チューブがあって空気を入れて初めて機能するタイヤ。ソリッドタイヤ(エアレスタイヤ)に対立する用語。
ソリッドタイヤしか無かった頃、獣医で発明家のダンロップ(スコットランド人)は、空気で膨らましたゴムチューブ(動物の腸からの発想と言われる)にゴムを塗布した帆布をかぶせ、自転車のリムに取り付けると乗りやすく速度を出せることが分かり、1888年に空気入りタイヤとして特許を取った。翌年、自転車競技で、空気タイヤを付けた選手が
優勝したので、英国中で評判となった。1889年に空気入りタイヤ製造会社を設立し、欧州最大のタイヤ会社に発展した。自転車タイヤは1960年代に生産中止した。
ダンロップが発明した空気入りタイヤは、自転車の乗り心地を向上させる画期的な発明だったが、よくパンクした。
ミシュラン(フランス人)は修理可能なタイヤを作ったので、またたく間に普及した。その後、ミシュランは初めて自動車用空気タイヤに進出した。