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ヘッドセットレンチ ブレーキシューチューナー ブラシ ニップルドライバー スプロケット磨耗点検器 ラチェットレンチ
ラチェットハンドル トルクスレンチ トルクスねじ回し ビットねじ回し ねじ用トルクレンチ ソケットレンチ
グリースガン オイラー 万力 リーマ タップ タップ回し
マスターリンクプライヤ ケーブルプラー やすり 弓のこ 弓のこ案内 カップリムーバー
BBフェーシング工具 BBタッピング工具 頭管フェーシング工具 軸受カッププレス クラウンレースプラー クラウンレースセッター
クラウンレース座切削 バルブコア リムーバー スポークホルダー スポークねじ切り機 スポークカッター スプロケットナットレンチ
クリート工具 マルチ工具 工具キット 工具ボトル 工具箱 工具バッグ
予備品箱 チェーン洗浄器 高圧洗浄器 超音波洗浄器 スナップリング プライヤ ねじ切りダイス
パイププライヤー ホースカッター 溶接機 フォークジグ フレームジグ バイクフロース
スチールウール サンドペーパー ハンドドリル ネジザウルス 内部ニップル回し 風速計
旋盤 CAD 3Dプリンタ      

  自転車の一般的な組立、修理および整備には必要ないが、場合によっては使う可能性のある工具類を次に示す。

ヘッドセットレンチ

  ねじ付きヘッドセットのロックナットを回すレンチ。片口と両口がある。
両口の口寸法は30/32mm、32/36mmおよび36/40mmがある。
32mmは1"(25.4mm)用、36mmは1-1/8"(28.58mm)用そして40mmは1-1/4"(31.75mm)用。
30mmはSchwinn社の昔のヘッドセット用。
ヘッドスパナまたはヘッドセットスパナとも呼ばれる。

ブレーキシューチューナー

  トウインを設定するための樹脂製の工具。
工具(チューナー)でスポーク側からリムを挟んでつまみを回すと工具はリムに固定される。
リムを挟んだ部分のチューナーの断面形状は、トウインの隙間形状となっている。
車輪を回してチューナーをブレーキパッドの下まで持っていきブレーキシューをトウインに設定する。
チューナーは最大36本のスポークのリムまで挟むことができる。


ブラシ



  自転車、特に泥道のあるオフロードを走ったマウンテンバイクのフレーム及びタイヤなど各部の清掃に使う。

ニップルドライバー

  先端がマイナス形のクランク脚が柄の中で回転するようになっており、ニップルのマイナス溝にいれてクランクを回すように回す。
ホイールの仮組みでスポークに張力がかかり始めるまで使うと能率が良い。
脚の長さによって、標準リム用および深リム用がある。

スポークホルダー








  ニップル回しでニップルを回すとき、ブレードスポークが捩れないように保持しておく工具。 ブレードスポークホルダー又は
エアロスポークホルダーとも言う。異なるプレート厚さに対応したプレート溝が2種類又は4種類付いている。 材質は金属製及びプラスチック製がある。

スプロケット磨耗点検器

  シマノのHGおよびIGカセットスプロケットの歯の磨耗を点検する工具。点検できるスプロケットの歯数は、12T~21T。 点検器のチェーンをスプロケットに掛けて、工具ハンドルを駆動方向に力を入れて押す。テストローラが歯のへこみで自由に動けば、まだスプロケットは使える。
テストローラが歯の中へ軽く動かなければ、歯の磨耗が大きくスプロケットは交換する必要がある。交換しないと、そのうちに磨耗の進行によって歯飛びを起こして駆動ができなくなる。

ラチェットレンチ

  ラチェットをつけたレンチ。一方向のみ力が加わり、他方向は滑るので、レバーを前後に動かすだけで、ボルト又はナットを締めるか又は緩めることが出来る。締めるときと緩めるときは、小さいレバー等でラチェットを切り替える。 ハンドル位置を変えるために、レンチをボルト又はナットから外す必要がない。めがねレンチおよびソケットレンチなどを使う作業を能率よくできるようにした工具。
  片口式および両口式がある。片口式は上下で適用するボルト等のサイズが異なる。自転車用には14x15がある。両口式は左右で適用するボルトのサイズが異なる。
ソケット部の形状は六角およびめがねがある。

