自転車用語 (h)
H (hole)
ホイールのスポーク穴の数を表す俗記号。スポーク数に等しい。例えば、32Hはスポーク数が32本であることを表している。
Hハンドル (Hバー、H bar、H-bar handlebar)

手と手首が自然な向きとなるようにした変形H形のハンドル。カット形及びループ(環)形がある。腕は体に近づく。手の位置は2箇所または3箇所。
ハンドルテープを巻いて、主にマウンテンバイクに使われる。材質はアルミ合金およびチタン合金など。Hバーとも呼ばれる。
クランプ径は31.8mmなど。質量は400~500g。
メーカーは、Jeff Jones Custom Bicycles 、Jones Bikes 、Titec 、など。
歯厚 (tooth thickness)
スプロケットの歯の厚み。後輪スプロケット群(カセットスプロケット)が9段および10 段のスプロケットは、カセット幅を抑えるために歯厚が薄くなっており、その分磨耗が早い。
ヘアバンド (hairband)

女性が髪の乱れの防止や飾りのために頭に巻くバンド。
ポニーテールなど髪の毛を後方に持っていきたい女性が主に使う。
幅は13mm及び25mmなど。
内面は髪に対して滑りにくい繊維を使っている。
メーカーは、Switchback 、など。
ヘアピンターン (hairpin turn)

約180°曲がっている道路。
山岳地などにおいて適切な
道路勾配で高い位置に行けるようにする工夫。
道路と分る場合は、ヘアピンターンのターンを省略して単にヘアーピンと言うこともある。
道路のこの先にヘアピンターンがあるので、曲がりに注意するようにという道路標識がある。
ヨーロッパ中南部の大山脈アルプスなどで高い位置に行こうとすると、地形に合わせたヘアピンターンが次々と必要になる。下図はその2箇所の例。
ヘアピンターンに於ける走行では、コーナリングに対する注意が必要。

ヘアピンターンのヘアピンは、頭の髪の毛に付けるヘアーピンが語源。
約180°曲がっている箇所が似ている。

上図左はヴェルタ・エスパーニャの走路のヘアピンターン。上図右は英国のBlack Mountainのヘアピンターン。
配達自転車 (delivery bicycle)

運送会社などが荷物を配達するための自転車。
郵便自転車は配達自転車の一種。
オランダの運送会社DHLは配達自転車(左図)の使用によって二酸化炭素の排出量を27%減らしているとしている。
DHLの支社は日本にもある。
はかり (スケール、scale)

物の重さをはかる計器。
アナログ及びディジタルがある。
自転車の部品及び自転車の重さを測る。
作業スタンドに固定できる形がある。
自転車を吊るすフックの付いた形がある。
発汗率 (発汗速度、sweat rate、sweating rate)
単位時間にかく汗の量。発汗速度とも言う。気温及び運動強度などによって変わる。男女差及び年齢差がある。自分の発汗率に合った水分補給が必要。
単位としては、毎時の汗の量[kg/h]、毎時、単位体重当たりの汗の量[kg/kgh]及び毎時、単位体表面積当たりの汗の量[kg/m2h]などがある。
発汗率は1時間の自転車走行の前後の体重変化を測ることによって得られる。衣服は汗を吸収するので、体重測定は裸になって汗を拭いて行うのが望ましい。
発汗率は、次式で計算できる。
発汗率 = (走行前の体重 - 走行後の体重) / 走行時間
環境条件として、天候、気温、衣服、走行速度などを記録しておくことが望ましい。訓練をしているときの平均的な人の発汗率は、0.8~1.4kg/h。
発汗率の計算器を次に示す。入力する走った時間の単位は[分]になっているが、計算器の中で[h]に変換している。
箱形錠 (box type lock)
箱形をした錠。箱錠ともいう。スポーク間に錠の棒を入れて車輪が回わらないようにする。主に、シティ車に使われる。安全性は高くない。
JIS D9456(自転車-錠)においては、箱形錠は自転車用補助錠と位置づけ、他の自転車用錠と併用するように規定している。
メーカーは、ゴリン 、など。
ハーフセンチュリー (half-century、half century ride)
センチュリーランの半分の距離(50mileまたは50km)を走るサイクリング大会。
ハーフクリップ (half clip、half toe clip)

ぺダルの前端に付け、靴先を入れて留める横U字形の大きなクリップ。クリップはペダルにねじで連結する。
クリップで靴をペダルに固定することによりペダルの戻り行程においてもペダルに力を加えることができる。ひもで留めないのが特徴。
材質はプラスチックまたは金属。金属を革で巻いた形がある。
ランニング靴でペダルを漕ぎたいときなどに使う。
トウクリップは、ひもで留める。
メーカーは、三ヶ島製作所 、Velo Orange 、など。
ハーフフィンガーグローブ (half finger glove)
半指手袋 のこと。
ハーフリンクチェーン (half link chain、half-link chain)
半こまチェーンのこと。
ハーフラジアルスポーキング (half radial spoking)
ハロゲンランプ (halogen lamp)
タングステンフィラメントを不活性ガスのハロゲンの中に入れたランプ。
左端図はハロゲンランプの一例。
フィラメント寿命が長く、高温に出来るので発光効率は10~30lm/Wと大きい。
電圧は、2.4Vなど。
中央図及び右端図は、ハロゲンランプを使った前照灯の例。
はめ合わせ限界標識 (minimum insertion mark)

(1) クイルステムをフォーク操縦管に差し込む最小長さ位置を示す刻印。
(2) サドル支柱をフレームの立管(シートチューブ)に差し込む最小長さ位置を示す刻印。
差し込む最小長さは外径の2.5倍以上とするのが一つの基準。
米国の消費者製品安全委員会(CPSC)は、上記の規定を設けている。
右図はクイルステムのはめ合わせ限界標識。
鼻パッド (nose pad)

めがねが鼻から落ちないよう、鼻で支持するためにめがねフレームに付けた2個の小さいパッド。
滑りにくいシリコンなどで作られている。
目立たないように透明となっている。
鼻の形状に合うように少し自由回転するようになっている。
鼻の大きさに合わせて、パッド間隔を変えられるようにした形もある。
ハンドクランク (hand crank)

手で回すクランク。足の不自由な人などが手でクランクを回して走るハンドバイク(左端図)に使われる。
足で漕ぐクランクは、左右のクランクが180°離れているのに対して、ハンドクランクは左右のクランクが離れておらず同じ位置にある。
クランクから横に出た棒またはノブを横から握って回す。
水平の棒及び垂直の棒の何れも握れるようにした形がある(右端図)。
ハンドクランク付き自転車 (hand crank bicycle)
ハンドサイクル のこと。
ハンドドリル (hand drill)

手でハンドルを回すことによって、ドリル(きり)を回し、穴をあける工具。
ドリルはチャックで固定する。
柄(握り)が空洞になっていて、そのキャップを外すと複数のドリルを入れられる形がある。
ハンドメイド自転車 (hand made bicycle、hand made bike)
手作り自転車のこと。
ハンドポジション (hand position)
握り位置。手でハンドルを握る位置。ドロップハンドルはハンドルを握る位置が多い。
ハンドバイク (handbike)

手でクランク(ハンドクランク)を回して走る自転車。ハンドサイクル又はハンドクランク付き自転車(JIS)とも呼ばれる。
病気などで足が麻痺した人などが主に使用している。三輪車と二輪車があるが、三輪車の方が普及している。三輪の平面配置によって、おたまじゃくし形(右写真)および三角形(左写真)がある。一般車の足で漕ぐクランクは左右のクランクが180°離れているが、ハンドランクは同じ位置にある。
両脚は前方に水平に伸ばして、足置きに置く。変速機付が一般的。ブレーキはコースターブレーキが使われる。駐車ブレーキが付いたものもある。
ハンドサイクル (handcycle)
概要

手でハンドクランクを回して走る自転車。ハンドバイク及びハンドクランク付き自転車(JIS)とも呼ばれる。下肢障害者の移動手段として開発された。
種類
日常生活用、娯楽用および競技(スポーツ)用などがある。
オフロードでも使えるものがある。
ハンドクランク
一般の自転車の足で踏むペダルは左右のペダルが180°離れているが、ハンドクランクは手で回しやすいように同じ位置にある。
車輪
三輪車となっている。三輪の平面配置によって、三角形(前輪1輪、後輪2輪)及びおたまじゃくし形(前輪2輪、後輪1輪)がある。
足置き
両脚は前方に伸ばして、足置きに置く。前後位置及び高さ調節ができるようになっている。
ブレーキ
コースターブレーキが使われる。
変速機
外装変速機または内装変速機が付いているのが一般的。駐車ブレーキが付いたものもある。
付属品
前照灯、チェーンガード及びボトルケージなど。前輪に泥よけを付けた形がある。
車椅子用
ハンドクランク、駆動系統及び前輪が一体となっており、これを車椅子に取り付けるとハンドバイクとなる形がある(左図)。
クラブ
クラブとしては、四国ハンドサイクルクラブがある。
メーカー
宇賀神溶接工業所 、Batec 、BerkelBike 、Glencar 、Intrepid Equipment 、La Maison Andre Viger 、Lasher Sport 、Off Carr 、ProMed DME 、
Varna Innovation and Research 、Worldwide Mobility 、など。
ハンカチ (handkerchief)
手をふいたり、装飾に用いたりする小形の四角い布。材質は木綿・麻・絹など。自転車の模様を刺繍(ししゅう)をしたものもある。ハンカチーフとも言う。

ハンドルイクステンション (handlebar extension)
器具を取り付けるためにコクピットのスペースを広くするための部品。 商品としてはスペースグリップ及びスインググリップなどがある。
ハンドル (handle bar、handlebar)
概要
| クランプ部 [mm] | 握り部 [mm] | 用途例 | 規格 |
| 25.4 | 22.2 | フラット | ISO、JIS |
| 25.4 | 23.8 | ドロップ | ISO、JIS |
| 26.0 | 23.8 | ドロップ | イタリアン |
| 31.8 | 23.8 | ドロップ | オーバーサイズ |
昔々、ハンドルバーと名付けられた当時は、中実の棒(バー)が使われていたが、現在は軽量化のために中空の管が使われている。ハンドルは前輪ハブ軸と平行(タイヤと直角)であること。
種類
平ハンドル、ドロップハンドル、上がりハンドル、BMXハンドル、バタフライハンドル、エアロバー及びクルーザーハンドルなど。
外径
握り部の外径は22.2mmまたは23.8mm(ドロップハンドル)が一般的。
ただし、ハンドルステムに固定する中央部(クランプ部)直径は25.4mm(ISO)、26.0mm(イタリアン)または31.8mmなどと太くなっている(上表参照)。
幅
ドロップハンドル幅は、38cm(女性用)、40cm、42cm、44cmおよび46cmと2cmおきにある。
ハンドル幅は、芯々間の距離を表しているメーカーが多いが、中には外々間の距離を表しているメーカーもある。
形状
空気抵抗を減らすために、水平部の断面形状を楕円形にしたものもある。
コクピット
飛行機のコクピットの連想から、ハンドル部をコクピットと言うことがある。
材質
クロムモリブデン鋼、アルミ合金、炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗にいうカーボン)、スカンジウム合金及び木材(木製ハンドル)など。
表面処理
金属ハンドルの中には、ショットピーニングを施したものがある。
バッグ
ハンドルに取付けるバッグとして、ハンドルバッグがある。
カバー
冬に 防寒のためにハンドルの手で握る部分に取付けて、手を覆うカバーとして、ハンドルカバーがある。
メーカー
日東 、Aerus Composites 、Azonic 、Blackwell Research 、Bontrager Wheelworks & Components 、Burgtec 、Cinelli 、Control Tech 、Deda Elementi 、
JD Components 、Dimension 、Easton Sports 、Element Technic 、Enigma Titanium 、
FireEye Bikes 、Fly Racing 、FSA 、FUNN 、Gass Project 、Gusset Bikes 、Kalloy 、Karbona Parts 、KCNC 、Ken Chang Ind. 、KORE bicycle Components 、LP Composites 、Origin8 、Oval Concepts 、PRO 、
Profile Design 、PZ Racing 、
Race Face Performance Products 、Ravx 、Ritchey Design 、Salsa Cycles 、Sampson Sports 、Sette 、Seven Cycles 、Sibex Sports 、Snafu BMX 、Soma fabrications 、
SRAM 、Stella Azzurra 、Syncros 、
Syntace 、Titec 、Token products 、Trigon Exotic Material Technology 、twofortythree components 、True Temper Sports 、
VCRC Bike 、Winwood 、Woodman Components 、WTB 、Zipp Speed Weaponry 、など。
参考
「ハンドル」
ハンドルバー (handle bar、handlebar)
ハンドル棒。一般には、棒(バー)を省略して単にハンドルと呼ぶ。昔々、名付けられた当時は、中実の棒が使われていたが、現在は軽量化のために中空の管が使われている。従って、現状はハンドル管。外径は22.2mmまたは23.8mm(ドロップハンドル)が一般的。ただし、ハンドルステムに固定する中央部は25.4mmなどと太くなっている。
空気抵抗を減らすために、水平部の断面形状を楕円管にしたものもある。
材質はクロムモリブデン鋼、アルミ合金およびCFRPなど。
参考
「ハンドル」
ハンドルバスケット (handlebar basket)


ハンドルに取付けるバスケット(かご)。
ハンドルバーバスケットとも言う。
アダプターで取付ける形が多い。
バスケットをハンドルと一体にした形がある。
一般の用語としてのハンドルバスケットは、下げる取っ手の付いたかごであることがある。
メーカーは、Klickfix 、Topeak 、など。
ハンドルクランプ (handlebar clamp、handle bar clamp)
バークランプと同じ。
ハンドルクランプ径 (handlebar clamp diameter)
| クランプ径 [mm] | 用途例 | 規格 |
| 25.4 | ドロップ及びフラット | ISO、JIS |
| 26.0 | ドロップ | イタリアン |
| 31.8 | ドロップ | オーバーサイズ |
ハンドルステムにおいて、ハンドルを掴んだときのハンドルクランプ部の内径。
又は、ハンドル中央部の外径。
ハンドルクランプ径は、25.4mm(JIS、ISO)、26.0mm(イタリアン)および
31.8mm(オーバーサイズ)の三種類がある。
ハンドルカバー (ポギー、handlebar cover、handlebar mitt、pogie)
防寒のためにハンドルの手で握る部分に取付けて、手を覆うカバー。平ハンドル用及びドロップハンドル用がある。ハンドルミット及びポギーとも言う。
シフトレバー及びブレーキレバーが操作できるように、薄い手袋を使う。
紫外線から手を保護するためのポリカーボネイト製のプロテクターもある。
メーカーは、オージーケー技研 、45North 、Bar Mitts 、BreezeBlockers 、など。
ハンドル幅 (handlebar width)
一般にハンドルの全幅を言う。JISでは600mm以下でなければならない。ドロップハンドルでは左右の
ドロップ部の管の芯間距離をハンドル幅と呼ぶこともある。全幅は芯間距離に管の外径を加えると出る。
市販のドロップハンドルの幅をグラフに示す。幅は36~48cmであるが、42cmが多い。
ハンドル幅が狭いと空気抵抗が減るが呼吸が障害を受ける。その妥協点が肩幅に見合ったハンドル幅となる。
オフロードの悪路を走るマウンテンバイク(MTB)の場合は、ハンドルを握った中指間の間隔が肩幅より広いほうがハンドル操作がしやすい。
ハンドルホルダー (handlebar holder)


自転車を作業スタンドなどに固定した時、ハンドル及び前輪が頭管において回転しないよう固定する道具。
自転車の輸送時にハンドルが回らないようにすることもできる。
傾斜地に駐車した時、ハンドルが回らないようにすることもできる。
メーカーは、Park Tool 、など。
ハンドルマウント (handlebar mount)


ハンドルに何かを取り付けるための器具。
コンピューターマウント及びiPhoneマウント などがある。
サイクルコンピュータ などを装備したハンドルをコクピットと呼ぶことがある。
メーカーは、日東 、箕浦、AceCo Sport Group 、Vetta 、など。
ハンドルポスト (handlebar post、handle post)
一般には、ステムまたはハンドルステムと呼ばれる。ポストは柱のこと。
ハンドル下がり (handlebar drop)
サドル上面とハンドル中心間の垂直距離(右図)またはサドル上面とハンドル上面間の垂直距離。乗車姿勢に影響する。
乗車姿勢はお尻の位置とハンドルの相対的な高さなどで決まるので、サドル上面を基準としている。
シティ車は直立に近い楽な姿勢で走るため、ハンドルはサドルより高くなりハンドル上がりとなる。
ハンドルテープ (handlebar tape、handle bar tape、bar tape)

概要
手の滑りの防止と衝撃の緩和のために、主にドロップハンドルに巻くテープ。
ハンドルバーテープまたはバーテープとも言う。
材質
ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、皮、木綿繊維、合成皮革、ベルベット(ビロード)又はコルクなど。
テープにジェル(ゲル)又はEVA発泡体を挟んで、手に伝わる衝撃を緩和したものもある。
天然コルクをウレタン樹脂と混合して、衝撃吸収と手の滑り防止を兼ねたものもある。
ウレタン樹脂にコルクと薄いジェルを積層したものもある。
パッド
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テープの下に部分的に入れるジェルパッドがある。
テープとその下のハンドルに付ける緩衝材パッドをセットで販売しているメーカーもある。
仕様
(1) 手のすべり防止の突起模様(エンボス)を付けたものもある。
(2) 手のすべり防止のために多くの穴を開けた形がある。
(3) 硬いものから軟らかいものまで、各種の軟らかさのテープを揃えているメーカーもある。
(4) 位置が固定されて巻きやすいように、裏面に粘着テープを付けたものがある。
色、模様
好みの色が選べるように、各種の色を出しているメーカーがある。フレームの色と合わせることもできる。模様を付けたものもある。
幅
テープ幅は、メーカーによって異なり、15~31mm。JIS D9413(自転車-にぎり)は幅18mm以上。
厚さ


