自転車用語 (i)
I ビームサドル (I Beam saddle)

サドルレールの代わりに、中央に1個のI形断面形状のビーム(けた)を使うサドル。
一般には、サドルは左右2本のレールで支持するが、中央の1本のレールで支持するような形。軽くしようとする意図もある。
サドルの前後位置の調節範囲は、55mmなど。サドルレールのような、ばね作用はない。用途はマウンテンバイクなど。
一般のサドル支柱は使えず、I ビームシートポスト(I ビームサドル支柱)が必要。
メーカーは、Kore Bicycle Components 、SDG Components 、など。
i-Drive (independent drivetrain)

マウンテンバイクに後サスペンションが付いていることによる、後輪の上方向動(圧縮)がチェーンを介してペダルに反力として伝わるのを相殺するようにしたリンク機構。
後輪サスペンションが圧縮されたとき、リンク機構がボトムブラケット(BB)を後方に移動させてペダルを下方に動かして、反力を与えないようにする。
独立駆動系統(インディペンデントドライブトレイン)の略語を名称とした。GT Bicycles社(Gary Turnerが1973年に設立)の名称。
アイスペック (I-spec)
シマノのシフトレバーとブレーキレバーの一体型マウントシステム。ハンドル付近のスペースを広くし、軽量化を図る。SLX、XT及びXTRの間で互換性がある。標準のXT及びXTRをアイスペックに変換するブラケットがある。

I ビームシートポスト (I Beam seat post)

I ビームサドル専用のサドル支柱(シートポスト)。
固定用のボルトは、1本または2本。
I ビームサドル中央のI ビームを挟む。
サドル後退及びサドル角度を独立に調節できる形が一般的。
一般的なサドルレールの付いたサドルは、取付できない。
メーカーは、Dedaelementi 、Kore Bicycle Components 、SDG Components 、など。
アイステック (Ice-Tech、Ice-Tec)
ブレーキローターは、アルミ合金をステンレス鋼で挟む3層構造としている。この構造により、ローターの表面温度は従来品と比較して、約100°C下がる。
オフロード用には、ブレーキパッドにアルミ合金製の冷却フィンを付けている。これによりブレーキパッドの温度は約50°C下がる。
これらにより、ブレーキのフェード現象が起きにくく、時間経過によるブレーキ力の低下がなく(中央図)、パッドの耐久性は約2倍になり、ノイズも大幅に低減した。
アイステックローター (Ice-Tech rotor)