ラチェットハンドル

  ソケットを付けるとラチェット式のレンチとなるハンドル。ハンドルの頭部には歯車状の爪車およびラチェット(歯止め)が付いている。
爪車の角軸にソケットを装着する。ソケットを交換することにより、各種サイズのボルト等に適用できる。ソケットには各種のサイズがある。

トルクスレンチ

  トルクスねじの取付けまたは取外しをするためのレンチ。
T形用(およびE形用がある。
ソケットはラチェットハンドルを使う。
各種サイズのものをセットにしたものもある。



トルクスねじ回し

  トルクスねじを回すためのねじ回し。
トルクスドライバーとも呼ばれる。
ハンドルは、棒ハンドルおよびTハンドルなどがある。
各種サイズのものをセットにしたものもある。

ビットねじ回し

  ビットを交換することによって、各種のねじ頭に対応できるようにしたねじ回し。
写真は15種のビット及びビットねじ回しの例。

ねじ用トルクレンチ

  トルクの小さいねじ用のトルクレンチ。
写真の例では、トルクは2Nmから16Nmまで0.5Nmおきに設定できる。ビットは交換式となっている。

ソケットレンチ

6角12角
  異なるサイズのボルトおよびナットなどが締め付けできるよう、異なるサイズのソケットが取り付けできるレンチ。ラチェットが内蔵されているので、左右の動きで締め付けできる。 ソケットとレンチ(ラチェットハンドル)との接続は、ラチェットハンドルからから下に出ている四角柱(角ドライブ)をソケットの四角穴に入れることによって行う。
  四角の寸法はJIS B4636-1では12.7mmそしてJIS B4636-2では6.3mm、10mm又は12.5mm。ソケットがボルトまたはナットにかぶさる穴は、6角および12角がある。ラチェットハンドルと各種サイズのソケットがセットになっているものもある。 ソケットがレンチ棒から下に突き出ているので、他のレンチでは棒が邪魔になるような場所にも使うことができる。

グリースガン






  グリースに圧力を加えて軸受などに押出す手動ポンプ。
ガン付属の容器にグリースを入れる形およびグリース入りチューブをガンに接続する形がある。

オイラー

  潤滑油を注す器具。油さしとも言う。








万力

呼び寸法[mm] 75  100  125  150 
 締付トルク[Nm]  丸胴形(JIS B4621)  108 128147167
 角胴形(JIS B4620) 98118137167
  作業物を挟んで固定するための工具。挟む部分は固定あご及びハンドル付きの角ねじで動かす動あごによって作られている。 右表に万力の締付トルクを示す。呼び寸法は口金の幅を示している。
  作業台への万力の固定は、ボルトで行う形、クランプで行う形、及び真空で行う形がる。ボルトで固定する形は、水平面で回転できるようになっている。回転はハンドル付き縦ねじで固定できる。真空で固定する形はゴム製の角形吸盤が付いている。

リーマ

  下穴の仕上げ加工に使う切削工具。刃のねじれの有無によって、ねじれ刃よび直刃がある。ハンドリーマは柄(リーマ回し)を付けて手で回す。リーマの語源のリームは穴を広げるという意味。
  リーマ加工の目的は、 1)指定の穴寸法に加工する。 2)穴を滑らかに加工する。 3)穴を真円に加工する。
リーマで大きくする穴径は、下穴径の5%増し以下が望ましいとされる。規格は、「JIS B4405 ハンドリーマ」。 呼び寸法は基準位置の直径で表す。材質は高速度鋼(HSS)など。 リーマの直径は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19及び20mmなど。

タップ

  雌ねじを切る工具。ドリルで下穴を開けた後に、タップでねじを切る。タップの頭の四角部をタップ回し(タップハンドルまたはタップレンチ)に取付けて回してねじを切る。刃先かつ切りくずのを出すための溝が縦方向に複数付いている。 タップでねじを切ることを、タップを立てるという。自転車のねじはM5とM6が多い。 左写真はM6以下用そして右写真はM8以上用。ボトムブラケットシェルはBC1.37x24などがある。

