縦横比のこと。
自転車の構成品の縦横比(アスペクト比)は、(1)空力リム、(2)空力フォーク、(3)空力フレーム、(4)空力サドル支柱に見られる。
空力リム
空力リムの場合は、アスペクト比 = 高さ(a)/幅 (b)となる。
図のリムは a=24mm そして b=20mm であるから、アスペクト比 a/b = 24/20 = 1.2 となっている。
空気抵抗の減少効果には、リムとタイヤ一体のアスペクト比 = A/B が影響する。
リムとタイヤ一体のアスペクト比(A/B)が 2.5~3.5 のとき空気抵抗は最小となる。
空力フォーク
断面形状を扁平な流線形として、空気抵抗を減らすようにした空力フォークの場合は、アスペクト比=横幅(L)/前幅(D)となる。
空気抵抗に影響する前面投影面積を減らすために前幅を狭くし、強度を確保するため横幅を広くするので扁平になる。
アスペクト比L/D=3~4のものが多い。トライアスロンバイクなどの高速で走る競技車に使われる。
材質は炭素繊維強化樹脂が多い。なお、一般的なフォークのアスペクト比L/D=2前後。
空力フレーム
フレームを構成する上管、下管及び立管などには扁平にした管を使っているものがある。その管のアスペクト比 a/b = 1.8~2.6となっている。UCI規則(1.3.020)によれば、管の最大高さは80mmそして最小幅は25mmでなければならない。アスペクト比は3.2以下となる。
空力サドル支柱
サドル支柱の中には上部を扁平にした管を使っているものがある。