カンチブレーキ (canti lever brake、cantilever brake)

概要

リムを締め付けて制動する片持ちのリムブレーキの一種。カンティブレーキとも言う。Vブレーキ(横引き)もカンティレバーなので、それと区別するために中央引き(センタープル)カンチレバーブレーキと呼ばれることもある。

特徴

アーチがないので、幅の広いタイヤおよび泥よけの付いたフレームにも使うことができる。アーム比はVブレーキより小さいが、その分ブレーキパッドとリムとのすき間が大きくとれ、泥詰まりが問題となるオフロードに向いているが、マウンテンバイクには利きの良いVブレーキが使われる。Vブレーキと比べると質量は小さく、パッドすき間は大きくすることが可能。STIシフターを使うことができる。

形式

ロープロファイルブレーキが一般的となっているがワイドプロファイルブレーキ(ハイプロファイル)もある。これは、ブレーキアームがフレームおよびフォークから出っ張っている。

構造

ブレーキシューの付いた左右のブレーキアームは、その下部にそれぞれ独立の支点(取付ボルト)を持つ。ブレーキアーム内部の取付ボルト外部には、ねじりコイルばねが入っており、パッドがリムから離れる方向のばね力が働いている。左右のブレーキアームの上端を山形のロープ(シマノの名称は、リンクワイヤー )で結び、その中央をブレーキレバーからのロープで上に引くとパッドは、ばねに抗してリムに押し付けられる。前輪ブレーキの支点は左右のフォーク、そして後輪ブレーキの支点は左右のシートステイに付ける。

用途

サイクロクロスバイクに使われるので、サイクロクロスブレーキとも言う。クロスバイクおよび旅行車の中にはカンチブレーキを使っているものがある。Vブレーキが出現する前は、マウンテンバイクに使われていた。

パッド間調整

左右のパッド間の距離は、リム幅に応じて20~35mmに調整できる。パッドとリムの間のすき間は、ばね調整ねじで調整する。ロープロファイル形のパッドすき間は1mmが標準。

車輪外し

車輪を外す時は、左右のアームを手で締付けるとアームの溝に入っているロープを外すことができて、パッド間の間隔を広くすることができる。

トウイン

メーカーによって、トウインが調整ができる形及び調整できない形がある。

参照 » ブレーキ