概要
ボトムブラケット(BB)下がり又はハンガー下がりとも言う。前輪と後輪の軸心を結ぶ直線とボトムブラケット芯の距離(右図)。
BB下がりはコーナリングにおいて、ペダルが地面に接触するときの傾き角に影響する。経験上、許容できる傾きから決める。
タイヤ外径およびクランク長などが関係する。人体の寸法はクランク長などから間接的に影響する。
BB下がりの目安
曲がりすき間(コーナリングクリアランス)を確保するためのロード系自転車のBB下がりの経験的な1つの目安は、次式の通り。
下がりと高さの関係
BB下がりとBB高さとの関係は、次式の通り。
BB高さ = タイヤ外径/2 - BB下がり
実例
右図に車種によるBB下がりの違いを示す。ロードバイクのBB下がりの平均は68mmとなっている。
マウンテンバイクにおいては、岩などの地上の障害物にペダルが当たらないようにするためにBB下がりは40mm以下で負の値(例えば-10mm)であるものもある。
負の値はBB芯が前輪と後輪の軸心を結ぶ直線の上にあることを表している。負の記号をつけないで、ボトムブラケット上がり(BB上がり)と呼ばれることが多い。