厚さはメーカーおよび材質などによって異なり、0.8~2.5mm。JIS D9413は厚さ0.3mm以上。
長さ
テープ長さは、メーカーおよびテープ幅によって異なり、一例は175cm、220cmなど。
JIS D9413は長さ2,000mm以上。
伸び率
30Nの力で引っ張ったとき、伸び率は布4%以下そして合成樹脂30%以下(18~25℃において)
(JIS D9413、自転車-にぎり)。
巻き方
テープ幅の1/4を重ね合わせて巻くのが普通。ハンドルの曲がり部に於いては、外側は1/4重ねとし内側は重ね代は大きくなる。
ほつれないようテープを引っ張って少し伸ばしながら巻く。巻き方向は、左が時計回りそして右が反時計回り(いずれもハンドルを握ったとき、親指が向かっている方向)
とするのが一般的(ほどけにくい)。ただし、その逆にしても差し支えない。
ステム側から巻き始めるのと、ハンドルの端から巻きはじめるのでは、テープの重なり具合(魚の鱗または屋根瓦のような)が逆になるので、好みの重なりとなるように巻く。
ハンドルの端から巻くと、ハンドルが上から下に向かう部分で屋根瓦のような重なり具合となる。
テープ幅の約1/3がハンドル端から出るように巻く。
端部処理
ステム側はテープがハンドルと直角になるように、テープを斜めに切る。テープ端部は付属の粘着の止めテープ(フィニッシングテープ)を使う代わりに、
バーテープ用のロックリング を使う方法がある。ハンドルの端部は張り出しておいたテープを管の
中に入れて、エンドプラグを押し込んで固定する。
メーカー
オージーケーカブト 、Ambrosio 、 Arundel Bicycle 、BBB Bike Parts 、BikeHard 、Bike Ribbon 、Brooks 、Cinelli 、Co-Union Industry 、Deda Elementi 、
Enigma Titanium 、ESI 、Fizi:k 、Fuji 、Fyxation 、Lizard Skins 、Green Grips 、Hostettler(ixs) 、Mavic 、Michaux Club 、Nonusual 、Original Bike Engineering 、PRO 、Profile Design 、Pro-Lite 、Prologo 、Ravx 、Salsa Cycles 、Scott Sports 、Selev 、Serfas 、Silca 、Silva 、Specialized Bicycle Components 、Sport Manie 、
Stella Azzurra 、 Storck Bicycle 、Supacaz 、Syncros 、TNi 、Van Nicholas Bicycles 、
Velomann 、Velox 、など。
参考
「ハンドルテープ長 計算器」
ハンドルバッグ (handlebar bag)
概要
付属のベルトまたはブラケットなどでハンドルに取付けるバッグ。ハンドルバーバッグ及びバーバッグとも言う。
自転車停止時にバッグに手が届きやすい。ハンドルの前に付ける形が多いが、ハンドルの上または後に付ける形もある。

仕様
(1) 女性向けデザインがある。
(2) 反射テープ付の形がある。
(3) ショルダーストラップ(肩掛け帯)の付いた形がある。
(4) ボトルポケットの付いた形がある。
(5) 上面に上部が透明のマップ(地図)ケースの付いた形がある。
(6) 横などにポケットを付けた形がある。
(7) 数秒でバッグを着脱できるブラケットもある。
(8) ハンドルバッグとして使えるサドルバッグもある。
(9) ハンドルに取付けるためのクランプが付いた形がある。ワンタッチボタンを押すとバッグをクランプから外すことができる。
(10) レジ袋をハンドルに付けるためのΩ形硬質ゴム製のフックがある。
入れる物

地図、錠、工具、カメラ、携帯電話、食品および水筒など。
容量
一例は、24リッター(400x300x200mm)。
材質
ポリエステル繊維、帆布(キャンバス)及び皮革など。
STIレバー対策
バッグが大きくて、STI レバーからでたアウターがバッグに当たる場合は、
シフトメイトまたはヌードルなどでアウターを曲げる方法がある。
メーカー
モンベル 、ABUS 、Acorn Bags 、Agu 、Altura 、
Arkel 、Audible Rush 、Axiom Performance Gear 、Banjo Brothers 、Brooks England 、
Carradice of Nelson 、Cyclette 、Detours Sports 、Detroit Cargo 、Exustar Enterprise 、Inertia Designs 、
Jandd Mountaineering 、Klick Fix 、Mountain Equipment Co-op 、Ortlieb 、Oxford Products 、Pashley Cycles 、Po Campo 、PRO 、Raleigh 、
Rixen & Kaul 、Swift Industries 、Topeak 、Trek Bicycle(Bontrager) 、Vaude Sport 、Velo Orange 、Wheelmen & Co. 、Zixtro 、など。
ハンドルクランプ (handlebar clamp、handle bar clamp)
バークランプと同じ。
ハンドルプラグ (handlebar plug)
手の保護、雨水の流入防止および美観のために、ハンドルの端に差し込む栓。エンドプラグと同じ。
ハンドル高さ (handlebar height)

- 路面-ハンドル中心線
路面からハンドル中心線までの高さ(A)。 - 路面-ハンドル上面
路面からハンドル上面までの高さ(B)。 - サドル上面-ハンドル上面
サドル上面からからハンドル上面までの高さ(C)。
サイクリング車や旅行車は、快適性を重視してサドル高さと同じ(高さの差=0)とするのが一般的。
競技車は、空力姿勢を得るためにサドル高さより50~100mm低くするのが一般的。
シティ車は直立に近い楽な姿勢で走るため、サドルよりも200mm前後高くなっている。
ハンドルシム (handlebar shim)
| ハンドルクランプ径 | ステムクランプ径 |
| 22.2 | 25.4 |
| 25.4 | 26.0 |
| 25.4 | 28.6 |
| 25.4 | 31.8 |
| 26.0 | 31.8 |
ハンドルクランプ部外径より
ハンドルステムのクランプ内径が大きいとき、その隙間を埋めるための2つ割りの円環状の詰め物部品。
ハンドルと滑りにくくするために、内側の軸方向に鋸歯状の複数の突起を設けた形もある。
市販のシムの寸法を右表に示す。同表のハンドルクランプ径はハンドルのクランプ部外径でシムの内径に対応する。
ステムクランプ径はハンドルステムのハンドルクランプ部の内径でシムの外径に対応する。シム長さは、44mmまたは48mmなど。
メーカーは、Gusset Bikes 、Moots 、Problem Solvers 、Wheels Manufacturing 、など。
ハンドリング (handling、bicycle handling)
(1) 自転車の操作性。例えば、フォークのトレイル、ホイールベース及びタイヤなどは操作性に影響を与える。
(2) 自転車を運転又は操作すること。例えば、ペダルの漕ぎ方、ブレーキの掛け方、変速の仕方、スタート方法、停止方法及びコーナリング方法など。
ハンガー (hanger)
- ポトムブラケット
昔の米国用語で、ポトムブラケット(ハンガー)のこと。 - ディレイラー
ディレイラーを取付ける部品であるディレイラーハンガーのこと。 - アウター
カンチブレーキ(カンティブレーキ)のアウターを固定するために使うケーブルハンガーのこと。 - 自転車
自転車を掛ける自転車掛け(バイシクルハンガー)のこと。
ハンガードロップ (hanger drop)
ハンガー下がり または BB下がり のこと。ハンガーはボトムブラケット(BB)のこと。
ハンガーラグ (hanger lug、bottom bracket lug)
ポトムブラケットシェル部の管継手(ラグ)。
下管(ダウンチューブ)、立管(シートチューブ)およびチェーンステイをロウ付けなどによって連結する継手。
炭素繊維強化樹脂管の継手としても使われることがある。
ハンガーは昔の米国用語で、ポトムブラケットのこと。ボトムブラケットラグ及びBBラグとも呼ばれる。
ハンガー下がり (hanger drop)

英国の用語で、前輪と後輪の軸心を結ぶ直線とハンガー(ボトムブラケット)芯の垂直距離。
ハンガー下がりはコーナリング(曲がり)において、ペダルが地面に接触するときの傾き角に影響する。ペダル接地角は25゜以上でなければならない(JIS D9301、一般用自転車)。
経験上、許容できる傾きなどから決める。オフロードを走るマウンテンバイクは、岩などがペダルに当たらないようハンガー下がりは小さくなっている。
タイヤ外径およびクランク長などが関係する。人体の寸法はクランク長などから間接的に影響する。米国ではボトムブラケット下がりと言う。
参考資料
「コーナリングの傾き」
半放射組 (half radial spoking)

後輪のホイールにおいて、右側(駆動側)は接線組そして左側は放射組とするスポークの組み方。
駆動のない左側は放射組の利点を持たせ、駆動トルクの働く右側はそのトルクに対応できるように接線組にしている。
放射組はスポークが短いので幾分軽くなる。
半放射組みのホイールは、ハーフラジアルホイールと呼ばれることがある。
半こま (半リンク、half link)

チェーンは内リンクおよび外リンクを一対(駒)として作られている。この一対を1こま(2リンク)とすると、その半分のこま(1リンク)。
チェーンのリンクの一端は内リンクの幅そして他端は外リンクの幅を持つ。ピン間のピッチは内リンクおよび外リンクと同じ。チェーンを1リンク分だけ増減するために使われる。
ディレイラーの付いた自転車にはチェーンの張り調整の機能があるので必要ないが、チェーンの張りの範囲の狭い単速の自転車(BMXバイクなど)に使われることがある。半リンクまたはオフセットリンクとも呼ばれる。
半こまだけを連結して作った半こまチェーンがある。
半こまチェーン (half link chain)
半こまだけを連結して作ったチェーン。チェーンの長さ調節が半こま(1ピッチ)単位でできる。ピッチは、一般のチェーンと同じ12.7 mm。
質量は一般のチェーンに比べて、やや大きくなる。
左写真の半こまチェーンは、軽量化のために中空ピンを使っている。
チェーンの長さ調節が行いやすいので単速であるBMXバイク及び内装変速機付きの自転車などに使われることがある。
メーカーは、KMC Chain Industrial 、Taya Chainなど。
反射足首バンド (reflective ankle band)

日没後に自動車の運転手に存在を知らせるために、足首に巻く反射材の付いた足首バンド。
ベルクロが付いている。
ペダル漕ぎによって動くために、固定の反射器より目立つ。
自動車の前照灯の光に反射して、120m後方から見える。電池とLEDで光るものもある。
メーカーは、キャットアイ 、Polaris Apparel 、Proviz 、など。
反射服 (reflective clothing)
光を反射してよく見える服。
反射テープ (reflective tape)

自動車などの前照灯の光を反射して光り、運転者に自転車の存在を知らせるテープ。
巻いたもの及び所定長さに切断したものがある。
色は白、黄および赤があるが、自動車のランプが白色光であるため、白がランプの光りをよく反射する。
ペダル、靴かかと及びリムなどの動く部品に付けるのが効果的。
前後輪のリムの内面のスポーク間に各6箇所ほど付けると、前方および後方に反射する。
反射タイヤ (reflective tire、reflective tire wall)

安全対策として、夜間に自動車の前照灯などの光によって、側面が環状に光る自転車タイヤ。
環状の反射帯の幅は9mmなど。
自分で光を出すホイールとしては、ホイールライトがある。
メーカーは、パナソニック ポリテクノロジー 、Kenda Tires 、Maxxis 、Specialized Bicycle Components 、Vittoria 、など。
反射器 (リフレクター、reflector)
| 名称 | 場所 | 色 |
| 前反射器 | フレーム前 | 無色 |
| 後反射器 | フレーム後 | 赤 |
| ペダル反射器 | ペダル前後 | 無色又は黄 |
| 前車輪反射器 | 前車輪 | 無色又は黄 |
| 後車輪反射器 | 後車輪 | 無色又は赤 |
概要
夜間、車のランプ光に反射して、車の運転手が視認できるように加工した、プラスチック製の安全用器具。
スポーク、ペダル(ペダル反射器)、後輪泥よけ及びシートスティなどに付けて、夜間に自転車の存在を知らしめる。後から来る車の運転手の視認距離を大きくする効果もある。取付位置に応じて形状が異なる。
後方から視認できる後反射器(リヤリフレクター)と横から視認できる横反射器(サイドリフレクター)に分類されることがある。
規則(日本)
道路交通法 施行規則 第9条4には、反射器材に関して次の規定がある。
1 夜間、後方100mの距離から、基準に適合する前照灯で照射したとき、その照射光を照射位置から容易に確認できるものであること。
2 反射光の色は、橙色又は赤色であること。
規則(米国)
CPSC 16CFR1512 に規定する反射器の色を右上表に示す。
同表において、車輪の反射器はスポーク反射器または、リムまたはタイヤの側面全周に付けた反射器とする。
メーカー

前照灯反射器
前照灯に付いている反射器がある。
ランプの光を反射させて、光を有効に前方に照射する。
半指手袋 (half finger glove)
概要

指の関節から先はない手袋。直射日光が手の甲に当たらないようにするための夏季のロードでの使用に向いている。
ハーフフィンガーグローブ(グラブ)又はショートフィンガー グローブ(グラブ)ともいう。
特殊仕様
(1) ベルクロテープ(マジックテープ)で腕に固定するものもある。
(2) 甲は通気性のメッシュにしたものもある。
(3) サイズは、S、M及びLなど。女性用もある。
(4) ハンドルと接触する部分にパッドを入れて、路面からの振動を吸収するようにしたものもある。
材質
薄い羊の革、合成皮革又は繊維など。
メーカー
オージーケーカブト 、パールイズミ 、モンベル 、Ana Nichoola 、A.P.G.srl(Giordana) 、Corinne Dennis Cycle Clothing 、De Marchi Sport 、Giro 、Sugoi 、など。
発泡ポリスチレン (expanded polystyrene)

発泡させたポリスチレン([C8H8]n)。
ポリスチレンはスチレン(C8H8)の重合体(ポリ)。
ポリスチレンビーズに高温蒸気を当ててポリスチレンを発泡させて作る。その発泡ビーズを型に入れて蒸気で加熱して融着させる。
ヘルメットの衝撃吸収材として使われる。一度、衝撃を受けると発泡ポリスチレン(EPS)は変形して回復しないので、ヘルメットは再使用できない。
発泡スチレン (expanded polystyrene)
発泡させたスチレン(C8H8)。発泡ポリスチレンともいう。ヘルメットの衝撃吸収材として使われる。一度、衝撃を受けると発泡スチレン(EPS)は変形して回復しないので、ヘルメットは再使用できない。 ポリスチレンビーズに高温蒸気を当ててポリスチレンを発泡させる。発泡ビーズを型に入れて蒸気で加熱して融着させる。
ハードアノダイズドリム (hard anodized rim)
主にアルミ合金リムにおいて、表面を硬い陽極酸化(ハードアノダイズ)処理したリム。冷却した酸溶液にリムを入れ電気分解の電流を大きくして厚い(一例は0.05mm)酸化アルミ皮膜を作る。リムの強度は変わらない。 酸の種類によって皮膜の色は変わる。硬いのでリムブレーキのリムブレーキパッドに対する耐摩耗性は向上する。厚い酸化皮膜はアルミ合金よりも熱伝導率が低いため断熱材となり、長距離の坂下りのブレーキ掛けで温度上昇したブレーキパッドからリムへの伝熱及びリムからの放熱を妨げ、パッド温度が上がってリムブレーキの利きが悪くなる。
ハードテール (hardtail)

マウンテンバイクのフレームの一種で後サスペンションの付いていないフレームの型式。
全てのマウンテンバイクは、当初はハードテイルであった。
フレームにサスペンションを付けた型式は、ソフトテールと言う。
ハードテールバイク (hardtail bike、hard tail bike)

サスペンションがフォークすなわち前輪のみに付いている自転車(主にマウンテンバイク)。後部(テール)は堅い(ハード)という意味。
後輪にもサスペンションが付いた形はソフトテールバイクまたはフルサスペンションバイクと呼ばれる。
ハードテールはソフトテールに比べ質量が小さく、効率が良くそして価格が安い。比較的平坦なオフロードに向いている。元々は、オートバイの用語。
ハードテールフレーム (hardtail frame)

マウンテンバイクのフレームの一種でサスペンションの付いていないフレーム。
材質はクロムモリブデン(CrMo)鋼、チタン合金及びステンレス鋼など。
メーカーは、Cotic 、Pipedream Cycles 、など。
破裂 (burst、blowout)

概要
タイヤのチューブの破裂の特徴は大きな破裂音がして、長手方向の切り欠きが出来ていること。
高圧のタイヤで起きやすい。バーストとも言う。
原因
破裂はタイヤの中で起こることは稀で、タイヤがリムから離れた時に起こることがある。離れた部分のチューブが外に膨らんで破裂する。
多くの場合、破裂後タイヤは元の状態に戻るので、タイヤの中で破裂としたと感じる。
チューブがビードとリムの間に挟まれた状態で空気を入れると破裂することがあるが、普通のタイヤの取り付け方をすればまず挟むことはない。
防止方法
チューブ交換後の破裂を防止するには、タイヤのリム近辺を押して適切にリムに装着されているか、かつタイヤのリムへのはまり具合が全周に渡って均一であるか確認する。または、空気を入れているときにタイヤがリムから部分的に離れようとしていないか点検する。
参考資料
「タイヤ」
クリンチャータイヤ
取付け手順
破裂圧力 (burst pressure)
タイヤのチューブが破裂する圧力。破裂圧力はタイヤ横に書かれた規定圧力の2~4倍の圧力であることが多い。リムと係わりがる。
高圧により膨れてタイヤがリムから外れたり、ビードが破損するとリムから外れ、チューブの支持がなくなった部分が破裂することがある。
針軸受 (needle bearing、needle roller bearing)

