穴の内径より大きい外径の軸を、穴の中に強い圧力で押し込むことは圧入という。
内輪などの穴は弾性変形で大きくなり、軸を弾性及び摩擦力で固定し、穴と軸の間で回らないようにする。もし回ると磨耗する。軸(またはステム)の外径をどの程度大きくするかの一例を表に示す。
軸の呼び寸法[mm] | クラス j6 | クラス k6 |
---|---|---|
10を超え 18以下 | -0.003~+0.016mm | +0.001~+0.020mm |
18を超え 30以下 | -0.004~+0.019mm | +0.002~+0.025mm |
30を超え 50以下 | -0.005~+0.023mm | +0.002~+0.030mm |
これは、関係のある外径とクラスの部分のみJISより抜粋したもの。
一例として、ステムの呼び寸法が25mmで、公差域クラスがj6の場合は、「18を超え30以下」の行を見て、
軸の外径 = (25 - 0.004) ~ (25 + 0.019) = 24.996 ~ 25.019
より、軸(ステム)の外径は24.996と25.019の間に収まるように加工する(クラスはj6またはk6とすることが多い)。
圧入によって取付けるボトムブラケット(プレスフィットBB)がある。