一連番号のこと。
フレームなどに、連続して順につけてある固有番号。通し番号又はシリアルナンバーともいう。
一連番号の刻印位置はメーカーによって異なり、次のような位置に刻印されている。
(1) 頭管(ヘッドチューブ)前方(図)。
(2) 立管(シートチューブ)上部。
(3) 立管(シートチューブ)下部。
(4) ボトムブラケットシェル(BBシェル)上部。
(5) ボトムブラケットシェル下部(図)。
(6) 後つめ(図)。
一連番号は手帳などに記録しておくことが望ましい。
製品を販売したあとなど、その使用に付随する交換、修理又は追加の部品の市場。
主に雪の上を走るように作られたマウンテンバイク。
サスペンションは付けていない。
左図の例では、タイヤは26型そしてタイヤ幅は97mm(3.8インチ)と広い。
前輪ハブのOLDは
135mmそして後輪ハブのOLDは170mm。
クランクスプロケット歯数は12_32_44T、後輪スプロケット歯数は12_36T。
前輪をスキーブレードで置き換え、後輪にはキャタピラーを付けた形もある。
ファットバイクが使われることもある。
メーカーは、Ktrak Cycle 、Salsa Cycles 、Surly 、など。
万力のこと。
保管時の立てかけ及び自分又は他人の自転車のハンドル、ブレーキレバー 、チェーン錠又は自分の靴などで、
上管(トップチューブ)に傷が付くのを防止するために付けるカバー。
上管全長を保護する長い形及び部分的に保護する短い形がある。
裏返しても使える形(リバーシブル)がある。トップチューブプロテクター とも言う。
トップチューブの装飾として使われることもある。
メーカーは、Bagaboo 、BlaqPaks 、Soma Fabrications 、など。
目に着用する器具。めがね、サングラス 、ゴーグル及びコンタクトレンズ。
青少年が安全、快適かつ経済的にサイクリング旅行ができることを目的として設置された公共の宿泊施設。
全国に25箇所ある。
サイクリングターミナルは和製英語。
料金は、1泊2食付6,300円から。
(財)日本サイクリング協会のサイクリングターミナルガイド。
トップチューブガードと同じ。
自転車競技場で行う自転車競技。
自転車は固定スプロケットの付いたトラックレーサーが使われる。
オリンピックスプリントもトラック競技。
時間的に変化しない荷重。
ロードバイクに使うハンドルステム。
一般にMTBステムに比べてステム長が長い。
外力に対する、ホイールの変形のしにくさ。ホイールを変形させるのに要する外力の大きさ。剛性の大きいホイールは、ホイールを変形させるのに大きな外力を必要とする。
参考資料 「ホイール剛性」
自動車道路において自転車のみが通行できる通行帯(レーン)である自転車レーン のこと。
後輪ハブにおいて、スポーク穴のPCDを左右で違えるために、右側のフランジを左側のフランジよりも大きくしたハブフランジを持つハブ。
カセットスプロケットの存在によって小さくなる右スポークのプレース角を大きくして、ホイールの横強度を大きくする意図がある。
左右のスポーク張力 の差は少なくなる。
メーカーは、DMR Bikes 、Extralite 、White Industries 、など。
自転車のロード競技において、集団走行状態のときに、スプリントを行うこと。スプリントは、急に最高速度で短期間走ること。
集団スプリントに関するUCIの規則 2.3.036 「競技者はスプリントを始めるとき、自分の選んだレーンを離れることによって他者に危険を与えることを禁止する」
「集団スプリントの動画」
一般のニップルは丸頭であるが、ソケットレンチが使えるように六角頭としたニップル。一般のニップル回しも使えるように、下部に四角部がある。
ホイール自動製造機械はホイールの全ての六角頭ニップルに同時にソケットレンチを付け、 センサーで検知しながら振れ取り及び張力設定を自動で行う。
メーカーは、DT Swiss 、など。
平スポーク、扁平スポーク又はブレードスポークのこと。
ハブフランジの大きさがスポークを取付けるのに必要なだけの大きさしかない小さいフランジのハブ。
フランジの高さが低いことから低フランジ(ローフランジ)ハブとも言う。
現在は大部分のハブが軽量化のために小フランジハブとなっている。スポーク穴と穴の間にはフランジの強度上、穴径の2倍弱のスペースを必要とする。
およその最小フランジ径は、次式で計算できる。
最小フランジ径 = 0.8 x スポーク穴径 x 片側のフランジのスポーク穴数
ハブとリムの間でスポークをどのように組むかを表すスポーク組みのこと。