アイステック仕様のブレーキローター。ローターは、アルミ合金の両側にステンレス鋼を積層した3層構造となっている。
アイスタイヤ (ice tire、ice tyre)
雪上及び氷上を走るためのタイヤで、スタッドタイヤと同じ。
アイスバイク (アイスバイキング、icebiking)
冬季の氷または雪で覆われた舗装路またはオフロードの道を、娯楽、サイクリングまたは通勤などのために、自転車で走ること。
氷道および踏み固まった雪道で、タイヤが滑らないようスタッドタイヤを装着した自転車を使う。雪道ではスタッドタイヤは必ずしも必要ではなく、スノーバイクが使われる。
前輪のブレーキを掛けると滑って転倒する可能性があるので、ブレーキ掛けは後輪のみとする。後輪の滑りはすぐ分かる。氷道および踏み固まった雪道では、スタート及び定常走行共にトップギアで走ると滑りにくい。
曲がるときはゆっくりと曲がり、タイヤの中央部が路面と接するように自転車はできるだけ傾けないよう体を逆に傾けて曲がる。
滑らないためには、ペダルは等速回転で漕ぐことが大切。
位置エネルギー (gravitational potential energy)
位置エネルギーは引力が物体に与えることができるエネルギーであり、その大きさは物体の質量m[kg]、重力の加速度g[m/s2]および物体の置かれている高さh[m]に比例する。
式で表すと、位置エネルギーPE[J]は、
PE = m x g x h
丘などの高い位置にある自転車は、低地に対して位置エネルギーを持っており、坂を下ると位置エネルギーは運動エネルギーに変換される。
坂を登るときは平地走行に比べて位置エネルギーの増加分だけ余分のエネルギーを必要とするのでペダル漕ぎが重く感じられる。月面は地球面より引力(重力の加速度)が小さいので、坂を楽に登ることができる。出力が同じなら体重の軽い人は重い人より楽に坂を登ることができる。
一連番号 (シリアルナンバー、serial number)
フレームなどに、連続して順につけてある固有番号。通し番号又はシリアルナンバーともいう。一連番号の刻印位置はメーカーによって異なり、次のような位置に刻印されている。
- 頭管(ヘッドチューブ)前方(図)。
- 立管(シートチューブ)上部。
- 立管(シートチューブ)下部。
- ボトムブラケットシェル(BBシェル)上部。
- ボトムブラケットシェル下部(図)。
- 後つめ(図)。
一連番号は手帳などに記録しておくことが望ましい。
ID (inside diameter)
内径。内面の直径。
アイデア自転車 (idea bicycle)
様々な工夫をした自転車。実用性は必ずしもあるわけではない。
(例)
- 大きなブラシを付けて道路を清掃する自転車。
- 喫茶店において、ミキサーを回してジュースを作る自転車。
IFP (internal floating piston)
サスペンションのダンパーにおいて、作動油と気体(窒素)を隔てているピストン。
IG (Interactive Glide)
IG形のスプロケットおよびチェーンに対するシマノの記号。それぞれIGスプロケットそしてIGチェーンと呼ばれる。
IGスプロケットはHG(ハイパーグライド)スプロケットよりやや厚い。IGチェーンはIGスプロケットに対応してHGチェーンより幅がやや広い。
IGチェーン(Interactive Glide chain)
シマノのIGスプロケット用のチェーン。
変速時にスプロケットに入りやすいように、面取りをしてある。8速の幅は7.1mm。10速の幅は5.88mm。
IGスプロケット(Interactive Glide sprocket)
HGスプロケット にランプアンドピンを付けている。HGスプロケット より少し厚い。 従ってHGチェーンはIGスプロケットに使えない。IGチェーンを使う。
違法駐輪 (illegal bicycle parking)
歩道などの駐輪場でない場所に駐輪すること。自治体によっては、駐輪禁止区域に駐輪した自転車は撤去する。
行き行程 (forward stroke、down stroke)
ペダル行程において、上死点(0°点)から下死点(180°点)までの動き。
インラインレバー (in-line brake lever、in-line lever)

概要
ドロップハンドルの本来のブレーキレバーに追加して、ハンドルの水平部に取付け、ハンドルの水平部を握った姿勢で操作できるようにしたブレーキレバー。ドロップハンドルのブレーキレバーに使っているアウターをインライン(一列)にして使う。インラインブレーキレバー、サイクロクロスレバー、クロストップレバーまたはクロスレバーと呼ばれることもある。
用途
サイクロクロスバイクなどのドロップハンドルに使われる。
クランプ径

25.4mm、26.0mm及び31.8mm(オーバーサイズ)がある。レバー取り付け位置のハンドル径に合わせる。インラインレバーを取り付けることを考慮して、31.8mm径のステムクランプ部を広げたドロップハンドルもある(上図の赤矢印部)。
26.0mm径のハンドルに31.8mm用のインラインレバーを取付けるためのシムがある。

