概要
クリートは、靴をペダルと結合する結合ペダル用の靴底に付けて、靴とペダルと結合するための樹脂または金属製の留め具。
一般には、靴とは関係なく、留め具のことをクリートという。また、滑り止めに一般の靴の底に付けるゴムの突起をクリートという。
極めて稀に、シュープレートと言われることがある。
種類
ロードバイク用
クリートは靴底から出ているので、ペダルとの結合が容易という利点がある。ロード用の靴は、軽量化のために靴底を薄くしているので、クリートを沈めることは困難である。
力の伝達を良くするためにクリート幅は広く、3本のねじで靴に固定する。
マウンテンバイク用
歩行時にクリートが地面にあたらないよう靴底に沈めているために、幅はロード用より狭く、2本のねじで固定している。
調整
位置決めができるよう、ねじを入れる穴は長穴となっている。前後位置および向きを調節する。
前後位置は拇指球(親指の付け根のふくらんだ部分)がペダル軸上になるように合せる。左右の向きは、自分のつま先(足)の自然な向きに合せる。
外向き及び前向きの人が多く、内向きの人は少ない。
足裏は水平の人および左右に傾いている人がいる。
その傾きを補正するために、クリートと靴底の間に入れるクリートウエッジがある。
左右の足の長さの違いを補正するためにクリートと靴底の間に入れるシムとしてクリートシムがある。
清掃
クリートは必要に応じて、ブラシ又は使用済みの歯ブラシなどで清掃することが望ましい。
磨耗
歩くと磨耗するので、消耗品とされている。 磨耗するとペダルとの着脱が正常でなくなるので新品と交換する。
特殊仕様
(1) 磨耗すると留めねじを外して90°回転すると、もう一度使える形がある(左図)。
(2) かみ合わせ式に前後に分割されており、まず後部を交換して次に前部を交換すると取り付け位置が交換前と変わらないようにした形がある(中央図)。
カバー
磨耗、路面との滑り及び音を防止するためにクリートに被せるクリートカバーがある。
工具
靴への取付位置を調節する工具として、クリート工具がある。
メーカー
シマノ 、BBB Bike Parts 、Crankbrothers 、Exustar Enterprise 、Hostettler(ixs) 、Look Cycle 、Miche 、Original Bike Engineering 、Ritchey Design 、など。