概要
米式バルブとも言う。米国発祥のマウンテンバイクのチューブに使われる。写真にはないが、キャップを付けて使う。シュレーダーが考案した。
構造
バルブの本体である弁体(芯またはコア、右写真は一例)は外筒(ステム)にねじ込まれており、取り出すことができる。コアは空気を入れるとき及び圧力測定のときの逆止弁の働きをする。
コアの弁棒に付いている弁体をコイルばねで弁座に押し付けて空気の逆流を防止している。弁棒を押し下げると、弁が開くので圧力計でタイヤ内の空気圧力の測定ができる。
空気入れ
空気入れに弁棒下げ(ディプレッサー)が付いていないと、空気の圧力でばねの力に打ち勝って弁棒を押し下げ、空気を入れなければならない。
取付
プレスタバルブ(仏式バルブ)およびウッズバルブ(英式バルブ)はロックナットで弁をリムに固定するが、シュレーダーバルブ
は固定しない(固定用のねじが付いていない)。
汎用性
一般のタイヤ(自動車、オートバイ及びフォークリフトなど)に使われているバルブと同じ型式なので、ガソリンスタンドでの空気入れが可能。
ただし、容量の大きい自動車タイヤ用の吐出量となって入るので、入れすぎによるパンクに注意が必要。
欠点
自転車のリムに対してはバルブ穴が大きいこと(リムの強度低下)。ロード車の幅の狭いリムにはリム穴が大きすぎて、強度上使えない。