有酸素運動
呼吸数および心拍数(従って酸素消費量)を適度に増加させる強度の低い運動を長時間行うこと。運動例としては、サイクリング、歩行、ジョギング、水泳およびエアロビックダンスなど。その効果は心肺機能(心臓の酸素利用効率および肺の酸素吸収効率)の向上、持久力の向上、ストレスの減少、コレステロールの低下および脂肪の燃焼など。
運動心拍数 計算器
運動区分に対応する心拍数を求める計算器です。無酸素運動、有酸素運動 、純粋有酸素運動および持久力訓練運動の心拍数が計算できます。
性別を選択して、年齢および安静心拍数を半角数字で入れて、[計算]を押して下さい。性別・年齢に対する運動区分に対応した心拍数が出ます。
- 無酸素運動
- 処理能力以上の乳酸が生じ、血液のpHは低下する。健康のための運動には適さない。
- 有酸素運動
- 血中乳酸値は増加するが、乳酸の処理能力と均衡するので、一定値以上には増加しない。
- 純粋有酸素運動
- 血中乳酸値の増加がほとんどない、純粋な有酸素運動。
- 持久力訓練運動
- 持久力のトレーニングに適した運動強度。
- 計算例
- 男性30才の安静心拍数が65[bpm]である時、有酸素運動の心拍数を求める。
- 有酸素運動の心拍数は、128~158 [bpm]。
- なお、持久力の訓練に適した心拍数は、153~165 [bpm]。
- 従って、心拍計でモニターしながら、心拍数が128~158[bpm]になるように運動すれば、有酸素運動となる。
(注) 安静心拍数を正確に知るには、起床時の心拍数を5日間測り、その平均値を出す。bpm(beats per minute)は1分間の拍動の数。
心拍計
概要
心拍数を計測する計器。スポーツ用の心拍計は、素肌の胸にセンサーの付いた胸帯(チェストストラップ)を装着して服を着る。測定値は指示器へ無線で送信するのが一般的。 最初の無線式心拍計を世に出したのはPolar Electro社(フィンランド、1977年設立)と言われる。
指示器
指示器は腕に付けるもの及びハンドル又はステムに付けるものがある。指示器がサイクルコンピューターと一体となった形もある。防水形もある。
胸帯
心拍数を測るセンサー、伝送器(トランスミッター)および電源となる電池を付けた、素肌の胸に巻く帯。女性はブラジャーの下の胸に巻く。
胸帯がずり落ちないように、縁を設けたスポーツブラジャーもある。センサーと一体となったブラジャーもある(上図)。胸帯のセンサーには細長い電極が2つ付いていて、心臓の鼓動によって発生する電圧を検知する。導電性の繊維で検知するものもある。ボタン電池が必要。指の脈拍を検知するものもある(下図)。
付属センサー
心拍計の他に時計、温度計、高度計、気圧計およびコンパスの付いた形もある。
機能
機能はメーカー・形式によって異なり、次のようなものがある。
(a) 最大心拍数に対する割合[%]を表示する
(b) 設定した心拍数の上限および下限において警報音を出す
(c) 訓練ゾーンを設定する
(d) エネルギー消費量を表示する
(e) メモリー
(f) バックライト
(g) 時刻
(h) タイマー
(i) 防水
など。
プロトコール
センサーと表示器間のデータの伝達又は貯蔵を制御するための標準手続きであるプロトコールとしては、多くのメーカーがANT+を使っている。
電極クリーム
心拍計の胸帯の電極に塗布して、肌との通電を良くするための電解質クリーム。 冬などに乾燥肌で通電が悪く、心拍数が正常に計測・表示されない場合に、電極に塗布して肌との密着性及び通電性を良くすることを意図している。普通の人は目に見えない汗をかいているか又は運動によってかくので、汗が導電剤となって通電障害を生じることはない。