タップ回し

  雌ねじを切るタップを回すための工具。リーマを回すときはリーマ回しと呼ばれることもある。棒形(左写真)およびT形(右写真)がある。棒形をタップハンドルそしてT形をタップホルダー又はタップレンチと呼ぶこともあるが、いずれもタップハンドルまたはタップレンチと呼ぶこともある。 棒形の一方の柄には移動用のねじが付いており、柄を回すとタップの四角頭を締め付けるようになっている。T形は移動用のねじの付いたキャップのなかに複数の爪があり、キャップを回すと爪がタップの四角頭を締め付けるようになっている。
  ねじをきるとき切り屑はつながっているので、タップを約半回転(180度)し、次に約60度だけ逆回転して後刃で切りくずを切断してタップの中に詰まらないようにする。

マスターリンクプライヤー

  チェーンのマスターリンクが汚れおよび腐食などで手で外すことが難しくなったときに使う工具。
プライヤーの先端をマスターリンクに差し込み、プライヤーの取っ手(ハンドル)を締め付けると外れる。



角度計

  フレームなどの角度を測定する器具。
自転車用には、定規と分度器を組み合わせたものでよい。 40cm定規を2つ合せて、小ねじとナットで固定して作ることもできる。
この場合は角度を設定後、2つ定規の角度を分度器で測る。

ケーブルプラー

  ブレーキ及びシフターのロープ(ケーブル)をボルトで固定する時に、ロープを望みの張力で張った状態で保持する工具。
ロープの取付が容易となる。
ラチェット機構が付いているもの及び付いていないものがある。


やすり

  切断したアウターの端面を仕上げなどに使う。規格は「JIS B4703 鉄工やすり」。
断面形状によって、平形、半丸形、丸形、角形及び三角形がある。 目の種類は、荒目、中目、細目および油目がある。
呼び寸法は、100、150、200、250、300、350及び400mmがある。呼び寸法には、にぎりの寸法は含まない。

弓のこ

  弓形の枠に細い鋸歯(のこぎりば)を張った、金属などを切断する鋸。柄と弓の前方を持って切断する。押した時に切れる。 刃(ブレード)は替え刃となっている。蝶ナットなどにより刃に張力を与えるようになっている。フォーク操縦管およびサドル支柱などの切断に使う。
替え刃は切断物の材質に対応できるものを選ぶ。フォーク操縦管などの炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)管の切断には、 カーボン専用の替え刃又は歯数が32TPI(細目)の替え刃を使う。 粉塵の発生及び吸引を抑えるために刃を湿らせて使う。

弓のこ案内

  フォークの操縦管をその軸と直角に切断するために、弓のこ刃を案内する工具。ソーガイドともいう。
工具は万力で固定する。 操縦管を工具の穴に入れて、クランプで操縦管を固定し案内板とカバー板の間の案内溝に弓のこ刃を入れて切断する。 溝はカバー端から5mmの位置にある。切断に使用できる操縦管の外径は、1、1-1/8および1-1/4インチ。

カップリムーバー

   ヘッドセットのカップを取り出す工具。工具を頭管の中に入れて、リムーバーの頭を金槌で叩いてカップを打ち出す。
標準およびオーバーサイズのヘッドセットのいずれにも使える。

BBフェーシング工具

  ボトムブラケット(BB)シェルの端面の仕上げ又はBBシェル幅を短くするための切削工具。右ねじブッシング及び左ねじブッシングにグリースまたは潤滑油を付けてBBシェルにねじ込む。 ねじはシェル端面より中に入るようにする。張力調整ナットで切削圧力を調節する。ハンドルでカッターを回して切削する。切削面に切削油(潤滑油はよくない)を塗布するのがよい。
ボトムブラケット フェーシング カッター、BBフェーシング カッターまたはBBフェーシングセットとも呼ばれる。

BBタッピング工具

  多くのボトムブラケットシェルは、ボトムブラケット(BB)取り付けのために内ねじが切られている。
  ボトムブラケットシェルが溶接などで変形したねじを修正、並びにねじの塗料および錆びの清掃のなどのためのねじ切り工具。タップはねじを切る工具。
BBシェルのねじは1.37x24tpi(英、ISO、JIS)、35mmx1mm(フレンチ)および36mmx24tpi(イタリアン)の3種類がある。右ねじ及び左ねじがある。
ハンドルでタップを回してねじを切る。タップに切削油を付けて使うのがよい。BBタッピングセットまたはBBタッピングカッターとも呼ばれる。