転動体として針(ニードル、細いローラー)を使う軸受。ニードルベアリングとも言う。
玉軸受に比べて軸受の外径を小さくできる利点がある。
玉軸受の玉は点接触であるのに対し針軸受の針は線接触のため、より大きな荷重を受けることができる。
一部に針軸受を使っているボトムブラケット、ペダルおよびヘッドセットがある。
張りプーリ (tension pulley)
後ディレイラーのプーリケージの下部に付いている、チェーンがたるまないように張りを与えるプーリ(滑車)。
チェーンが掛かるようプーリはスプロケット状となっている。
張りの力はケージ支点のねじりコイルばねで与えている。
ケージはチェーンに引かれて、ケージ支点を中心にして前後に動くことによりチェーンのたるみを取る。
下プーリとも言う。
歯数 (number of teeth)

スプロケットの歯の数。
歯数は歯(tooth)の頭文字である「t」を大文字にした「T」で表すことがある。
例えば、歯の数が12歯の場合は、12Tと表す。
また、丁(ちょう)で表すことがある。例えば、12丁の如く。右図のスプロケットの歯数は、12歯、12T及び12丁。
歯飛び (jumping、tooth jumping、chain skipping、chain skip)
チェーンのローラがスプロケットの歯と正しくかみ合わず、チェーンのローラが歯の上を滑って越えること。上り坂などでチェーンに大きな力がかかったときなどに起こりやすい。原因は、(1)チェーンのピンなどの磨耗によるチェーンの伸び、(2)スプロケットの歯の磨耗、(3)リンクが1箇所で硬くなっている、等。歯飛びによって、クランクのスプロケットからチェーンへの動力伝達またはチェーンから後輪スプロケットへの動力手伝達が出来なくなる。
参考資料
「チェーン」
はとめ (eyelet)
概要
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アルミ合金製リムのスポーク穴に入れて、穴の縁を補強するはとめ(鳩目)状(フランジの付いた円筒状)の金具。
両はとめ(ダブルアイレット)と対比させるために、片はとめ(シングルアイレット)と呼ばれることがある。片はとめが多い。
特徴
(1) スポークの張力によって、ニップルがスポーク穴を広げて通り抜けないようにニップルを受け止める。
(2) 走行中の衝撃等によるニップル座部のへこみを防止する効果もある。へこみはリム張力の減少をもたらす。
(3) スポーク張力をはとめ周囲のリムに分散する働きがある。
(4) 車輪組みなどでニップルを回すときの、滑らかな面となり均一なスポーク張力を得やすい。
(5) はとめを付けない場合は、スポークの穴部のリムの肉厚を厚くする必要がある。鋼製リムはニップルを支持する強度が大きいのではとめは必要ない。
材質
ステンレス鋼又はニッケルメッキ又はクロムメッキした黄銅など。
発電機 (dynamo、generator、electrical generator)
概要

回転力などの機械力を電力に変換する装置。走行速度によって、発電電力が変わる。
電気エネルギーをキャパシターに蓄えておき、交差点などで自転車走行停止時も数分間点滅するものがある。
種類
ローラ発電機
ローラ発電機発電機は、ローラをタイヤ側面に当てて、タイヤの回転によってローラを回して発電する。走行速度が同じなら、車輪径が異なっても発電機回転数は変らない。![]()
ハブ発電機
ハブ発電機は、前輪ハブの中に組み込んで、ハブの回転によって発電する。走行速度が同じでも、車輪径が異なると発電機回転数は変る。
スポーク磁石発電機
スポーク磁石発電機は、スポークに複数の磁石を取り付け、車輪の回転で磁石がコイルの入った発電機の前を通過することによって発電する。
参考資料
「発電機」
歯付ベルト (toothed belt、synchronous belt、timing belt)
概要
平ベルトの内側に特殊台形の歯の付いたベルト。歯付プーリと組み合わせてベルト駆動するために使う。
ピッチ
| 記号 | XL | L | H | XH | XXH |
| ピッチ[mm] | 5.080 | 9.525 | 12.700 | 22.225 | 31.750 |
ベルト駆動自転車に使われる歯付ベルトの歯のピッチは
8~13mm程度。右表に一般の歯付ベルトのピッチの規格を示す。
Gates の歯付ベルトの歯のピッチは11mm。
特徴
注油が必要ないので保守の手間がかからない。
伝動効率は潤滑の良好なチェーンとほぼ等しい。チェーンより軽い。
チェーンのように伸びによる寿命がないので、寿命はチェーンより長い。
材質
ポリウレタンゴムまたはネオプレンゴムなど。
動力伝達の多くは中に埋めたアラミド繊維などのコードで行う。
規格
「JIS K6372 一般歯付ベルト」、「JIS B1857-1 一般用円弧歯形歯付ベルト伝動-第1部:ベルト」及び
「JIS B1857-2 一般用円弧歯形歯付ベルト伝動-第2部:プーリ」。
ベルトライン
チェーンのチェーンラインに対応するベルトラインがある。
メーカー
ゲイツ・ユニッタ・アジア 、椿本チエイン 、バンドー化学 、三ツ星ベルト 、ContiTech 、Gates 、など。
歯付プーリー (toothed pulley、synchronous pulley、timing pulley)

円筒の外周に台形の歯がベルトの歯と同じピッチで付いたプーリー。
離れた2個の歯付プーリー間に無端の歯付ベルトを掛け、一方の歯付プーリー軸
(クランク軸)より他方の歯付プーリー軸(後輪ハブ軸)へ動力を伝達するベルト駆動に使う。
ベルトが外れないよう、フランジが付いている。
チェーンに対するスプロケットに対応する。
クランク用はスパイダーにスプロケットボルトで固定する。
ハブ用はフリーハブボディに取り付ける。フリーホイールの付いた歯付プーリーがある。
クランクの歯付プーリーとハブの歯付プーリーは、ベルトラインを合わせる。
ギア比の計算式はスプロケットと同じ。
メーカーは、Gates 、Phil Wood 、など。
はずみ車 (フライホイール、flywheel)
概要
回転数を一定に保つための回転体。はずみ車は回転エネルギーを蓄えることができる。
用途
トレーナー および スピンバイク などに使われる。
はずみ車がないと、ペダルの押下げ行程ではローラーは正常に回るが、
上死点及び下死点ではあまり力は加わらないのでペダル従ってローラーは回転が低下する。はずみ車があると、押下げ行程で弾み車に蓄えられた回転エネルギーは回転の低下する上死点及び下死点では放出されるので、ペダルは実地走行のときのように均一に回転する。
能力
はずみ車の能力は、慣性モーメントI =(1/8)mD2 で決まる。ここに、mは弾み車の質量そしてDは外径。
はずみ車の密度をρそして幅をBとすると、質量m =(π/4)ρBD2 であるから、
慣性モーメント I =(π/32)BD4 となる。
質量が同じ場合は、外径の2乗に比例して回転を一定に保つ能力は大きくなる。
幅が同じ場合は、外径の4乗に比例して、回転を一定に保つ能力は大きくなる。
HEリム (hooked edge rim、kook edged rim、hook edge rim)
リム内側の両リムフランジ端円周に引っかかり(フック)を設けたリム。この突起で膨らんだクリンチャータイヤのビードを引っ掛けて保持し、タイヤの離脱を防止すると同時にリムとタイヤの同芯性を確保する。リム端を厚くして、リムとしての強度およびリムブレーキに対する強度を上げる意図もある。
クリンチャーリムとも呼ばれる。マウンテンバイクの車輪のリムを呼ぶことがある。1970年代に出現するまでは、フックのない平リムが使われていた。
HEタイヤ (hooked edge tire、hook edged tire)
HEリムの両フランジ内端の引っかかり(突起)でタイヤビードを保持するタイヤ。元々はマウンテンバイクの幅広のタイヤを膨らませたとき、リムから外れないよう設計されたもの。WOタイヤの幅は分数で表示する(例えば26 x 1 3/8)のに対し、HEタイヤは小数点で表示する(例えば26 x 1.75)。数値上、同じであってもビード径が異なるため互換性は無い。
ヘッドアップディスプレイ (HUD、head-up display)

概要
普通の視野にデータを見せる表示器。
頭を下げてデータを見なくとも頭を上げた(ヘッドアップ)普通の状態で見られるという意味。
頭文字からHUDとも言う。右図はサングラスなどに装着したHUD。
右目で見る片が多い。道路を見る視線の下でHUDを見る形が多い。
スマートグラス(眼鏡)とも言う。
仕様
(1) サイクルコンピュータのデータを無線で受けて表示する形がある。
(2) 後方ビデオカメラの映像を無線で受けて表示する形がある。
(3) スピーカー又はイヤホンの付いた形がある。
(4) データはANT+の無線で受ける形が多い。
法規制
英国運輸省は、交通安全のために使用を規制しようとしている。
メーカー
Recon Instruments 、Vuzix 、4iiii Innovations 、など。
ヘッド角 (ヘッドアングル、head angle、head tube angle)
定義

頭管(ヘッドチューブ)中心線が路面(水平線)となす角度(右図)。キャスター角と等しい。頭管角ともいう。頭管が垂直線となす角度はレイク角と言う。
実例
ロードバイクは71°~76°、マウンテンバイクは67°~74°そしてトライアスロンバイクは75°~79°。
地面の突起の大きいオフロードを走るマウンテンバイクは、小さいヘッド角を必要とする。
ヘッド角の影響
ヘッド角はトレイル、フロントセンター、ホイールベース及びつま先接触に影響する。
ホイールベースは、ヘッド角が大きく(きつく)なると短くなり、小さく(緩やかに)なると長くなる。
ヘッド角を小さくすると前輪が前方に移動するので、つま先接触を回避できる。
ヘッド角と衝撃
ヘッド角を73°~75°にすると、路面からくる衝撃荷重の向きは操縦管の軸方向となる。従って、クラウンにおいてフォークブレードに働く曲げ応力は最小となる。
ヘッド角が72°より小さいと疲労でフォークは前方に折れ、75°より大きいと後方に折れる傾向がある。
シート角との関係
シート角(立管角)とヘッド角の関係を右上図に示す。グラフの縦軸にヘッド角そして横軸にシート角を取って、各社の寸法図のデータを打点したもの。
ヘッド角はシート角とほぼ等しいが、シート角より6°ほど小さいものもある。斜めの直線はシート角Sとヘッド角Hの具体的な関係を示す。
例えば、緑色の斜め線H=Sの上にある点はヘッド角がシート角と等しい自転車であることを示す。
また、H=S-3の斜め線の上にある点は、ヘッド角Hがシート角Sより3°小さいことを示す。
歴史
ヘッド角の起源は、路面の凹凸などからくる衝撃を緩和しようとしてフォークを傾けるために頭管を傾けたもの。
参考資料
「フォーク及びトレイル」
ヘッドカップリムーバー (head cup remover)
頭管からヘッドセットのカップを取り出す工具であるカップリムーバーと同じ。
ヘッドランプ (head lamp)

頭(ヘッド)に装着し前方を照らすランプ。
ランプはLEDなどが使われる。
明るさは80~200ルーメン。
質量は100~300g。
ヘルメットに付けるランプは、ヘルメットライト という。
メーカーは、Black Diamond Equipment 、Fenix Tactical 、Princeton Tec 、Silva 、など。
ヘッドライト (head light、bike lamp)

- 自転車
前照灯 のこと。 - 身体
ヘルメットまたは頭帯に付けて、頭(ヘッド)に装着し前方を照らすランプ。
ヘルメットに付けるものは、ヘルメットライト とも呼ばれる。
メーカーは、Dorcy 、Gemini Lights 、Lupine Lighting Systems 、Silva 、など。
ヘッドラグ (head lug)
頭管(ヘッドチューブ)の上下に付いている管継手(ラグ)。頭管上ラグ(A)は頭管と上管(トップチューブ)を連結し、頭管下ラグ(B)は頭管と下管(ダウンチューブ)を連結してフレームの前三角を作る。ラグの形状はメーカーによって各種ある。
ヘッド長 (head length、head tube length)
ヘッドパーツ (head parts)
ヘッドセットまたはヘッド小物のこと。欧米ではヘッドセットという用語が使われる。
ヘッドパイプ (head tube)
頭管に対するJIS用語。フレームの先端にあって、操縦管が差し込まれている、長さ100~230mm程の短いパイプでフレームの一部。
上下に玉軸受け(ヘッドセット)が付いている。ヘッドチューブとも言う。
頭管長によって、上下の軸受の間隔が決まる。軸受間隔が短いと、軸受に無理な力が働く。また、軸受の同一磨耗に対し、フォークの振れが大きくなる。
ヘッド下ラグ (bottom head lug)
頭管下ラグ。フレームの頭管(ヘッドチューブ)の下部に付いていて、頭管を下管(ダウンチューブ)と連結する管継手(ラグ)。
ヘッドスパナ (head spanner)
ねじ付きヘッドセットのヘッド部の分解組み立てに使う、口の開きが32mmのスパナ。
例外として、輸入自転車の中には、35mm、36mm、38mm、または40mmのヘッドスパナを必要とするものがある。ヘッドセットスパナまたはヘッドセットレンチとも呼ばれる。
ヘッドチューブ (head tube)
頭管のこと。JIS用語はヘッドパイプ。
ヘッドチューブアングル (head tube angle、head angle)
ヘッドチューブ角 (head tube angle、head angle)

頭管角のこと。ヘッド角またはキャスター角とも言う。頭管(ヘッドチューブ)の中心線が水平となす角度。
ロードバイクは71°~76°そしてマウンテンバイクは67°~74°。路面の突起の大きいオフロードを走るマウンテンはバイクは、小さいヘッド角を必要とする。
ヘッド角はトレイルに影響する。ヘッド角をゆるやかにすると、前輪が前に出るためホイールベースは長くなり、つま先すき間も大きくなる。
ヘッド角の起源は、路面の凹凸などからくる衝撃を緩和しようとしてフォークを傾けるために頭管を傾けたもの。
参考資料
「フォーク及びトレイル」
ヘッドチューブリーマー (head tube reamer)
ヘッドセット取付のために、頭管(ヘッドチューブ)を加工する工具。頭管フェーシングセットと同じ。
ヘッド上ラグ (top head lug)
頭管上ラグ。フレームの頭管(ヘッドチューブ)の上部に付いていて、頭管を上管(トップチューブ)と連結する管継手(ラグ)。
ヘッドユニット (head unit)
ハンドル又はハンドルステムに取付ける、サイクルコンピュータ及び動力計などの表示器。
参考資料
「サイクルコンピューター」 、「動力計」
ヘッドユニットカバー (head unit cover)
サイクルコンピューターの表示器(ヘッドユニット)の色及び模様を変えるためにに被せるカバー。
特定のメーカーのサイクルコンピューターにしか取付できないので汎用性はない。
メーカーは、Acumen(Vetta)。
ヘッドウォーマー (head warmer)
頭および耳を保温するために、ヘルメットの下などにかぶる帽子。
あご紐の付いたものもある。
材質はナイロン、ポリエステル、羊毛またはそれらの混紡など。
人体の放熱の内、約25%は頭部からの放熱となる。
ヘッドバッジ (headbadge、head badge)

フレームの頭管(ヘッドチューブ)の前方に付ける金属製の飾り。
頭管にはリベットで取付けるための穴を開けておくことが多い。材質は加工しやすいアルミ、銅または銀など。
ブランド(商標)を示すために、独自のデザインのヘッドバッジを付けている自転車メーカーもある。
デザインを示すとそれに合わせて作る業者もある。
日曜大工として自分で作って付ける人もいる。





1976年から現在まで、デザインを9種類(上図)も変えてきた自転車メーカー(Trek)がある。
デザインによって生産年代がわかる。例えば、1997~2002年製の如く。
自転車事業の125周年を祝って、新しいロゴのバッジを限定版の自転車に付けたメーカー(Raleigh)がある。
メーカーは、Revolution Cycle Jewelry 、など。
ヘッドバンド (headband)

冬に防寒のために頭に付けるバンド。
または、頭(ヘッド)に巻く汗吸水性の帯である汗バンドと同じ。
着用してヘルメットを被ることもできる。
耳の防寒のために耳も覆う形がある。を付けた形がある。
材質はポリエステル繊維など。ポリウレタンコーティングをした形もある。
メーカーは、Assos 、Bicycle Line 、Galibier 、Le Col 、Pactimo 、Switchback 、W. L. Gore & Associates 、など。
ヘッドギア(headgear、protective headgear)
頭部の衝撃および傷害を防ぐため及び防寒のための首から上のかぶり物(防具)。工事用のヘルメットのような硬いものおよびボクシングの防具のような軟らかいものがある。自転車用ヘルメットも一種のヘッドギア。
ヘルメットは衝撃を吸収するために、発泡ポリスチレン(EPS)が入っている。一度、衝撃を受けるとEPSは変形して回復しないので、再使用できない。
次の着衣もヘッドギアの一種。バラクラバ 、ネックウォーマー及び ゴーグル など。
ヘッド小物 (headset)
フォークの操縦管用の上下玉軸受。ヘッドセットとも呼ばれる。頭管(ヘッドチューブ)の上下に固定する。ねじ付きヘッド小物(左写真)およびねじ無しヘッド小物(右写真)がある。
一般の軸受と同じく、上下とも内輪(玉押し)、外輪(わん)、玉および保持器などで構成されている。写真は上下の軸受を重ねてある。
参考資料
「ヘッドセット」
ヘッドフォン (headphone)