取付要領
組付け時、ロープ(ケーブル)を通す前にアウターのみレバー位置で切断して、エンドキャップを両側に取付けてレバー本体の前後に差し込む。
インラインレバーを引くと、それに付いているアウターを押し、相対的にブレーキロープを引くこととなる。
インモールド製法 (in-mold construction)
ヘルメットの一般的な製法。ヘルメットの形状をした上下の型に外殻となる薄いポリカーボネイトを入れて型になじませる。発泡ポリスチレン(EPS)のビーズを入れて上下の型を固定する。ビーズを加熱するために、穴より過熱蒸気を注入する。ビーズの表面は溶けかつ膨らみ、ビーズ同士およびビーズと外殻が溶着してヘルメットの形状ができる。
インチ (inch)
主に米英で使われる、ヤードポンド法の長さの単位。
1フート(複数形はフィート)の1/12の長さ。1 インチ=25.4 ミリメートル。
ISOは認めていないので、英米もミリメートルに置き換わっている。日本の計量法は第8条において、商取引にインチを使うことを禁じている。
inch (inch)
インチ。主に米英で使われる、ヤードポンド法の長さの単位。1フート(複数形はフィート)の1/12の長さ。1インチ=25.4ミリメートル。 ISOは認めていないので、徐々にミリメートル(mm)に置き換わっている。計量法は商取引にインチを使うことを禁じている。
インデックスシフト (index shifting、indexed shifting)
ディレイラーがそれぞれのスプロケット位置に動くよう、シフターが不連続的に位置決め固定される変速シフト方式。
変速位置が指示器に表示が出る形もある。
1949年に英国のHercules Herailleur がインデックスシフトレバーを付けた後ディレイラーを5年間販売したのが最初。シマノのインデックスシフト方式はSISと呼ばれ1985年に市販された。
シフターが連続的に動く方式は摩擦シフトと呼ばれる。
インドアトレーナー (indoor trainer、indoor cycle trainer)
屋内トレーナーのこと。
インフレーター (inflator)
人力によらないで空気を入れる空気入れに対して使われる用語。次のようなインフレーターがある。
CO2インフレーター
CO2インフレーターは、CO2カートリッジを接続して、CO2(炭酸ガス)を数秒で入れる空気(CO2)入れ。大きさは手のひらに乗る程度。
電動空気入れ
蓄電池(バッテリー)または電池で駆動する空気入れ。タイヤインフレーターとも言う。
» 空気入れ
初期故障 (initial failure、early failure)
使用後の早い時期に起こる故障。その原因は、設計不良、製造不良、材料欠陥または環境との不適合など。
参考資料
「故障率曲線」
インラインアジャスター (inline adjuster、inline cable adjuster、inline barrel adjuster)
変速機(ディレイラー)のアウターの途中に付けてロープ(ケーブル)の長さまたは張力を調整する調整器(アジャスター)。
手の届く位置に付ける。
シフターのフードから出たアウターをハンドルテープの下を通す場合に、インラインアジャスターを使うことがある。インラインアジャスターを頭管(ヘッドチューブ)の前方に付けることもある。一般には、アジャスターはシフター又はディレイラーに付ける。
インラインブレーキレバー (inline brake lever)
サイクロクロスバイクなどのドロップハンドルに使うインラインレバーと同じ。
インナー (inner cable、small sprocket)
ケーブル
インナーケーブル(ロープ)のこと。インナーケーブルは、ブレーキおよび変速機を操作するロープ(ケーブル)に対するシマノ用語。
スプロケット
小スプロケットを表す和製英語。クランクスプロケットの内、(最内側にある)歯数の最も少ない小スプロケット。英語ではスモールスプロケット(小スプロケット)と言う。小スプロケットの歯数は、ロード車用が24T又は36Tなど、そしてマウンテンバイク用が22T又は26Tなど。
インナーケーブル (inner cable 、cable、rope)
ブレーキおよびディレイラーを操作するロープ(ケーブル)に対するシマノ用語。
内装変速機 (hub gear、internal gear、internal hub gear、internally geared hub、internal transmission)

概要
後輪ハブ及びポトムブラケット シェル部などに内装した変速機。
種類
遊星歯車で変速する有段のハプギア、無断のヌビンチ及びボトムブラケットとクランクの間に内装したマウンテンドライブがある。
歴史
最初の有段の内装変速機は、1878年に英国のスコットとフィロットが特許を取った、前輪駆動のハブに内装したものであった。その後、1902年に英国のSturmey Archer社が3段の内装変速機の特許を取った。シマノは1957年から3段の内装変速機の生産を始めた。
特徴
外装変速機には使えないチェーンケース を使うことができる。停止時も変速できる。チェーンラインが真直ぐとなる。ディスクブレーキ用のブレーキローターの付いた内装変速機もある。これは、雨または雪の日にも走ることのある通勤自転車に向いている。
駆動
チェーン駆動及びベルト駆動がある。いずれも、チェーンまたは歯付ベルトの張りを調節できる機構が必要。例えば、後輪つめを水平つめにするか又はチェーンテンショナーを使う。
シフター
グリップシフターが使われる。
インナーギア (small sprocket)
複数のクランクスプロケットの中で、内側にある小さいスプロケットに対する和製英語。英語ではスモールスプロケット(小スプロケット)と言う。
ギア(歯車)と
スプロケット(鎖車)は異なる部品なので、不適切な用語。末広がりのチェーンステイと当たらないよう、小スプロケットを内側に配置する。
インナーリードユニット (inner cable lead unit)
Vブレーキのロープ(ケーブル)の向きを直角に変換するエルボ(ひじ)状の小さい管。シマノ用語。45°(ショート)、90°(ミドル)及び135°(ロング)がある。ヌードルとも呼ばれる。代わりに、トラベルエージェントが使われることもある。
インナーソール (inner sole、innersole)
靴の中敷のこと。インソールとも呼ばれる。中敷は付いていない靴もある。付いていれば、自分の足に合った中敷と交換することもできる。
インナー手袋 (inner glove)
冬の手の防寒のために、手袋の下に着用する手袋。一般に、伸縮性、吸湿性及び保温性がある。外の手袋と手の間に追加の保温層を作る。外気と接する外の手袋は、アウター手袋と言うことがある。
インナーチューブ (inner tube)

