坂や丘を(ペダルを漕がずに)高速(30km/h以上)で下るときなどに、前輪の接地点に対し前輪(およびその上の頭管)が横振動を起こすこと。
人間/自転車系の横振動数5~10Hzの共振現象。影響する要因は速度、人と自転車の質量(自転車の質量が小さいほうが起こしやすい)、フレームの横弾性(自転車は縦方向の剛性は大きいが、横方向の剛性は小さい、
剛性が大きいと起こしにくい)および路面の粗さ(路面が粗いほど共振のかく乱要因となりシミーは起きにくく、舗装の良い路面は起こしやすい)など。シミーを誘発する要因としては、フォークの左右の非対称及び前輪のジャイロ効果がある。
片足を上管に乗せるか、またはサドルから腰を浮かすと、振動系が変りシミーが止まることがある。ハンドルをきつく握るとかえってシミーは大きくなる。ハンドルを軽く握っているとシミーを起しにくい。