概要
クランクのスパイダーとチェーンリングをスプロケットボルトで連結して一体としたもの。
英国ではチェーンセットと呼ばれ、同じく欧州のUCIも英国用語を使っている。
用途
ロードバイク用及びマウンテンバイク用などがある。
スプロケット配置
スプロケットがチェーンステイと当たらないよう、内側から小スプロケット、中間スプロケットそして大スプロケットの順に並べる(左図)。
連結
スプロケットは、スプロケットボルトによってクランクのスパイダーに固定している。
スプロケットの交換においては、ボルト穴の数(4本又は5本)およびピッチ円直径(PCD)が同じであることが必要。
スプロケットボルトに対して、PCD=110mm及び130mmの2種類のボルト穴を設けたスパイダーがある(右端図)。
シマノの11段カセット用クランクセットは4アームでPCD=110mm。
力のかかる押し下げ行程では剛性が大きくなるよう、力の比較的小さい上死点及び下死点では軽量化するようにしている。
歯数
メーカーによって異なり、次のような歯数がある。
2段(ダブル) : 53/39 、52/39 、52/42 、52/36 、50/36 、50/34 、48/34 、46/36 、46/34 及び 42/29 など。
3段(トリプル) : 63/39/30 、52/42/32 、52/42/30 、52/39/30 、50/39/30 、48/38/28 、48/36/24 、
46/36/24 、 44/32/22 及び 42/32/24 など。
シマノの11段カセット用のチェーンリングの歯数は、55/42 、54/42 、53/39 、52/36 、52/38 及び 50/34。
回転数
クランクセットの回転数は、ケイデンスと同じであり大きくないので、加速する上で質量はさほど大きな問題とはならない。
作品
廃品のクランクセットなどを使った作品がある。
クランクセット(右図の赤矢印)が何を表わしているのかは分らない。
メーカー
シマノ 、スギノエンジニアリング 、Aerozine 、Ambrosio 、bor 、Campagnolo 、Control Tech 、
Culprit Bicycles 、Equinox 、Fac Michelin 、First Bicycle Components 、Fulcrum Wheels 、Full Speed Ahead(FSA) 、FUNN 、Gebhardt 、Hive 、
Karbona Parts 、KCNC 、Ken Chang Ind. 、Lunge Industry 、Middleburn Components 、Miranda & Irmao 、Origin8 、Paul Component 、Pro-Lite 、PZ Racing 、
Race Face Performance Products 、Ridea 、Rotor Bike Componentes 、Sampson Sports 、Sinz Racing Products 、Specialites T.A. 、SRAM 、SR Suntour 、Stronglight 、Sun Race 、THM Faserverbund-Technologie 、Token Products 、White Industries 、Zipp Speed Weaponry 、
など。
参考 「クランク」