概要
風圧(空気抵抗)を減らすために、前の自転車のすぐ後を走ること。
ドラフトは引くという意味。
走行が軽くなるので、前の自転車が引いているように感じたらしい。
間隔
前の自転車との間隔は、技能に応じて0.3~1mとするのが一般的。
間隔が小さいほど空気抵抗は小さくなる。
プロの競技者は50mm以下の間隔で走ることができる。
空気抵抗の減少
4人で一直線(ペースライン)になって走る場合、2番目の人は15~30%動力が少ない。
3番目と4番目の人は20~35%動力が少ない。
先頭の人も2~3%動力が少なくなる。
先頭の人もわずかながら動力が少なくなるのは、背後に発生する渦流が減少するため。
人と人の間隔と空気抵抗の減少の関係グラフを上に示す。
タイムトライアル
ドラフティングは個人タイムトライアルには許されていないが、チームタイムトライアルには許されており重要な戦術である。
ドラフティング域
トライアスロンは個人タイムトライアルと考えられているので、ドラフティング域に15秒以上入るとペナルティとなる。
一方、オリンピックスプリントなどは、ドラフティングを最大限利用する。
ステイヤーバイク
ドラフティングを利用する自転車としては、ステイヤーバイク がある。