ラジオ・ステレオなどを聞く時に用いる両耳をおおう形の小型のスピーカー。
ヘッドホンとも言う。
携帯ラジオなどと接続するためのプラグ及びコードが付いている。
ブルートゥースで信号を受ける形がある。
メーカーは、Denon 、AfterShokz 、など。
ヘッドレスト (headrest)

頭支え。
リカンベントにおいて、首が楽になるよう背もたれの上部にある頭を支える部分。
頭支えが無い形、固定式および着脱式がある。
ヘルメッと頭支えが干渉する場合は、ヘルメットの後部形状が丸い形を選定する必要がある。
背もたれ角が大きいと、頭支えを必要としない。
ヘッドセット (headset)

概要
ヘッドチューブ(頭管)に付くセット(部品一式)という意味。
ヘッド小物とも言う。
フレームの頭管(ヘッドチューブ)の上下に付いている。
フォーク操縦管用の玉軸受が組み込まれている。

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この軸受によって、ハンドルを軽く回すことができる。
種類
伝統的なねじ付きヘッドセット及び比較的歴史の浅い
ねじ無しヘッドセットがある。
その違いは、操縦管のねじの有無。
テーパーヘッドチューブに使うテーパーヘッドセットがある。
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点検
- 前輪にブレーキをかけた状態でハンドルを前後に動かし、がたつきがないか調べる。
- 上管(トップチューブ)を持って前輪を路面より上げハンドルをゆっくり回し、滑らかに回るか調べる。 ごく稀に圧こんにより滑らかに回らないことがある。
材質
本体はアルミ合金を鍛造後、機械加工して作ることが多い。
セラミック軸受を使った形もある。
リコール
(1) M2Racerは2004~2006年に販売したヘッドセットが操縦管をこすり、フォークとの結合を弱める可能性があるとして約150個をリコールした。
(2) Diamondback Bicyclesが中国のUniversal Cycleから輸入し、2012年に販売したロードバイクのヘッドセットの欠陥により、操縦管が制御不良となる可能性があるとして約40台をリコールした。
メーカー
シマノ 、ヨシガイ 、八田製作所 、Acros Sport 、Aerozine 、American Classic 、BBB 、Blackspire 、Brunn Bike Parts 、Campagnolo 、Cane Creek Cycling Components 、
Chris King 、Chiih Chinn Industry 、Da Bomb 、Eastern Bikes 、Element Technic 、Fac Michelin 、FireEye Bikes、First Bicycle Components 、
Full Speed Ahead (FSA) 、Hope Technology 、Interloc Racing Design 、Jinn Yeh Industrial 、KCNC 、Ken Chang Ind. 、Kore 、Leaf Cycles 、Loaded Precision 、Marwi 、Nuke Proof 、Octane One 、PRO 、Pro-Lite 、Race Face Performance Products 、Real World Cycling 、Ritchey Design 、Specialites 、Stronglight 、Superstar Components 、Syncros 、
Tange Seiki 、Tiso 、Token Products 、Tr!ckstuff 、VP Components 、WOOdman 、WTB など。
参考資料
「ヘッドセット」
ヘッドセットベアリング (headset bearing)

ヘッドセットキャップ (headset cap)
ヘッドセットプレス (headset press、bearing cup press)
概要フレームの頭管に、ヘッドセットの上下のカップを圧入するための工具。
適用サイズ
1" 、1-1/8" 、1-1/4"および1.5" のカップが圧入できる。
操作
圧入操作は次のように行う。位置決めレバーを押して下板を外す。圧入する上カップをフレームの頭管の上に置く。上カップ案内を付けた六角軸(又は丸軸)を上から差し込む。
下カップ案内を下板の上に置き、圧入する下カップをその案内に入れる。案内と下カップを下から六角軸(又は丸軸)に入れ最も上の位置決め溝まで持っていき、位置レバーを離すとそこで位置決めされる。
手でハンドルを回して圧入する。手で回らなければ、何らかの問題がある。なお、カートリッジ軸受が付いているカップには、カップ案内を使わず、直接に上板および下板で押す。
メーカー
Park Tool 、Unior 、など。
ヘッドセットスペーサー (headset spacer)



概要
ねじ無しヘッドセットとハンドルステムの間の操縦管(ステアラー)に入れて、ステム高さ(従ってハンドル高さ)を設定する円筒状の部品(図3)。
ステムスペーサーとも言う。
高さを低くする場合は、スペーサーを外せば低くなる。その際、操縦管をスペーサー長だけ切断して短くする。
ただし、取外したスペーサーをステムの上にはめると切断する必要はない(図4)。円錐形のスペーサーもある。
内径
内径は操縦管の外径に対応して、25.4mm(1")、28.6mm(1-1/8")および31.8mm(1-1/4")。
高さ
長さ(高さ)はメーカーによって異なり、3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、10mm、12mm、15mm、20mm、25mmおよび30mm。
例えば、5mm、10mmおよび15mmの3種類を組み合わせると、5mmから30mmまで5mmおきの長さ(高さ)にできる。
高さを調節できるアジャスタブルヘッドセットスペーサーがある。
色
アルミ合金製は陽極酸化により着色している。各種の色に着色したポリカーボネイト製がある。
材質
材質はアルミ合金、炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)、チタン合金及びポリカーボネイトなど。
質量
一例は、0.5g/mm高さ。例えば、高さ10mmなら、0.5g/mm x 10mm = 5g。
メーカー
Forza 、Full Speed Ahead 、Hostettler(ixs) 、Ken Chang Ind. 、Kore 、Loaded Precision 、Middleburn Cycle Components 、Nukeproof 、Point One Racing 、PZ racing 、Stronglight 、Van Nicholas Bicycles 、
Wheels Manufacturing 、Woodman Components 、など。
ヘッドセットスパナ (headset spanner)
ヘッドセットレンチと同じ。
ヘッドセットレンチ (headset wrench)
ねじ付きヘッドセットのロックナット(固定ナット)を回すレンチ。片口と両口がある。両口の口寸法は30/32mm、32/36mmおよび36/40mmがある。
フォークの操縦管の外径に応じて寸法は異なる。32mmは1(25.4mm)用、36mmは1-1/8(28.58mm)用そして40mmは1-1/4(31.75mm)用。
30mmはSchwinnの昔のヘッドセット用。ヘッドセットスパナとも呼ばれる。
ヘッドウエア (headwear)
帽子または頭をおおうもの。例えば、ヘルメット 、フルフェースヘルメット 、スカルキャップ及びバラクラバ など。
蛇噛み (snake bite、snake bites)

パンクの一形態。タイヤのチューブが、横断歩道の段差やオフロードの岩又は倒木などにより、リム両端に強く押し付けられてできる小さな2つの穴(パンク)。
蛇が2つの牙で噛んだような感じになることから名づけられている。タイヤ圧力が十分でなく、タイヤが柔らかいと起こす可能性がある。
後輪は前輪より荷重が大きいので、後輪タイヤが起こしやすい。
スネークバイトまたはリム打ちとも言う。チューブラータイヤ(丸タイヤ)はそのリムの構造上、蛇噛みを起こしにくい。
ヒールカップ (heel cup)

靴のかかと。足のかかとの靴からの持ち上がり防止およびペダルに加える後方引きの力の受け止めの機能がある。足のおよびアキレス腱を保護する働きもある。
その他、次のような機能を持たせたものもある。
(1)換気孔を設けて換気できるようにしたもの。(2)シリコーンなどの緩衝材を入れて、衝撃を緩和できるようにしたもの。(3)靴底と一体成形して、剛性を持たせるようにしたもの。(4)後からヒールカップを入れられるようにしたもの。
ヒールループ (heel loop)
かかと環。靴の後部(かかと部)に付ける環状の帯。形状、大きさ、向き及び取付位置はメーカーによって各種ある。
速やかに靴を着脱する必要のあるトライアスロン用の靴(トライアスロンシューズ)に使われる。
平均速度 (average speed)
走行した距離をかかった時間で割ると平均速度となる。走行速度は次のような要因で変わる。自転車の種類、走行距離、坂及び信号の有無など。
ツール・ド・フランスでの競技車の平均速度は50km/h強。平均速度は巡航速度(経済速度)と異なる。
平行四辺形 (parallelogram、parallelogram linkage)

定義
2組の対辺が互いに平行な四辺形は平行四辺形と言う。角(かど)の角度をどのような角度にしても、対辺は常に平行であるという特徴がある。なお、電車のパンタグラフは、下に押し下げると対辺が平行でなくなるので、平行四辺形とは言えない。
応用
カンパニョーロはこの原理を平行四辺形のリンク機構にして、ディレイラーに応用した。
1949年に後ディレイラーのプーリの平行移動に、そして1960年に前ディレイラーの前ディレイラーケージの平行移動に応用し、現在も各社で使われている(割り箸と画鋲で平行四辺形リンク機構の模型を作ると、その動きが分かる)。
後ディレイラー
右上写真の後ディレイラーの場合は、軸(ピボット)A、B、CおよびDを結ぶ直線が平行四辺形となっている。
軸CおよびDの位置はフレームに対しては固定側となっており動かない。
軸AおよびBは、軸CおよびDを支点としてスプロケットに平行移動する。平行四辺形に強度をもたせるため、箱のように厚みのある構造(ワイドリンク)となっている。
平行四辺形の対角線上の軸BとDを結んでコイルばねが付いており、ロープ(ケーブル)の引っ張り力に対抗して平行四辺形の形状を保持している
(言い換えれば、プーリの左右方向の位置を決めている)。軸A~Dに注油することが望ましい。
具体的には、リンクBC部より内側に出た突起にはロープの一端が固定されており、ロープを引くとリンクABに付いたケージおよびプーリは大スプロケットの方へ平行移動する。
ロープを緩めると、ねじりコイルばねの力でプーリは小スプロケットの方へ平行移動する。
Vブレーキ
Vブレーキの上位機種は平行四辺形のリンク機構を使って、ブレーキシューがリムに対して平行に動くようにしている(パラレルリンク)。
サスペンション
サスペンションステムおよびサスペンションサドル支柱の中には平行四辺形機構を使ったものがある。
ヘルメット (helmet)
主に衝突の衝撃から頭を保護するために着用する帽子。日本人と欧米人の頭の形状は少し異なる他、個人差もあるので着用して確認する。
ヘルメットバッグ (helmet bag)

ヘルメットを持ち運ぶための柔らかいバッグ。バッグ内面はフリースなどで内張りしたものが多い。
手袋などを入れられるようにしたものもある。
バックパックの如く背負えるよう肩掛けひもを付けた形もある。
ロードヘルメット用、タイムトライアルヘルメット用およびオフロードで使うフルフェースヘルメット用がある。
メーカーは、EVOC Sports 、HardnutZ 、Skinz Protective Gear 、など。
ヘルメット尾灯 (helmet rear light、helmet tail light )

ヘルメットに付ける尾灯。
夜間などに後方の自動車などに存在を知らせる。
ヘルメットライトと一体になった尾灯がある。
尾灯がヘルメットと一体になった形がある。
前方を照らすヘルメットライトがある。
ヘルメット帽子 (helmet hat)
ヘルメットに被せる帽子であり、ヘルメットハットと同じ。
ヘルメットカメラ (helmet camera、helmet cam)

概要
ヘルメットに取付ける
ビデオカメラ。
取付
ヘルメットの横または上に取り付ける。バンドで取付ける形及びバンド又は専用のマウントで
ヘルメットの通気孔に取付ける形などがある。




仕様
(1) 防水形もある。
(2) 透明の防水ケースが付属している形がある。
(3) HDカメラもある。
(4) 32MBなどのメモリーを内蔵したもの及びSDカードを装着できるものなどがある。

(5) マイクロフォンが付いている形もある。
(6) GPS受信器を搭載し撮影映像と連動させたカメラもある。
(7) スローモーションで見ることができる形がある。
(8) 上下方向の撮影角度が調節できる形がある。
(9) カメラマウントの付いたヘルメットがある。
質量
30~90g。
メーカー
キャットアイ 、ソニー 、Contour 、Drift Innovation 、GoPro 、NEXX 、Oregon Scientific 、
Stable Imaging Solutions 、Swann 、Tachyon 、Twenty20 、
World Wide Licenses 、など。
ヘルメットキャップ (helmet cap、under helmet cap)

ヘルメット帽子のこと。冬の防寒などのためにヘルメットの下にかぶる帽子。
通気孔より流入する冷気によって頭が冷やされるのを緩和する。
ヘルメット下帽子(アンダーヘルメットキャップ)ともいう。
メーカーは、45Nrth 、GripGrab 、W. L. Gore & Associates 、Mavic 、など。
ヘルメットケース (helmet case)

ヘルメットを持ち運ぶための硬いケース。
提げるための紐が付いている。ジッパーで開閉する。
ロードヘルメット用、タイムトライアルヘルメット用およびオフロードで使うフルフェースヘルメット用がある。
ヘルメットメーカーが自社のヘルメットにぴったりと合うケースを作っていることが多い。
ヘルメットカバー (helmet cover)

- おおい
防雨または防寒などのためにヘルメットに被せる薄いおおい。弾性紐でカバーを絞って装着する。
あご帯の付いたものもある。 防水・通気性の繊維で作られている。交通安全上は目立つ色が望ましい。
メーカーは、パールイズミ 、Jandd Mountaineering 、J & G Cyclewear 、Polaris Apparel 、
Profile Design 、Sugoi 、Uvex Sports 、Vaude Sport 、など。

- 帽子
美観のために、半球形のヘルメットの上にかぶりヘルメットを見えなくする帽子。 ヘルメットハットとも言う。
メーカーは、Yakkay 、など。
ヘルメットカバー (helmet cover)

一般の帽子(ハット)のように見せるために、
半球状のヘルメットに被せるカバー(帽子)。
ヘルメットハッとも言う。
メーカーは、CrazeeHeads 、Mental 、Yakkay 、など。
ヘルメットハット (helmet hat)

概要
一般の帽子(ハット)のように見せるために、半球状のヘルメット(アーバンヘルメット)に被せるカバー(帽子)。
男性用及び女性用がある。ヘルメットカバーとも言う。ストラップに付ける耳ウォーマー(赤矢印)もある。
メーカー
CrazeeHeads 、Mental 、RockiNoggins 、Yakkay 、など。

ヘルメットライト (helmet light)
概要
ヘルメットに装着する前照灯。視認されるために、後及び横へも光を出すものもある。ヘルメットの後に付ける尾灯もある。

特徴
自転車に付ける前照灯よりも、取付け位置は高くなる。顔を向けた方向を照らす。
仕様
ランプはLEDが主流となっている。フラッシング(点滅)機能の付いたものもある。位置を上下に調節できる形もある。
後ろから来る自動車に存在を知らせるために照明ではない赤色のLEDランプ2個をベルクロで後方に取り付ける形がある。
前照灯及び尾灯を、それぞれ3個のLEDランプで構成している形がある。ヘルメットの頂部に取付ける。
取付
通気孔を使って定する形が多い。ヘルメットに前照灯用の台(マウント)を取付け、自転車の前照灯をヘルメットライトとして使う形もある。
用途
見る方向に光が行くので、オフロードでの使用に向いている。自転車の前照灯(ヘッドライト)と併用することもある。
通勤又は旅行の途中で夜間に修理するときに使われることもある。
電源
蓄電池又は乾電池は内臓しているもの及び電池パックと配線でつなぐものがある。
電池パックはヘルメットに付けるもの及び自転車または身体に付けるものがある。USBプラグで充電するものもある。
明るさ
200~2600 lm(ルーメン)。明るさを高、中及び低と切り替えできる形がある。10個のライトを並べて6000 lmとした形がある。
質量
ランプの質量は55~90gそしてバッテリーを含むシステムの質量は130~500g。軽いことが望ましい。
メーカー
CygoLite 、DStar LED 、DiNotte Lighting 、Fenix Torch 、Gemini Lights 、Gloworm Performance Products 、Illuminated Cycling 、Jet Lites 、Light & Motion 、Lupine 、NiteRider 、Princeton Tec 、Twowheelcool 、Trail Led 、Troutelights 、Ulitmate Sports Engineering 、Uvex Sports 、など。
ヘルメットライナー (helmet liner)

ヘルメットの下に着用するキャップ。
ライナーは裏地のこと。
額などの汗を吸収・放散して目に入らないようにする。
冬の防寒に使われることもある。
ヘルメットミラー (helmet mirror、helmet mounted mirror、helmet mounted rear view mirror)

概要
ヘルメットに付けて後方を見る鏡(ミラー)。
ハンドルに付けるバックミラー のように、身体が邪魔になって後ろの一部が見えないということはない。
前方と後方を同時に見ることも可能。片目で見ることとなる。バックミラーより視野が広い。
取付位置
左側通行の日本はヘルメットの右側に付けるが、右側通行の国は左側に付ける。

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左右のどちらにも付けることができる。
鏡の向きは変えることができる。鏡の支持棒を曲げられるものもある。
材質
鏡の材質は鏡めっきをしたABS樹脂が多い。
質量
17~25g。
メーカー
Bicycle Safety 、Blackburn 、Cycle Aware 、Zéfal など。
ヘルメットスピーカー (helmet speaker)
ヘルメットに装着するスピーカー。
ヘルメットストラップ (helmet strap)

