概要
腕(ボルト)数 | BCD[mm] | 2段歯数 | 3段歯数 | 質量[g] | 用途 |
5 | 110 | 50_36 | - | 147 | ロード |
5 | 130 | 53_40 | 53_40_30 | 153(2段) | ロード |
5 | 135 | 53_41 | 予定あり | 135 | ロード |
4 | 104/94 | - | 24_34_44 | 136 | MTB |
2005年に市販した非円形(楕円近似)のクランクスプロケットの商品名。
仕様
表に腕数、BCD及び歯数などを示す。
機構
ペダルに力を加えにくい上死点および下死点を早く通り過ぎるようにするという意図がある。円周方向に多数のボルト穴が開いており、クランクとの位置関係(取付角度)を各段のスプロケットについて自由に設定できる。走行して自分の好みで設定する。初期設定は楕円の短径とクランク中心線を合わせる。
設計概念
次の3点であるとしている。(1)クランク中心線と長径のなす角度、(2)長径と短径の比および(3)楕円の形状およびそれが占める角度。
歯数
円スプロケットの歯数は直径に比例する。直径を大きくすると歯数は多くなる。非円スプロケットは場所によって直径が異なるため、歯数も異なることと同等である。
例えば、53Tの非円スプロケットは長径位置では56Tそして短径位置では51Tに相当する直径となっている。
ペダルが水平位置(90°)では56Tとなり、大きな力が加えられる。力を加えにくい上死点(0°)および下死点(180°)では51Tとなり、少ない力でよい。その結果、約4%の動力が増加するとメーカーは主張する。
欠点
チェーンが前ディレイラーのケージで上下に動くので、円スプロケットより幾分シフト性が劣ること。
メーカー
Roter Bike Components(スペイン)。