用途
ハンドルテープは、手の滑りの防止と衝撃の緩和のために、主にドロップハンドルに巻くテープ。ハンドルバーテープまたはバーテープとも言う。
ハンドルテープ
材質
ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、皮、木綿繊維およびコルクなど。
品種
テープにジェルを挟んで、手に伝わる衝撃を緩和したものもある。天然コルクをウレタン樹脂と混合して、衝撃吸収と手の滑り防止を兼ねたものもある。手のすべり防止の突起模様(エンボス)を付けたものもある。硬いものから軟らかいものまで、各種の軟らかさのテープを揃えているメーカーもある。色および模様は各種ある。位置が固定されて巻きやすいように、裏面に粘着テープを付けたものもある。
テープ幅、厚さ
市販品のテープ幅は、メーカーによって異なり、15~31mm(JIS D9413「自転車-にぎり」は幅18mm以上)。厚さはメーカーおよび材質によって異なる(JIS D9413は厚さ0.3mm以上)。
パッド
テープの下に部分的に入れるジェルパッドがある。テープとその下のハンドルに付ける緩衝材パッドをセットで販売しているメーカーもある。
テープ長さ
市販品のテープ長さは、メーカーおよびテープ幅によって異なり、一例は175cm、220cmなど(JIS D9413「自転車-にぎり」は長さ2,000mm以上)。
伸び率
30Nの力で引っ張ったとき、伸び率は布4%以下そして合成樹脂30%以下(18~25℃において)(JIS D9413「自転車-にぎり」)。
巻き方
テープ幅の1/4を重ね合わせて巻くのが普通。ハンドルの曲がり部に於いては、外側は1/4重ねとし内側は重ね代は大きくなる。
ほつれないようテープを引っ張って少し伸ばしながら巻く。巻き方向は、左が時計回りそして右が反時計回り(いずれもハンドルを握ったとき、親指が向かっている方向) とするのが一般的(ほどけにくい)。ただし、その逆にしても差し支えない。
ステム側から巻き始めるのと、ハンドルの端から巻きはじめるのでは、テープの重なり具合(魚の鱗または屋根瓦のような)が逆になるので、好みの重なりとなるように巻く。ハンドルの端から巻くと、ハンドルが上から下に向かう部分で屋根瓦のような重なり具合となる。テープ幅の約1/3がハンドル端から出るように巻く。
端部処理
ステム側はテープがハンドルと直角になるように、テープを斜めに切る。テープ端部は付属の粘着の止めテープ(フィニッシングテープ)を使う代わりに、バーテープ用のロックリングを使う方法がある。ハンドルの端部は張り出しておいたテープを管の中に入れて、エンドプラグを押し込んで固定することもできる。
ハンドルテープ長 計算器
ドロップハンドルなどのハンドルに巻くハンドルテープの必要長さを計算する計算器です。
巻き必要ハンドル長の実測に際しては、幅5mm程度の1m巻尺を使用すると、しなやかで測りやすい。テープ重ね代はテープ幅の1/4が一般的。
テープ重ね代を選択後、3項目の寸法を半角数字で入れて、[計算]を押して下さい。テープ必要長さが出ます。
- 計算例
- テープ重ね代が1/4幅、ハンドル外径が23.8mm、巻き必要ハンドル長が片側500mmそしてテープ幅が25mmの場合、>テープ必要長さは片側 1,990mmとなる。