タイヤ
タイヤの中に入っているチューブ。フレームのチューブ(管)などと区別するためにインナーチューブと呼ばれることがある。
サスペンション
サスペンションフォークの内筒(スタンション)をインナーチューブと言うことがある。
インナーワイヤー (inner wire)
ブレーキおよびディレイラーに使うロープ(ケーブル)。インナーはアウターの中にあるという意味。
インソール (insole)

靴の中敷のこと。インナーソールとも呼ばれる。夏用および冬用もある。足の土踏まず(アーチ)部の高さを低、中及び高の3種類を用意したメーカーもある。ペダルと脚の関係がその人の足に合って、力が効率よくペダルに加えられるように修正することを意図した立体中敷もある。靴底はアウトソールと呼ばれる。
インテグラルヘッドセット(integral headset)
インテグレーティッドヘッドセットと同じ。
インテグラルシートポスト (integral seatpost)
インテグレーティッド シートポスト又はインテグレーティッド サドル支柱。すなわち、サドル支柱がフレームと一体となった 一体サドル支柱 のこと。
インテグレーティッド (integrated headset)
インテグレーティッドヘッドセットと同じ。
インテグレーティッド エアロバー (integrated aero bar、integrated aerobar)

概要
エアロバーにおいて、ベースバー及び空力突き出し(エアロイクステンション)の2部品を一体にした、又はハンドルステム、ベースバー及び空力突き出しの3部品を一体にしたエアロバー。
特徴
突き出しクランプ及びステムクランプをなくすことによる軽量化、空気抵抗の減少、強度の向上及び意匠を意図している。欠点はクランプで行うことのできる角度及び位置の調節ができないこと。メーカーによっては4種類のサイズを用意している。
材質
炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)又はアルミ合金など。
インテグレーティッドバー (integrated bar、integrated handlebar)
ハンドルとステムが一体となったインテグレーティッドハンドルと同じ。バーはハンドルバーの略語。
インテグレーティッドハンドル (integrated handlebar、)

概要
ハンドルとハンドルステムを一体にしたハンドル。
ハンドルとしては、ドロップハンドル、平ハンドル及びエアロハンドル(インテグレーティッド エアロバー)がある。
特徴
ハンドルクランプをなくすことによる軽量化、空気抵抗の減少、強度の向上及び意匠を意図している。欠点は、ハンドルの角度調整はできないこと及びステム交換によりステム長(従って、コクピット長)を変更できないこと。
ステム長
100、110、120、130及び140mm。
質量
ハンドル幅及びステム長によって異なるが、310~440g。
特殊仕様
ドロップハンドルのステム部にサイクルコンピュータの取付ブラケットを付けた形がある。
材質
炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)。
インテグレーティッドヘッドセット (integrated headset)

統合ヘッドセットのこと。アンギュラ軸受のカートリッジ軸受(図の黄色部)を使い、それを頭管(水色)内部に入れるヘッドセット。
そのため一般のヘッドセットと外観が異なる。写真は上下の軸受部を重ね合わせてある。
一般のヘッドセットの軸受のわんは、頭管の上下の面で受けるが、統合ヘッドセットのカートリッジ軸受(黄色)は、頭管(水色)の内面を環状の段付き加工をして内部で受ける。軸受は上下のキャップ(灰色)で覆う。上キャップには操縦管に対するシールリング(黒)が付いている。
一般の軸受は国際規格で標準化されているので、どのメーカーのものを使っても互換性はあるが、統合ヘッドセットの軸受は標準化されておらず各メーカーまちまちで、互換性はない。インテグラルヘッドセットと呼ばれることもある。
インテグレーティッド サドル支柱 (integrated seatpost)

