高ノーマル
低ノーマル
ラピッドライズ
力の大きさ
シフターの方向
動きの確実性
安全性
ディレイラーをハイノーマル(高ノーマル)にするか又はローノーマル(低ノーマル)にするかによって、力の大きさ、シフターの方向、動きの確実性および安全性などの違いが生じる。
高ノーマル
前または後のディレイラーでチェーンを動かす時、そのばね(戻しばね)で動かす方向が、高速方向である形式は高ノーマル(ハイノーマルまたはトップノーマル)と言う。シマノのロード車用および多くのマウンテンバイク用のディレイラーは、高ノーマルとなっている。
低ノーマル
前または後のディレイラーでチェーンを動かす時、そのばね(戻しばね)で動かす方向が、低速方向である形式を低ノーマル(ローノーマル)と言う。シマノのマウンテンバイク用の後ディレイラーの中には、低ノーマルがある。
ラピッドライズ
低ノーマルの後ディレイラーに対するシマノの商品名。
力の大きさ
大きいスプロケットから小さいスプロケットへチェーンを移動させる方が、その逆(小さいスプロケットから大きいスプロケットへチェーンを移動させる)より移動に要する力は小さい。
一方、前後ディレイラーのばねの力は、シフターを動かす指の力より小さい。ばねの力を大きくすると指で動かせなくなるから。
前ディレイラーは低ノーマルそして後ディレイラーは高ノーマルとすると、前後ディレイラーのいずれも、ばねの力で大スプロケットより小スプロケットへチェーンを移動させることが出来る。
シフターの方向
前ディレイラーは低ノーマルそして後ディレイラーは高ノーマルとすると、左右のシフターレバーの動きは逆になる。
しかし、前後デイレイラーいずれも低ノーマルとすると、シフターレバーの動きは左右同一となり、初心者にも分かりやすく間違いがない。
動きの確実性
個人差があり特定の個人でも一定とは限らない指の力よりは、設計されたばねの力の方が、ディレイラーを正確にかつ静かに動かすことができる。
安全性
特に、マウンテンバイクのように泥を跳ね上げながら、悪路や坂道を走る場合、アウターとロープとの間に異物が入ったりなどして、万一ばね力では動かなくなった時、指の力で低速側へ動かせる方が安全である。