フォークのクラウンの下玉受け(クラウンレース)の座を加工する工具。クラウンレースを切削するような紛らわしい名称。クラウンレース座切削工具とすると分かりやすい。
下玉受けの内径がクラウン座の外径に適応できるように切削する。下玉受けの内径よりクラウン座の外径が0.05~0.15mm大きければよい。1"フォークには26.5mm及び27.1mmの座そして 1-1/8"フォークには30.1mmの座を加工する。
コレットを使うことにより切削した座の芯が操縦管の芯と同じになるように加工できる。
また、下座面が操縦管の中心線と直角になるように加工できる。
工具の操作は次のように行う。カッターを固定ねじで本体に固定する。1"カッターは一面が26.5mmそして他面が27.1mmである。キャップを外して、コレットを本体に入れる。キャップを付けるが締めない。
工具を操縦管に入れてから、遊びがなくなるまでキャップを締める。切削油(潤滑油は好ましくない)を付けて、工具のハンドルで回して切削する。