エルボのない真直ぐのスポーク。真直ぐスポーク のこと。
物理現象などを検知・検出する器具。物理現象としては、温度、圧力、電圧、磁力及び振動などがある。電気信号に変換するものが多い。
サイクルコンピュータには、磁力線、気温、気圧及び力などのセンサーが付いているものがある。
磁力線センサーは車輪の回転の検出に使われ、速度を計測する。気圧センサーは高度及び道路勾配の計測に使われる。力センサーは動力の計測に使われる。
デジタル式圧力計は圧力センサーで圧力を検出している。心拍計の胸帯には心臓の鼓動によって発生する電圧を検知するセンサーが付いている。
貸し自転車を表す和製英語。レンタルサイクルとも言う。欧米では、サイクルハイヤーと言う。
縦強度及び横強度がある。ホイールの強度はスポーク、リムおよびハブの強度で決まる。そして、ホイール強度のおよそ90%はスポークの強度で決まる。
スポーク数が多いほどリムのスポーク間隔が短くなるのでホイール強度は大きくなる。車輪への負荷の大きい自転車ほど、一般にスポーク数が多い。
スポーク張力が大きいほど、圧縮荷重によってスポークの座屈が生じないのでホイール強度は大きい。
リム幅が大きいとタイヤ接地部付近のリムにおいて、荷重を受けるスポーク本数が多くなるので強度は大きくなる。
フランジ間距離が大きいとスポークのブレース角が大きくなり横強度は大きくなる。
個人泥棒
盗んだ自転車は道などに放置されることが多く、犯人が乗ることは少ない。稀に、インターネットで売却されることもある。
犯人は男性で年齢は25歳以下であることが多い。
図は自転車泥棒がケーブル錠などをボルトカッター(ボルトクリッパ)で切断しているイメージ写真。
窃盗団
軽トラックで住宅地などを回り、鍵のかかった自転車を盗み車に積んで去る。犯人は外国人が多い。盗んだ自転車は外国に売却する。
盗難場所
愛知県警察、新潟県警察及び宮崎県警察のそれぞれの調査では、自転車の約70%は駐輪場で盗まれている。
次に多いのはアパ ート・マンションを含む住宅(新潟県、宮崎県)及び路上(愛知県)。 盗まれた自転車の約60%(新潟県)及び約50%(宮崎県)は施錠していなかった。
追尾装置
盗難自転車の追尾装置として、GPSトラッカーがある。おとり自転車を使ったおとり捜査にも使われる。
防犯登録
自転車防犯登録があるが、費用対効果が悪く、廃止することが望まれる。
参考資料 「自転車の盗難防止対策」
トラックレーサー(トラックバイク)に使うホイール。リムは700 x 20C~23Cのチューブラーリムが使われる。部品としてトラックハブが使われる。
浅リムのこと。
「JIS D9421 自転車-リム」では、リム深さをリム高さと呼んでいる。
ホイールを後方から見たとき、そのスポークとハブ軸に垂直な仮想線との角度(右図)。ブレース角は、3~8°。
ブレース角が大きいほど、ホイールの横方向の剛性は大きい。
次の場合にプレース角は大きくなる。(1)スポークが短い(ホイールが小さい)、(2)フランジ間距離が大きい。
スポーク数の等しい700Cと650Cのホイールを比較すると、650Cはブレース角が大きいため横剛性が大きい。
スポーク数が多いほど剛性は大きいことを考慮すると、32本スポークの700Cと28本スポークの650Cのホイールの横剛性はほぼ等しい。
ばね定数のこと。サスペンションなどの翻訳した取扱説明書の中などで使われている耳慣れない用語。一般には使われない。
概要
前輪ハブ軸芯とボトムブラケット(BB)軸芯の距離。
要因
前中距離(フロントセンター)に影響するのは、フレームサイズ、有効上管長、ヘッド角、
シート角およびフォークオフセットである。
ヘッド角が小さいと前中距離は長くなる。シート角が大きいと前中距離は長くなる。
具体例
各メーカーの寸法図の前中距離のデータを打点したグラフを右図に示す。グラフの横軸はフレームサイズそして縦軸は前中距離としてある。
グラフの黒点はロードバイク、緑点はクロスバイクそして赤点はマウンテンバイク(MTB)を示す。
フレームサイズが大きくなると、前中距離も大きくなる傾向が見られる。ただし、クロスバイクはデータ数が少ないため、その傾向が見られない。
ロードバイクはばらつきが少ないが、マウンテンバイクは各種の用途があるため大きくばらついている。丘下り用(ダウンヒルバイク)などは前中距離が大きい。
前中距離の平均はロードバイクが約590mm、クロスバイクが約620mmそしてマウンテンバイクが約680mmとなっている。
クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクを合せた雑種自転車であるが、前中距離もそれらの中間的な値となっている。
