空気抵抗の対象とするホイール、自転車および乗員などの形状係数(抵抗係数)Cdと前面投影面積Aの積CdA。この値が小さいほど空気抵抗が小さい。Cdは無次元数そしてAの単位はm2なので、CdAの単位はm2となる。
例えば、タイムトライアルの乗車姿勢およびタイムトライアルヘルメットは、CdAの値が小さくなるように設計されている。CdAは風洞 で計測する。
乗員と自転車を合わせたCdAの値は、体形および自転車の違い等により差があるが競技者の体形でスキンスーツを着て対応する自転車で走った場合、
ロード競技車でロードヘルメットを付けてドロップハンドルで走る場合はCdA=0.30そしてタイムトライアルバイクでタイムトライアルヘルメットを着けてエアロバーのハンドルで走る場合はCdA=0.23という一つの測定データがある。
ホイール前後2輪のCdAの実測値を右図に示す。リム高さが大きいほど、CdAは小さくなっている。
屋内自転車競技場を使って、走っている状態でのCdAを測定する有料のサービスをしている会社がある。
自転車にはANT+に対応した動力計及び速度センサーを付ける。空気温度、気圧及び湿度などもテストを制御しているコンピュータに入力する(右端図)。