概要
飲料水またはスポーツ飲料などの液体を入れて、フレームなどに付けたボトルケージまたはバッグなどで運ぶ飲料容器。
一般には、ボトルはびんのこと。サイクルボトル、バイクボトル又はウオーターボトルとも言う。
容量
300、500、600、650、700、750、800及び1000ml。
2個を装備すれば容量は倍になる。
ボトルより容量の大きいものとしては、ブラダー(袋)がある。
特殊仕様
(1) 手が滑りにくくした形がある。
(2) ハンドルから手を離さずに飲めるものがある。
(3) ボトルを手で圧縮すると適量の水が出るようにした形がある。
(4) ボトルを手で圧縮すると、飲み口が傾いて乗車姿勢のままで飲めるようにした形がある。
(5) 中が洗浄しやすいよう、かつ角氷が入れられるよう大きなねじの開口部を持つ形が多い。
(6) 中が掃除しやすいようシリコーンゴムシールを付けた取り外しのできるキャップを底に付けた形がある。
(7) ほこり防止のダストキャップのついたものもある。
(8) バイトバルブが付いていて噛んで吸うものがある。
(9) 空気抵抗が減るように上部を流線形にした形がある。
(10) 内部にフィルターを装備した形がある。
(11) 冷水の温度上昇を抑えるために2重壁とし、間に白色の断熱材を入れた形がある。
(12) 洗浄しやすいよう、内面にシリカコーティングをした形がある。
(13) 冷凍したスティックを底から差し込んで水の冷たさを保持する形がある。
(14) 真空シールの金属性ボトルで保冷及び保温機能を持たせたもの(魔法瓶)がある。
この形の欠点は、シールのすき間にカビなどが発生する可能性があること、
質量が約30g大きいこと及び価格が高いこと。
(15) 高速において空気抵抗が減るような形状にしたエアロボトルがある。
(16) キャップの大きい容器は、予備品および工具などの物品容器として使うこともできるが、
工具専用容器としてツールボトル(工具ボトル)がある。
(17) 空気抵抗減のために、表面にディンプルを設けた形がある(右図)。速度48km/hで16%空気抵抗が減ると言う。
(18) シルクスクリーンで望みのロゴ及び絵を付けるメーカーがある。
(19) スマートフォンを入れるためのスリットを設けた形がある。液体は入れられない。
(20) 立体メッシュ状の冷却カバーがある。カバーに水を含ませて走行すると、気化熱によってボトルが冷却される。
(21) 下管(ダウンチューブ)に取り付けると、フレームの空気抵抗が減るような形状にしたボトルがある。
材質
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、アルミ合金又はステンレス鋼など。生物分解性の材質で作ったものもある。
質量
プラスチック製のボトルの質量は200g前後。
取付位置
(A)下管下、(B)立管前及び(C)下管下など。
水分補給量
夏場の自転車走行に必要な水分補給は、発汗率に見合った補給量が必要。
UCI規則
UCIの規則によれば、競技用自転車に付けるボトルの断面寸法は4~10cmそして容量は400~800mlでなければならない。
事故
ロード競技において、ボトルケージから路上に飛び出していたボトルを踏んで転倒し骨折した事故が起きている。
メーカー
パールイズミ 、モンベル 、Agu Bv(Cordo) 、Assos 、BBB Bike Parts 、Birzman 、Bottle Sport 、Camelbak Products 、Clean Bottle 、D&D Anli International 、Elite 、
Enigma Titanium 、Exustar Enterprise 、Filzer 、Foska 、Fuel Belt 、Giant Bicycle 、Hydrapak 、Koala Bottle 、Marwi 、Merida 、Nalgene 、Nathan Sports 、
Orange Mountain Bikes 、Product Architects 、Rapha Racing 、Relaj 、Rocket Science Sports 、
Rapid Racer Products 、Salsa Cycles 、Specialites T.A. 、
Specialized Bicycle Components 、Soma Fabrications 、Tacx 、Tune 、Vaude Sport 、Vincero Design 、Zéfal 、など。