概要
リムブレーキパッドのつま先(トウ)が最初にリムと接触(イン)するようにすること。ブレーキ鳴き対策として使われる。
言い換えると、左右のブレーキパッドの接触面がリムと平行でなく、上から見るとハの字形となるようリムに対して傾けること。ブレーキの利き具合とはさほど関係ない。
設定方法
具体的には、パッド先端が接触したとき、後端はリムから約1mm離れているようにする。言い換えると、ブレーキ開放時には、パッド先端とリムの距離は、パッド後端とリムの距離より約1mm短くする。
目視で設定することは難しいので、1mm厚にしたマッチ棒などを基準器としてパッド後端とリムの間に挟んで設定する。
キャリパーにブレーキシューを取付ける角度を変えられる形式は、トウインを設定することができる。
パッド磨耗
ブレーキをかけたときにパッドはリムによって前方に引かれるので、前方より後方が強くリムに接触するため、使っている間にトウインの形状にパッドは磨耗する。
ただし、シューのスタッドが偏心したパッドの中にはリムと平行に磨耗するものがある。
工具
ブレーキシューのトウイン設定のために、リムとパッドの間に楔形のすき間を作る工具として、ブレーキシューチューナーがある。