主に欧州(特にドイツ)で行われるステイヤー競技と呼ばれるトラック競技において、先導するオートバイと一組になって走るための競技用自転車。
オートバイの運転手は自転車競技者に最大のドラフティングを与えるように立っている。
自転車はドラフティングを得るために、できるだけオートバイに近づけるよう、前輪は小さくしかつヘッド角を大きくしている。
そうするとトレイルが小さくなって不安定となるので、フォークオフセットが逆(負)になる逆フォークを付けてトレイルを大きくしている。
サドルの幅は広く前に出ている。ハンドルステムの突き出しは長い。
空気抵抗を減らすために車輪は円盤車輪(ディスクホイール)となっている。
ギア比を大きくするために、歯数63Tまたは66Tなどの大きなクランクスプロケットを使っている。速度はオートバイの後を走って、90~100km/h。
シマノの自転車博物館に実物が展示されている。始めて見る人は、フォークの前後向きを間違えて組みつけていると思うかも知れない。