概要
マウンテンバイクの後輪サスペンションのリンク機構の一種。ペダル漕ぎ及び後輪のブレーキ掛けの影響を受けないように考案されたもの。
発明者
AMP Research社(米国カリアォルニア州)社長のHorst Leitner(オーストリア生まれ、自動車技師、米国へ移民)が1970年代に発明し1981年に特許を取った。
自転車部門が業績不振なので閉鎖し、1991年にSpecialized社に特許を売った。Specialized社は複数社へライセンス供与している。
機構
右図は特許の図であり、部品No.20、4、9及び8の4箇所のピボット(赤色)で動く。緩衝器(No.10)とはNo.40のピボットで連結されている。
要点は後輪軸24がチェーンステイ2の後端ピボット4の後方かつ上にあること(後輪を付ける爪の前方でシートステイがチェーンステイにピボットで連結されていること)。
チェーンステイはポトムブラケット シェル (BBシェル)の上方の立管(シートステイ)にピン20で固定されている。緩衝器10はシートステイと立管を連結するリンクの中間部に連結されている。
このリンク機構によりポトムブラケット(BB)芯から後輪軸への距離が変わらず、かつ車輪は垂直上下に動く。
欠点はピボットの数が多いため高価となること及び強度が低下すること。