ゴムの木の樹皮を斜め下方に削ると、白い樹液(ラテックスと呼ばれる)が出てくるので容器に受けて固まるとゴムになる。
1839年にグッドイヤーが天然ゴムを加硫することを発明し、弾性、強度および耐久性のあるゴムが出来るようになり、工業利用が可能になった。
それまでは、消しゴム(ラバー)および子供の遊びボール程度の用途しかなかった。
物性としては、比重0.92、引張強さ3~30MPaそして最高使用温度120℃。
樹液が白いのにタイヤが黒いのは耐摩耗性の向上などのためにカーボンブラックを混合してあるため。これはゴムの劣化を招く紫外線を吸収するという副次的な効用もある。
合成ゴムのSBRより弾性は大きい。自動車のタイヤおよびチューブが需要の7~8割を占める。