概要
心拍数を計測する計器。スポーツ用の心拍計は、素肌の胸にセンサーの付いた胸帯(チェストストラップ)を装着して服を着る。
測定値は指示器へ無線で送信するのが一般的。
指示器
指示器は腕に付けるもの及びハンドルに付けるものがある。
腕に付ける形は時計と一体となっており、心拍時計(ハートレイトウオッチ)と呼ばれることもある。
指示器がサイクルコンピュータと一体となった形もある。
原理
(1) 胸帯に細長い電極が2つ付いていて、心臓の鼓動によって発生する電圧を検知する。
(2) 指の脈拍を検知する(右図)。
(3) 腕時計の背面から2本の緑色のLED光を出し、皮膚下の血流から検知する。
付属センサー
心拍計の他に時計、温度計、高度計、気圧計および方位計(コンパス)の付いた形もある。
機能
メーカー・形式によって異なるが、次のような機能がある。(1)最大心拍数に対する割合[%]の表示、(2)設定した心拍数の上限および下限において警報音を出す、(3)訓練ゾーンを設定する、
(4)運動強度の表示(サイクリンク)、(5)エネルギー消費量の表示、(6)メモリー、(7)バックライト、(8) 時刻、(9) タイマー、(10) 防水 及び (11)GPS受信機を内蔵して走った距離を表示するなど。
プロトコール
センサーと表示器間のデータの伝達又は貯蔵を制御するための標準手続きであるプロトコールとしては、多くのメーカーがANT+を使っている。
メーカー
カシオ計算機 、キャットアイ 、シマノ 、セイコーエスヤード 、タニタ 、日本精密測器 、ファースト・ランニング(F-RUN) 、Acumen(Vetta) 、Adidas 、Alpha 、
Ekho、Garmin 、
Healthcare Technology 、MIO 、Oregon Scientific 、Polar Electro 、Sensor Dynamics 、Sigma Sport 、Suunto Oy 、Timex など。
参考資料 「心拍数と運動強度」 、「動力計算器」(心拍数などから動力を計算する)