フレームの前三角 のこと。
フレームの後三角 のこと。
タイヤ半径とクランク長の比にギア比を掛けた値。式で表すと、 ゲイン比 = (タイヤ半径/クランク長) x ギア比
ゲイン比はタイヤ外径およびクランク長の異なる自転車間の車輪の路面に対する駆動力の比較などに使われる。ゲイン比が等しいと、車輪が路面を蹴る力が等しい。
参考資料 「ゲイン比 計算器」
クランクスプロケットおよび後輪スプロケットがいずれも1個であること。またはその自転車。
フリーホイールの有無によって、
単速車(フリーホイール有り)および固定スプロケット自転車(フリーホイール無し、トラックバイクと呼ばれる)に分かれる。
中空ピンのこと。
概要
サスペンションの付いたサドル支柱。
荒い地面からの衝撃を緩和する。
マウンテンバイクなどに使われる。
サドル痛対策として使われることもある。
緩衝器の種類
(1) 弾性体(ゴムなど)。
(2) コイルばねと弾性体の組合せ。
(3) コイルばねと空気ばねの組合せ。
(4) コイルばねとガスばねの組合せ。
(5) 平行四辺形リンクと弾性体の組合わせ。
(6) 2個のコイルばねの組み合わせ。
仕様
(1) 形式、(2) 長さ(350~400mm)、(3) 支柱外径(25~32mm)、
(4) 行程(トラベル、30~65mm)、
(5) 最大最小取付け高さ、
(6) 質量(300~500g)、
(7) 材質(支柱材質はアルミ合金など)、など。
メーカー
Airwings Hillreiner 、Cane Creek 、Cirrus Cycles 、Kalloy 、Dahon 、Hsin Lung 、JD 、Kalloy 、
Knapp Engineering 、Kind Shock 、Marwi 、Miranda & Irmao 、
Moderne Tech 、Mountain Racing Products 、NitroPro 、
RJ Concepts 、SR Suntour 、Tamer 、Ultimate Sports Engineering 、White Brothers Cycling 、など。
一般に、リム呼び径(ビード座直径)を指す。稀に、リム外径を指すこともある。
ペダルと靴底に付けたクリートを結合するようにした結合ペダル。
クランク角360度に渡って力が伝達できる。
当初、主流であったトウクリップと区別するためにトウクリップレス(トウクリップがない)という紛らわしい名称が付けられた。
参考資料 「ペダル」
変速機付きの自転車走行において、走行目的(快適走行、高速走行、登坂など)に合う適切なギア比を選ぶこと。
容器保持器。飲料水などが入った容器(ボトル)を自転車に取付けるための保持器。主に、フレームの下管または/および立管に1個または2個取り付ける。
ボトルケージとも呼ばれるが、ケージの形状をしていないものもある。
乗車の種類または目的。例えば、街乗り、通勤、旅行、丘下り(ダウンヒル)、フリーライド、クロスカントリー、ロード競技、トラック競技および曲乗りなど。
乗車スタイルに合った自転車がある。
フォークのこと。JIS D9402ではフォークのことを前ホークと呼んでいる。また、操縦管をステムそしてブレードをホーク足と呼んでいる。
ボトムブラケットのクランク軸端の形状で、四角テーパー のこと。
マウンテンバイクに後サスペンションが付いていることによる、後輪の上方向動(圧縮)がチェーンを介してペダルに反力として伝わるのを相殺するようにしたリンク機構。
後輪サスペンションが圧縮されたとき、リンク機構がボトムブラケット(BB)を後方に移動させてペダルを下方に動かして、反力を与えないようにする。
独立駆動系統(インディペンデントドライブトレイン)の略語を名称とした。GT Bicycles社(Gary Turnerが1973年に設立)の名称。
ペダル漕ぎによって誘発された、フォークサスペンションおよび後サスペンションの動き。
動力損失となる。キックバックとも言う。
自転車の修理スタンドのこと。 作業スタンド と同じ。
フォークサスペンションは内筒および外筒で構成されている。その内、車輪と共に動く筒をスライダーと呼ぶ。
大部分のものは外筒が動くが(左図)、内筒が動くもの(右図)もある。
動かない内筒または外筒はスタンションと呼ばれることがある。
跳ね返り。伸び。サスペンションにおいて、圧縮されたばねが伸びる(元に戻る)こと。伸び速度は調節できる。
減衰器のこと。サスペンションにおいて、ばねの動きを減衰させる器具。
