概要
爪車 (ラチェット) | 爪 (ポール) |
爪車(ラチェット、ラチェットギア)とばねの付いた爪(右写真の赤矢印)の組み合わせによって、ペダルが正回転の時のみ動力を車輪に伝える機構。
正回転のときは爪(ポール)が爪車の歯に引っかかり回転を伝えるが、逆回転のときは爪が爪車の歯の上を滑って回転が伝わらない。
写真では、爪はスプロケットの付くフリーハブボディに付いて、爪車はハブ本体に付いている。
軸受、爪車及び歯を一体にした方式がある。歯としてはチェーン用及び歯付ベルト用がある。
フリーハブボディに付いているスプロケットを一体にして、フリーホイールと呼ぶこともあるが、適切でない。
機能
フリーホイールがないと、例えば下り坂でペダルを止めると、車輪の回転によって逆にペダルが回される。
歯の数
爪車(ラチェットギア)の歯の数が多いほど爪と噛み合うまでの回転角が小さくなるため、駆動までの時間(ペダルを漕いでから後輪が回るまでの時間)が短くなる。
歯数は20(写真)~45歯。歯数が多いほど外径は大きくなる。45歯の形は360°/45=8°より、後輪が最大8°の回転で噛み合う。
爪の数
3個(写真)または4個が多いが6個もある。
歴史
1869年にアンデンが特許をとり、1898年にサックスが商品化した。
メーカー
White Industries 、など。