ヘルメットを頭に固定するためのひも(ストラップ)。
前ストラップ、後ろストラップ及びあごストラップで構成している。
張りを調節するためにバックルなどが付いている。
ヘルメット安全ストラップ及びあごひもとも言う。
ヘルメット通気 (helmet ventilation)

運動によって、人の頭は多くの熱と湿気を放出するので、
自転車のヘルメットは通気孔を設けて通気(換気)することにより、頭の冷却と湿気の排出をするようになっている。
冬においても湿気の排出は必要。
通気のためには、前方および後方の通気孔が必要。
通気の良いヘルメットは、素頭よりも冷却効果が大きい。
通気孔の数は10~25穴。
扁平スポーク (flat spoke、bladed spoke)
中間に平坦部があるスポーク。ブレードスポークおよびエアロスポークと同じ。
偏心 (eccentric)
2つの円形部品の中心軸線が一致しいてないこと。例えば、偏心ハブはハブ軸中心線とハブをフレームの爪に固定する軸の中心線を一致させず偏らせている。
偏心ボトムブラケットは、その芯とボトムブラケットを取付ける穴の芯が一致していない。いずれも軸芯を回転させることにより、チェーンの張りが調整できる。
偏心ボトムブラケット (eccentric bottom bracket、EBB)
ボトムブラケットシェルの芯に対してボトムブラケットを取付ける穴が偏心しているボトムブラケット。
ボトムブラケットを回転させることにより、クランク軸芯が動くので、チェーン又は歯付ベルトの張りを調整できる。
内装変速機または後輪ディスクブレーキを装備した自転車、単速車およびタンデムに使われることがある。
左端写真の形はシェルの中でねじで広げて固定する。中央写真の形はシェルをボルトで締め付けて固定する。
メーカーは、Bushnell 、Niner Bikes 、Phil Wood 、Problem Solvers 、Tr!ckstuff 、 など。
偏心ハブ (eccentric hub)

ハブ芯とハブをフレームの爪に取付ける軸の芯をずらしている(偏心させている)ハブ。
軸心を回転させることによって、ハブの芯位置が変わりチェーンの張り調整ができる。
垂直つめの付いた単速の自転車に使われる。
メーカーは、White Industries 、など。
変速バナナ (cable guide)
変速機のロープ(ケーブル)をバナナ状に案内するエルボ管の和名の俗称。変速の機能はなく、変速機に付けるバナナの意味。
曲がり角度は、約45°。STIレバーに付けて、ハンドルバッグ取付の空間を確保するために使われることもある。
なお、ブレーキロープ(ケーブル)の向きを変えるエルボ管はブレーキバナナまたはヌードルと呼ばれる。
変速レバー (shift lever)
シフターに付いていて、変速機を遠隔操作してギア比を変えるためのレバー。シフトレバー とも言う。
変速ワイヤー (derailer cable、derailleur cable)
ディレイラーケーブルまたはディレイラーロープのこと。ワイヤー(針金)とロープは異なる。
変速機 (derailleur、internal gear)
ある速度で回転している軸から他の軸へ回転を伝えるとき、その回転速度の比率を変える装置。外装変速機及び内装変速機 がある。 無段変速機もある。
ヘックスレンチ (hex wrench、hexagon wrench、hexagonal wrench)
ヘキサゴン(六角形)レンチの略語。六角レンチのこと。
ヘキサゴンレンチ (hexagonal wrench、hexagon wrench)
六角レンチ のこと。
HGチェーン (Hyper gride chain)
HGスプロケット用のチェーン。1991年に導入されたが1995年にIGスプロケットに対応するIGチェーンに置き換わった。 現在のHGチェーンは昔のものと異なっている。いずれも変速時にスプロケットの歯に入りやすいよう内リンク板が面取りされている。
HGスプロケット (Hyper gride sprocket)
変速時に、チェーンが後輪スプロケット(カセットスプロケット)の歯を通る点を設定し、歯先形状を決めたもの。 歯先形状は1つ1つ違う。変速時にトルクのかかった状況でも、スムーズに変速できる。HGスプロケットに合わせて設計した専用のHGチェーンがあるが、使用段数によって幅が違う。
HGV (heavy goods vehicle)
大型トラックなどの重量物運搬車。乗用車に比べて自転車との事故率が大きい。
撥水加工 (water repellent)

シリコン樹脂 、フッ素樹脂などを用い、繊維を疎水性にすることにより水をはじく性質をもたせる加工。
雨着及びジャケットには、撥水加工をした製品がある。
ハイローフランジ (hi lo flange、hi-lo flange、high/low flange)
後輪ハブにおいて、スポーク穴のピッチ円直径を左右で違えるために、右側のハブフランジを左側のハブフランジよりも大きくしたフランジまたはそのフランジを持つハブ。
カセットスプロケットの存在によって小さくなる右スポークのプレース角を大きくして、車輪の横強度を大きくする意図がある。
左右のスポークのスポーク張力の差は少なくなる。
メーカーは、DMR Bikes 、Extralite 、White Industries 、など。
ハイローハブ (hi lo hub、hi-lo flange hub)
後輪ハブにおいて、スポーク穴のPCDを左右で違えるために、右側のフランジを左側のフランジよりも大きくしたハブフランジを持つハブ。
カセットスプロケットの存在によって小さくなる右スポークのプレース角を大きくして、ホイールの横強度を大きくする意図がある。
左右のスポーク張力 の差は少なくなる。
メーカーは、DMR Bikes 、Extralite 、White Industries 、など。
非円形チェーンリング (non-circular chainring、non-round chainring)

円形でないチェーンリング。
歯数は、42T、44T、50T、52T及び54Tなど。
チェーンリングボルト穴のピッチ円直径は、110mm及び130mmなど。
ロードバイク用及びマウンテンバイク用を用意しているメーカーがある。
メーカーは、Ogival 、Osymetric 、Roter Bike Componentsなど。
非駆動側 (non drive side、NDS)

自転車において駆動機構であるチェーン等が付いていない側。
すなわち左側。
右側は駆動側という。
自転車には非駆動側(左側)から乗るのが一般的。
乗馬のときに馬の左側から馬に乗っていた伝統を自転車が引き継いでいるという説がある。
右足を上げて自転車に乗るので右利きの人は左側からが乗りやすい。
ハイライズステム (hi rise stem、high rise stem)

ハンドルを高くするために、突出しを斜め上方に上げたハンドルステム。
ステム軸心と突き出しの角度の一例は55°(ステム軸と直角な面との角度は35°)。
突出しは80~120mm。
メーカー及び型番によって異なるが、上がる高さは50~90mm。
メーカーは、BBB Cycling 、など。
ハイテン鋼管 (high tensile strength steel tube)
高張力鋼管のこと。ハイテンスル(高張力)鋼管の略語。普通鋼管のマンガン含有量を増加させて、引張り強さを向上させた高張力鋼で作った鋼管。
引張強さが490MPa以上の鋼を高張力鋼という。
HIDライト (High Intensity Discharge light)
HIDランプを使った照明。チューブの中のタングステン電極間でアーク放電させて光をだす。
フィラメントがなく寿命はハロゲンランプより長く、発熱が少ないので効率も高いが高価。点灯するまでに数秒かかる。
ランプとバッテリーが一体になったもの及び別になったものがある。夜間にオフロードを走るマウンテンバイクなどに使われる。
メーカーは、NiteRider Technical Lighting Systems 、Planet Bike 、Topeak 、など。
左前 (front left、front brake lever on left)
ハンドルの左側のブレーキレバーで、前輪のブレーキを操作する方式。右側のブレーキレバーで、後輪のブレーキを操作する。右側通行の国は左前が多い。米国は左前。
参考資料
「左右のレバーと効き車輪」
左ねじ (left hand thread、left thread)
普通のねじ(右ねじ)は右に回すと締まり、左に回すと緩む。それとは逆に、左ねじは左に回すと締まり、右に回すと緩む。逆ねじとも言う。
摂動で弛まないよう、次の3箇所は左ねじとなっている。(1)左ペダル、(2)右BB軸受カップ及び(3)フリーホイールのコーン。
ヒドゥンニップル (内部ニップル、hidden nipple、internal nipple)
リムのタイヤ側においてスポークに付けるニップル。
外から見えないのでヒドゥン(隠れ)ニップルという。
内部ニップル(インターナルニップル)とも言う。
空気抵抗を減らすことを意図しており、エアロホイールに使われることがある。
一般のニップルでもディープリムにおいては空気抵抗は小さい。
リムのスポーク穴は小さくなる。
問題点は、ホイール組みが容易でなく、ニップルが外に出ていないので、タイヤを付けた状態で保全ができないこと。
後でスポーク張力を調整するには、タイヤ及びチューブを外す必要がある。
ニップルを回すにはそれ用のニップル回しが必要。
ヒドゥンセット (Hiddenset)

カンパニョーロのねじ無しヘッドセットの商標。
軸受が頭管の内部上下に隠れている(ヒドゥン)という意味。1、1-1/8および1-1/8TTC(高キャップ)の3種類がある。
頭管内部はヒドゥンセット用に加工する必要がある。他社の内部ヘッドセットと互換性はない。調整方法はねじ無しヘッドセットと同じ。
非円形スプロケット (non-circular sprocket、non-round sprocket)
楕円形又は楕円近似形などの円形でないクランクスプロケット。Qリング及びOシメトリック などがある。過去には、バイオペース 及びサイクロイドスプロケットがあった。
ハイケイデンス (high cadence)
速いペダル回転数。何回転以上が速いという定義はない。エネルギー効率の高いケイデンス70rpmを基準にして、それよりも早やければハイケイデンスと見なしてもよい。
ハイギア (high gear、high gear ratio)
ハイプロファイルブレーキ (high profile brake、high profile cantilever brake)
ワイドプロファイルブレーキ のこと。
ハイレーサー (high racer)

座(シート)の位置が高い競技用のリカンベント。
前輪軸の前にクランク軸のある長めの短ホイールベース(SWB)が多い。
背もたれ角は25°前後と小さくして空力姿勢が取れるようにしている。
転がり抵抗を小さくするために、650Cなどの大き目の競技用の車輪が使われる。
なお、座の位置が低い競技用のリカンベントはローレーサーと呼ばれる。
ハイライズハンドル (high rise handlebar)

上がり(ハンドルの握り部と中央のクランプ部の垂直距離)が250mmを越えるハンドル。
小径車及びクルーザーに使われることが多い。
直立に近い楽な乗車姿勢となる。
上がりが250mm以下のハンドルは上がりハンドルまたはアップハンドルと呼ばれる。
ハイテン (high tensile strength steel)
高張力鋼の俗称。引張り強さは500~1000MPa。降伏点は300MPa以上。 鋼の強さは炭素含有量の増加に伴い向上するが、溶接性は低下する。そこで炭素量を0.2%以下にして、マンガン、ケイ素、クロム、モリブデン、バナジウム、チタン、ニオブ及びホウ素などを少量添加している。
ハイビズ (high vis、high visibility)
ハイビジビリティの英語の略語であり、高可視性のこと。
ハイホイーラー (high wheeler)

大きな前輪に、直接クランク及びペダルが付いていて、ペダルで前輪を直接駆動する自転車。
ペダル1回転で進む距離Lは、タイヤ外径D に比例して、 L = π x D となる。
速度を出すためには、前輪外径が大きい必要がある。大きなものは外径1.5mの前輪もある。
チェーン駆動の自転車が出現してからは、すたれた。少数の愛好家がおり、ハイホイーラーを作っている複数の個人業者がある。英国では毎年、競技が行われている。
ハイホイール、ハイホイール自転車またはペニーファージングともいう。米国では、オーディナリーと呼ばれることもある。
メーカーは、Alternative Bike 、など。
ハイサイド (highside)
旋回している方向と逆方向に自転車から投げ出されること。なお、旋回方向に投げ出されることは、ローサイドと呼ばれる。
旋回時の旋回半径および走行速度で決まる自転車の傾き角より傾き角が小さいとハイサイドとなり、大きいとローサイドとなる。
HIIT (High Intensity Interval Training)
インターバル訓練の特別版。訓練および休息を繰り返すが、それぞれの時間が短い。
ひじガード (エルボガード、ひじパッド、エルボパッド、elbow guard、elbow pad)
バイシクルモトクロス(BMX)、丘下り(ダウンヒル)及びオフロード走行において、衝撃および切り傷からひじを保護するための防護具。
肘および前腕を同時に保護する形もある。


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ハードシェルが付いている形が多い。
シェルはベルクロで固定するようになっている。
ベルクロを使わず、上部にシリコーングリッパーが付いている形がある。
衝撃吸収性のソフトパッドもある。
着用してジャージーなどの衣服を着ることがきるものがある。
メーカーは、Alpinestars 、Davies Odell 、Exustar Enterprise 、Fox Head 、G-Form 、Jett 、POC 、THE Industries 、SixSixOne 、Scott Sports 、TSG 、など。
比重 (specific gravity)
その物質の密度と4゜Cの蒸留水の密度(1,000kg/m3 )との比。水は4゜Cにおいて密度が最大となる。鉄の密度は7.85。アルミの密度は2.7。
引上ボルト (引上棒、expander bolt、binder bolt、expander rod)
ねじ付きヘッドセットにおいて、クイルステムに差し込まれている長い
六角穴付きボルト。
このボルトを回すと、先端にねじ込まれている臼(うす)のくさび作用でフォークの操縦管の内壁に押し付けられて、クイルステムが操縦管に固定される。
引上棒とも言う。
ボルトサイズはM8など。
シティ車などに使われる。
引き上げ行程 (up stroke)

ペダル漕ぎにおいてペダルを上方へ引き上げる行程。
クランク回転角度(クランク角)では、およそ 210°~330°
アナログ時計で言えば、およそ7時~11時。
右図にペダル行程を示す。
引上げには結合ペダルと結合靴の組み合わせが必要。
引き上げによってペダリング効率が向上する。
参考資料
「ペダル行程」
引き足 (pull up toe)

ペダル行程の戻り行程において、結合靴によって結合ペダルを引き上げる動作。
または引き上げ行程。
クランクの角度で表せば約210°~330°。
参考資料
「ペダル行程」
引き綱帽子 (drawcord hat)

頂部に引き綱が付いていて、開口の大きさを調節できる帽子。
開口の大きさで換気の程度が変わる。
ネックウォーマーとして使うこともできる。
材質はメリノウールなど。
引き綱空気入れ (pull-cord pump)

空気入れを足で抑えて、引き綱の取っ手を上に引上げると本体内部のプーリが回り、それに付いたクランクがピストンを左右に動かし空気を左右に押し出す複動式の空気入れ。
空気容積の大きいマウンテンバイクのタイヤに向いている。圧力計が付いている。
接続金具、ホース、綱(コード)及び取っ手は本体に納まり、大きさは片手ほど。
メーカーは、Cyclaire 、など。
飛行自転車 (空飛ぶ自転車、flying bike)

プロペラを回して飛行する自転車。
右図はパラグライダーを付けた形。
左図は電動自転車に4個のプロペラを付けた飛行自転車の構想図であるが実現していない。
人力飛行機もある。
メーカーは、Flying-Bike 、XploreAir 、など。
ヒルクライム (丘上り、hill climb、hill climbing)

概要
丘上り。丘や山を自転車で上ること。ロードバイクで舗装路を上る場合およびマウンテンバイクでオフロードを上る場合がある。
自転車競技のコースに含まれていることがある。
競技例
太魯閣国際ヒルクライム実行委員会が主催し、
台湾で行われるヒルクライム競技がある。
公式ホームページ。
登坂動力計算式
坂を上るだけに必要な動力Pは、次式で求められる。この動力には空気抵抗及び転がり抵抗に対応する動力は含まれていない。
ここに、P : 動力 [W] 、m : 自転車及び人の質量 、g : 重力の加速度 [m/s2]、α : 道の傾き(道路勾配) [%] 、v : 走行速度 [m/s]
登坂動力計算器
計算例
自転車及び人の質量73kg、道の傾き2.5%そして走行速度20km/hの場合。
走行速度は5.6m/s、動力は173Wとなる。
(注) 道の傾き(道路勾配)2.5%は水平100mに対して、垂直に2.5m上がる傾き。
ヒルクライム (hill climb)
丘上り。丘や山を自転車で上ること。ロードバイクで舗装路を上る場合およびマウンテンバイクでオフロードを上る場合がある。
肥満指数 (body fat index、body mass index)
肥満の程度を表す指数。身長と体重に基づいて太り具合を指数化した値であるBMIで表す。
品質管理 (quality control、QC)
企業で、製品の品質の安定化と向上を図るための管理。製品が規格に合うように、検査などによって管理すること。品質管理の方法及びノウハウはメーカーによって異なる。
ヒップバッグ (hip bag)
腰帯でヒップに装着するバッグ。バムバッグと同じ。
ヒップパック (hip pack)
腰帯でヒップに装着するバッグであるヒップバッグおよびバムバッグ と同じ。
ヒップポケット (hip pocket)

後ポケットのこと。
ズボン、サイクリングジーンズ、ショーツ及びスカートなどのしり(ヒップ)に付けたポケット。
左右一対のポケットが多い。
ポケットは、衣服に縫いつけた袋状の小さな物入れ。
引張り試験機 (tensile strength tester、tensile strength test machine、tensile strength testing machine)

材料の引張り強さ、降伏点及び縦弾性係数などを測定する試験機。
右図は引張り試験機の2例。
所定の形状・寸法の試験片を引っ張ってデータを取る。
メーカーは、今田製作所 、島津製作所 、安田精機製作所 、など。
引張り強さ (tensile strength)

