ディレイラーの横方向(スプロケット間)の動き距離とロープ(ケーブル)の引き距離の比であり、式で表すと:
シフト比 = ディレイラーの横方向の動き距離/ロープの引き距離
例えば、シマノの8段カセットはスプロケットピッチが4.8mmでシフターのロープの引き距離が約2.8mmなので、シフト比=4.8/2.8=1.7。
シフト比が1.7なら、ディレイラーはロープの動きの1.7倍横方向に動く。
シマノのシフト比は1.7であるのに対し、カンパニョーロは1.5(2001年以前のディレイラーは1.4)。ただし、昔(1985~1997年)のデュラエースは1.9であった。シフト比は平行四辺形の形状とロープの取付位置で決まる。
ディレイラーはロープの動きをディレイラーの横方向の動きに変換する。シフターによるロープの所定の引き距離は、カセットのスプロケットピッチに対応した動きとする。
例えば、カンパニョーロのシフターでシマノの後ディレイラーを操作するには、シフト比を合わせる必要がある。シフトメイトを使うと、ロープの引き距離を変えてシフト比をあわせることができる。