タイヤの本体(骨格)で繊維層で出来ている。タイヤの受ける荷重、衝撃およびタイヤ圧力に耐える役割を持っている。層(プライ)数は2~5層であるが3層が多い。
繊維の材質としてはナイロンが多いがポリエステルおよびケブラー(アラミド)も使われる。チューブラータイヤ(丸タイヤ)には木綿および絹(シルクタイヤ)も使われる。
ケブラーおよび木綿は耐パンク性が良好。木綿は転がり抵抗が比較的小さい。ケプラーは損失が大きいため転がり抵抗が大きくなる。繊維の本数は30~220 TPI 。
本数が多いほど強度および耐パンク性が向上する他、ゴムを薄く出来るので軽くなると同時に柔軟性が出る。柔軟性があると、転がり変形によるエネルギー損失が少ないので、転がり抵抗が小さくなる。軽いタイヤはゴムの厚みが薄いので磨耗によるタイヤ寿命は短い。繊維を構成する糸の太さは120 デニール前後が多い。