概要
一体サドル支柱。立管(シートチューブ)がサドルの下まで伸びており、サドル支柱を兼ねている形。サドルクランプ部は、サドル支柱に差込む形が多が、被せている形もある。主に、炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)製のフレームに使われる。軽量化および意匠などを意図している。自分に合ったフレームサイズなどが既に分かっている競技者などを主な対象としている。
利点
サドル支柱の幅が立管の幅と同一となるため、サドル支柱の剛性は少し大きくなる。立管とサドル支柱の間に雨が入らない及びサドル支柱が立管との間で滑りがない、という利点もあるが、一体型でなくともこのような問題はない。サドル支柱と立管の重なりがない分、軽くなる。
欠点
サドル高さを調節するには、支柱を切断する必要がある。サドルレールからサドル上面までの高さが異なるサドルと交換すると、サドル高さが合わなくなる。運搬のためにサドルを下げることはできない。
高さ調節
高さ調節するために、サドル支柱とサドルクランプの間にスペーサーを入れるようにしたメーカーもある。
シートマスト
立管が上管(トップチューブ)から上に伸びた部分は、シートマストと呼ばれることがある。
インテグレーティッド シートマスト (integrated seat mast)
一体シートマスト。サドル支柱(シートポスト)がなく、シートマストをサドル支柱として使う形。一体サドル支柱と同じ。
インテグレーティッド シートポスト (integrated seatpost、integrated seat post)
インテグレーティッド サドル支柱と同じ。すなわち、一体サドル支柱 のこと。
インテグレーティッドステム (integrated stem)
例えば、ステムとドロップハンドルを一体にした形又はステムとエアロバーを一体にした形などがある。
剛性の向上などを意図している。
ハンドル内部のケーブル(ロープ)通しをできるようにしたものもある。
ドロップハンドルとステムを一体にした形は、インテグレーティッドハンドルという。
インテグレーティッドシステム (Integrated System、IS)

内部ヘッドセットの形式の一つで、軸受が頭管と一体(インテグレーティッド)となり軸受カップを使わない形。
軸受はカートリッジ軸受を使い、頭管の内面を環状の段付き加工をして内部で受ける。
一般の軸受は国際規格で標準化されているので、どのメーカーのものを使っても互換性はあるが、 インテグレーティッドシステムの軸受は標準化されておらず各メーカーまちまちで、互換性はない。
インテグレーティッドヘッドセットと呼ばれることもある。
インター (Inter)
ハブおよびハブ軸と一体となった内装変速機に対するシマノの名称。インターの次に付く数字は変速段数を表す。例えば、インター8(写真)は8段変速。
インターナルケーブルルーティング (internal cable routing)

概要
内部ケーブル通しのこと。
美観のために、フレームの中に変速アウター及びケーブル並びにブレーキアウター及びケーブルを通すこと。フォークにディスクブレーキアウター及びケーブルを通すこと。右図はフレーム及びフォークのアウターの入口及び出口位置の例。
問題点
フレームの外をロープ(ケーブル)を通すのに比べて、アウターの質量が大きくなりかつロープ(ケーブル)摩擦が大きくなる。

ロープ又はアウターの交換などの整備もやりにくい。
アウター交換方法
ロープはフレームに残したままアウターだけを引き抜く。 残したロープに新しいアウターを通す。ロープも交換する場合は、古いロープを抜き新しいロープを通す。ロープを引き出すときにフックを使うことがある。
インターナルギア (internal gear)

内装変速機、すなわち変速用の遊星歯車を組み込んだ後ハブ。ギアハブまたはハブギアとも言う。
防塵、防水性があり、またグリースが封入されているので注油の必要がなく、外装変速機より磨耗が少ないので寿命が長い。保全(メインテナンス)の必要性が少ないのでシティ車などに使われることが多い。
外装変速機よりやや質量が大きい。変速段数は3段~11段(シマノ)。メーカーによっては12段(Sachs)および14段(Rohloff)もある。
インターナルギアハブ (internal gear hub)
ハブギア及びギアハブと同じ。
インターナルヘッドセット (internal headset)

内部ヘッドセットのこと。ねじ無しヘッドセットの一種で、カートリッジ軸受(画像の黄色部)を使い、それを頭管(水色)内部に入れた内部キャップ(赤色)で受けるヘッドセット。
そのため一般のヘッドセットと外観が異なる。写真は上下の軸受部を重ね合わせてある。
一般のヘッドセットの軸受のわんは、頭管の上下の面で受けるが、内部ヘッドセットのカートリッジ軸受は、L字断面で環状の内部キャップ(赤色)を圧入してその内部キャップで受ける。軸受には外部キャップ(灰色)が付く。必要とする頭管内径は41.05~41.1mmなど。軸受外径は41mmなど。
一般の軸受は国際規格で標準化されているので、どのメーカーのものを使っても互換性はあるが、内部ヘッドセットの軸受は標準化されておらず各メーカーまちまちで、互換性はない。
インターナルニップル (internal nipple)
内部ニップルのことで、ヒドゥンニップルと同じ。
インターナショナルスタンダード (IS、International Standard)

