概要
ひざの上までの短いズボン。単数形はショートそして複数形はショーツであるが、日本では1着でもショーツと呼ばれる。ショートは短いという意味。
前にファスナーが付いている。
お店で試着する時は、直立ではなく自分の自転車走行時と同じ前傾姿勢をして見ることが大切。
汚れの目立たない黒色系よりも明るい色のものが交通安全上は望ましい。
種類
体形などの違いにより男性用および女性用がある。ロード用及びオフロード用がある。
身体に密着する形(タイト、コンプレッション)およびゆったりした形(バギーショーツ)がある。
バギーは、空気抵抗が大きいから競技には使われない。肩から吊るすショーツはビブショーツと呼ぶ。
仕様
(1) ショーツが脚でずり上がらないよう、グリッパーを付けた形及び下端を伸縮性の2重バンドにした形がある。
(2) 高速での空気抵抗を減らすために、ディンプル(くぼみ)ができる織り方をしたものがある。
(3) 水玉模様を付けた形がある。
成形
多くは伸縮性を持つように織られている。4枚、6枚または8枚(パネル)の布を縫い合わせ立体成形したものが多い。枚数の多いほうが身体になじむ。
ハンガーで吊ると、4枚構成は平坦であるのに対し6枚または8枚構成(パネル)は曲線を描く。4枚は前傾の少ない乗車姿勢に向いている。
6枚は中間の傾斜の姿勢に向いている。8枚は大きな傾斜の姿勢に向いている。サドルと接触する股には縫い目のないのが一般的。
パッド
お尻にパッドの入ったものが一般的。パッドの形状などはメーカーによって異なる。パッドには吸汗速乾性の繊維が使われる。
パッドの目的はクッションではなく湿気の放出のため。そのため、ブリーフははかないものとされている。
クッションとしてパッドを入れるのは邪道。
ポケット
後(ヒップポケット)または/および前にポケットを付けた形もある。オフロード用は振動などで収容物が飛び出さないようファスナーを付けている。
寸法
およその脚長は、短(80~150mm)、中(150~200mm)そして長(200~250mm)。
UCI規則(1.3.026)では、競技に使用するショーツはひざの上までなければならない。
素材
素材はナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、羊毛(ウール)またはこれらの混紡など。
メーカー
デサント 、パールイズミ 、モンベル 、2XU 、Aero Tech Designs 、AGU 、Alpinestars 、Arc’teryx equipment 、Assos 、Aussie Racing Apparel 、Bellwether 、
Bicycle Line 、Blackbottoms Cycle Wear 、Brooks Sports 、Canari Cyclewear 、Castelli 、Clif Bar & Company 、Craft 、Dakine 、De Marchi Sport 、De Soto Sport 、
Dude Girl 、Eleven Velo 、Endura 、Foska 、Funkier Bike 、Giessegi 、Gore & Associates 、Harlot Clothing 、Hincapie Sportswear 、Hoss Technical Gear 、Icebreaker 、
Intrepid Apparel 、Joneswares 、Kitsbow 、Luna Sport 、Marmot Mountain 、Mt. Borah Designs 、Nema 、Nzo Marketing 、Oakley 、Optimum 、POC 、Polaris Apparel 、Primal Wear 、Race Face Performance Products 、Rapha Racing 、Royal Racing 、Scott Sports 、Serfas 、Sombrio 、Sportful 、Suarez 、Sugoi 、Surface 、
Tenn-Outdoors 、Terry Precision Cycling 、Trashy Cat 、Troy Lee Designs 、Vaude Sport 、Veltec Sports 、Voler 、VOmax 、Zoic Clothing 、Zoot Sports 、など。