2001年にCrank Brothers社が商品化した卵の泡だて器(エッグビーター)のような形状をした結合ペダルの商品名。ペダル座は、"コ"の字形の4個の棒だけという簡単な構造。
隣り合う2個の棒に靴を乗せる。ばねは向かい合った1組の棒だけに付いている。ばねはクリートとの連結および解除のときのみに使われ、結合後は自由になり働かないので、張力の調整はできない。クリートはSPD対応の靴に取付できる。SPDと同じく、結合するときは靴を前方に滑らせ、外すときはかかと外にねじる。フロートは6°そして開放角(リリース角)は15°または20°。
特徴は、
- ペダルと連結できる面が4面あること。
- 泥詰まりしにくいこと。
- 軽量であること。
問題点は、
- ペダル軸と靴底との距離(スタック高さ)が大きいこと。
- ペダルと靴底との接触面積が小さいこと。
- クリート入れ出しのばね力調整はできないこと。
主に、オフロードを走るマウンテンバイクおよびサイクロクロスバイクに使われることがある。
材質は、本体が鋼またはチタン合金、軸がクロモリ鋼、チタン合金またはステンレス鋼そしてクリートが銅合金。左右1組の質量は材質に応じて、170~280g。
その後、2012年にダウンヒルバイク用に平ペダルに組み込んだ形を出した。被せると平ペダルとなる部品を他社(Indiegogo)が作っている。