概要
タイヤの円周両端部(ビード)にワイヤと呼ぶ鋼製またはアラミド繊維製のロープをを埋め込んで、リムのビード座と結合するタイヤ。
WOタイヤとも言う。クリンチは留める、引っ掛ける、締付ける(空気を入れた時、リムに対して)の意味。
タイヤのビードをリムのフックにかけて、タイヤの高い空気圧によってもタイヤがリムから外れないようにしている。
ケーシング
ケーシング(コード)はタイヤの骨組であり、ナイロンなどの繊維で多層(2~5層)に作られている。
トレッド(踏面)は路面と接する部分であり、ゴムでできている。耐パンクベルト(パンク保護ベルト)は付いていないタイヤが多い。
右の模式図では ケーシング(コード)は3層であるがトレッド下のみ4層として耐パンク性を向上させている。ビードは1層となっているが多層であることが多い。
これらは側壁にゴムの付いていないスキン壁の例であるが、コード保護のために側壁にトレッドよりかなり薄いゴム層の付いたゴム壁のタイヤが多い。
折りたたみ
ビードにケブラー(アラミド繊維)の入ったものは折りたためるが、鋼製のワイヤーの入ったものは帯のようには折りたためない。
鋼製のワイヤー入りを予備品として携帯するには、3重ループにたたむ。3重ループにすると直径は元の1/3となりバッグに入る。
そのためには、まずタイヤを8の字とする。8の字の上の丸の直径は元のタイヤの1/3とする。次に8の字の下の丸を2つのループとし、上の丸と重ねれば3重折となる。
質量
タイヤ各社の700Cタイヤの質量を打点したグラフを右に示す。横軸はタイヤ幅そして縦軸は質量となっている。
タイヤ幅が1mm大きくなると質量は約15g大きくなっている。
取付方法