材料が破断するまでに加えられる最大の引張応力。
試験片を引張り試験機にかけて引張り、破断するまでに加えた最大荷重を試験片の元の断面積で割って求める。
上式の単位 N/mm2 を Pa (パスカル)と言う。
すなわち、1 Pa = 1 N/mm2 。Pa の100万倍を MPa(メガパスカル)という。
右図は引張り試験機の2例。
平ハンドル (flat handlebar)
概要
真直ぐなハンドル(上がり = 0)。曲げるための生産費用がかからない。5~9°のバックスイープ(後曲がり)の付いた形もある。
用途
マウンテンバイク 、クロスバイク及び平ハンドルロードバイクなど。
ステム
軽量化及び剛性の向上などを意図して、平ハンドルとハンドルステムを一体にした統合ハンドルがある。
クランプ径
クランプ径は、25.4mmまたは31.8mm。
幅
580~810mm。弓のこ又はパイプカッターを使って、肩幅に手の幅を加えた幅に切断して使う。
切断のための複数の目盛りを付けた形がある。にぎりを装着する。
材質
アルミ合金、クロモリ(CrMo)鋼、CFRP(炭素繊維強化樹脂、俗に言うカーボン)、チタン合金及び木材など。
質量
94~165g。![]()
前照灯
6個のLEDランプを組み込んだ形がある。防水及び耐震構造となっている。電池はハンドル端より入れる。
メーカー
Aerozine 、Alchemist 、BBB Bike Parts 、F&Y 、Full Speed Ahead 、Ghisallo Wooden Rims 、Giant Bicycle 、Hsin Lung 、Jinn Yeh Industrial 、Kore 、L.H. Thomson 、Loaded Precision 、Mount Zoom 、
Niner Bikes 、Nuke Proof 、Original Bike Engineering 、Schmolke Carbon 、Sank Industries 、Starley Bikes 、Syncros 、
Trigon Bicycles 、True Temper Sports 、Tune 、など。
平ハンドルロードバイク (flat bar road bike)

平ハンドルを装備したロードバイク。
タイヤは700Cが多い。
外装変速機が付いている。
乗車姿勢は直立に近くなる。
用途は街乗り、通勤及び健康増進乗りなど。
メーカーは、Jamis Bicycles 、など。
平ペダル (flat pedal)

用途
普通の靴またはクリート付きでないマウンテンバイク用及びBMXバイク用の靴(BMX靴)で走りたいときに使う。
シティ車及びBMXバイク(BMXペダル)、フリーライド及び丘下り(ダウンヒル)のマウンテンバイクなどに使われる。
特殊仕様
(1) 踏面に滑り止めのゴム又はピン(グリップピン)などを付けた形もある。
(2) 折りたたみ式(折りたたみペダル)もある。
(3) ペダルストラップ を取付ける形もある。
(4) 反射器の付いた形がある。
(5) SPDペダルに付けて、片面を平ペダルに変える部品もある。

(6) 表面にグリップテープを貼った形がある。この平板部品の表面には
滑り止めの突起が付いている。
SPDペダルのクリート受けに差し込むと、
その面が平ペダルとなる。
(7) 色の好みに合うよう、5色の色を用意した形がある。
(8) SPDペダルに付けて、片面を平ペダルに変える部品がある。
平板の表面には滑り止めの突起が付いており、裏面にはクリートを付ける。
SPDペダルのクリート受けに差し込むと、その面が平ペダルとなる。
普通の靴で走りたいときに使う。

(9) 踏面が幅広(120x100mm)の形がある。
(10) 180°折りたたんだ延長ペダルを出すと、後荷台に乗った
人も延長ペダルに足を置いて漕げる形がある(下左図)。
右下図は後荷台の女性が延長ペダルに足を乗せて漕いでいる。
軸受
カートリッジ、ニードル及びブッシュなどがある。
材質
本体材質は、アルミ合金、炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)、ナイロン、
チタン合金またはマグネシウム合金など。
軸の材質はクロモリ鋼またはアルミ合金など。
メーカー
シマノ 、三ヶ島製作所 、45Nrth 、Acros 、éclat 、
Burgtec 、Da Bomb 、Deity 、DMR Bikes 、
Easton Sports 、Ergon 、Fyxation 、Giant Bicycle 、Hostettler(ixs) 、Jinn Yeh Industrial 、
Ken Chang Ind. 、Kore 、Launch Components 、Loaded Precision 、
Look Cycle 、Moove MTB 、Motobicycles 、NC-17 、Odyssey 、Onza 、Point One Racing 、Premium BMX 、
Sank Industries 、Specialized Bicycle Components 、Speedplay 、SQ-lab 、
Straitline Components 、Superstar Components 、Syncros 、Tioga 、Vavert 、Vigurvant 、
VP Components 、WTB 、XLC 、など。
平リム (straight side rim)
リムフランジの内面が平坦で円周端部に突起のないリム。WOタイヤ(クリンチャータイヤ)との組合せで使われる。
歴史の古いリムであるが、1970年代に内面端部に環状突起(フック)を設けたフックエッジリムが出現し、現在はフック付きが主流となっている。
疲労 (fatigue)
疲れとも言う。身体の疲労と区別するために金属疲労とも呼ばれる。強度より小さい繰返し応力で破壊すること。何回の繰返し応力で破壊するかは、その応力の大きさによる。
応力が大きいと百回の繰返しでも破壊するが、応力が小さいと百万回の繰返しでも破壊しない。この関係を表した線図は、S-N線図と言う。
参考資料
「金属疲労」
疲労限度 (fatigue limit)
疲労を起こさない繰返し最大応力。疲れ限度とも言う。疲労限度未満の繰返し応力であれば、無限に加えても疲労しない。
多くの鋼材の疲労限度は、引張強さの50~60%の繰返し応力。一般には、スポークやチェーンなどの、繰返し応力の働く部品は、繰返し応力が疲労限度(疲れ限度)を超えないように設計する。
アルミには疲労限度が存在しないので、108 回の繰返しにおける疲労強度を、疲労限度とすることがある。
疲労破壊 (fatigue failure)

疲労による破壊。
図は疲労破壊を起こしたクランクの破断面。
クランク軸に近いほど大きな力が働くので、根元側で破壊する。
破壊する前にクラックが生じるので、点検しておれば破壊前に分る。
疲労強度 (fatigue strength)
繰返し応力を特定数加えたとき、疲労しない最大応力。疲れ強度とも言う。
菱形フレーム (ダイヤモンド フレーム、diamond frame)
上管(上パイプ)、下管(下パイプ)、シートステイおよびチェーンステイが菱形を形成しているフレーム(骨組み)。
立管を考慮すると、この菱形は2つの三角形である前三角(頭管、上管、下管及び)および後三角(立管、シートステイ及びチェーンステイ)からできている。
三角形は丈夫な構造体なので、2個の三角形で作られている菱形フレームは最も丈夫なフレーム。
UCIは、ツール・ド・フランスのような国際競技において、菱形フレーム以外のフレームの使用を禁じている。
参考資料
「フレーム」
非対称チェーン (asymmetric chain)

シフト時にスプロケット間でチェーンが移動しやすくするために左右が非対称となったチェーン。
デュラエース及びダイナシスのチェーンは非対称となっている。
表には右図のように刻印が付いている。非対称のチェーンは刻印が表となるよう(外を向くよう)に取付ける。
Dura Aceチェーンを逆に取付けると高速走行中にチェーンが脱落することがある。
実際にチェーン脱落事故が起きている。
非対称チェーンステイ (asymmetric chainstay)

右側と左側が対称でないチェーンステイ。
右側は駆動側のため左側より大きな力が働くため、例えばチェーンステイの断面形状を変えている。
日焼け (sunburn)


強い日ざしを受けて肌が黒みを帯びたり、炎症を起こしたりすること。
右図は足の日焼け例。
日焼けを予防する商品として、日焼け止め(サンスクリーン)がある。
日焼け止め (sunscreen、UVクリーム、UVスプレー)
太陽の紫外線(UV)によって肌が日焼けをするのを防止するクリーム及びスプレー。![]()
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紫外線を反射する成分又は/及び紫外線を吸収する成分が含まれている。
有効時間(例えば10時間)がある。
肌に有害な成分を含むことがあるので、帰宅時に洗い落とすことが望ましい。
メーカーは、石澤研究所 、花王 、カネボウ 、江原道 、資生堂 、リソウ 、ロート製薬 、Joshua Tree Products 、P20 、など。
ひざガード (ニーガード、ニーパッド、knee guard、knee and shin guard、knee pad)

バイシクルモトクロス(BMX)、丘下り(ダウンヒル)及びオフロード走行において、衝撃および切り傷から膝および向うずねの上部を保護するための防護具。ハードシェルが付いている形が多い。
ベルクロで固定するようになっている。
ひざ・すねガード又はひざ当てとも呼ばれる。
メーカーは、Alpinestars 、Davies Odell 、Exustar Enterprise 、Fox Head 、G-Form 、Jett 、POC 、Race Face Performance Products 、
The Industries 、SixSixOne 、Scott Sports 、TSG 、など。
ひざ角度 (knee angle)

ひざ角度は頚骨(けいこつ、向うずねの骨)が大腿骨(ももの骨)の延長線と作る角度(右図)。
足をペダルの所定の位置に置き、ペダルを下死点(又は、足が最も伸びる位置)としたとき、
ひざ角度が30°となるようサドル高さを決める。
これを標準位置として、ひざ角度が25°~35°の範囲で自分に適した高さとする。
角度は 角度計 で計る。
ひざパッド (knee pad)

バイシクルモトクロス(BMX)、丘下り(ダウンヒル)などのオフロード走行において、衝撃および切り傷からひざを保護するためのパッド。
装着のためのベルクロストラップが上下に付いている。
ニーパッドとも言う。
ひざガードもある。
メーカーは、Bluegrass 、TSG 、など。
ひざウォーマー (knee warmer)

概要
冬などにひざ(ニー)を中心に足を保温するためにひざをおおう着衣。ニーウォーマーとも言う。シームレスが多い。
サイズは、S、M及びLなどがある。
仕様
縦方向に伸縮性織りの繊維が使われる。ひざの後側に三角状のより伸縮性のあるメッシュ繊維を使った形がある。上部にシリコーングリッパーが付いた形がある。
材質
羊毛、メリノウール、ポリエステル及びポリエステルとライクラの混紡など。
メーカー
A.P.G.(Giordana) 、Canari Cyclewear 、Cervo Rosso 、Chapeau! Cycling 、Clif Bar & Company 、Conquest Cycle Wear 、DeFeet 、Endura 、Etxeondo 、
Hincapie Sportswear 、Luna Sport 、Mavic 、Morvelo Bicycle Apparel 、OneTen 、Primal Wear 、Profile Design 、Rapha Racing 、Schlamm 、
Solo 、
Upland Sports Group 、Vaude Sport 、など。
ひざ痛 (knee pain)
概要
ペダルを漕ぐと、ひざに痛みを感じること。
原因
次の3項目がある。(1)サイクリング特有の原因 、(2)自転車特有の原因および(3)サイクリスト特有の原因。
対策
(1) サイクリング特有の原因対策
今までよりも走行距離および転がりを急激に増加させない。ケイデンスは70rpm以上とする。
(2) 自転車特有の原因対策
サドル高さおよび前後位置を適切にする。クランク長が長い場合は、適切な長さとする。ひざはペダル回転面上で動かす。左右の動きが大きいと、ひざ痛を起こすこす可能性がある。
(3) サイクリスト特有の原因対策
左右の足の長さが異なる場合は、クリートシムを使って脚長を合わせる。
ひずみ (strain)
物体に力を加えた時、その伸びの長さに対する割合。式にすると、 ひずみ = 伸び/長さ。
ひずみゲージ (strain gage、strain guage)

ひずみを測定するセンサー。1938年に発明された。
測定する部品に貼り付けるなどして部品が力で微小な変形をすると、ゲージも同じように変形して電気抵抗などが変るので、
それを測ってひずみに換算する。ひずみによって加わった力の大きさを知ることができる。周囲温度の影響を受けるので精度を上げるには温度補正が必要。
自転車の動力計のひずみゲージの大きさは4mm x 2mm程度。
放置自転車 (illegally parked bicycle)
通勤、通学及び買い物などのために乗った自転車を許可されていない場所に駐輪した自転車。多くは駐輪場のない駅の近くなどに放置される。
歩道 (sidewalk、footway、pedestrian overpass)

歩行者が通行するための道路の部分。
中央の車道から一段高くして舗装することが多い。
方位計 (compass)

方位を測定するための計測器。コンパスともいう。
自転車オリエンテーリングにも使われる。
磁化した指針が中央の支点で自由に回転するようになっており、地球の磁界によって北を指す。
ベルと一体にした形もある。
ヘッドセットの上端に付ける形がある。方位を指示する機能の付いたサイクルコンピュータがある。
メーカーは、東京磁石工業 、Kasper & Richter 、Silva 、StemCAPtain 、Suunto 、など。
保持器 (retainer、cage)

軸受において、転動体の間隔を一定に保つために、転動体を緩やかに保持する金具。
玉軸受の場合は玉が転動体そしてころ軸受の場合はころが転動体。
保持器は鋼板、黄銅板または青銅板などをプレス加工して作られる。
ナイロンまたはテフロンなどの樹脂で作られることもある。
ホーク (fork)
フォークのこと。JIS D9402ではフォークのことを前ホークと呼んでいる。また、操縦管をステムそしてブレードをホーク足と呼んでいる。
ホークコラム (fork column)
フォークコラムがなまった用語。フォークの操縦管と同じ。
北米手作り自転車展 (North American Handmade Bicycle Show)
2005年から毎年、北米で開催されている有料のハンドメイド自転車展。
英語の頭文字から、NAHBSとも言う。
初回(2005年、テキサス州ヒューストン)の出展は23件そして入場者は700人であったが、
第6回(2010年、バージニア州リッチモンド)の出展は126件そして入場者は6000人と毎年増加している。

手作り自転車のメーカーが出展する。
日本の注文自転車メーカーの中には、出展しているメーカーがある。
NAHBSのホームページ
オランダレディースツアー (Holland Ladies Tour)
オランダで1998年から毎年9月に行われているプロの女性によるステージ自転車ロード競技。
参照 » 公式ホームページ
ホローテック (Hollowtech)
軽量化のために中空にしたクランクに対するシマノの名称。
剛性も50%程向上している。
溝形の鍛造アルミ合金を2つ向き合わせ、接合部を溶接して作る。
溶接箇所は一体に見えるよう仕上げる。
右図ではクランクを部分的に切断して、中空の部分を見せている。
右クランクとクランク軸を一体にした中空クランクはホローテック?と名づけられて、2003年にXTRのクランクとして最初に導入された。
ホローテック II (Hollowtech II)
| シェル幅 | スペーサー厚さ | ブラケット厚さ | 合計 | |
| 左 | 右 | |||
| 68 | 2.5 | 2.5 x 2 | 0 | 75.5 |
| 2.5 | 2.5 | 2.5 | ||
| 73 | 0 | 2.5 | 0 | |
| 0 | 0 | 2.5 | ||
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右クランクとクランク軸を一体にすることにより、部品点数を減らして軽量化すると同時に剛性も向上させたホローテック(中空)のクランクに対するシマノの商品名。
クランク軸の左端はスプラインとなっており、クランク穴のスプラインとかみ合ってトルクを伝達する。クランク端は2つ割りとなっており、5mm六角レンチを使って2本のボルトで締める(締付トルク12~25Nm)。
右クランクはクランク軸と一体にすることにより、オクタリンクの構造においては右クランク固定ボルトが弛む可能性があることに対する対策としている。
ボトムブラケットシェル(BBシェル)に対して外部軸受け(左写真)となっているため、軸が太く、軸受が大きくそして軸受間距離が長くなっている。
BBシェル両端面の平行度が必要。
異なるBBシェル幅に対してはスペーサーで調節する。BBシェル幅は68mmおよび73mmに対応しており、スペーサー(3個付属している)の厚さおよびブラケット厚さによって左右のアダプター(軸受部)間距離は75.5mmとなるようにしている(右表)。
ブラケット厚さはE形ディレイラーのブラケット並びにチェーンガイドおよびチェーンガードのブラケットに対応する。軸受部および左クランクの取付けに専用工具(外部ボトムブラケット工具およびキャップ締付工具)が必要。
軸受部はBBシェルの内ねじにねじ込む。
取付けは容易となっている。Qファクターは少し大きい。2003年にXTRそして2004年にXTおよびデュラエースのクランクとして導入された。
ホルスター (holster)
拳銃などを保持しつり下げるための革などのケース。Uロックをつり下げるUロックホルスターがある。
ホームメカニック (home mechanic)
家庭で自分の自転車の清掃、点検、整備、組立、オーバーホールおよび修理を行う人。自転車店並みの工具を所有している人もいる。作業スタンドを所有している人もいる。

ハニカムチューブ (honeycomb tube)

管の炭素繊維布製の外壁と内壁の間に、蜂(はち)の巣を薄切りにしたような多孔材を挟んだ管。
炭素繊維布とハニカムは接着している。軽量で強度が大きい。
フレームなどの管として使われる。
ハニカムは蜂の巣のこと。
メーカーは、Rock Racing 、など。
ホノルルセンチュリーライド (Honolulu Century Ride)

ハワイのオアフ島北東部で開催される、最長約160kmを走るアマチュアによる自転車走行のイベント。
スタート地点及び到着地点は、カピオラニ公園。
参加者の望む走行距離となるように、折り返し地点で折り返すことができる。
折り返し地点の違いにより全長は、32km、40km、68km、80km、120km及び最長の160km。
フード (レバーフード、hood、jacket food、brake lever hood、brake hood、lever hood)