ディスクブレーキのキャリパーおよびローターの取り付け方式の一つ。インターナショナルという大げさな名称になっているがメーカー規格。英単語の頭文字からISとも呼ばれる。
キャリパー
ディスクキャリパーを取付ける板状座のボルト芯間距離が51mmである方式。別の方式としては、ポストマウント(ボルト芯間距離は74mm)がある。ISマウントをポストマウントに変換する部品として、キャリパーアダプターがある。
ローター
ブレーキローターを6本のM5ボルトでハブに固定する方式。別の方式としては、センターロックがある。
インターバル訓練 (interval training)
期間訓練。運動強度の大きい期間(訓練期間)とゆっくりペダルを漕いで鼓動を回復する期間(回復期間)を繰返すことによって速度や持久力を向上させる、主に競技者向けの訓練。
この訓練は毎日行っても効果はなく、少なくとも2日間空けて、1週間に2回程度が良いとされる。
訓練前に準備走行(ウオームアップ)を行う。訓練期間の長さは1分~10分間そして回復期間の長さの目安は訓練期間の3倍、すなわち3分~30分間。
心拍計がある場合は、訓練期間の心拍数は最大心拍数の80%~90%そして回復期間の心拍数は最大心拍数の50%~60%とする。訓練期間の繰返し数は3~5回。
インターバルトレーニング (interval training)
期間訓練。インターバル訓練と同じ。
IOC (International Olympic Committee)
国際オリンピック委員会。
オリンピックの自転車競技には次の4種目がある。トラック競技(マディソン、ケイリン及びスプリント)、ロード競技(ロード競技及びタイムトライアル)、クロスカントリーおよびBMX競技。
IOCのホームページ。
iPhoneアプリ (iPhone app)
iPhoneに対するアプリケーションソフト。
メーカーは、Omegawave 、など。
iPhoneバッグ (iPhone bag)
iPhoneを入れるバッグ。フレームバッグ及びハンドルバッグなどが使われる。
iPhoneサイクルコンピュータ (iPhone cycle computer)

スマートフォンであるiPhoneに入れると、サイクルコンピュータとなるアプリ(アプリケーションソフト)がある。
画面はソフトメーカー及びサイクルコンピュータメーカーによって異なる。
無線の速度センサー及びケイデンスセンサーが必要。
iPhoneをハンドル又はハンドルステムに取付けるためのマウント(ブラケット)の付いたケースを使う。
防雨形のiPhoneケースがある。
アプリ、ケース及びセンサーを一組にして販売しているメーカーがある。
iPhoneを自転車のハンドル又はハンドルステムなどに装着するための器具として、iPhoneマウントがある。

ポケットに入れたiPhoneのアプリをブルートゥース規格の無線で受けて表示するサイクルコンピュータがある。
ハンドル又はハンドルステムに取付ける。
iPhoneをハンドルに取付ける必要がない。
サイクルコンピュータと比べた欠点は、防水性がないこと、質量が大きいこと及び電池の消耗が早いこと、など。
メーカーは、Abvio 、Velocomp 、Wahoo Fitness 、など。
iPhoneマウント (iPhone mount、iPhone bicycle mount)

