概要
骨盤を形成する寛骨の後下部。左右一対からなり、座ったとき最下部になる。
図の赤色は坐骨の大まかな輪郭。この坐骨の左右の下部突起をサドルで支持する。
男女差
個人差はあるが一般に女性の骨盤は中央部のへこみが男性より少なく、かつ胎児を育むために骨盤が大きい。
従って坐骨間隔(突起間隔)も男性より大きく、幅広のサドルを必要とする。
坐骨間隔の測り方
椅子の上に板を置き、ダンボール紙を敷いてその上に座るとダンボール紙がへこんで突起の位置が分かる。およその坐骨間隔は75~125mm。
乗車姿勢との関係
坐骨を上から見るとハの字形をしているため、乗車姿勢を垂直姿勢から水平姿勢に傾けるにつれて、坐骨とサドルの接触点の間隔は狭まっていく。
そのため、トライアスロンバイクのような水平に近い乗車姿勢のサドルは相対的に幅の狭いサドルが許容できる。
シティ車などの直立に近い乗車姿勢のサドル幅の1つの目安は、サドルの左右のパッドの中央に坐骨が乗る寸法のサドルを選ぶこと。
このようにすると、サドル幅は坐骨間隔のほぼ2倍となる。
ロードバイクの乗車姿勢は、垂直乗車姿勢と水平乗車姿勢の間に位置する。ロードバイクのサドルと坐骨の接触点の間隔は、シティ車より小さくトライアスロンバイクより大きい。