ジャケットフード
ジャケット に付いていることのあるフード(頭及び首の覆い)及び単独のフード。
メーカーは、Polaris Apparel 、など。- ブレーキフード
ドロップハンドル用のブレーキレバー支持部にかぶせるゴム製等のカバー。
ブレーキレバーフード、ブレーキフードまたはレバーフードとも言う。

ドロップハンドルにおいて握手するように、フードを握ることにより1つの乗車姿勢が得られる。 フードの形状および大きさは、メーカーによって少し異なる。ハンドルステムにおけるハンドルの取付角によって向きが少し変わる。
メーカーは、シマノ 、Campagnolo 、Cane Creek 、Hudz 、SRAM 、Tektro Technology 、 Token Products 、など。
フードジャケット (hooded jacket)

フード(ずきん)の付いたジャケット。
防寒または防雨などのために付いている。
取外しのできるフードもある。
多くは横が見られるような形状となっている。
ヘルメットの上から被れるほど大きくない形が多い。
フードジャージー (hooded jersey)

フードの付いたジャージー。
フック (hook)

リムの両壁の内面端全周にある突起。クリンチャータイヤのビードを保持する。リムの剛性を高める働きもいくらかある。
フックの形状は車種およびリムメーカーによって微妙に異なる。
リムはフック付が一般的である。歴史的な違いにより、フック付リムの呼び方は自転車の用途によって2種類ある。
シティサイクルおよびロードバイクのリム(英国・欧州系)はWOリムそしてマウンテンバイクのリム(米国系)はHEリム(いずれもクリンチャーリム)と呼ばれる。
フックの無いリムは平リムと呼ばれる。
フックエッジリム (hook edge rim、hooked edge rim)
リム壁内の両端(エッジ)に突起(フック)を設けたリム。
突起によってタイヤがリムより外れにくくしたもの。タイヤをより高圧にできる。1970年代に出現した。それまでは突起のない平リムが使われていた。
ホリゾンタルドロップアウト (horizontal dropout)
水平つめ のこと。
ホーン (horn、bicycle horn、bike horn)
ハンドルなどに付ける警笛。
音の出口が朝顔形に開いた管状の形が多い。
ゴム球を握ると、ホーンののど部に付けたリードを空気が流れて音を出す(エアーホーン)。
ゴムなどでできた中空の動物を押すと音がでるものもある。
空気入れでホーンタンクに蓄えた圧縮空気で鳴らす形がある。使用時間は約30秒。
電池を内蔵して電気的に音(115dB)を出す形(電気ホーン)もある。
主に、自動車の運転手に対する警報音として使うので大きな音が必要。前照灯に似せた形がる。
メーカーは、AirZound 、BioLogic 、Bullet Ventures(Hornit) 、Delta Cycle 、Mobility Holdings 、など。
ホルストリンク (Horst Link)
概要
マウンテンバイクの後輪サスペンションのリンク機構の一種。ペダル漕ぎ及び後輪のブレーキ掛けの影響を受けないように考案されたもの。
発明者
AMP Research社(米国カリアォルニア州)社長のHorst Leitner(オーストリア生まれ、自動車技師、米国へ移民)が1970年代に発明し1981年に特許を取った。
自転車部門が業績不振なので閉鎖し、1991年にSpecialized社に特許を売った。Specialized社は複数社へライセンス供与している。
機構
右図は特許の図であり、部品No.20、4、9及び8の4箇所のピボット(赤色)で動く。緩衝器(No.10)とはNo.40のピボットで連結されている。
要点は後輪軸24がチェーンステイ2の後端ピボット4の後方かつ上にあること(後輪を付ける爪の前方でシートステイがチェーンステイにピボットで連結されていること)。
チェーンステイはポトムブラケット シェル (BBシェル)の上方の立管(シートステイ)にピン20で固定されている。緩衝器10はシートステイと立管を連結するリンクの中間部に連結されている。
このリンク機構によりポトムブラケット(BB)芯から後輪軸への距離が変わらず、かつ車輪は垂直上下に動く。
欠点はピボットの数が多いため高価となること及び強度が低下すること。
ホース (hose)
柔らかいゴム又はプラスチックなどで作った、液体や気体などを送るための管。用途により次のようなホースがある。
(1) 空気入れでタイヤに空気を送るホース。
(2) 油圧ディスクブレーキにおいて作動油をディスクキャリパーへ送るホース。
(3) ハイドレーションパックにおいて飲料水を口に送るホース。
ホースカッター (hose cutter、hydraulic hose cutter)

油圧ディスクブレーキの油圧ホース(流体ホース)を切断する工具。
片方の手でホースを持ち、他方の手でカッターを握る。切断刃は交換できる。
個人用及びショップ用の2種類を作っているメーカーがある。
ホースに作動油が入った状態で切断しても、作動油が流出しない形がある。
なお、管を切断する工具としては、パイプカッター(チューブカッター)がある。
メーカーは、Alligator 、Chia Cherne Company(Jagwire) 、SRAM(Avid) 、Tektro 、など。
ホース口金 (ポンプアダプター 、pump head、pump adapter)
空気入れのホースの先端に付いている連結金具。タイヤに空気を入れるために、
タイヤのチューブのバルブ(弁)と連結する。
仏式バルブ用と米式バルブ用が兼用になったものもある。
放射組み (radial racing、radial spoking、radial spoke pattern、radial spoke racing、radial pattern、radial wheel)

ハブから放射状にスポークを出すホイールの組み方。スポーク公差数は零で、スポーク長が最も短い。
ホイールの横剛性がやや高くなることおよびスポークが短いので幾分軽くなるのが利点。
スポークによるトルク伝達の無い前輪に主に使われる。スポークによるトルク伝達が必要な後輪には弱く、トルク伝達力の大きい接線組みが有利。
接線組と対峙する用語。接線組みより構造が簡単で、歴史的には接線組みが考案される(1874年)以前からあった。
保守 (maintenance)
正常な状態を維持するために、点検及び整備をすること。保全とも言う。
保守スタンド (maintenance stand)
自転車の保守に使うスタンド。保全スタンド及びメインテナンススタンドとも言う。修理にも使うので、作業スタンドとも言う。
方向指示器 (turn indicator、turn signal、bicycle indicator)
概要
自転車の曲がる方向をランプなどで表示する器具。主に夜間に使用する。左右2個のランプがあり、曲がる方向のLEDランプをハンドルのスイッチで点灯させる。

取付位置
ハンドル、サドル支柱または人の腕など。
特殊品
(1) バックミラー及び尾灯と一体になった形がある。
(2) バックパックに複数のLEDランプを矢印状に並べて光らせる形がある。
(3) にぎり(グリップ)と一体になった形がある。前方及び後方にランプがあり、スイッチで点灯させる。
(4) サイクリング手袋にベルクロで取付ける形がある。小さいボタンを親指で押すとLEDランプが点灯する。
(5) ハンドルに付けたボタンを押すと無線で伝わり点灯させる形がある。
手信号
昼間は指示器よりも手信号が分かりやすい。夜間の手信号のために腕に付けるランプがある。腕を出すと自動的にLEDが点滅する。
メーカー
ビーズ 、Bicygnals 、GD Innolife 、Safe Turn Pty 、Small Innovations 、Vivid Product Design 、など。
アワーレコード (hour record)

時間記録。1時間に走った距離の記録。数値上は平均速度[km/h]に等しい。
時間記録保持者は、男性が英国人のボードマンで49.442km(49km442m)(2000年)そして女性が仏人のロンゴで45.094km(2000年)。
これらはUCIの規定(フレームは肉厚2.5~8mmの鋼管製菱形フレーム、前後輪は同一寸法そしてスポーク数は18本以上など)に準拠して走った記録で、準拠していない自転車による時間記録はボードマンの56.375km(1996年)。
一般に、時間記録は観衆が見守る風の無い屋内競技場で計測される。
写真は1972年にEddy Merckxが時間記録を出した自転車。車輪のスポーク間には、展示室の背景が映っている。
ハウジング (housing)
ケーブルハウジングのこと。カンパニョーロのハウジングの外径は、シマノのものより少し大きい。
ハウジングストップ (housing stop)
ケーブルハウジング(アウター)の端を固定する金具で、アウター受けと同じ。
保全 (メンテナンス、メンテ、maintenance)

正常な状態を維持するために、点検や整備をすること。
保守及びメンテナンスとも言う。
寿命になった部品は故障してなくとも事前に交換するなどして、故障を防ぐ保全は予防保全 (PM)と言う。
故障してから行う保全は事後保全と言う。
参考資料
「自転車の点検表」
HPV (Human Powered Vehicle)
人の動力で走る乗り物。流線型をしているものが多い。特に、伝統的な菱形フレームでない自転車。
リカンベントのことをHPVと言うこともある。手と足で漕いで走るものもある。
ベロモービルもHPVの一種。人力飛行機および人力船を含めることもある。
HRT (heart rate threshold)
心拍数閾値。有酸素(運動)から無酸素(運動)へ変わる心拍数。心拍数閾値を求める方法の一つとしてコンコーニテストがある。
HT (hard tail)
マウンテンバイクにおいて、サスペンションがフォークすなわち前輪のみに付いている形。
ハブ (hub)

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| 前輪ハブ | 後輪ハブ |
概要
車輪の中央にあって車輪を支持して回転させる円筒状の部品。
中に軸受があってハブ軸が通り、両側にスポークを付けるためのハブフランジが付いている。
種類
前ハブ(フロントハブ)および後ハブ(リアハブ)がある。
フランジの高さによって、高フランジハブおよび低フランジハブがある。
ディスクブレーキの付く車輪は、ディスクハブを使う。
車軸にクイックリリースの付いたハブもある。
軸受
軸受としては、カップアンドコーン軸受(右図)またはカートリッジ軸受が使われる。
カップアンドコーン軸受は、カップ、玉およびコーン(円錐のこと)で構成されている。
カップとコーンの間で玉が回転する。
わんはハブ側にあり、一方玉押しは軸にねじ込まれて、ロックリングで固定されている。
ロックリングと玉押しの間にはスペーサーがある。
車軸における玉軸受の位置はメーカーによって異なり、次の4例がある。
(1)右図のように左はハブフランジ部にあり、右はフリーハブボディ部にある形。
(2)左右のハブフランジ部にあって、フリーハブボディ部にはない形。
(3)左右のハブフランジ部およびフリーハブボディ部にある形(合計3箇所)。
(4)左右のハブフランジ部および左右のフリーハブボディ部にある形(合計4箇所)。
構造
右図には、後輪ハブにフリーホイールの入ったフリーハブボディおよびカセットスプロケットを組み付けた構造例を示す。
朱色はハブおよびその玉軸受を示している。
寸法
カセットスプロケット10段及び11段用のハブの寸法例(DT Swiss製)を右図に示す。
図の下半分が10段用の寸法そして上半分が11段用の寸法。
OLDは10段用が130mmそして11段用が131mmとなっている。
ハブフランジ間距離は、何れも50mm。
製法
ハブシェルは、ダイキャスト、冷間鍛造またはCNC機械加工によって作らる。
材質
ハブシェルはアルミ合金、チタン合金および炭素繊維強化樹脂がある。ハブ軸はCrMo鋼など。

質量
ハブ質量を打点したグラフを右に示す。
赤点は前輪ハブ(OLD=100)そして緑点は後輪フリーハブ(OLD=130,135)を示す。
いずれもクイックリリースは含まない。
平均質量は、前輪ハブが約140gそして後輪ハブが約300g。
メーカー
近藤機械製作所 、シマノ 、Ambrosio 、American Classic 、Atomlab 、Azonic 、Bitex Industrial 、Borealis Bikes 、Brunn Bike Parts 、Burgtec 、Campagnolo 、
Carbon-Ti 、Chris King Precision Components 、DT Swiss 、Edco Engineering 、Element Technic 、Extralite 、Fac Michelin 、
FireEye Bikes、Formula Engneering 、Gravity-Zero、Halo 、Hive 、Hope Technology 、Ison Distribution(Halo) 、Joy Industrial(Novatec) 、Kappius Component 、Karbona Parts 、Leaf Cycles 、LLS 、Marwi 、
Middleburn Components 、NS bikes 、Nuke Proof 、
Origin 8 、Paul Component Engineering 、Phil Wood 、Primo 、Profile Racing 、Van Beurden Techniek、Soul Kozak 、SRAM 、Sturmey Archer 、Sun Race 、Sun ringle 、Superstar Components 、Token Products 、Velocity、Victoire Cycles 、Woodman Components 、
Wheels Manufacturing 、White Industries 、Zipp Speed Weaponry など。
ハブ空港
ハブを空港そしてスポークを航路になぞらえて、各地に航路の出ている拠点となる空港はハブ空港と呼ばれる。
参考資料
「ハブ」
ハブブレーキ(hub brake)
ハブに取り付けたブレーキの総称。リムブレーキに対峙する用語。ハブブレーキには、バンドブレーキ、ローラーブレーキ、ディスクブレーキおよびコースターブレーキがある。
ディスクブレーキ以外は雨の影響を受けない利点があり、バンドブレーキおよびローラーブレーキはシティ車に使われている。
ブレーキをかけた時はスポークへの負担は大きい。 またリムブレーキよりは質量が大きい。
参考資料
「ブレーキ」
ハブダイナモ (hub dynamo)

ハブ発電機。ダイナモは発電機のこと。
前ハブの中に発電機が組み込まれており、ハブの回転によって発電する。
ローラー発電機と比べると、ペダリング が軽く騒音がないという利点がある。
新しく付ける場合はスポークの組み換えが必要。写真の形はクイックリリースレバー付き。
英国のスターミーアンカー社(1,903~2,000年)がダイノハブの商標で市場に出したのが最初。
参考資料
「発電機」
ハブフランジ (hub flange)
ハブ両側の、スポークが付いている円盤状の部分。一般に、板状に突出した部分をフランジ(つば)と言う。
フランジが大きい形は、大フランジハブまたは高フランジハブと言い、車輪の横剛性が大きくなる(左写真)。
フランジが小さい形は、小フランジハブまたは低フランジハブと言い、質量が小さくなる(右写真)。
左右のフランジの大きさが異なるハブフランジはハイローフランジと言う。
ハブギア (ギアハブ、hub gear、internally geared hub、internal gear hub)
インターナルギアハブ、ギアハブ及び内装変速機とも言う。変速機は一般に遊星歯車が使われる。
変速段数
3段、4段、7段、8段、11段及び14段など。
用途
保全(メインテナンス)の必要性が少ないのでシティ車および通勤自転車などに使われることが多い。
停止時に変速できるので、テクニカルトレイルを走るマウンテンバイクに使われることもある。
特殊仕様
クイックリリースの付いたものもある。ディスクブレーキのブレーキローターの付いたものもある。
利点
防塵、防水性があり、またグリス又は潤滑油が封入されているので注油の必要がなく、外装変速機より磨耗が少ないので寿命が長い。
チェーンラインが真直ぐになり、外装変速機のようにチェーンラインが斜めになることがないので、チェーンの伝動効率が良い。
欠点
外装変速機よりやや質量が大きい。チェーンが伸びたときは張り調整が必要。
効率
メーカ・型式によって異なるが、86~95%。
歴史
1902年にSturmy Archer社が3速の内装ギアハブの特許を取った。
メーカー
シマノ 、Rohloff 、SRAM 、Sturmey Archer など。
ハブガード (hub guard)

BMXバイクなどのハブおよびハブ部のスポークを保護するための円盤状の部品。
材質はアルミ合金など。アルミ合金は陽極酸化により着色している。
メーカーは、FBM Bike 、など。
ハブ幅 (hub width、over locknut distance)
専門用語はロックナット間距離。ハブ幅は俗語で、どこの幅を表しているか分かりにくい用語。
ハブ発電機 (ハブダイナモ、ダイナモハブ、hub dynamo、hub generator、dynamo hub)
機構

前輪ハブに組み込んだ発電機のこと。ハブの回転によって交流電力を発電する。ハブダイナモとも言う。
利点
ローラー発電機と比べてペダルが軽く騒音がない。
欠点
発電していないときも、わずかであるが動力を必要とする。ただし、発電機負荷を切ることのできるものもある。
新しく取付ける場合はスポークの組み換えが必要。
ただし、ホイールにハブ発電機を組み込んだダイナモホイールがある。
| 区分 | 電圧[V] | 出力[W] |
| 1灯用 | 6 | 2.4 |
| 6 | 3.0 | |
| 6 | 6.0 | |
| 2灯用 | 6 | 3.2 |

定格
JIS C9502(自転車用灯火装置)に規定するハブ発電機の定格電圧及び定格出力を右表に示す。
OLD
ロックナット間距離(OLD)は100mmなど。
スポーク穴数
フランジのスポーク穴数は32穴及び36穴など。
発電効率
72~84%。
ブレーキ
リムブレーキ用及びディスクブレーキ用がある。ディスクブレーキ用はブレーキローターを取り付ける座が付いている。
質量

