転動体として玉(ボール)を使用する転がり軸受。構成要素は内輪、外輪、玉および保持器。玉は内輪および外輪の溝の間に挟まれている。
保持器は玉を一定間隔に保つ。一般にシールが付いておりグリースが封入されている。
半径方向(ラジアル)荷重および軸方向(アキシャル、スラスト)荷重を受けることができる。
初期の自転車は、平軸受を使っていた。1862年に、自転車の軸受に玉軸受を使う特許をサーリオン(Thirion)が取った。これにより自転車の軸受の摩擦抵抗が1/5以下に低下した。
玉軸受を装備した自転車に乗った英国人のムーアは1868年のパリ・ルーアン間の競技で優勝している。
玉軸受の使用によって走行に必要な動力が低下したので疲れなくなり、自転車は交通手段としても人気を集めるようになった。自転車は玉軸受の発達を大いに促進した。
メーカーは、NTN 、日本精工 、ミネベア 、不二越 、など。