概要
耐食性や耐磨耗性の向上または着色を目的として、アルミなどの表面に酸化皮膜を作る方法。
皮膜厚さ
用途に応じ0.01~0.1mm。
処理方法
アルミを電解液に入れて、アルミを陽極(アノード)とし電解槽を陰極とすると、液が電気分解されて酸素が発生する。
この酸素がアルミと化学反応して硬い酸化皮膜(Al2O3 )を作る。
色
銀、黄金、黄、青、紫、白、緑、赤及び黒などがある。
使用する電解液の種類(硫酸、クロム酸、燐酸、蓚酸およびほう酸など)や電解条件(時間、温度、電流および電圧など)によって、酸化皮膜の性状や望む色が得られる。
利点・欠点
リムの陽極酸化処理により、リムブレーキのリムブレーキパッドに対する耐摩耗性は向上するが雨天時の摩擦係数は、処理をしていないリムより減少する(滑りやすくなる)。
厚い陽極酸化膜は熱絶縁性があり、ブレーキパッドからリムへの熱伝導を悪くするので、リムからの放熱が妨げられパッド温度が上昇してブレーキの効きを減少させる。
高価となる。疲労には悪影響を与える。