概要
前輪ハブ軸芯とボトムブラケット(BB)軸芯の距離。
要因
前中距離(フロントセンター)に影響するのは、フレームサイズ、有効上管長、ヘッド角、
シート角およびフォークオフセットである。
ヘッド角が小さいと前中距離は長くなる。シート角が大きいと前中距離は長くなる。
具体例
各メーカーの寸法図の前中距離のデータを打点したグラフを右図に示す。グラフの横軸はフレームサイズそして縦軸は前中距離としてある。
グラフの黒点はロードバイク、緑点はクロスバイクそして赤点はマウンテンバイク(MTB)を示す。
フレームサイズが大きくなると、前中距離も大きくなる傾向が見られる。ただし、クロスバイクはデータ数が少ないため、その傾向が見られない。
ロードバイクはばらつきが少ないが、マウンテンバイクは各種の用途があるため大きくばらついている。丘下り用(ダウンヒルバイク)などは前中距離が大きい。
前中距離の平均はロードバイクが約590mm、クロスバイクが約620mmそしてマウンテンバイクが約680mmとなっている。
クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクを合せた雑種自転車であるが、前中距離もそれらの中間的な値となっている。