頭管フェーシング工具

  頭管(ヘッドチューブ)の端面の仕上げをするための切削工具。
上下の端面の軸との直角を出す。 頭管のリーマーを兼ねている。
  カッターと芯出し円錐で頭管を挟み、張力調整ナットを回してカッターの切削圧力を調整する。 張力調整ナットはクイックリリースとなっおり、ナットの取付及び取外しのためにナットを回してねじ軸を通していく必要はない。切削油(潤滑油は好ましくない)を付けて切削する。
  頭管フェーシングセット、頭管フェーシングカッター、頭管フェーシング工具又はヘッドチューブフェーシング工具とも呼ばれる。


軸受カッププレス

  フレームの頭管(ヘッドチューブ)に、ヘッドセットの上下のカップを圧入するための工具。ヘッドセットプレスとも呼ばれる。1"、1-1/8"、1-1/4"および1.5"のカップが圧入できる。
  圧入操作は次のように行う。位置決めレバーを押して下板を外す。圧入する上カップをフレームの頭管の上に置く。上カップ案内を付けた六角軸(又は丸軸)を上から差し込む。 下カップ案内を下板の上に置き、圧入する下カップをその案内に入れる。案内と下カップを下から六角軸(又は丸軸)に入れ最も上の位置決め溝まで持っていき、位置レバーを離すとそこで位置決めされる。
手でハンドルを回して圧入する。手で回らなければ、何らかの問題がある。なお、カートリッジ軸受が付いているカップには、カップ案内を使わず、直接に上板および下板で押す。

クラウンレースプラー

  フォークの操縦管の下部(クラウンの上)に圧入されて、フォークのクラウンの上にあるクラウンレース(下玉受け)を引抜く工具。
  左右一対のV形くさびをクラウンと下玉受けの間に押し込んで下玉受けを引き上げる。金槌で軽くたたいて引き上げる形およびハンドルを回して引き上げる形がある。後者は高価。 1"、1-1/8"、1-1/4" および1.5"の下玉受けに使うことができる。工具の操作は次のように行う。左右のくさびハンドルを回して、くさびを下玉受けの下に押し込む。 引上げハンドルを回して、下玉受けを操縦管から抜く。胴の長さの制限から、対応できる操縦管長さは380mmまで。引上げハンドルの付いていない工具は、下玉受けをくさびで挟んだ後に工具を金槌で軽くたたいて抜く。クラウンレースリムーバーとも呼ばれる。

クラウンレースセッター

  フォークの操縦管にクラウンレース(下玉受け)を圧入する工具。圧入管および6種類のインサートで構成されている。1"、1-1/8"、1-1/4" および1.5"の下玉受けに使うことができる。工具の操作は次のように行う。 フォークの操縦管に下玉受けを入れ、その上に下玉受けに合うインサートを入れる。圧入管をインサートの上まで差し込んで、その頭を金槌でたたいて圧入する。

クラウンレース座切削工具

  フォークのクラウンの下玉受け(クラウンレース)の座を加工する工具。
下玉受けの内径がクラウン座の外径に適応できるように切削する。下玉受けの内径よりクラウン座の外径が0.05~0.15mm大きければよい。1"フォークには26.5mm及び27.1mmの座そして 1-1/8"フォークには30.1mmの座を加工する。
コレットを使うことにより切削した座の芯が操縦管の芯と同じになるように加工できる。
また、下座面が操縦管の中心線と直角になるように加工できる。
工具の操作は次のように行う。カッターを固定ねじで本体に固定する。1"カッターは一面が26.5mmそして他面が27.1mmである。キャップを外して、コレットを本体に入れる。キャップを付けるが締めない。 工具を操縦管に入れてから、遊びがなくなるまでキャップを締める。切削油(潤滑油は好ましくない)を付けて、ハンドルで回して切削する。

バルブコア リムーバー

  米式バルブ(シュレーダーバルブ)のコア(弁体)を外すか又は取り付ける工具。


スポークねじ切り機

  スポークにニップルを付けるためのねじを切る工具。
スポークを3個の転造ダイスで挟んで、手回しハンドルで回転させて転造ねじを切る。所定スポーク長に切断後にねじを切る。
適用できるスポーク外径は、
1.8mmおよび2.0mm。
  スポーク外径を変えるときは、ダイスを調整するか又はダイスを交換する。価格帯から見ると、個人用および業務用(自転車店用)がある。個人用は、ねじ切り機を万力で挟んで使う。 業務用はスポーク切断機が付属している。1.8mmおよび2.0mm用のダイスは切換えできる。ねじ切り時間は短い。電動式もある。

