概要
チェーンが前スプロケットと後スプロケットの間で最大角度の斜め掛けとなること。例えば、
- A
- チェーンが前最小スプロケットと後最小スプロケット(小-小スプロケット)に掛かっている状態。
又は、
- B
- 前最大スプロケットと後最大スプロケット(大-大スプロケット)に掛かっている状態。
問題点
(1) 伝動効率が悪い。
(2) スプロケットおよびチェーンが磨耗しやすい。
(3) ディレイラーの誤シフトの可能性がある。
(4) チェーンが掛かっているカセットスプロケットの隣の歯と接触する可能性がある。
(5) チェーンが前ディレイラーと接触する可能性がある。
斜め掛け角度が大きくなる自転車
(1) チェーンステイが短い。シマノは、チェーンステイ長のガイドラインとして430mmを提示している。
(2) 前スプロケット(チェーンリング)の歯数差が大きい。
(3) 後スプロケット(カセットスプロケット)の歯数差が大きい。
(4) ロックナット間距離が長い。
参考: 多段走行速度(たすき掛けの考察を含む)