写真は後輪用にフレームに付けるダンパー。
1筒式および2筒式(ダブルバレル)がある。中には流体(作動油)が入っており、振動によるピストンの動きにより流体が押されて中の弁を通って流れる。
その流れによって運動エネルギーを熱エネルギーに変えて振動を吸収する。弁の開度を変えることにより減衰率を変えることができる。
流体の粘度が変わると減衰率も変わる。
一般に、圧縮減衰(圧縮速度)および伸び減衰(伸び速度)を独立に調節できる。
2筒式の利点は高速・低速(衝撃によるピストンの速度)の圧縮調整および伸び調整が互いに影響されずにできること。欠点は2筒のため複雑となること及び高価なこと。
サスペンション(緩衝器)は、ばね及びダンパーを組み合わせて作る。
前輪のフォークサスペンションは、左右のダンパーの中に、ばねが入っているので外から見えない。
パッド隙間のこと。
建造物で、上方へ弓形に曲がった梁(はり)。半円・尖頭形・馬蹄形などがあり、窓・入り口・門・橋などに用いる。
- フォーク
サスペンションフォークにおいて、左右の外筒(スライダー)を連結している部分。
左右の外筒が剛体として同時に動くようにする。ブリッジとも言う。
- ブレーキ
キャリパーブレーキのアームは、建築物のアーチのような形状をしており、アーチと言うことがある。
-
足
足の骨が形作っている半円形の骨群。靴の中敷の形状に関係する。
女性は男性よりアーチが高い。
繰返し応力を特定数加えたとき、疲労しない最大応力。疲れ強度とも言う。
ばねに加えた荷重F[N]と変位(縮みまたは伸び)δ[mm]の比 k[N/mm]をばね定数と言う。式にすると、ばね定数 k = F/δ となる。
言い換えると、ばねを1mm変位させるのに要する荷重[N]。例えば、ばね定数が40N/mmなら、80Nの荷重がかかると2mm変位する。
サスペンションなどのばねに使われる用語。コイルばねは変位にかかわらずばね定数が一定であるが、空気ばねは変位によってばね定数が少し変わる(右図)。右図の空気ばねの特性は一例。
右図の空気ばねの例では変位の始まり付近と終わり付近でばね定数がやや大きくなっている。
この非直線性は、スティクションと呼ばれる現象によって主に生じる。
操縦管のこと。
概要
サスペンション(緩衝器)の付いたフォーク。主にマウンテンバイクに使われる。
ハンドル操作などに路面の障害物の影響を受けにくくなる。
機構
荷重を支持し路面の凹凸に応じて動くばねおよび衝撃エネルギーを吸収する減衰器を組み合わせたものが一般的。
ばねとしては金属製のコイルばね又は空気ばねが使われる。
減衰器としては、フォークが受けた衝撃力によって流体(作動油)をオリフィスまたは弁を通して流して衝撃エネルギーの吸収行う緩衝器又は弾性体が使われる。
内筒
大部分のサスペンションフォークは内筒(スタンション)が上に付いているが、内筒が下に付いている形もある。
内筒は外筒(スライダー)より細いので可動部が軽量になる利点はある。
しかし、リムブレーキは外筒部に取付けるので、その結果ブレーキに対して車輪が上下に動くことになり、
リムブレーキは機能しないものとなる。
板ばね
サスペンションとして板ばねを4か所に使っている形がある。1か所当たり3枚の板ばねで構成している。軽いのが利点。
トラベル
目安はダウンヒル用が80mm以上そしてクロスカントリー用が80mm以下。
トラベルが大きいほど衝撃エネルギーの吸収は大きいが、フォークが重くなるので、クロスカントリー用には長トラベルのフォークは使われない。
長いものではオールマウンテン用の150mmがある。
FOX Factory社は、マウンテンバイクの用途に応じたトラベルを、右図のようなグラフとして示している。
長さ
サスペンションフォークはタイヤとクラウンの間にトラベルの空間を確保しなければならないので、フォーク全長は長くなる。そのためフレームの頭管位置は高くなる。
調節サービス
性別、乗車スタイル、体重、身長に合わせて調節するサービスを行っているメーカーがある。
リコール
(1) SR Suntourは2002年に内筒が破損する可能性があるとしてリコールした。
(2) Fox Factoryは2012年製のEvolutionシリーズのフォークのダンパーのシリンダー・ピストンが分離して、使用中に前輪が外れる可能性があるとして12500台をリコールした。
メーカー
Bos Engineering 、Brunn Bike Parts 、Dah Ken Industry(RST) 、DT Swiss 、DVO Suspension 、Foes Racing 、Formula Disc Brakes 、Fox Factory 、German Answer 、