スポークカッター

  スポークを切断する工具。多くはブレーキおよびディレイラーのロープ(ケーブル)のカッターを使っている。
スポークをリムに取付後にリムの中で切断できるものもある(右端の写真)。 切断後にねじを切るので、業務用のスポークねじ切り機には、カッター(切断機)が一体となっている。
スポークねじ切り機のことをスポークカッターと呼ぶこともあるが、スポークねじは切削ではなく転造によって作る。

スプロケットナットレンチ

  クランクのスプロケット(チェーンリング)をクランクのスパイダーに固定している丸ボルトを、
六角レンチで回して外すとき、ナットレンチの「山」の字形の突起の左右を丸ナットの背面の溝に入れて共回りしないように抑えておくレンチ。 9mm及び10mmの六角穴の付いた形もある。
  チェーンリングナットレンチ及びペグスパナとも言う。

クリート工具

  クリートを靴に対して位置決めする工具。
右靴用と左靴用が一体となっている。
使い方は、クリートのねじを緩めてクリートが靴に対して自由に動くようにして、工具のクリート孔にクリートを入れる。
クリートの左右及び前後位置並びに左右角度が目盛りで分かるので、自分に合う位置に合わせてクリートねじを締めて固定する。
クリート工具の種類は、メーカー型式(クリートの形状の違い)に応じて、シマノSPD、シマノSPD-SL、Loo Keo及びCrankbrothersの4種類がある。
使い方の動画がメーカー(Ergon)のホームページにある。


マルチ工具

  多用途工具。携帯に便利なように、複数の工具を一体にしたもの。対応する部品の違いにより、ロードバイク用及びマウンテンバイク用がある。
工具としては、ねじ回し、十字ねじ回し、六角レンチ、ニップル回し、トルクスレンチ、めがねレンチ、プライヤー、タイヤレバー、ナイフ、チェーン切りなどを組み合わせている。
工具セットとも呼ばれる。工具一式を集めたものは、工具キットと呼ばれる。

工具キット

  自転車の整備、修理および改造などに使う工具を一式まとめたもの。工具ケースまたは工具箱に入れてある。工具の種類はメーカーおよび形式によって異なる。

工具ボトル

  工具、予備品及び予備チューブなどを入れる容器で、フレームのボトルケージに装着する。
ねじ付又はねじなしのキャップが付いており、防水構造となっている。
高さが高いものと低いものを用意しているメーカーもある。
材質はプラスチックであるが、布製(ツールバッグ)もある。
丸棒製のケージに引っ掛けるためのへこみの付いた形もある。
容量は450、500、600及び700ml など。
ツールボトルともいう。


工具箱

概要
  工具を入れて保管する箱。
取っ手が付いていて運搬もできる。
自転車に付ける工具入れとして
工具ボトルがある。
工具キットの容器が工具箱の替わりになる。
右端図はツール・ド・フランスに出場したEuropcarチームの
メカニックの工具箱。
材質
  鋼、アルミ合金、ステンレス鋼、プラスチック及び皮など。



工具バッグ

  工具を入れるバッグ。
バッグを開くと、左右または上下に平たくなる。
工具を固定する弾性バンドの付いた形がある。工具を入れるポケットの付いた形もある。
工具バッグを自転車の各種のバッグの中へ入れる形もある。
工具箱の代わりに使う工具バッグもある。
サドルバッグなどを工具バッグとして使うこともできる。


予備品箱

  予備品を入れる箱又はケース。
運搬のための取っ手の付いた形がある。
中は仕切られている。
仕切りの位置が変えられる形がある。




チェーン洗浄器

仕様
  チェーンを外すことなく洗浄できる器具。Barbieriが1983年に特許を取ったのが始まり。
 チェーンクリーナーとも言う。 ただし、 チェーンの洗浄剤をチェーンクリーナーと言うことがある。
洗浄剤
   容器にはディグリーサーなどの洗浄剤を入れる。
構造
   容器の中に設けたチェーンの上下に来る回転ブラシなどで構成されている。
チェーンのたるみ側(下)を挟み、自転車のクランクを逆回転させて容器の中をチェーンを通過させる。チェーンの動きで回転ブラシが回転する。
  この器具を使わず手ブラシとトレーなどの容器で清掃することもできる。

