踏面(接地面)に、彫刻模様(溝)が全くないタイヤ。スリックは、なめらかという意味。
転がり抵抗が少なく、軽く静かに走ることができる。
溝や突起があると、接地面で溝を埋めるような変形(トレッドスクワームと言う)が起きてエネルギー損失となる。
異物が幾分刺さりにくいので、その分パンクしにくい。スリックだから濡れた路面でより滑りやすいということはない。
スリックタイヤは外観上滑り易いように見える。しかし、現実はブロックタイヤおよび溝の多いタイヤより接地面積が大きいため、舗装路においては滑りにくい。
氷上においても、溝のあるタイヤよりも接触面積が大きいため接触圧が低く、相対的に滑りにくい。自転車の最大の傾き角(リーンアングル)も大きい。
ゴムの磨耗により、コードが1箇所でも見えるようになれば、新品と交換する。
競技用自動車、競技用オートバイおよび飛行機のタイヤは完全なスリックが常識となっている。