はロードバイクでは34~44T、マウンテンバイク(MTB)では22T。
3段構成の歯数は、ロードバイクでは24~30T、マウンテンバイクでは22T~26T。
2段構成の小スプロケットの歯数は大スプロケットより、ロードバイクでは11~14T少なく、マウンテンバイクでは10T少ない。 3段構成の小スプロケットの歯数は中間スプロケットより、ロードバイクでは9~12T少なく、マウンテンバイクでは10T少ない。
商標 (trademark)
事業者が自己の取り扱う商品・役務(サービス)を他人の商品・役務と識別するために、商品について使用する文字・図形・記号などの標識。この標識を商標法では標章という。商品に表示する標識を「トレードマーク」と言う。
焼結 (シンター、sintering、sinter)
セラミック又は金属などの粉末を押し固め、その材料の融点以下の温度で熱すると密着して固結する現象。焼結で作ったディスクブレーキパッドがある。
照射角 (beam angle)
照射角は、光源から照射された円錐状の光の頂角であるが、円錐の輪郭は明確でないので次のように定めている。ビーム中心線に対し互いに反対側にあって、照度が最大照度の半分(50%)となる2点と光源を結ぶ三角形の頂角(右図)。
広い照射角(ビーム角)に渡って明るさを得るには、光源の光度は大きくなければならない。
オフロードを走るマウンテンバイクの前照灯は、ロード車より広角を必要とするので、光度は大きい必要がある。
シリンジ (syringe)
注射器の筒。プランジャーが付いている。容量は5ml及び10mlなど。語源はチューブを意味するギリシャ語。自転車部品へのグリースの注入に使われることがある。
メーカーは、テルモ 、など。