高圧洗浄機

概要
  オフロードの泥道などで使用し泥で汚れた自転車の洗浄のために、ホースのノズルより高圧の水を噴射する装置。手動加圧式及び電動加圧式がある。
電源
  電動式の電源は、蓄電池、自動車及び家庭のコンセントなど。
蓄電池の電圧は12V又は18Vなど。動力は60Wなど。
水圧
  自転車用300~900kPa(0.9MPa)、一般用2~7MPa。
噴射水量
  4.7~14 l/min。
タンク容量
  11~17リットル。
特殊仕様
 (1) 水圧可変式がある。
 (2) 着脱式の水タンクを備えている形がある。
 (3) ノズルを回して、ジェットからミストまで調節できる形が多い。
 (4) ストラップで背中に背負う形がある。
 (5) ホースで水道の蛇口と接続する形は、自転車には使い勝手が悪い。
 (6) 薬剤散布機を噴霧洗浄機として使うこともできる。
 (7) スプレーガン及びホースを収納する着脱式のポーチ(袋)が付属した形がある。
空質量
  7.5kgなど。

超音波洗浄器

  タンク(槽)の水に超音波の振動を与えることにより汚れを取る装置。 超音波の振動数は、高周波のもので48kHzそして低周波のもので28kHなど。低周波のものでは洗浄物の表面にキャビテーション(微細気泡)の生成および破裂を起こして汚れを取る。
  産業用、研究室用および家庭用がある。家庭用は、槽の大きさに応じて、めがね、サングラス、宝石、ネックレス、イアリング、指輪、CD、入れ歯、腕時計の金属バンドおよび歯ブラシなどの洗浄に使うことができる。 チェーンなどの自転車の部品の洗浄用に作られたものはないが、使うことができるものもある。
家庭用の槽容量は、350~750ml、消費電力は26~60Wそして装置質量は0.8~1.2kg。

スナップリング プライヤー (snap ring plier)

  スナップリング(止め輪)の取付、取外しのために使う工具。止め輪用ペンチとも言う。
軸用および穴用がある。
つめ(クロー)を交換できる形もある。
止め輪を使っているサスペンションなどの分解、組立てに使う。

ねじ切りダイス

  丸棒に雄ねじを切る(加工する)工具。ねじのつぶれの修正にも使われる。ダイスハンドルを付けて使う。横に付いた調整ねじでねじ径が微調整できる形が多い。 右図は、4種類のダイスおよびダイスハンドルをプラスチックの化粧箱に詰めたもの。 切削油を塗布してねじを切る。ねじを切るとき切り屑はつながっているので、タップを約半回転(180度)し、次に約60度だけ逆回転して後刃で切りくずを切断してダイスの中に詰まらないようにする。 切り屑穴が付いている。規格は JIS 0176-2(ねじ切りダイス)。

パイププライヤー

  管(パイプ)を挟むためのプライヤー。サイズは200、250及び300mmなど。
管の太さに合わせて、口幅を調節できるようになっている。
ウォーターポンププライヤー ともいう。

ホースカッター

  流体ディスクブレーキの流体ホースを真っ直ぐ直角に切るための工具。
流体ホースカッターとも言う。



溶接機

  溶接棒(またはワイヤ)と母材(溶接する金属)の間でアークを発生させ、その熱で溶接棒と母材を溶かし、金属と金属を接合する。溶接箇所に盛り上がっている金属は、溶かした溶接棒。
なお、溶接箇所の金属も十分に溶かさないと、十分な強度が得られない。
また、十分な肉盛り(溶けた溶接棒の盛り上がり)がないと、強度が弱い。
  フレームなどの破損は、管と管を接合した溶接箇所で起こることが多い。

フォークジグ

  フォークの製作に使うジグ。
  フォークの組立、溶接、ロウ付け又は加工などを行うために、その構成要素を所定の正確な位置に固定する装置。
図はフォークジグ3例。左端図は操縦管、ブレード及びハブ軸を固定している。中央図は操縦管、及びハブ軸を固定し、ブレードは支持している。
右端図は趣味の製作用に販売している木製のジグ。

