一般には、スポークに与える初期張力。スポークのニップルを回すと、スポークが引っ張られて張力が与えられる。
スポーク数が少ないほど、大きな張力を必要とする。
張力はスポーク張力計で計ることが出来る。張力が小さいとニップルが緩みやすく、張力が大きすぎるとリムのスポーク穴に亀裂がいることがある。
はとめは張力を分散する働きがあり、亀裂が入りにくい。車輪の横剛性を均一にするため、またリムを真円に保つために、スポーク張力は均一であることが望ましい。
走行によって、それぞれのスポークの張力は周期的に変化する。スポークが上方に回ったきたとき、そのスポークの張力は最大となる。
スポーク張力によって、リムには約5kNの圧縮力が加わる。
車輪組み後のスポーク張力の低下は、次の原因で起こる。
ニップルがリムのスポーク穴(ニップル穴)へ沈むこと。
エルボがハブフランジのスポーク穴に沈むこと。
タイヤを付けて空気を入れると、タイヤ圧力によってリムが締め付けられること。
参考資料 「スポーク張力の例」(初期張力の具体的な数値例)