故障率
特定の機器集団の使い始めてから寿命までの、故障率統計をとると、故障率は期間にわたって一定ではなく、使い始めと寿命前に大きいことが分かる。これは自転車という機器にも当てはまる。
故障率曲線
グラフの縦軸に故障率をとり、横軸に期間(時間)をとって、故障率を打点すると、その形状は料理に使うフライパンの断面のような曲線となる。一般に、この曲線は、その形状から、浴槽曲線(バスタブカーブ)と呼ばれる。
初期故障
故障率は使いはじめに大きく(フライパンの上端部分)、時間がたつと急激に減少していく(フライパンの側壁部分)。この期間の故障は初期故障と言い、故障原因は設計不良、製造不良、材料欠陥または環境との不適合など。この期間は初期故障期間と呼ばれる。
多くの場合、初期故障期間は保障期間より短いが、保障期間より長い場合もある。製品によっては、試運転を行ってその間に初期故障を起こした製品は出荷しないこともある。
偶発故障
初期故障期間を過ぎると、故障率はほぼ一定の小さい値となり、長時間続く(フライパンの底の部分)。この期間の故障は偶発故障と言う。そして、この期間は偶発故障期間と呼ばれる。
磨耗故障
寿命に近づくと、磨耗、疲労、劣化などによって故障率は急激に大きくなっていく(フライパンの他端の側壁部分)。寿命までのこの期間の故障は磨耗故障と言う。この期間は磨耗故障期間と言う。