フレームジグ

  フレームの溶接、ロウ付け又は加工を行うために、それらの構成要素を正確な位置に固定する装置。
治具(じぐ)という当て字が使われる。フレームの両側から作業ができるよう垂直に固定する形が一般的であるが、水平に固定する形もある。
  各種のフレーム仕様に合わせた、管などの位置決めのための固定並びに寸法および角度の調節ができるようになっている。
  単純なものから複雑なものまであり、その構成は多種多様。
ほとんどは、フレーム製作業者が独自に作ったものであるが、市販品もある。
趣味用に販売している木製ジグがある。








バイクフロース

  清掃しにくい自転車部品の清掃及び磨きに使うマイクロ繊維製の清掃具。ロープ状の形もある。
フロースの本来の意味は真綿。
  ウエス(ぼろ布)では困難な
ドライブトレインなどの隙間及び隅などを清掃するのに適している。
フロースの左右を持って、タオルで乾布摩擦をするように左右上下などに動かして清掃する。繊維間の隙間に汚れを取り込む。メーカーによっては、ギアフロースと言っている。

スチールウール

番手 繊維中心径[mm] 
 #00  0.014
 #0  0.02
 #1 0.035
 #2 0.05
 #3 0.07
  繊維状の鋼鉄。
鋼綿とも言う。
磨きなどに使う。
特殊鋼を髪の毛より細く、長い繊維状に加工したもので、綿のように柔らかい弾力性を持っている。
繊維の断面が、三角形及び長方形などの多面体で角がありかつ、表面積が大きいので研磨特性がある。
番手と繊維径の関係の一例を表に示す。
JISがないため、この関係はメーカーによって異なる。

サンドペーパー

  紙やすり。
エメリーペーパーとも言う。
厚紙または布地に、金剛砂やガラスの粉を付着させたもの。
規格はJIS R6252 (研磨紙)
大きさは、70x115、 70x230、 93x230、 115x140、 115x280、 140x280 及び 230x280。
粒度はP30から各種ある。



ハンドドリル

  手でハンドルを回すことによって、ドリル(きり)を回し、穴をあける工具。
ドリルはチャックで固定する。
  柄(握り)が空洞になっていて、そのキャップを外すと複数のドリルを入れられる形がある。


ネジザウルス

  ペンチの先端に縦山列を設け、ねじ穴のつぶれたねじ及び錆付いたねじの頭を掴んで回せるようにしたペンチ。
一般のペンチは先端に横山列を設けているので、ねじの頭を掴んで回すと滑って回らない。
適用できるねじはM1.6~M4。
なおネジザウルスは商品名。


内部ニップル回し

  内部ニップル(ヒドゥンニップルとも言う)を回すためのニップル回し。
リムのニップル回し穴より内部ニップル回しを差し込んで回す。
図は内部ニップル回しの2種類の形を示している。
右図はリムのニップル回し穴より内部ニップル回しを差し込んで内部ニップルを回している図。
右図の形は3種類の内部ニップルサイズに対して使えるようになっている。





風速計

  風速を測定する計器。
半球状の風杯(ふうはい)や風車の回転速度により測定するもの、風圧を測定して風速を求めるものなどがある。
風の温度もあわせて表示する形が多い。






旋盤 (lathe)

  旋削加工を行う工作機械。
工作物を主軸に固定して回転させ、往復台上にある刃物を前後左右に動かし、工作物を軸対称状などに切削する。
立って操作をするため何らかのしっかりした台の上に設置する。
CNC旋盤がある。
小型の旋盤がある。











CAD

  コンピュータ援用設計又はそのシステム。
コンピュータ支援設計とも言う。
設計ソフトが必要。
  左図はScott社がフレームの設計を行っている画面。
右図はRidley社が自転車の設計を行っている画面。





3Dプリンタ

  液体、粉体などの所定の断面形状の層を自動的に重ねていくことにより、
どのような形状の三次元(3D)の部品も作ることができる。
層の厚さは0.02~0.1mm。
利点は金型及び旋盤などを必要としないこと。
試作品の製作に使うこともある。
入力データはCADなどのデータを使う。
家庭用及び産業用がある。
バランスバイクなどには3Dプリンタで作った部品を使っているものがある。
下図は3Dプリンタで作ったコンピューターマウント。










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