概要
足からクランクへの動力伝達を大きくすることを意図して、左右のクランクが同時には死点とならないようにしたクランク機構。
メーカーは動力が最大16%増加すると主張している。
機構
右クランク裏とスパイダーの間に付けためがね状のリンクによってクランクとスパイダー間の角度が連続的に変わるようにして、
右クランクが下死点のときは左クランクは上死点を過ぎており、かつ左クランクが下死点のときは右クランクは上死点を過ぎているようにしている。
90°位置および270°位置においては左右のクランクは共に水平となる。
構造図
右図において、軸Aおよび軸Cはスパイダーに付いている。軸Bは右クランクの裏から独立に出たアームに付いており、軸Dはクランクの裏に付いている。リンクXは軸Aと軸Bを連結している。リンクYは軸Cと軸Dを連結している。
Qファクター
Qファクターは、ロードバイクの2段用が151mm、ロードバイクの3段用が160mmそしてマウンテンバイク用が170mmとなっている。
チェーンライン
チェーンラインは、ロードバイクの2段用が44mm、ロードバイクの3段用が45mmそしてマウンテンバイク用が50mmとなっている。
質量
ロードバイクの2段用が1190g(チタン)1280g(鋼)、ロードバイクの3段用が1210g(チタン合金)1300g(鋼)そしてマウンテンバイク用が1195g(チタン合金)1280g(鋼)となっている。
メーカー
Rotor Bike Componentes (スペイン)。