概要
iPhoneを自転車のハンドル又はハンドルステムなどに装着するための器具。
ケースとマウント部は分離できる形が多い。
スマートフォンホルダーとも言う。
仕様
(1) 結束バンドでハンドル及びハンドルステムのいずれにも装着できる形がある。
(2) iPhoneは防水構造ではないので、防水ケースに入れる形がある。
(3) ハードケース(プラスチック)及びソフトケース(繊維)がある。
(4) ケースに防振パッドを付けた形がある。
(5) マウント部でケースを90°回転させて、縦向き及び横向きのむいずれの向きにも出来る形がある。
(6) 幅の異なるiPhoneにも使える形がある。
アプリ
iPhoneに入れるとサイクルコンピュータとなるアプリがある。
そのようなアプリを入れた形はiPhoneサイクルコンピュータという。
大きいため、サイクルコンピュータより空気抵抗は大きい。
メーカー
箕浦 、Annex Products 、BioLogic 、Cyclewiz 、LifeProof 、National Products 、Nite Ize 、Tigra Sport 、Twowheelcool 、Wahoo Fitness 、など。
IPX (International Protection Rating)
防水性能の等級を表す記号。IPX-0からIPX-8まである。等級の数字が大きいほど防水性能が良い。
「防水性能の等級」
IRC (Inouye Rubber Company)
井上ゴム工業株式会社(名古屋市)の英名の頭文字。二輪車(オートバイ及び自転車)及び車椅子のタイヤメーカー。
色眼鏡 (colored glasse)
着色したレンズをはめた眼鏡。サングラスなど。
アイアンマン (Ironman)
概要
ハワイ島のコナ(Kailua-Kona)で毎年秋に行われるWTC社主催のトライアスロン競技。
なお、"Ironman"は米国フロリダ州にあるWTC社の商標で、アイアンマン競技に関連する商品およびサービスの意匠文字(ロゴ)としても使われている。
距離
競技は、コナ湾での水泳3.8km、自転車競技180km、および海岸道路でのマラソン42kmで構成されている。距離的には持久競技となっている。
ISマウント (IS mount)
IS(インターナショナルスタンダード)によるディスクブレーキのキャリパーまたはローターの取り付け方式。
ISCG (International Standard Chain Guide mount)

「チェーンガイド取付け国際標準」(実際はメーカー標準)という大げさな名称の頭文字。
チェーンガイドのメーカーであるMountain Racing Products(MRP)社が、将来の業界標準を意図して2000年に作成して名付けた、
マウンテンバイク用のチェーン保持(脱落防止)器(チェーンディバイス)のボトムブラケットシェルへの取付け標準。
ポトムブラケットシェルに付ける3個のタブ(マウント)の位置及びねじ穴(M6)のBCD(59.24mm)などを決めたもの。
3個のねじ穴の配置及び寸法を右図に示す。
その後、別のメーカー(e.thirteen components)が ISCG 05 を作成しているが、
ねじ穴のPCD(73mm)及び配置は異なる。
ISCG 05 (International Standard Chain Guide 05)

e.thirteen components社が ISCG に対抗して作ったマウンテンバイク用の
チェーン保持(脱落防止)器(チェーンディバイス)のボトムブラケット(BB)シェルへの取付け標準。
固定ねじはM6x1.6が3本。
ねじ穴配列のPCD(BCD)=73mm。
ねじ穴は右図の如くで、均等に並んでいない。
後輪サスペンションが伸びきった状態での後輪芯とボトムブラケット(BB)芯を結ぶ直線を基準にして、
左回りに50°、100°、100°の位置にねじ穴がある。
石畳 (cobblestone)
道路などで、平らな敷石を敷き詰めた所。砂を敷いて、その上に敷石を敷く。利点は、雨が降っても、わだちが出来ないこと及び乾燥しても土が飛散しないこと。
ヨーロッパでは昔(15世紀頃)に作られた石畳の道がある。
自転車には悪路となる。
ISIS (International Spline Interface Standard)

クランクと連結するクランク軸のスプラインに対するメーカー規格。オクタリンクはシマノの特許のため無償で使えないので、メーカー数社が対抗して作った規格。
国際規格であるかの如き紛らわしい名称となっているがメーカー(Race Face Performance Products社およびSRAM社 など、なお、Race Face Performance Products社は2011年に18年の歴史を閉じた)の規格。
スプラインの歯は10歯で、その断面形状はスプロケットと似ている。スプライン長さは16mmで片側1°のテーパーが付いている。クランクはM15のボルトで固定する。軸の強度および軸受などの構造などは、メーカーによって異なる。
オクタリンクは8歯で断面形状も異なるため互換性はない。
ISISボトムブラケット (ISIS BB、ISIS bottom bracket)
クランク軸に複数のメーカーが作ったISIS規格のスプラインを採用したボトムブラケット(BB)。
軸受は四角テーパーを持つボトムブラケットより小さい。
メーカーは、Full Speed Ahead 、NC-17 、Race Face Performance Products 、SRAM 、など。
ISO (International Organization for Standardization)