クイックリリース付の質量は490~750g。写真の形はクイックリリースレバー付き。
特殊仕様
(1) キャパシタを内蔵して、停止時も5分間程度点灯しているものもある。
(2) 発電しないときは、6歯スプロケット状のクラッチ板を手で回して磁力(負荷)を切ることが
できる形もある(上段右端図)。
(3) 発電しないときは、側壁のダイヤルでスイッチを切ることができる形がある。
発電負荷が発生しない。
(4) 前輪のハブ軸に取り付ける形がある。前照灯及び尾灯が付属している(右図)。
発電機はハブの回転によって内蔵の歯車で駆動する。
(5) 点灯させないときは電気を付属の蓄電池に蓄えておき、i Phoneなどの充電に使える形がある。
(6) 後輪車軸に取付ける発電機がある。発電した電気は付属の着脱式蓄電池に蓄え、USBケーブルでiPhoneなどの充電に使う。
このメーカーは、Siva Cycle 、など。
充電キット
i Phone(DC5V)などに充電ができるように、ハブ発電機の出力電圧(AC6V)及び出力をDC5Vに平準化するキットがある(右図)。
このメーカーは、Mobility Holdings 、Bike2Power Returns 、など。
メーカー
シマノ 、SR Suntour 、Busch & Müller 、Mobility Holdings 、Schmidt 、Sunup Eco 、Supernova Lighting Systems 、Shutter Precision 、Tigra Sport 、Velo Orange 、など。
参考資料
「発電機」
ハブモーター (hub motor)

前輪または後輪のハブに組み込んだモーター(電動機)。
電動機はDC(直流)24~26V(ボルト)そして回転数1,500~3,000
rpmのブラシレスモーターであることが多い。
右端図はハブモーターの内部構造の一例。
車輪駆動回転数まで減速するための減速機が合わせ組み込まれている。電動補助自転車及び電動自転車に使われる。
ハブシェル (hub shell)
ハブの円筒状の外殻。
シェルは殻のこと。スポークが付くハブフランジと一体になっている。
一般に、一体となったハブフランジを含めてハブシェルという。
ハブフランジにはスポーク穴が開いている。
中に軸受及びハブ軸が入る。
後輪のハブシェルにはフリーハブボディ又はスプロケットが付く。
ハブスキュアー (hub skewer)
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| 密閉カム式 | 開放カム式 |

概要
クイックリリースレバーの開閉でカムを操作して工具を使わず車輪のハブ(クイックリリースハブ)をフォーク又はチェーンステイのつめに簡単に取付出来るようにした方式。
串状の軸単体をスキュアーと呼ぶこともある。盗難防止を目的としたロッキングスキュアー もある。
型式
(A) 密閉カム式 : カムがキャップの中にあり注油してもカム部が粉塵の付着で汚れない。
(B) 開放カム式 : カムとレバーが一体となっているため生産原価は少し安く質量はやや小さい。![]()
(C) ボルトオン : レバーを使わず、六角レンチで開閉するボルトオンスキュアーがある。
(D) ディジタルロック : 盗難防止のために、ディジタルロックで開閉する形がある。
構成
直径5mm前後の軸の一端に円錐ばね、カム機構およびレバーそして他端に円錐ばね及び調整ナット(M5であることが多い)が付いている。
ロックナット間距離
前輪と後輪ではロックナット間距離が異なるからそれに合った長さのものを使う。ロックナット間距離は、100、130、135、140および145mmなど。
質量
前後あわせて一対で、40~60g。
材質
軸の材質は、クロモリ鋼又はチタン合金など。レバーの材質は、アルミ合金又はCFRP(俗に言うカーボン)など。
メーカー
シマノ 、American Classic 、Bitex Industrial 、Bold Precision 、Campagnolo 、Control Tech 、Delta Cycle 、Enigma Titanium 、Fac Michelin 、Hope Technology 、
Ison Distribution(Halo) 、
Joy Industrial(Novatec) 、Ken Chang Ind. 、LLS 、Loaded Precision 、Mavic 、Mount Zoom Racing 、Original Bike Engineering 、Origin 8 、
Pro-Lite 、PZracing 、Ravx 、Salsa Cycles 、Sette 、Sphyke 、Superstar Components 、Token Products 、Van Nicholas Bicycles 、Veratomic 、Woodman Components 、X-lite 、Zefal 、Zipp Speed Weaponry 、など。
ハブステップ (hub step、hub peg、foot peg、footpeg)
台湾メーカーの用語。一般にはハブペグ、フートペグまたはBMXペグと呼ばれる。BMXバイクの前輪および後輪の車軸の左右にねじ込んで取り付け、足を乗せて曲乗りを行う。ハブガードとして使えないこともない。形状は棒状または軽量化のため多くはコップ状の空洞があり、底の部分に車軸にねじ込むための雌ねじが切ってある。標準装備しているBMXバイクもある。
ハブ軸 (hub shaft)

ハブをフォーク及びフレームのつめに取付けるための軸。車軸とも言う。
つめに固定するためのナットを受け入れるねじが両端に切られている。


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全体にねじを切った棒を利用している形がある。
ハブスキュアーが使えるように、軸を中空にした形
(中空軸)がある。
軸の長さは、つめ間隔に対応していることが必要。
特殊なハブ軸として、スルーアクスルがある。
ナットとして、緩み止めナット及び袋ナットが使われることがある。
ハブセット (hubset)
前輪ハブと後輪ハブの一組を言う。又は、ハブ及びハブスキュアーのセット。
深リム (deep rim、deep depth rim、deep section rim)
リム断面形状をV字形などにして、幅よりも高さ(奥行き)を大きく(深く)したリム。高さはタイヤ幅によっても変わり、30mm~80mm。
平坦路の高速走行においては、リムの質量増加によるマイナスよりも空気抵抗の減少効果が勝るのでトライアスロンバイクおよびタイムトライアルバイクなどに使われる。
高速で走らない自転車には必要性が乏しい。軽量化のためにアルミ合金製の他、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のリムもある。
袋ナット (キャップナット、cap nut、crown nut、acorn nut)
| ねじの呼び | 全高H | ナット幅S | ナット高さh |
| M5 | 7.5 | 8 | 4 |
| M6 | 9.5 | 10 | 5 |
| M8 | 12.5 | 13 | 6.5 |
| M10 | 15.5 | 17 | 8 |
| M12 | 18.5 | 19 | 10 |
概要
ねじが途中までしか切ってない(貫通していない)六角ナットで、頭は半球状となっている。
袋ナットを使うとボルト端のねじが隠れるため、引っ掛かりが無くかつ美感も良い。工具としては、スパナなどを使う。
規格・寸法
規格はJIS B1183(六角袋ナット)。
ねじの呼びはM4からM20まであるが、そのうちM5~M12の主要寸法[mm]を右表に示す。
使用例
キャリパーブレーキを固定するナット及び車輪のハブ軸をつめに固定するナットなどとして使うことがある。
舟線 (saddle rails)
JIS D9431(自転車サドル)においては、サドルレールを舟線と呼んでいる。
ハンガーノック (hunger knock)
疲労困ぱい。長距離の走行などにおいて、エネルギー(おもにグリコーゲン)が欠乏して極度の疲労を起こし、力および速度が出せなくなること。
粉体塗装 (パウダーコート、powder coating、powder coated、powder painting)


静電ガン(左図、電圧30~90kV)で、樹脂(エポキシ又はポリエステルなど)及び顔料の微細な混合粉体に静電気を与え、地面にアースを取ったフレームなどの金属部品に噴射すると、静電気の作用で全面に付着する。
加熱炉に入れて約200°Cで約10分間加熱すると、樹脂粉体は溶けて部品の表面に均一に付着する。膜厚は50~80µmとなる。
液体塗装に比べて、硬くかつ剥離しにくい。
前処理として、サンドブラスト又はショットブラストなどを行う。
発光する粉体塗装もある(右図)。
仏式バルブ (French valve、Presta valve)
概要

チューブに付いていて、空気を入れるための弁の1つの形式。フレンチバルブまたはプレスタバルブとも言う。
用途
ロードレーサーに使われるチューブラータイヤおよびランドナーに使われる700C WOタイヤなどに使われる。
小径車及び折りたたみ自転車の中には、仏式バルブを使っているものがある。
特徴
他の形式のバルブに比べて本体が細いためリムのバルブ穴が小さくでき、リムの断面欠損が小さいため
ホイールの強度低下が小さい。幅の狭い競技用のリムに向いている。弁棒を押し下げると弁が開くので、タイヤ内の空気圧力を圧力計で測定できる。
米式バルブのように弁を押すばねが付いていない。
形式
バルブの本体である弁体(コアまたは芯)がステムと一体となってをステムから取出すことができない形(コア 一体形)および
取出しできる形がある。コア一体形が多い。
取り出しできる形は、ねじに二面の平坦部(レンチフラット)がある。
構造
逆流防止のばねはないが、ねじを切った弁棒にねじ込んだ丸ナット(ロックナット)を回して締めると、弁棒の弁体が弁座に押し付けられて、空気の逆流を防止する。
空気の入れ方
空気入れで空気を入れるときは、丸ナットを指で上端まで緩めて、丸ナットの上端を押すことにより弁棒に付いている弁体を下げて空気が弁座を通過できるようにする。
空気を入れた後、この丸ナットを指で締めることにより弁棒を引き上げて弁体を弁座に押し付ける。そうしないと、少しずつ空気が漏れることがある。
空気の抜き方
丸ナットを左に回してゆるめて指で押すと、弁体が弁座から離れて空気が抜ける。
コアのメーカー
Vittoria 、など。
ハイブリッド (hybrid、hybrid bike、hybrid bicycle)
クロスバイクと同じ。ハイブリッドは雑種という意味。ロードバイクとマウンテンバイクの雑種。
ハイブリッドバイク (hybrid bike、hybrid bicycle)
ハイブリッドバイシクルともいう。クロスバイクと同じ。
ハイブリッドディスクブレーキ (hybrid disc brake)

ブレーキレバーは機械式そしてディスクキャリパーは流体式としたディスクブレーキ。
前輪用(図の右側)及び後輪用(図の左側、ディスクパッドの端面が見えている)がある。
リムブレーキをディスクブレーキに替えたい人の需要を狙っている。
既存の機械式ブレーキレバー(ケーブルを引くことで作動する)が使える。
ハイブリッドは雑種のこと。
ハイドレーション(hydration)
水分を補給すること。水分補給のシステムとしてハイドレーションシステムがある。
ハイドレーションベルト (hydration belt)

ボトルを腰に付けるためのベルト。
ボトルの数は、1個、2個及び4個。
メーカーは、Fuel Belt 、Nathan Sports 、Profile Design 、など。
ハイドレーションパック (hydration pack)

概要
飲料水を入れる水袋
(ブラダー)を中に入れたバックパック(背負いバッグ)。
ハイドレーションバッグ、ハイドレーションシステム又はキャメルバッグと呼ばれることもある。
使用法
水袋の下部より出たホースはバッグの中を通り上部から外へ出ている。
ホース先端に付けたバイトバルブをかむと水が出る。


用途
ボトルよりも大きな水容量を必要とする場合およびオフロードなどで手をハンドルから離したくない場合などに使われる。
ストラップ
2本の垂直ストラップが一般的であるが、シマノ製はXストラップとなっている(上段の図端図)。
特殊仕様
(1) ウエストバッグに入れた形がある。水袋専用のもの及び荷物入れと組み合わせたものがある。
後者が多い。ポケットを付けたものが多い。腰ベルトの付いたものもある。
(2) サドルバッグに入れた形がある。
水容量
中に入っている水袋の容量で決まり、1.5~10リッター。1リッターのボトルを使う方式がある。必要水量は発汗率と関連する。
メーカー
オージーケーカブト 、シマノ 、モンベル 、b’Twin 、Camelbak Products 、Caribee 、Cascade Designs 、Crumpler 、Dakine 、Deuter 、Exustar Enterprise 、Fluid Bicycle 、Fox Racing 、Geigerrig 、
Geregory Mountain Products 、Hydrapak 、Inoveight 、Jetflow 、Karrimor 、Lezyne 、MontBell 、Nalge Nunc 、Nathan Sports 、Ogio 、
Osprey Packs 、Polarpak 、PRO 、
R&S Tactical Gear 、Salomon 、Showers Pass 、Source Vagabond Systems 、The North Face 、Vaude 、Zéfal 、など。
ハイドレーションシステム (hydration system)

水分補給システム。
水の入れ物(水袋またはボトル)、チューブおよびバイトバルブで構成されている。
バイトバルブを噛むと弁が開き弁から水が出る。こまめな水分補給ができる。
具体例としては、
(1) ハイドレーションパックがある。
(2) 袋(ブラダー)ではなくボトルを使ったものもある。
(3) サドルバッグに入れたボトルからチューブをハンドルまで引き、先端にバイトバルブを付けて飲むようにしたシステムがある。
(4) バイトバルブ及びチューブの付いたエアロボトルのケージ座をコンピュータマウントと共にヘッドセットに固定する形がある。
ホース先端には磁石が付いており、使わないときはハドルに固定される。
メーカーは、BlueDesert 、Showers Pass 、など。
ハイドローリックブレーキ (hydraulic brake)
流体ブレーキのこと。ブレーキレバーからブレーキキャリパーへチューブで連結し、力の伝達に流体(作動油)を使うブレーキ。
ケーブルブレーキより高価で保全に手間がかかる。流体ディスクブレーキ が一般的であるが、
流体リムブレーキ もある。
ハイドローリックブレーキレバー (hydraulic brake lever)
流体ブレーキレバー のこと。
ハイドローリックディスクブレーキ(hydraulic disc brake)
流体ディスクブレーキのこと。ブレーキレバーからディスクキャリパーへの力の伝達に流体(作動油)を使うディスクブレーキ。
力の伝達にロープ(ケーブル)を使うディスクブレーキは、ケーブルディスクブレーキと呼ばれることがある。
ハイドローリックシフター (hydraulic shifter)
流体シフターのこと。
ハイドロフォーミング (hydroforming)


フレーム管の場合は、アルミ合金管を製品形状の型に入れ、プランジャー式などの高圧ポンプで高圧
(数百MPa)の流体を管に注入し、型に密着するまで管を膨張させる。管が型の形状となれば型から取り出す。
比較的複雑な形状の管を作ることができる。
右上写真の折りたたみ自転車は、フレームの上管をハイドロフォーミングで作っている。
右図のロードバイクは上管(トップチューブ)をハイドロフォーミングで作っている。
表示空気圧 (indicated air pressure、indicated inflation pressure )
タイヤの両側面に表示されている標準または最大のタイヤ圧力。本来、前輪と後輪では空気圧が異なるが、異なった表示をすると2種類のタイヤが必要となるので、
多くのタイヤは前輪タイヤも後輪タイヤも同じ空気圧が表示されている。前後輪の空気圧を同時に表示しているタイヤもある。
標準空気圧 (standard air pressure、recommended pressure)
「JIS D9112 自転車用タイヤ-諸元」によれば、「タイヤの性能を有効に発揮させるのに適した空気圧」。
「JIS K6302 自転車用タイヤ」によれば、「タイヤには容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。(2)標準空気圧」
標準数 (preferred numbers)
寸法を決めるにあたって、準拠する数。JISに規定がある(ISOと同じ)。
参考資料
「標準数」
標高 (meters above sea level、altitude above sea level 、above the sea)
| 山 | 標高[m] |
| 富士山 | 3,776 |
| 槍ヶ岳 | 3,180 |
| 浅間山 | 2,568 |
| 石鎚山 | 1,982 |
| 伊吹山 | 1,377 |
| 金剛山 | 1,125 |
| 市 | 標高[m] |
| 茅野市 | 802 |
| 松本市 | 592 |
| 日光市 | 378 |
| 長野市 | 362 |
| 山梨市 | 343 |
ある地点の、平均海水面からの高さ。
日本では東京湾の平均海水面を零メートルとする。
海抜及び高度とも言う。
右表に市役所がある地点の標高(小数点以下四捨五入)を示す。
標高が高いほど、気圧及び気温は低くなる。
標高から大気圧(単位:ヘクトパスカル)を求める計算器を右に示す。
高度を測定する計器としては高度計がある。
表面硬化 (surface hardening)
金属の耐摩耗性を増すために、表面を硬化すること。内部は元の弾性の大きい状態のままとして、高い応力に耐え、かつ耐疲労性を保つ。 チェーンのピンおよびスプロケットの歯などの表面処理として使われることがある。表面硬化処理の方法としては、浸炭焼入、窒化、高周波焼入れ、炎焼入れなどがある。
表彰台 (finish podium)

自転車競技などで一位から三位までの人を表彰する台。
表彰しない場合は優勝台とも言う。
メーカーは、SportCrafters 、など。
ハイパードライブC (Hyperdrive-C)

マウンテンバイク用のコンパクトドライブに対するシマノの商品名。Cはコンパクトの頭文字。クランクは4アームクランクであり、スプロケットボルトの
ピッチ円直径(PCD)は、大中スプロケット取付用が104mmそして小スプロケット取付用は64mm。
歯数は44_32_22Tおよび44_32_24T。
ハイパードライブ (Hyperdrive)

前ディレイラーにおいて、スプロケットの回転力をチェーンの持上げに利用して素早く変速するために、クランクスプロケットの側面に設けた持上げ歯およびピンのこと。
小スプロケットから中間スプロケットへチェーンを移すときは、中間スプロケット側面に付けた持上げ歯によって持上げ誘導する。
中間スプロケットから大スプロケットへ移すときは、大スプロケット側面に付けたピン及び持上げ歯で持上げ誘導する。マウンテンバイクに使われる。
ハイパーグライド (Hyperglide、HG)
変速時に、後輪スプロケットの前後に隣接する2つの歯に同時にチェーンが噛み合うように歯形を決めたスプロケットに対するシマノの名称。
チェーンがスプロケットの歯を通る点を設定し、歯先形状を決めているので歯先形状は1つ1つ違う。変速時にトルクのかかった状況でも、円滑で静かなチェーン移動(変速)ができる。
HGスプロケットに合わせて設計した専用のHGチェーンがあるが、使用段数によって幅が違う。1990年に世に出た。
ハイパーグライドの後ディレイラーの案内プーリ(上プーリ)は、その軸において横方向の遊びがあるとチェーンの移動が円滑となる。