HP Velotechnik 、Kind Shock 、Lauf Fork 、Magura 、manitou 、
Marzocchi 、Maverick 、Pace Cycles 、Risse Racing Technology 、Society 、Spinner 、SR Suntour 、
White Brothers Cycling 、X-Fusion 、 など。
参考資料 「フォーク」
折りたたみタイヤのこと。
空気ばねのこと。
シリンダーとピストンの間に圧縮空気を入れて、ばねとなるようにしたもの。
前輪(フォーク)用(右写真)および後輪用(左写真)がある。
コイルばねに比べて軽く、クロスカントリー用のマウンテンバイクなどに使われる。
荷重と変位間の直線性はコイルばねに劣る。
空気ばねの荷重と変位の関係例を右図のグラフに示す。
楕円スプロケットと同じ。
マウンテンバイクに使われる緩衝器(ショックアブソーバー)のピストン棒およびシールを汚れから保護するための樹脂製などの覆い。左写真は折りたたんだ状態そして右写真は装着状態。ただし、この二者の縮尺およびメーカーは異なる。
予荷重のこと。
概要
停止時または平坦路走行時の自転車に乗る人の体重による、サスペンション作動部の変位または沈み距離。
機能
沈みによって、地面のへこみのあるところへタイヤが来たときに、サスペンションフォークが伸びてタイヤが地面と接触を保つようにする。
測定法
沈みを測定するには、内筒に結束バンドを一時的に取付けて乗り、結束バンドが動いた距離を測る(右図)。
設定
沈みは空気ばねまたはコイルばねの予荷重を変えることによって設定できる。
沈み率
沈み率は20~30%が一般的。クロスカントリーはエネルギー損失を少なくする必要があり、地面の凹凸も小さいので、
沈み率は小さくする。
フリーライドおよび丘下りなどの地面の凹凸の大きい用途には、沈み率を大きくする。
サスペンションにおいて、オフロードの障害物による圧縮によってトラベルの終端までいくこと。トラベルが短い可能性がある。
右図のグラフにメーカーのホームページより拾った自転車質量のデータを打点して示す。質量を記載しているメーカーは多くない。
グラフの縦軸は自転車質量[kg]そして横軸はフレームサイズ[cm]としてある。
水色の点はクロスバイク、
赤色の点はマウンテンバイク(MTB)そして黒色の点はロードバイクを示す。マウンテンバイクはハードテール。
限られたデータ(点)から、各車種の自転車質量の平均を見ると、クロスバイクは約12.5kg、マウンテンバイクは約10.5kgそして
ロードバイクは8.5kgとなっている。
UCI規則に拠れば、競技で使用する自転車の質量は6.8kg以下であってはならない。
これは軽い自転車に乗る人が有利にならないよう、自転車質量に下限を設けたもの。グラフの黄色の横線は6.8kgの線。
質量と重量の違い
予め加えておく荷重で、次のように軸受およびばねの予荷重がある。軸受の適正な予荷重は軸受が正常に機能するために必要。
少し予荷重を加えて、全ての玉(ボール)がコーンで荷重を受けるようにする。
- ハブ
車輪ハブのカップアンドコーン軸受の予荷重。無負荷状態において、親指と人差し指で軽く回せる程度の予荷重とする。
- ボトムブラケット
ボトムブラケット(BB)のカップアンドコーン軸受の予荷重。
- ヘッドセット
ヘッドセット予荷重。ヘッドセット軸受の予荷重。
ねじ付きヘッドセットは上玉押しで設定し、ねじ無しヘッドセットは調整ボルトで設定する。
- サスペンション
サスペンションのばねの予荷重。
予荷重調整器(プリロードアジャスター)で設定する。予荷重を与えて体重によるサスペンションの沈みを調整する。
旅行車のこと。ツーリングバイクはツアーリングバイクがなまった用語。
ダブルバテッド管とも呼ばれる。中間部よりも両端の肉厚を厚くした管。
フレーム管の場合は、端部肉厚は0.9~2.8mmそして中間部肉厚は0.5~1.6mm。
管内面で肉厚を大きくした内バテッド管(インターナリ バテッド チューブ、右図)および管外面で肉厚を大きくした外バテッド管(イクスターナリ バテッド チューブ)がある。
内バテッド管は段付き部が内部にあるので、外観はすっきりしている。 外バテッド管は同じ強度で軽く(肉厚を薄く)できるが生産原価は高くなる。
トライアスロンハンドルのこと。
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