概要
国際標準化機構。本部はスイスのジュネーブ。右図は本部の建物。
146ヶ国の標準化機関が参加して、国際的な標準化を行っている機構。
日本はJIS委員会(JISC)が参加している。
1947年から今までに約1万9千の国際標準を作っている。
分野は農業、建設、機械工学、機械部品及びITなど多岐にわたっている。
先進国は自国の規格を国際標準(ISO)とすることが、民生品及び工業品などの輸出につながるので、重要な国際戦略となっている。
自転車の標準化
自転車の標準化委員会のメンバー国は、日本、ブラジル、中国、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、イタリア、韓国、オランダ、ポルトガル、ロシア、スエーデン、米国及び英国の15ヶ国。
標準(ISO 4210)の項目は:
1.用語及び定義、2.必要条件、3.共通試験方法、4.ブレーキ試験方法、5.操縦試験方法、6.フレーム及びフォーク試験方法、7.ホイール及びリム試験方法、8.ペダル及びクランク試験方法、9.サドル及びシートポスト試験方法。
標準を適用する自転車は、ロードバイク、マウンテンバイク、シティバイク、トレッキングバイク及び子供バイク。適用されない自転車は、ワークバイク、リカンベント及びタンデムなどの特殊自転車。
ISOホームページ
ISOテーパー (ISO taper、ISO square taper)
カートリッジ式のボトムブラケットにおいて、クランク軸のクランクとの連結部が四角テーパーであるとき、ISOに準拠しているテーパーであること。 なお、JISに準拠している四角テーパーは、JISテーパーと呼ばれる。何れもテーパーは2°であるが、ISOテーパーはJISテーパーよりテーパー部が少し長く、先端の四角幅が少し狭い。 ISOテーパーのクランク軸にJISテーパーのクランクを取付けることはできるが、クランクが入る位置が変わるために、チェーンラインは変わる。
ISPOバイク (ISPO Bike)
ドイツのミュンヘンで行われているシティ車及びアーバンバイクなど日常の生活で使う自転車などの展示会。
公式ホームページ
イタリアン (Italian)
イタリアの(規格)またはイタリアの(自転車)。ボトムブラケットの規格は次の通り(かっこ内はISO)。
幅70mm(68mm)、両側とも右ねじ(右:右ねじ、左:左ねじ)、ねじ寸法36mm x 24山/in(1.375in x 24山/in)。注: 1in(インチ) = 25.4mm。
インターバイク (Interbike)
1982年から毎年9月に行われている北米最大の国際自転車展(3日間、屋内、ラスベガス)及び2日間の試乗会(屋外、丘陵地)。
新しいモデルなどが展示される。ファッションショーもある。
一般の人は入場できない。1,000社以上が出展し1万人以上のバイヤーが60ヶ国以上から集まる。ジャーナリストは500人以上が来る。
欧州では、ユーロバイク(Eurobike)が有名。
一体サドル支柱 (integrated seatpost、integrated seat post、ISP)

概要
立管(シートチューブ)がサドルの下まで伸びており、立管がサドル支柱を兼ねている形。自分に合ったフレームサイズなどが既に分かっている競技者などを主な対象としている。サドルクランプ部は、サドル支柱に差込む形が多いが、被せている形もある。立管が上管(トップチューブ)から上に伸びた部分は、シートマストと呼ばれることがある。
特徴
主に、炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)製のフレームに使われる。軽量化および意匠などを意図している。サドル支柱の幅が立管の幅と同一となるため、サドル支柱の剛性は少し大きくなる。立管とサドル支柱の間に雨が入らない及びサドル支柱が立管との間で滑りがない、という利点もあるが、一体型でなくともこのような問題はない。
問題点
サドル高さを調節するには、支柱を切断する必要がある。サドルレールからサドル上面までの高さが異なるサドルと交換すると、サドル高さが合わなくなる。運搬のためにサドルを下げることはできない。高くするためにスペーサーを入れるようにしたメーカーもある。
ITU (International Triathlon Union)
国際トライアスロン連盟。1989年フランスで設立。トライアスロンの公式の距離は、水泳1.5km、自転車競技40kmそして走り10kmと定められた。これらは、それぞれのオリンピック競技から取ったもの。その後、長距離競技として、水泳3.8~4km、自転車競技120kmそして走り30kmが作られた。
国際トライアスロン連盟(ITU)ホームページ
イワンソンゲージ (Iwanson gauge)

歯科で使われるゲージ。
リム側壁厚さの測定に使うことが出来る。側壁を挟み指針の目盛りを読む。縮尺は1/10などがある。