概要
クランク軸径が30mmのボトムブラケット(BB)。30は軸径を表している。
クランク軸の材質をアルミ合金として軽量化し、剛性は軸径を太くすることにより大きくしようとしている。Cannondale社が2000年に始めた。他社が標準として採用してくれれば、自社の売上げも伸びる。
BBシェル
カートリッジ軸受をBBシェル(ポトムブラケット シェル)の中に入れるので、フレームにはオーバーサイズのBBシェルが必要。BBシェルは軸受を取付けるための機械加工が必要。
BBシェル径が大きいので、立管、下管およびチェーンステイに太い管を使うことができて、フレームの剛性も向上する。
BBシェル幅は68mmなので、外部軸受のボトムブラケット(外部ボトムブラケット)よりQファクターは小さくなる。
構造
BBシェルを一部切断して、中の軸受および軸を見せた写真を上に示す。外径42mmの軸受がシェルに圧入されている。
外径44mm、幅1mmの環状の溝に止め輪(スナップリング)を入れて、軸受が左右に動かないようにしている。
寸法
標準のBB30シェルの断面寸法図を右上図に示す。図中のΦはファイではなくマルと読み(JIS)、直径の記号。
製作の寸法公差は省略した。シェル外径は規定していない。
質量
112gなど。
工具
軸受の取外しおよび取付に専用の工具(一例は右図)が必要。軸受の圧入には、ヘッドセットプレスを使うこともできる。
メーカー
Aerozine Bike 、Full Speed Ahead 、SRAM 、など。